マーク「後悔しない富士登山」トップページへ マーク体験記総合ページへ戻る

皆様より寄せらせた 栄光の体験記。役にたつお話・・・
 2005年版(2)

1--10 11-20 21 - 30 31- 40 41--50 51--


■11  7/21.22で富士宮口で頑張ってきました。

今年登ると決めてから、時間があるときはこちらのHPを読み、事前に情報を集めさせていただきました。持って行ったほうがいいといわれるものは全て持って行き、そのせいで多少荷物が多くなってしまったほどですが…。(重かった…)
私35歳小5小3の息子主人の父65歳というメンバーで臨みました。

結果的には無事山頂まで行けたのですが、それは長い道のりでした。

21日の20:00に5合目を出発し元祖7合目に着いたのが22日の2:30頃。子供の眠気もピークに達し宿泊をすることに。ご来光はもともとあきらめていたので6:30に起床し7:00に山頂を目指しました。それから高度が上がるにつれて小5のほうが頭痛を訴えるので休み休み登る事に。何度も辞める事を促しましたが、「まだいける、がんばる」というのでゆっくりゆっくり登りました。気付けば15:30頃山頂に。7合目から8時間半もかかったわけです。よくがんばりました。皆さん声を掛けてくださり、励みになったと思います。さあ下ろうと、急がないと日も暮れる、と焦りながら下りていると今度はそれまで元気だった小3のほうが頭痛を訴え出して。泣きながら4時間かけて下りてきました。高山病は帰りにもかかるのか?と不思議でしたが、今考えると耳の鼓膜が気圧でやられていたのかも…と思います。もっと早くに気付いてあげれば良かったと反省してます。

想像してたより富士山はゴミもなく、トイレも綺麗で(有料化は賛成)、山小屋の人達も子供にはやさしい声を掛けてくれ、(でも何処でも休憩は断られた。時間が遅かったせい?)時間さえかければ登れる、ということは感じました。ただ残念だったのは、しょうがないことなんだけど、発電の機械やなにかの排気ガスがくさくて、下山で疲れた私の体には非常に堪え、6合目で嘔吐してしまい、横浜に帰るまでに4回も嘔吐は続いたのでした。それが辛かったな…。
あと、帰りの高速道路の運転が、眠くて辛かった。SAのたびに寝たけれど、すぐまた眠くなって…。

とにかく、さすが富士は日本一の山だとつくづく感じました。またいつか、今回の経験を生かしつつ別のルートで挑戦してみたいです。

■12 須走口から 大陽館泊

7月の24日(日) の8時に新宿発御殿場行きの高速バスに乗って、御殿場10時10分発の登山バスに乗りつぎ、須走5合目には11時ごろつきました。
5合目で、体を慣らすために、昼食をとりました。
売店(小屋) の外に無料で休めるところがあるので、そこで持参したおにぎり+お店の人がごちそうしてくれたしいたけ茶。5合目では、350mlの飲料が200円、500mlペットは300円でした。
トイレは100円以上払えばOKで、きれいでした。

12時に登山を開始し、6合目についたのは15時、7合目の大陽館についたのは15時半過ぎでした。
この間、雨がふってきて、途中で雨具を装着したりちょっとなれない動作に戸惑いながら(笑) 、水分を少しづつ補給して(のどが渇いたと感じる前に補給、そして一気にごくごく飲まないように注意して)、小屋に着くたびに5分くらいの休憩( 飴やゼリー飲料も補給)していました。

大陽館についたら、2組目で、寝床は二段ベットの上でした。
土曜泊だと定員8名のところを4名で使えた(二人で1枚強の布団) ので、寝返りもうてました。8名で使用することはちょっと考えたくないなぁ・・・と思うスペースだったので、有給をとって、土曜泊をさけられることができるなら避けたほうがいいと思いました。絶対次の日の疲れが違うと思います!

汗をかいて寒かったので、着替えて、食堂へ。
(トイレもきれいなので、トイレで着替えが可能です(土足禁止のトイレもひとつあるので、ズボン着替えもOK)(手洗い用に使えるお水があります。でも歯磨きとかはできないので、マウスウォッシュとか歯磨きガムを使いました)
時間もあるし、温かいものが飲みたくなったのですが、17時になったら豚汁が飲める(夕食は、17時くらいから到着順に案内してくれる) とおもって我慢しました。笑。
17時までに、荷物のある程度の片づけをして(このくらいの時間でも、小さい懐中電灯は便利です) 、夕食。夕食はこのHPのとおり、おいしかったです!ご飯と 豚汁が食べ放題、疲れていたのでたくさん(ご飯を2杯強、豚汁4杯・・・いちおう女ですf^^;)食べました。お茶は、飲み放題ではなく、サービスで1杯いただきました。

17時ごろにはけっこうお客さんが入ってきていたのですが、
21時ごろも新規のお客さんがいらしたり、夜間に出発する人がいたりで常にすこしざわざわする感じ、いびきもけっこうあるので、気になる人は耳栓が必要かも。私は音楽を聴きながら、20時?4時半まで横になっていたので、そこそこ寝れました。

翌朝は、ご来光が4時40分くらい、その10分前に宿の人がみんなに声をかけてくれます。前日は雨が降っていたので心配でしたが、きれいにご来光が見えてほんとうに嬉しかったです。
これがあったからこそ、もう一度、と思うのかも・・・。
その後、朝食が開始、朝食もおいしく、「おかず」がちゃんとありました!
ご飯とお味噌汁が飲み放題+ サービスで温かいお茶をいただけました。
ご来光を宿の前でみるだけでも結構冷えるので、宿で食事をとってあったまることができてよかった?と思いました。

