皆様より寄せらせた 栄光の体験記。役にたつお話・・・
2005年版(6)
■51 女二人初富士山登頂
8月20日に日帰りで須走り口から登りました。メンバーは私(女・29才)と友人(女・28才)、ともに初心者です。貴HPを参考にさせて頂き、装備を準備いたしました。また2人とも日ごろまったく運動をしていないため、靴ならしも兼ねて1週間前に2000m弱の山を登りしました。 当日は3時半ごろ駐車場に到着しましたがすでにいっぱいで、800m程下ったところに路肩駐車することになりました。4:00すぎ登頂開始。天候もよく、途中ご来光も見ることができ、大変よかったです。私たちはかなりのスローペースだったようで、たくさんの人に追い越されていきました。しかも30分ごとにちょこちょこと休みながら登っていたのですが、追い越された割に休んでいると先ほど追い越していった人が後ろからきてました。いつ抜いたのかまったく不明です(^^; 12:30頂上着。8時間30分かかりましたが、ゆっくり登ったおかげで二人とも高山病もなく無事登頂することができました。天候が悪く、あいにくお鉢巡りはできませんでした。 13:15下山開始。下山は楽だろう・・・と思っていたのが甘かったです。斜面が急で、しかも砂でしょっちゅう滑りそうになり、膝ががくがくになってものすごくきつかったです。寸前まで杖を持っていくか悩んでいたのですが、持って行って本当によかったです。皆さんが走り降りていきましたが、よくあんなことできるな〜と思ってしまいました。 17:00すぎに5合目駐車場に到着しました。しいたけ茶をいただいて一休み。本当においしかったです。土産物屋の店先にビーチサンダルが売っていて、誰がこんなとこで買うんだろう?と思っていたら、友人が買ってました(笑) 最後に自分の車にたどり着くまでが大変遠かったです。もうこの時間では、ほとんどの車がありませんでした。 初心者で、日ごろたいした運動もしていなく本当に登れるのかと思っていましたが、無事登ることができました。貴HPは大変参考になりました。ありがとうございました。 |
■52 富士登山記 ツアー参加
8/27,28 1泊2日で富士登山トライしてきました。登り口は吉田口。 東京よりバスツアー登山です。 天気は上々 予定通りバスは新宿を出発しました。 さて、本日の行程ですがこんなカンジ。 7:00 新宿バスターミナル出発 10:00 富士五合目着。昼食等からだ慣らし。 11:30 富士五合目出発 16:00 太子館(八合目)到着 ・夕食後すぐ就寝 12:00 太子館出発 04:00 山頂到着予定・・・・ 11:00?11:30 五合目着予定・・ そして実際の行程 定刻通り新宿を出発! 順調に高速を進み、予定通り富士五合目へ到着。 各自昼食を取り、11:40分 五合目を出発。今回のツアー参加者38名!! 五合目から六合目まではかなりなだらかな上り坂。途中下り坂もあったり木も花も咲いているので、ちょっとした山ハイキング位の気分 そして本当の登山は六合目からですね。 少しずつ道も登山ぽく?なってきて、風景も草も花も短くちょこっと生えている程度で、どっちかというと色のない寂しい風景に変わって来ます。 しかし、完璧なツアーガイド(山登りのプロ)がついているので、本当にゆっくりとしたペースで登って行きました。(いわゆる牛歩くらいゆっくりペース。。宇宙遊泳くらいかなぁ(笑)) その為まったく苦しむことなく登り始めて約50分、12:08六合目到着。 六合目から七合目。。結構登りがキツクなってきました。 しかし、息があがらないよう更にゆっくりとしたペースで、深呼吸を心がけ ゆっくりゆっくり登っていきます。14:00前に七合目到着。まだまだ元気!脱落者ナシ。 少し頭痛がしてきました。深呼吸深呼吸。。。 (ってホントは五合目でちょっぴり頭痛は始まってました。^^;) 私は少し耳をわずらっているのですが、そういう方はちょっと頭痛で耳がつらいかもしれません。 でも「七合目」って文字が見えたときはうれしかったなぁぁぁぁ☆ 休憩でトイレも済ませてさて今度は今夜宿泊する予定の八合目太子館目指して出発!! 更に道は険しくなってきます。段々辛くなってきて、途中手をついて登るような岩場が出てきたり。。 なるべく足に負担をかけないよう、遠回りでも 小さな段差を見つけて登るよう指導されつつ、予定通り16:00太子館到着!! 太子館はすでに雲の上です?