食事後、宿を出たのは6時ちょっと前、それからのペースは、管理人さんが須走口コースでかかれている所要時間とほとんど同じでした。いつつくんだろう、いつつくんだろう、と思いながら、須走口コースでかかれている所要時間を参考に
ペース配分、だいたいこのくらい所要時間がわかっていることで、とても精神的に助けられました。
(遅いんじゃない、ということがわかるので・・・)
9合目までは、小屋があるたびに5分くらいの休憩を取って、適宜トイレに入り(はいったトイレは全部水洗でした。まさに山小屋トイレ、というようなトイレがなかったのにびっくりしました)
9合目を過ぎたらじっくり休憩は取らないようにして、山頂に着いたのは10時でした。(山頂のトイレもあるていどキレイで、水洗だったということも付け加えておきます。200円でした!

汗をかいたのと、もやがかかってきていてとても寒かったことから、小屋でコーンポタージュ缶(400円)とおしるこ(600円)を頼みました。おしるこはかなり甘かったので、ラーメン(800円)とかにすればよかったな、と思いました。
宿でかいた葉書を投函するため、山頂郵便局に行こうと思ったのですが寒くて(Tシャツと、長袖シャツと、ゴアテックスの上着) 、15?20分かかるということで、断念しました。
中にフリースを着れば行けたのかもしれないのですが、あまり元気がなく・・・f^^;。
5合目と山頂では消印が違うそうなので、今度は行きたいです。
でも、帰りの五合目で聞いたら、もやのなかで道がわからず、途中でお鉢めぐりを断念した人もいらしたみたいでした。

下山開始が10時30分、下山道、と書いてあるコースを忠実に進み、砂走り下山道を楽しみました。もちろん時々休憩して。砂走りが途切れたくらいのところで下山道案内に「おつかれさま」とあったので、もう終わりか、と思ったらそこからが長かった・・・。最後は登山道にもどって、なんだかんだで5合目の小屋に着いたのは13時過ぎ、行きにしいたけ茶をいただいた入り口の最初の小屋でお昼ご飯にしました。
帰りのバスが15時しかなく、外は台風の影響で風がではじめ寒かったので、お昼ごはんを食べた後も、お土産を買って+コーヒーを飲んで、申し訳ないのですが、居させてもらいました。
雨具ズボンを脱ぐのに、簡単に着替えできるスペースを貸してもらえたり、顔を拭くタオルを貸してくれたり本当にお世話になりました。

ということで、このHPと掲示板をとても参考にして、「楽しかった!また登りたい!」と思う富士登山ができました。
ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございました。

TOPへ

■13  夜間・河口湖口より初登山!

私(女性28歳)と彼(男性29歳)で7月22日に河口湖口より富士山に挑みました。2人とも登山経験などほとんどない素人なので、こちらのHPを拝見したりしながら道具をそろえました。

当日の朝はアパートの駐車場に止めておいたレンタカーを移動しなさい!、という警察からの電話で目覚め、2人ともちょっと慌て気味に出発。なんだか先行きが不安になりましたが、午後5時前くらいに5合目の駐車場に到着。支度は後回しにして、とりあえず休憩をかねて少し仮眠しました、私は。彼のほうは興奮で眠れなかったようです。支度を整え、金剛杖も購入し、午後6時ついに出発!

登り方自体はこちらのHPにあったように、とにかくゆっくりゆっくり登りました。これは本当はいけないのだと思いますが、壁づたいに登っていくととても楽でした。ちょこちょこ休憩を取りながら、寒くなると一枚ずつ着込み、帽子も毛糸に換え、と防寒対策は我ながらばっちりでした。「冬だと思え!」といろいろなHPに書いてありましたが、ほんとに真冬のように寒かったです。トレーナー一枚とか、短パン(!)とか、やたらと薄着の高校生や外人さんを見ると「きっとこの人たちは登頂できないな…」と思いましたが、山頂でも見かけたからすごいものです。

8.5合目あたりから私には強烈な眠気が、彼には頭痛が襲ってきました。私は我慢できずに、風のあまりあたらないところで30分ほど寝てしまいました。私はそれでそこそこすっきりしたのですが、彼の頭痛はひどくなるばかりみたいで、「もう2度と登らないな…」とか「お鉢めぐりは無理だな…」とか、ひとり言なのか、私に言っているのかわからない声でボソボソ言いながら、いつの間にかできていたご来光渋滞に巻き込まれつつ雨の中登っていきました。

夜が白みかけてあたりが明るくなってくると「光ってすばらしい」と本当に思いました。暗闇の中を歩くことがいかに自分に緊張を強いていたかがよくわかった瞬間でした。そうこうしながら、午前4時30分頃ついに山頂へ! が、濃い雲に覆われた山頂はご来光どころが何も見えず…。山頂の山小屋で少し休憩して郵便局で手紙を出すと「なるべく早く下山してくださ〜い」と言われるがままに下山。下山中はたまに太陽も見えたりして、ポカポカしてくるとやはり眠くなって途中30分ほど昼寝(朝寝?)。下山もかなりつらかったですが、なんとか私たちの初富士山は終わりました。

感想を簡単に言うと、とにかく眠かった&火口を見ないことにはどうも山頂まで登ったという気がしない。なので、今年中にもう一度チャレンジしてみたいです!

TOPへ

■14 初めての「引率」富士登山

私45歳男、過去4度単独で登頂経験あり
富士登山初心者3名(いずれも40歳代)を引率し、富士宮口から挑戦した。
今までは、装備など自己流だったが、こちらのHPを参考にし、とても役に立った。
(特に、トイレットペーパー)

初めての「引率」富士登山という事もあり、気合がはいる。
しかし、数日前に風邪をひいてしまい、咳がひどく無理を押しての登山となった。
同行者には心配をかけないように、元気を装うのだが・・・・

7/21(木)富士宮口にAM4:00に到着 朝食を取りながら高度順応
5:00 登山開始。 開始早々、咳が止まらない。スポーツドリンクを飲む。すると、おなかの調子までおかしい。
6合目、トイレに駆け込む。その後も下痢は続き、咳き込むたびに漏れそうになる。(汚くて失礼)

11:30 同行者に励まされ続けやっと頂上まで辿り着くことができた。
昼食を食べる元気もなく、ベンチで休む。
休憩しているうちに、気持ち悪く、頭痛までしてきた。これが、高山病なのか。
過去4度の登頂では味わった事のない不快感。

咳・下痢・高山病の3重苦に耐え、「早く帰りたい」と何度もつぶやきながらの下山となった。
PM4:30 「引率」されるかたちで5合目の駐車場に着いた時は、少し涙ぐんでいた。