♪あ?????感動!! 普段と????っても虚弱で、体力も人よりあるとは言えない私。。。 実は八合目までこれたらまずまず!!と思って登っていたのです。 汗はかいたけど、順調に登れてよかった!(^^)v(しかし頭痛続く。。) 富士山の山小屋は過渡期には本当に寝床が一人あたり半畳は当たり前、 ひどい所は他人と頭と足を互い違いに横向きにしか寝られないときもざらな壮絶な状況。。と聞いていたので、こわごわ今夜の宿に入りました。しかし太子館は想像と違ってとてもキレイ!!まったくお世辞なくキレイ!!!♪ 他の山小屋は「湿っていてしみだらけ?な布団」を使っているところもあるらしいけど、ここは一人に一つ寝袋が用意してある。しかも小屋自体も総ヒノキ作り!!(笑) 本当に混雑しているときは、夜トイレに行っている間に、自分の寝場所も布団も無くなってしまう事があるらしいけど、ココは寝袋なので一応その心配もナシ!! 本来山小屋は男女の区別はほとんどなく、雑魚寝状態らしいのですが、ここはなるべく男女を分けるように、女子グループを先に、その次にペアの人・・・その後で男の人を寝床に配置してくれました。 (寝床といっても押入れのようなスペースだけど、、) そしてその後すぐ夕食。山小屋定番のカレー。ものすごい少量。 でもちゃんとお魚屋肉団子等おかずも付いていた!!カレーだけだと思っていたからビックリ☆ さて、いよいよ夕食って段階になって急に気分が悪くなってきた(><)カレーを見ておかずのふたを開けた途端「ウッノ」ヤバイノこれが高山病の症状か?(++) さっきまで元気だったのに、カレーに手がつけられないノおかずのふたの上にサービスで※2「食べる酸素」がつけてあった。思わずそれを口にしました。するとフッと気分の悪さが取れていく気がしました。
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■53 須走口富士山登頂
2005年8月5日〜6日 須走口(2,000m) 富士山登頂 手記
リベンジ、そして再リベンジ!!そうなんです。3回目なんです。 5日(金)の朝6:30に我が家を出発し、目指すは、須走口登山口へ向かう。東名・足柄SAで朝食をとり、御殿場I.Cを降りカーナビを頼りに向かったら、間違えて御殿場登山口へ走ってしまい慌てて引き返し、須走口へ向かう。 須走口に着いて、40分程休憩、体を高度に慣らしてから、今晩の宿の見晴館(標高3,250m)を目標に頑張りを始める。 5合目をAM10:30に出発し、瀬戸館〜太陽館〜見晴館へ着いたのは、夕方程では無いが、PM4:00前であった。出立時には、山の全容が見えていたが、高度を稼ぐにつれ、雲、霧が湧いてきて雨にも降られ、リュックカバーを置いてきてリュックが濡れてしまい、少し後悔をしてしまう。高度が上がるにつれ俺の呼吸器系が、少し辛くなり少々不安。妻もへたりながらも頑張って宿に到達し、一安心。 5合目より出発し6合目頃までのまだ元気な頃は、挨拶も出来ているが、段々口も重くなる。擦れ違いの下山者としばしの登山談義。山小屋の話で、睡眠スペースの確保が出来なくて寝不足になり高山病が怖かった等と話は山小屋の環境の事で、自分にとっても昨年の体験からも計画時から少々不安であった。でも着いてみたら、昨年の体験と比べれば、布団1枚に2人で寝れるんだから全然上等だと思う。夕食は、カレーで結構旨かったと感じられたし、寝れる期待が持てるだけで十分 OK!予約が無いと泊まるのは難しい感じの応対の風景が見受けられ、予約しといてヨカッタと思った。ちなみに、予約したのは、図々しくも出発前日です。ラッキーでした。 それでも、ヨレヨレの登山者が深夜に来る場合は、受け入れるみたいで消灯後に数人受け入れて貰った人達が来ていたみたい。朝の2時と3時に星空を見に起きて、満天の星空に感激!!同宿の外人と二人で 『ワオー!!』 スゲー!! 今回は、高山病対策として、食べる酸素錠剤、飲む酸素水、スプレー缶を用意して、具合が悪くなった時に活用し、万全を目指していたが、やはり高地なので効果が?。疲れも並の登山と違うからかも知れないと思いつつ頼る二人でした。 7合目迄は、昨年の経験からイメージ通りに登れたが、その先はやはりキツクヘタヘタが続くばかり。 霧の中での見晴館到着!! ご来光を拝むのに朝4:15頃起きて待ち構えていたら、一風変わったご来光を拝めて又、感激!!
頂上には、酸素が有る。と誰かさんが言っていた意味が、その時メああ、ナルホドな、この感じかモと実感。頂上で、妻は豚汁と、私はラーメンを食しおなかを充実させ、お土産をゲットし、お鉢巡りも達成。3,776mの頂に立ったゾー!!まさしく、雲上ハイクで、火口を見てビックリ!!大沢崩れを見て又、ビックリ!!『百聞は一見にしかず』したりで有る。
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■54 須走り口の下山道
7月7日〜8日に初登頂、8月27日〜28日に再度登ってきました。2度とも須走り口から登り、7合目大陽館で宿泊し御来光後に暖かい朝食を取り出発、下山は須走りを使うルートでした。 初登頂は妻と二人で、5合目〜7合目、7合目〜山頂ともに4時間半、濃霧のためお鉢周りはあきらめ下山、山頂〜5合目は3時間半でした。(所要時間には休憩時間を含んでいます。) 2回目は私一人の単独行となりました。2回目の富士登山は楽になると聞いていましたが、5合目〜7合目、7合目〜山頂ともに3時間半で登りはやや時間短縮されました。お鉢周りには2時間をかけ堪能しました。下山は初回と同じ3時間半かかりました。 初回と2回目で、砂払い5合目以降の下山道を変えてみました。 初回では、砂払い5合目で開店準備中のお店の人の目をすり抜け、進入禁止のロープを越えブル道に侵入、快適に歩を進めそのまま5合目の第3駐車場の裏手奥ブル置き場から戻りました。 2回目は、正規の樹林の中の下山道を使いました。他の登山道の下りと比べ、特にひどい道とは思いませんでした。ただし、日中の下山での場合です。 一般に登山では夜間の行動は予定されていませんし、夜間の下山は緊急事態に近い行動と思います。しかし、富士山では、山に慣れていない大勢の人が日中、夜間と行動しています。 体力を使い果たした山に慣れない大勢の人が、夜間にこの正規の下山道を使うことは問題があると思います。他にルートがないというならば、いたし方ありませんが、現にブル道があり、山小屋関係者等はブル道を下山道として利用していると聞きました。考えてもらいたいと思いました。(ブル道途中の建直し中の避難小屋には、ブル道以外の道が通じているのでしょうか?) 2回登頂できたのも、このHPのお陰です。感謝感謝。 おまけ、8月28日下山時に椿事を目撃しました。 山頂の須走り下山口から3度ほど折り返した時のことです。後ろより来た人が、私の前を元気に追い抜いていったと思った瞬間、ダイビングをするかのように道を外れ、下の道目指してまっしぐら行くではないですか、派手に落石を巻き起こし、挙句の果て、御約束どうり、中間点で不埒者は転がりました。 この出来事を、下の道を走っていたブルの上乗りの人が見つけ、ブルを止め何事か叫んでいました。不埒者はブルの側に行き、ブルの人と一言交わしたと見えた瞬間、下を目指し道の外に逃げ出そうとしましたが、すぐ転んで捕まってしまいました。(後で見ましたが、転んだところはまるで崖ぷっちのようなところです。)この間に側まで行って見ましたが、不埒者はこっぴどく怒られ開放されたところでした。ただし、怒られた内容が判ったかどうかは不明です。不埒者は若い外人でした。(この不埒者を捕まえるとき、抵抗されたためか、遠目には、ブル側の人が蹴っ飛ばしたように見えました。) 57歳 男 |