TOPへ

15 須走口から登ってきました。
 7月28日(木),29日(金)須走口から家族3人で登って来ました。
 我が家は3人家族で,主人40代後半,私40代前半,息子小6です。日常的に運動はしていません。富士登山は全員初めてで,登山経験もありませんでした。
 準備等
 富士登山を計画したのは,今年の6月でした。言い出しっぺは私です。単純に日本一の山に登ってみたかったこと,息子に自信をつけさせたかったこと(息子はこれからどんどん成長し,逆に主人と私は退化していくので,今年くらいがちょうど親子の体力のバランスが良いかなと思ったので)ことが理由です。まず息子を同意させ(これは簡単),「尾瀬ならいいんだけどなぁ」と渋る主人を無理矢理説得しました。
 主人と息子は体力的に問題ないと思われたので,体力不足・運動不足の私は犬の散歩にかこつけ,毎日のウォーキング時間を15分から60分まで増やして行きました。
 7月初旬に,3人で平地を10キロ歩き,特に体に故障が起きないことを確認しました。
 並行して,トレッキングシューズやステッキ等,登山用品をそろえて行きました。
 次に,7月中旬に,(我が家は横浜在住ですので)近くの大山(約1200メートル)をケーブルカーで600メートル程上ってから,頂上まで登りました。この時,我が家のペースでは,休息時間を含めるとガイドブックの2倍の時間がかかることが分かりました。
 富士山は,どの登山口から登るか最後まで迷ったのですが,一番歩きやすく(と書いてある本があった),マイカー規制のない須走口に決めました。宿も,これも高山病の心配と翌日登る距離を少なくする関係で,迷いましたが,7月21日に本7合目の見晴館を予約しました。
 登山口までと駐車場
 当日は,朝9時に駐車場に到着し,高山病予防のため,2時間ほどそこで過ごす予定でした。ところが,途中道路の渋滞や,我が家のばかナビが途中で案内を中断してしまったりして,10時に駐車場に入りました。駐車場は,準備しているうち満車の表示が出ていました。装備の確認後,茶店でお昼をとって12時に出発しました。
 見晴館まで
 予想どおりのカメさんペースで進みましたが,予想外だったのは,大山登山の際は超元気だった息子がザックを背負ったとたん,「重い,肩が痛い」と言い出したことです。(同じザックを背負って大山を登ったときは,おサルのように元気でした。)辺りを見ると,みなさんホントに小さなザックで登っていました。我が家は全員40リットルのリックでした。レインウエア,ザックカバー,着替え一式,タオル,フリース,水,非常食,酸素程度で,特に無駄な物は持っていなかったのですが,パッキング方法がまずかったのか,学童キャンプの際に購入した2,3泊用のリックを流用したのがまずかったのか,かなり大きな荷物を背負って登ることになってしまいました。
 午後7時に見晴館に到着する予定でしたが,息子はザックを下ろし,座り込んで休息することが多くなりました。大陽館に着いたときは,ここに泊まろうか迷ったのですが,「ええぃ,登ってしまえ」と,息子にねじをまいて,予定どおりの7時到着でした。(やはり5時までには到着しておいた方が,安心です。ヘッドランプは3人分準備していましたが,山登り初心者なので,薄暗くなっていくなかで歩くのは,心理的にけっこう辛かったです。)
 見晴館にて
 見晴館では,到着後,程良い時間に食事を出してもらい,おみその添えてあるキュウリもおいしかったです。寝る場所も3人で独立したスペースを使わせてもらえました。互い違いに寝ることもなく,快適でした。
 ただ,台風の後だったためか,平日にもかかわらず,宿泊を断られている人がいたので,やはり予約しておいた方が良いと思いました。また,電話の音(これがけっこう多い),いびき,ビニール袋のガサガサする音で,しばしば起こされ,眠りは非常に浅かったです。(耳栓を持って行ったのですが,疲労のためか,ザックから取り出すのが面倒で,結局使わなかった・・・)
  翌朝,ご来光を見るため,4時過ぎに起床しました。フリースとレインウエアの上を着て見ました。初めての富士登山でご来光を見ることができて,本当にラッキーでした。
 本8合目まで
 午前5時半に,お弁当を受け取り,息子の荷物の大半を主人と私のザックに詰め替え,登山を開始しました。息子は「良く寝られなかった。頭痛がする。」と言い,3歩進むと立ち止まるようになりました。また「登山に向いていないのかな」とか「先に行って」という言葉が出るようになりました。頭痛が高山病のためか,重たい荷物を長時間背負ったためか分からなかったので,「8合目でザックを預けるから」と息子を励まし,登り続けました。(後で聞いたら主人も起きたとき,二日酔い症状だったそうです。)
 8合目の江戸屋さんで,1つのザックに雨具や水等の最低限の荷物を詰め,2つのザックを預けました。1個残したザックは主人と私で交互に背負いました。(荷物がないと本当にラクでした)
 7時15分頃に本8合目に到着し,8合目トモエ館の前のベンチでお弁当を食べました。息子は食欲はあるようで,おにぎり3個を完食しましたが,「寒い」と訴えるので,そのまま登ることを断念,トモエ館で仮眠させて貰うことにしました。我が家のペースでは12時には下山しないと暗くなってしまいます。2時間くらい休ませて,状態を見て頂上まで行こうと思いました。息子を見たトモエ館の方に「(息子が休んでいるうちに)頂上まで行って来たら」と言われ,そうか,そんな方法もあったのかと思いました。「大丈夫・・・」と息子に話しかける私に,トモエ館の方は「大丈夫だよ,おじさんがしっかり見ておくから・・・」と言ってくれ,主人と2人で8時に頂上を目指しました。
 本8合目から頂上,そして再び本8合目まで
 息子と一緒に最後のザックも預け(後で水も置いてきてしまったと,青ざめましたが,結構大丈夫でした。)たので,体はとってもラクでした。1時間10分ほどで,頂上に到着しました。頂上は,風もなくお鉢巡りに絶好のチャンスでしたが,おみやげを買った後,下り始めました。下りも20分程で,10時頃息子の待つ8合目トモエ館に到着しました。(下山道と登山道にところどころ連絡路があるのですが,○合目等の表示があると助かると思いました。山小屋はどこも皆似たような形なので,良く分からなかったです。)
 トモエ館に戻ると「○○くん,寝てるよ。1回トイレに起きたよ」と様子を教えてくれ,ありがたかったです。20分ほど待っても起きないので,息子を起こし,11時に下山を開始しました。8合目の江戸屋で,残りのザックを受け取りました。息子はすっかり復活し,頭痛もなくなって,自分のザックを背負うことができました。
 本8合目からの下山
 下山では私が大ブレーキ,砂走りは,どんなもんだろうと期待していたのですが,最初は楽しかったものの,スキーの上級コースのような下りは,靴の中で足が動いてしまい,つま先が靴にあたったり,膝も痛み出し,とても周囲の方のようなペースで降りて行くことができませんでした。最後の方は「早く終わってくれ・・・」という感じで,ようやく砂払5合目に到着しました。ちなみにハイカットのトレッキングシューズだったので,スパッツを着用しなくても,何とか大丈夫でした。
 最後の樹林帯もきつかったです。主人のステッキを借りて,ダブルステッキでたどり着きました。(下山の岩場で,こけてる人を見たのは1人や2人ではありませんでした。やはり皆さん疲れているんですね。)逆にこの辺りを登って来る方は,挨拶の声も力強く,主人は「これから登る人は元気だなぁ」と言ってました。
 すっかり復活した息子には「昨日のお母さんは大きく見えたけれど,今日のお母さんは小さいねぇ」と言われてしまいました。(私は登りはカメさんペースながらも黙々と進んだのですが,下山はかなり遅れをとったので・・・)
 午後4時頃新5合目に到着。茶店で休息し,4時半に駐車場を後にしました。駐車場に入りきらない車が路上に駐車していました。(横浜まで帰るよりは楽だろうと宿を取ったのですが,食事の時間までには宿に到着する必要があり,主人に休息もそこそこに運転させてしまいました。)
 反省点等
 ・やはり登山口には早く着き,暗くならないうちに到着するようにした     方が良いです。
 ・荷物は軽く,リック本体も軽い物を選びましょう(途中で荷物を預ける場合は,サブザックがあると便利だと思います。)
 ・どの登山口にするか良く考えましょう(他の登山道のことは登っていないので分かりませんし,須走口を選んだのは自分ですが,もし,富士宮口や河口湖口から登っていたら,高度的には,全員で頂上に立てたかも・・・という思いはあります。)
 ・虫に注意(須走口に限らないのかも知れませんが,ミツバチをスリムにしたような虫が沢山いて,うっとおしかったです。ただ,この虫は,こちらがじっとしていれば刺すことはないようでした。私は樹林帯で羽アリのような虫に腕を刺され,一時かなり広範囲に腫れ上がりました。刺された部分は4日経っても赤く腫れています。注意してください。)
  我が家の富士登山は終了しました。息子が頂上に立てなかったのは残念でしたが,頑張りを褒めてやりました。息子にとっては,登り切れなかったことは,それ程ショックではなかったらしく,逆に下りでガンガン降りられてちょっぴりプライドも回復したようでした。息子を残して登頂し,午前中に下山を開始したのは,そう悪くはない判断だと思いました。我が家では主人も息子も富士山は一度でいいと言っているので,来年また行けるか分かりません。そう何度も行ける場所ではないので,あと少しのところで下山してしまって残念という思いをせずにすみましたし,息子も自分のために全員の登頂をあきらめさせてしまったと負担にならずに済んだようです。疲れた体には,下山もかなり負担がかかります。
  逆に,日中登山で,自分のペースで登り,登りたいという強い意思と天候に恵まれれば,誰でも,なんとか頂上に立つことができる思いました。
  自然は偉大ですが,多くの人が,黙々と登っていく姿を見て,あんな山に登っちゃうんだから,人間もけっこうすごいかもと思いました。
  下山後,2,3日は筋肉痛がひどく,階段の上り下りが,とても辛かったです。でも,達成感はあります。これから富士山を見たとき,あの山に自分達も登ったんだと思うと,ちょっぴり幸せな気分です。
  家族の同意が得られるなら富士登山は夏のイベントとしてけっこう良いかもと思いました。(私は準備段階からとても楽しかったです。)
  皆さんが,全員で楽しく登頂できますように。