8/27-28の週末に行ってきました。メンバーは4人(私を含めて女性2人?20代後半、男性2人?30代前半)でした。 男性陣のうち1人は今年の7月に富士宮口から登ったことがあり、その時は高山病で8合目で下山したため彼にとってはリベンジ登山でした。(結局今回は風邪のところを無理して登ってしまい、前回よりもひどい症状が出てしまいました。リベンジならずで本当に残念です。) 1.計画 急に出た話だったので、当初は土曜日の夕方まで私に予定が入っており土曜日の夜間登山を考えましたが、こちらのHPや体験記を読んでいくうちに夜間登山はきつそうだと思い、予定をずらして昼出発&山小屋1泊に計画変更しました。(これが正解でした!) 1週間前にやっと山小屋を予約したのですが、狙っていた7合目あたりの山小屋はいっぱいで8合目江戸屋に何とか宿を取ることができました。 (予約した際「混んでいるから寝る場所が狭いです」と言われたのですが、身をもってそれを体験しました・・・) 2.登山記 ▽渋谷〜須走口5合目 関東に台風が上陸しそうだったのですが、幸運にも前日に東北の方へ抜けたので出発の日の朝は快晴でした。コンビニで買い物をしたり色々準備に手間取ったため出発が遅れ、須走口5合目に着いたのは12:30でした。 5合目口への道路は、かなり下の方から車が駐車してありましたが着いたのが遅めだったため、ちょうど帰る人達が出た登り口傍の駐車場に車をとめることが出来てラッキーでした。 (下山後はその駐車場に戻るのさえ足がおぼつかなかったので、もっと遠いところに止めていたらと思うとぞっとします。) ▽須走口5合目〜8合目山小屋 駐車場で1時間位体を慣らした後、13:30頃に登り始め、8合目の江戸屋に着いたのは20:00過ぎでした。 私は5合目から既に空気の薄さを感じていたため、折角の須走口5〜6合目の森林地帯を楽しむ余裕がなく、自分の呼吸にだけ集中して登りました。今回がリベンジ登山の友人が気を付けてゆっくりペースだったこともあり6合目までは約3時間くらいかかりました。 歩いている時から嫌な予感がしていましたが、6合目の山小屋で休憩をとっている時に意識が朦朧とし始め、 じわじわと不安感がこみあげてきました。今まで低山ですが山登り経験もあり、高山病についてそれなりに対策をとっていたつもりなのに(前日はよく寝て、こまめに水分補給をするなど)、こんなに調子が悪く、弱気になってしまう自分がはがゆく、悔しさで一杯でした。 8合目の江戸屋(宿泊先)までたどり着けるのか?山頂なんて考える余裕もないこの時が一番辛かったです。 じっとしていると本当に意識が遠のきそうだったので、6〜7合目はみんなが休憩を終えるのを待たずに1人でゆっくり登り始めました。そんな私とは対照的に他のメンバーはおしゃべりをする余裕がありました。 無言で呼吸にだけ集中していた私も途中から話に参加するようにしたところ、これが良かったようで 呼吸も段々楽になり、楽しい山登り気分が戻ってきました。 1人で不安と闘うより、人と話して気を紛らわせることが大事だということを実感しました。 特に、大声で笑ったのがよかったようです。笑うと、どうしても息を大きく吐いて吸うことになり高山病に効果があるように思います。宝くじで3億円が当ったらどうするか?一番行きたい国はどこか?とか他愛もない話でしたが、人それぞれの意見に感心したり、面白かったです。 笑うことで気持ちも前向きになり、一緒に行ったメンバーには本当に感謝しています。 そして非常に長く感じた6〜7合目を経て太陽館に無事着いたときは涙が出そうなくらい嬉しかったです。(登頂した時より、この時が一番嬉しかったです・・・それ程弱気になっていたんですね) しかし、私の調子が良くなるのと反対にリベンジ登山の男性の口数が減り始め、もう1人の女の子の足取りも重くなってきました。 7合目でしばらく休んでから、またゆっくりゆっくり登り始めました。 段々日が暮れ始め、夕焼けの光に照らされた雲海が非常に美しく、想像もしたことのないような眺めに感動しました。 見晴館に到着した時には日が暮れて星が見え出しました。後ろを振り返ると薄闇の中に今まで通ってきた山小屋の灯りが見えてここまで来たんだなぁと感慨深かったです。 麓の霧が少し晴れて街の明りが遥か遠くの方に見え、出発した場所は遥か彼方、まさに「下界」という風に思えました。 