?このサイトはとても参考になりました。おかげさまで,大きな怪我もなく無事帰宅できました。ありがとうございました。

TOPへ

16 8/3 ,4 須走口より家族4人で登ってきました

2年前ふと立ち寄った富士山五合目。
「小学生のうちに登りたい」という長女の希望もあって、《今年は富士山頂をめざします。》と、年賀状で公言してしまった我家(父42 母37 長女11 長男9)
夏休みが近づくにつれ、しぶしぶ準備を始めました。ちなみに登山経験ゼロ

まず、富士登山経験者から借りられるものをすべて借り、
その後このサイトを参考に靴、雨具、速乾性シャツ、ゼリー飲料、酸素、酸素水、酸素タブレットなどを購入。

決行日、ルート、山小屋の選択は、いろいろなHPを熟読の上夏休み直前に決定。
我家の最大の懸念事項は父42歳、やや肥満で運動不足の上 呼吸器系が弱い、
酸素、酸素水、酸素タブレットはその為の対策(おまじない?)です。

雨具は子供用のセパレートタイプのものが売っていなかったので、大人用を購入し丈をつめました。
スパッツも2組しかなかったので、前日に子供用のを作りました。切羽詰まらないとやらないんですね。これが・・・

で、8/3(水)朝7:30に練馬の自宅を出発。11:00須走五合目着。駐車場は3台くらい空いていたくらいでした。
山小屋で昼食をとって12:30登山開始。速乾性シャツを下着代わりに、その上にふつうのTシャツを着ていましたが、最初の15分で汗びっちょり。
新六合目の山小屋からはふつうのTシャツを着ていると、汗で冷えて寒く感じるので、速乾性シャツ1枚にしました。
結局、その後もずっと速乾性シャツ1枚で過ごしました。おかげで土方焼けしてしまいました。長袖の速乾シャツにしておけばよかった・・・

登り始めてから約5時間(17:30)で見晴館に到着。ずっと小4の長男が先頭で無理のないペースだったと思います。
見晴館のカレーライスも美味。別館と呼ばれる敷布団2枚ずつのスペースを4人で使い、ちょっと窮屈でしたが、
午前1時過ぎには他の方はほとんど出発されたようなので、空いた所で広々と寝させてもらいました。
ご来光を見晴館からみて7:00に頂上目指して出発。予定通り10:00には山頂についてカンパーイ!!

山頂でハガキを書いたり、電話したり、お鉢をのぞいたり、昼食をとったり、記念品買ったり、ゆっくりしてバンダナで顔を覆い、スパッツはいて12:30下山開始。

下山がキツイなんて考えていませんでした。足にくるんですね。
長女は頭が、父は右ひざが痛いと言い出し、長男は7合目の太陽館に着いたらいきなり吐いちゃうし(すぐ復活)
結局下りは4時間かかり16:30戻ってきました。

呼吸法、高山病対策、持ち物リストをはじめ多くの情報をありがとうございました。
一つ一つの不安を解消し「後悔しない富士登山」に望み そして無事登頂できたことを感謝します。

17 娘と二人で富士登山に挑戦

昨年初めて富士山に登り、今年は小学4年生の長女を連れて富士山に挑戦しました。今回の登山は、自分の登山ではなく、娘の登山である事を意識して登りました。

8月6日(土)須走口5合目10時30分に到着。高度に体を慣らすため、1時間半休憩し、12時に登山を開始しました。登り始めて20分程で、急に雨が降り出したと思ったら一気に本降り!慌ててレインウェアに着替える事となりました。その後、樹林帯を抜ける頃には雨も止み、気温も上がってきました。団体登山の方々と同じペースで登っていた為、お互い気楽に声を掛け合いながら登っていきました。

七合目が近くなって疲れと空気の薄さに苦労しながらも何とか登ってきて、大陽館に到着。娘も頑張って登ってお腹が空いたらしく、豚汁をぺろりとたいらげました。さて、予約をしている山小屋は本七合目の見晴館で、もうひと登り残っており17時から登り始めたのですが、ここからが娘には厳しかったらしく、長くは登れなくなってしまい、20歩進んで、休憩のスローペース。同じペースで登っていたおじいさんと励まし、励まされで何とか6時半に見晴館に到着!おじいさんも同じ見晴館に宿泊でした。このおじいさんとは偶然下りの時も会う事ができて、幸いな時が持てました。小屋で食事をしている時も途中まで一緒に登っていた団体登山の方達と一緒に写真を撮ったり、テーブル相席のカップルで登山の田中さん達との交わり、お隣のテーブルにいたお嬢さんと娘は姿勢でバレーを習っていると判ったらしく、バレー談義で盛り上がっていました。全く見??挫里蕕困凌佑箸癲し擇砲澆い鯲紊泙傾腓ぁ∈堂颪魎遒咫擇靴い辰侏茲襪里癲△海良抻療仍海粒擇靴蠅任垢諭

 布団に9時前に入り仮眠。娘は空気の薄さに胸が苦しいと魘されながらも何とか眠っていました。私は昨年と同様にほとんど眠れず、ひどい頭痛と闘っていました。

翌日8月7日(日)午前1時に頂上へ向けて登山開始。砂地の長い登りに中々娘のペースは上がらず、20歩登っては休憩のスローペースで登っていきました。やはり、4年生には7合目から上の登りは厳しいらしく、座って休む事が多くなってきました。しかし、登っていく方々からたくさん励ましの言葉をかけていただき感謝でした。

 8合5勺の御来光館下で、日の出時刻近くなり、東の空が明るくなってきました。ここで休憩を兼ねて日の出を待つ事としました。リュックを枕に娘は眠ってしまいました。そして、4時50分頃に日の出を迎えました。刻々と変わっていく空と眼下には、雲海が広かっており、雄大な景色に心打たれました。オレンジ色のやわらかい光が徐々に明るく強い光へと変わっていき、回りを、富士の岩肌を明るく染めていくと同時に気温も上がってくるのが体感できました。

 明るくなり、太陽に勇気をもらい登山再開です。しかし、娘の苦しい状況は変わらずで、スローペースで登っていきました。もう頂上を見上げれば9合目と9合5勺の鳥居が見えます。そして、9合鳥居まであと二つつづらを登ればというところまで登って休憩をしている時に、娘が8合目で食べた物をもどしてしまいました。この状況で父親としてどうするか迷いました。あと1時間ほど頑張れば、登頂できるかもしれません。本人は何も言いませんでした。これ以上は厳しいから登るのはここまでにしようと私が言うとそれを受け入れました。6時半に下山を決め、ゆっくりと下山しました。そして12時に5合目に到着し、今回の富士登山は終了しました。

 車に乗るとすぐに寝息をたてて娘は眠ってしまいました。決して運動の得意なほうではない娘が、服は砂で汚れ、疲れきって横になっている姿はこの登山がいかに厳しかったかを物語っていました。9合目直前で下山しなければならなかった事は残念な事でしたが、最後まで自分から止めたいとか泣き言を言わず、あそこまで頑張った娘を褒めてあげたいと思いました。父ちゃんお前を見直したよって。反省すべき事があるとすれば、同伴していた私がもっとペースをコントロールしてあげれば、最後まで登れたかもしれないと思う事です。

 娘の富士山初挑戦は頂上に届きませんでしたが、今回の富士登山は大きな自信になると思います。また、チャレンジしてほしいと思います。

18 今年三回目の富士登山 八月六、七日

三回目の富士登山です。
一回目は本八合目に宿泊、高山病になりながらも、二日目はしとしと雨ながらも、連れに励まされなんとか登頂成功。しかし何も見えない一面の白い世界。
二回目も本八合目に宿泊。天気は良好。宿の前でご来光を拝み、それから登頂。一回目の教訓を生かしてゆっくり登山、深い呼吸であまりひどい高山病にはならず、私は元気でした。連れ(初富士登山)は、ゆっくりのわたしより早く進んでは途中で待つ、を繰り返し、高山病に。時間もなかったのでお鉢巡りはあきらめ下山。両方とも行き帰り河口湖口でした。
ちなみに、25歳女です。

今回は初単独登山なので、やはり見慣れた道がいいだろうと判断し、河口湖口から登ることに決めました。
しかし、河口湖口の下山道があまりにつらかったために、下山は須走口に。
お鉢巡りをしたかったので、下山道開始が一緒の須走口ならば、無駄なく一周できるのもよいかと思いまして。

7:10にバスにて新宿発。渋滞で一時間ほど遅れて河口湖駅到着。路線バスに乗り換えて河口湖口五合目へ。
(富士急の路線バスの乗車口が変えられる富士登山セット券が安かったので、それを利用するために乗り換え)
五合目には11:00ごろ到着。
食事をしたり、トイレに行ったり、準備運動をしたり、登山の準備をしたり、神社におまいりをしたりで一時間ほど体を慣らした後、12:00ごろ登山開始。

過去の経験を思い起こし、ゆっくり進む。
六合目手前で雨が降ってきました。地味にひどい雨。一回目の雨登山のときに、リュックにビニール袋でカバーをしましたが、背負う部分から雨が伝ってびしょぬれになったので(中身自体もビニールに入れていたので大事にはいたりませんでしたが)、ザックカバーの代わりに、ビニール袋を貫頭衣状にかぶろうと思っていました。が、あせってうまくいかず。一応荷物は濡れなかったけど、見た目情けない状況。まあ中身が無事ならばそれくらいはいいのかもしれませんが。

七合目くらいには雨があがり、晴れてきました。雲海が美しい。

六合目くらいから団体のいくつかに抜きつ抜かれつ進みましたが、どうしても列が長くて邪魔に思ってしまったり、スピードがつられてしまったりで自分のペースが・・・。自分のペースより遅くとも早くとも要注意でした。ただ、団体さんは基本的にゆっくりなので、自分のペースと合うならば、勝手にこっそりついていってスピードを調整するのもよいかもしれないですね。私はあまり合わないので、うまくやりすごして、団体と団体の合間をぬって進むようにしました。

今回、初単独で、さみしくもありましたが、ひたすら自分のペースが守れるのはよかったです。休みたいときに休めるし、進みたいときに進める。ただし、休むと、楽になって呼吸を深くするのを失念したりして、後で苦しくなっていたように感じました。なので、ゆっくり進んでこまめに休み、長休憩は真ん中くらいで一回だけ。