この頃は、私も空気に慣れたようで呼吸法が定着し(「ひーひーふー」と二度吐いて吸うのが自然になりました)しっかりと腹式呼吸できるようになり、安定して歩けました。 そしてとうとう最初の目的地の江戸屋にやっと到着しました。 6合目の状態を考えると20時過ぎに着けるなんて夢のようでした。万歳! ▽8合目山小屋〜山頂 宿帳に記入し、寝床に荷物を置いてからビールで乾杯し定番のカレーライスを食べました。 その後22時近くまでみんなで外で星空を眺め、体調の良い私ともう1人で寝酒を楽しみました。 こんなに星を見たのは初めてで、うっすら天の川も確認でき、星空の下で飲んだお酒は本当に美味しかったです。至福。 (山小屋でお酒を飲んで翌日大変なことになったという体験談を読んでいたので恐る恐るでしたが、 私達はなんともありませんでした。) 熱燗がなかったので冷で飲んだのですが、お腹からじわじわと温まり段々眠くなってきました。 リベンジ登山の友人は着いた当初は食欲がありカレーライスをぺろりと食べていましたが 少し経つと頭痛と吐き気が始まったようで、とても2階の混みあった寝床で寝れる状態ではなく、 彼を1Fの広間に残して3人で寝床に上りました。が、一番遅くに床についた私達を待っていたのは想像を絶するほどの狭いスペースでした。私達の与えられていたスペースには他の人の荷物が置いてあり、それを足元に押し込んでなんとか身を横たえる場所を作りましたが、身動きが出来ず本当に辛かったです。もっと早く寝床に行ってスペースを確保しておけば良かったと後悔しました。 寝酒のおかげで眠りにつくのが早かったものの、1時間位しか眠れず狭いスペースに大勢が寝ているため、空気が薄いようで、段々胸が苦しくなってきました。 こんなに長く感じる夜は初めてでした。 夜中1時頃に御来光を見るため他の人が出発を始め、やっと体を伸ばすことができました。 1Fで一晩を過ごした友人は、吐き気と頭痛が悪化し、まだ暗いけれど一人で下山する決心を固めていました。リベンジ登山だったのに・・・本当に勇気のいる決断だったと思います。 (この後高度を下げても吐き気が収まらなかったようで、高山病というよりは風邪が悪化してしまったとのことです。) 私も少し頭痛がしたので、外に出て深呼吸をしたり酸素を吸いましたがなかなか直りませんでした。 彼を見送ってから、バファリンを飲み人がいなくなった広いスペースで1時間強寝て起きると頭痛は直っていました。空気の薄さと寝不足が原因の頭痛だったようです。 4時過ぎに山小屋を出発した時には、空が徐々に白み始めていました。 結局御来光は本八合目の胸付江戸屋で見ることにし、寒い中を30分以上空を眺めて時を待ちました。 (8合目以上は風が強いので、コンタクトではなく眼鏡にして良かったです。) 御来光を待っている時間は長いのに、太陽が登るのはあっという間で、意外にあっけなく思いました。でも本当に綺麗でした! 5時半頃に本八合目を出発し、9合目までゆっくり上りました。9合目以降は渋滞した行列の中で登ったので休み休みのペースとなり、思ったより楽に登れました。 又、晴れていたので今まで登ってきた道がよく見えてここまで登ってきたなんてすごいなと励みになりました。 7時過ぎに山頂に到着! ▽下山 山頂で記念撮影をした後、熱燗で乾杯。じわーっとお酒が体に染みていき幸せを感じました。 1時間半ほどゆっくりしてから、砂走りに備えてスパッツを装着し手拭で顔を覆って8時半頃下山を開始しました。 登りの道で見た砂走りの道は非常に傾斜があり滑って怖そうな印象でしたが、 膝のクッションを使って思ったより楽に、速く降りて行けました。どうせ転んでも砂だし平気だろうとがんがん滑り降りていったのですが、その日この道で転んで救急車で運ばれた人がいたと聞いてぞっとしました。下りは気持ちが緩みがちですし、やはり危険ですね。 私ともう1人は下りがとても楽だったのですが、登りで体力を使い果たしてしまったもう1人の女の子は傾斜のきつい砂走りの道が大変だったようです。