高山病対策は、やはりゆっくり進む事だと思いました。「もう、本当はこんなところ登りたくねーんだよ」みたいな嫌々な雰囲気でだらだら登りました(気持ちはやる気いっぱいです)。「さあ、登山だ」みたいにやる気のある感じは、一回目がそうだったんですけど、あまりよくないですね。
あと呼吸を深くしていました。腰のあたりで深く息を吸って、「すぅーーーー」っと
ガス漏れみたいな音をさせて吐く、をずっと続ける。ちょっとダース・ベイダーみたいで周りの人には迷惑かも知れませんが、苦しいときに特に意識してこれをやると、後でかなり楽になります。(でも、大勢で一緒にこれをやると、それはそれで面白い光景だと思うのですが)
あと空腹。私は空腹を感じてそのままにしておくと後で苦しくなるように感じました。今回、意識的に、登りではこまめに物を食べていました。あまり食べたくなくても、空腹を感じ始めたら食べるようにしていました。

いろいろなことの積み重ねが効いたのか、宿泊する八合目の山小屋に着いたときは、いままでにないほど元気。カレーもおいしく食べ、それだけでは足りずに持ってきたおかしもばくばく食べていました。

そして寝場所へと向かったのですが・・・・・・今回、とても混雑している日程を選んでいるのはわかっていたのですが、「初めて頭と足互い違い全員横寝」、を経験してしまいました。頭と足の互い違い寝は去年も経験していて、あまりつらくなかったので甘く見ていましたが・・・・・・横寝はつらかったですね。だんだん我慢できなくて、上下にずれたり寝床からはみだしたり、荷物に覆い被さったりして、パズルのように人がずれていって、だんだん楽な姿勢になってはきましたが。人口密度も高くて、酸素が少ないうえに更に酸欠状態なのではないかと思いました。窓は開いていましたがすごく暑かったです。ふとんかぶらないで平気なくらい。何かの収容所のようでした。まあ、めずらしい経験をした、と思えば・・・。夜中が近づくと、頂上御来光を目指す方が抜けていかれるので、だいぶ楽になりました。

しかし、眠りというのが曲者ですね。私は、過去二回とも、眠って起きた後に特にひどい頭痛や吐き気を感じていました。やはりこちらのページで見たとおり、寝ると呼吸が浅くなって高山病になりやすいのですかね。上記の横寝の状態でなかなか眠れずに、ただ体を休めていましたが(休まったか疑問ですが)、人が減った後に多少眠りに落ち、起きた後にひどい頭痛が・・・。深呼吸をしたり、深呼吸をしたままストレッチや歩行をしたら、すぐによくなりました。
私にとって眠りは危険だと感じ、このまま起きていることにしました(0:00
頃)。でも山頂ご来光を目指す人々で道は混んでいるので、しばらく時間をつぶすこ
とに。外は満天の星空だったので、ひたすら眺めていました。美しかった!初めて天の川をちゃんと見ました。
もしかして・・・頂上にいけば満天の星空が360度見られるのかしら、と思い至り、待つのも飽きていたので、カップラーメンをいただいて体を暖かくした後、2:00頃登山再開。
が、甘かった。頂上御来光渋滞は、緩和される事なくひどくなる一方。登り始めてすぐ、渋滞に巻き込まれてしまいました。ラッシュの新宿駅のような人ごみの中、一歩進むごとに数十秒待つ、という状態です。まあ、頂上の星空は間に合わないかも、と思っていたし、ご来光は頂上でなくてもよかったので、あきらめて渋滞を堪能する事に(笑)。渋滞もいいことが少しあって、ひたすらゆっくりなので、あまり疲れず、高度にもなれることができるってことですかね。それと、懐中電灯を持っていたのですが、周りの方のヘッドライトで十分明るくかったので、あまり使わずにすみました。

結局、空が白み始めた頃にも、まだ九合目手前。空が明るくなっていく様をじっくり眺めたかった私は、明るくなり初めた時点で渋滞を離脱して、道の端へ。座って空を見たり写真を撮ったりしていました。
そのまま無事ご来光を拝み、頂上を目指し始めました。

 

悔やむのは、この休憩時に何か食べていればよかったということですね。空腹は危険と思っていたのに、お腹が空いたまま上り始め、途中でヤバイと感じたのですが、トイレにも行きたかったので休憩を取らずに(といっても、渋滞なので半分休んでいるようなものなのですが。飲まず食わずのまま、ですね)頂上へ。更に、日が昇ってあたたかくなってくると、渋滞時に眠くなってしまって、もう足が止まると立ったまま寝そうな勢いでした。私が眠ってしまって倒れると、後ろに人に多大な迷惑(どころではないかも)がかかるので、ひたすら寝ないように気をつけました。眠いのと気分が悪いのとトイレに行きたいのとで、「人は何のために山に登るのだろう」とか訳のわからないとことを考えたりしていましたが、なんとか頂上に到着。トイレに急ぎますが・・・・・・予想通りの大行列。時間を見るとつらくなるだろうから時計はみないようにしていたのですが、トイレに行けた後見てみると、七時をまわっていました。よく我慢したもんだ。

自分を褒めつつ、あたたかいお茶と、持参のパンでご飯。あまり食欲はないが、がんばって食す。

そのまま気分はあまりよくなかったけれど、良く晴れ、風もあまりない、お鉢巡りには絶好の条件。今度来たときもこうなるとは限らないぞ、と頑張って8:00頃お鉢巡り開始。多少動くことと、山頂の景色の美しさにテンションが上がったことで、いつのまにか気分もよくなりました。
坂道が少しきつかったけれど、すれ違う方々とあいさつをしたりしてなんとか一周。あこがれの測候所と浅間大社奥宮にも行く事ができました。