2人がある程度降りたところで、その子を待つというペースが出来上がってしまいました。 先に行く2人にとって待つことは全然苦ではなかったのですが、待たせているという感覚が疲労困憊の彼女を追い詰めてしまったようでこれ以上ペースを落とすのは申し訳ないと休憩を取らずに無理に1人で出発しようとしたり・・・楽しいはずの登山なのに、申し訳なかったです。 登りは高山病の予防もあってみんなでゆっくり登っていたのですが、くだりは人にペースを合わせなくなっていたことが悔やまれます。 最後の1時間くらいは、彼女の荷物をもう1人が持つことにして3人でゆっくり下りました。 最後の森林地帯はなかなか出口に着かず、非常に疲れました。 でもこれから登る人達と挨拶する度にとてもうらやましかったです。あの感動をこれから得るのか〜と。そして12時過ぎに5合目口に着きました。 2人分の荷物を持っているのに疲れた顔を見せず、あともう少しだから、とみんなを励ましていた友人ですが、下山後、売店近くのベンチに座った時に「疲れたなぁ」と漏らしていました。本当にみんなお疲れ様! ▽登山を終えて・・・ 8合目から山頂までがキツイと聞いていましたが私は案外楽に山頂へ辿り着き、軽い高山病になっていた登りの5〜7合目の道のりと比べると、山頂では思った程達成感がなかったというのが本音です。 しかし登山を終えてみて、自分の体力と気力にとても自信がつきました。 こちらのHPを丹念に読んでいたので、初期の高山病は呼吸法によって自力で克服できるはずだと、苦しくて不安な状況でも頑張れました。 又、一緒に行く人に本当に恵まれたと思います(富士登山のような過酷な状況では人柄が出ると思うので)。 疲れていても弱音を吐かず頑張った友人、さりげない気配りができる大人な友人、リベンジ登山ならずでとても悔しかっただろうに 常にギャグで場を盛り上げていた友人、みんな楽しく信頼できる人達だったからこそ登頂することができ、本当に一生の思い出になりました。 又別の口からチャレンジしたいですし、いつの日か自分の子供と一緒に登れたらいいなと思っています。 3.持ち物について ・直接肌に触れる下着やTシャツはやはり化学繊維のものが良かったです。汗をいっぱいかきましたが、汗で湿って冷たいということがなく、いつまでもサラリとした感触で着替える必要を感じませんでした。 ・下りは特に膝にかなり負担がかかるので、サポーター(CW-X)を履いていって正解でした。次の日の筋肉痛がそれ程でもなかったのはこれのお蔭があるのかも。 ・食料については、こちらの体験記をじっくり読んで厳選していきました。ゼリー飲料は固形物を食べる元気がない時に役立ちました。4個持って行って、3個消費しました。重いのですが、オレンジも疲れた時に食べると元気が出ます。キャラメル、梅干のお菓子も好評でした。 (溶けないようにと持っていったマーブルチョコは、蓋を開ける時にはずみでほとんど落としてしまい、泣きそうになりました・・・) ・山小屋泊の場合、耳栓は本当に必需品です。ただでさえ混んで寝にくいのに、物音が多いので寝付くのが大変でした。 ・ライトは明るいものを選びましょう。私は山道具屋さんで「他のメンバーもライトを持っているのだったら、これで大丈夫でしょう」と言われた最低限の明るさのものを購入したのですが、他のメンバーに「微灯」と言われるレベルで、全然足りませんでした。特に山小屋では強い光線がすごく必要です。(就寝時間帯は灯りがつかないので、寝床に行くまで大変!) ・須走口の下山時の砂走りの道は本当に小石が靴に入るので、スパッツはちゃんと効果のあるものを選んだ方がいいです。友人はアームカバーで代用していましたが、下のほうをゴムなどでちゃんと留めたりしないと、どうしても入ってしまうようです。 私は山用スパッツを使ったので、小石を気にせずがんがん降りていけました。 |