9:40頃一周を終え、下山準備をして9:50には下山開始。
河口湖口の下山道は、私にとってはひたすらつらかった。あの角度の砂利道がどうしても怖くて。須走口の下山道は、砂走りに至るまでも全体的に砂が多くソフトで歩きやすかったです。息が切れるくらいざくざく歩けました。
途中の山小屋で一休みした後、いざ砂走りへ。本当に一直線! 思ったより石が多くて最初は怖かったけれど、慣れてくると前を見通しながら石のないルートを選んでざくざく降りていけました。人が少ないのをいいことにスピード出しすぎだったかもしれないです。というより、「止まらないよ〜」という感じで、楽しさと怖さで笑いながら走りそうになりましたが、一人連れが笑いながら走っていると周りから見たら怖いし、笑うとスピードに歯止めがきかなくなるので、笑うのは我慢。
このために買ったスパッツが大活躍。縁に発泡スチロールのようなもののついたゴーグルのようなサングラスで、コンタクトも無事。手ぬぐいで口と鼻も保護し、快適に下山できました。ただ、ザックカバーがなかったせいでリュックが砂まみれに。これくらいはしょうがないですね。次は気をつけます。
この砂走り、角度が急なところから比較的急でない所に至るときに、遠目から見ると平らな道に見えてしまうんですが、砂走り全体を通して平らなところはなく、平らに見えたところもけっこう斜面だったりするので、気をつけたほうがよいと思いました。

砂払い五合目で一休みし、残りの工程へ。行きが須走口でない私には、めずらしい道のり。他の方の感想を見ると、「ここからが意外に長かった」とありましたが、樹林帯の心地よさと、河口湖口下山道に比べるととっても楽しくて疲れていなかったのも手伝って、楽しく進むことができました。

無事五合目に到着すると、時間は12:20。河口湖口下山道では四時間くらいかかっていた下山が二時間半に!
体もそんなに疲れていないし、須走口下山道、よかったです。
次は上りも須走口にしてみようかと思います。

急いで身支度をし、お土産とこけももソフトを購入して13:00のバスに乗り御殿場駅へ。
御殿場駅発新宿駅の15:35のバスの予定でしたが、前のバスも空いていたので変更してもらい、より早いバスで帰ることが出来ました。
(人の多い河口湖の方だとバスの変更とか出来なそうなので・・・勿論河口湖口ならではのにぎわいも楽しいんですけどね)

今回、自分の経験と、こちらのHPと、そこに寄せられた皆様の情報を頼りに、満足のいく登山とすることができました。
ありがとうございました。

19 富士登山体験記

8/6-7と土日にかけて, 恒例の富士登山に行って来ました. (むろんこちらのHPで予習したのは言うまでもありません)
コースはいつもの, 夜, 河口湖口5合目を出て山頂付近でご来光を迎えるものでした.

さて今年はいつになく20-30代くらいの若い人たちが多かったようす.
加えてそうした中にリピータが多いことに気づかされました.
大抵団体さんをお見かけするものですが, そうした中高齢の方々は山頂で漸く出会った気がします.
興味本位より寧ろ登ることを楽しんでいる, そんな雰囲気がしたのですが, 単なる気のせいかもしれません.

外国からのお客人もいらっしゃいましたが, 滅多に聞かれない言語であったりすると, 万博スタッフ関係者?と憶測を逞しくすることがあったのも今回の印象でした.

それからこの日は随分と流れ星が観られたようでした. あいにく一つもお目にかかることは叶いませんでしたが,諸処方々から歓声があがっていました. 多いときで1時間で3,4回位はあったでしょうか. これまでも好天に恵まれることの多かったのですが, 今回ほどは.

この日は夜でも結構暖かかったので随分援けられました. 風も強くなく5時の時点で6℃, 9時で10℃(~650hPa).
酷い高度障害に悩まされることなく(どうやら寒さが加わると顕在化する体質か?)明け方からは薄着でもしのげるほどでした.
ちなみに胃部の不快感は, 充分な深呼吸を繰り返すことで随分と軽減したよう.

丁度登山駅伝の開催日とあって朝の富士宮口は賑わっていました. その喧噪を少し離れて日本最高所での昼寝をしたのちのんびり降りてきました.

上り下りとなかなかハードですけれど, いろいろと楽しみを見つけながらもいいものだと思う次第です

■20 初挑戦! 富士宮口から

9日19時富士宮5合目に着いた時は土砂降りの大雨。車で6時間もかけてきたけど引き返すことになるだろうとほとんどあきらめてふて寝する。日が変わる頃起きたらなんと雨の音がしない。うっすら星も見える。あの雨が止むなんて驚き。慌てて登山決行。5時間で山頂に到着。眼下の夜景は本当に感激だった。霧でご来光は残念。山頂はすごい霧と強風でとても寒かった。味噌汁は確かにおいしかった。1時間ほど休憩し2時間半で無事下山。

このサイトを熟読し、家を出る直前まで雨の登山の体験談など読み尽くし、ずいぶん参考になりました。体力には自信があったけど決してタカをくくらず、なにより雨が止んで登山が実現できたことが嬉しくて、どこで下山することになってもその地点までが経験になるんだから、という気持ちでいたからよかったと思います。最高の富士登山でした。ありがとうございます。