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皆様より寄せらせた 栄光の体験記。役にたつお話・・・
 2004年版(4)

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31 須走口から母子で登頂しました。

私(41歳女性)と次男(10歳小5)で、8月1日(日)から2日(月)、大陽館に一泊して登頂を果たしました。天気は快晴。母子二人だったので、用心に用心を重ね、事故のないよう、無理をしないよう、このHPを熟読して登山に臨みました。

天気以外で一番心配したのが、『高山病』。5合目で1時間以上体を慣らし、登りは複式呼吸に努め、ゆっくりペースで歩くようにしました。1日目は、2人とも楽勝で7合目に到着。早い時間に着き過ぎ、息子は手持ち無沙汰気味。大陽館の犬が遊び相手になってくれました。夜空は満月に満天の星。山中湖の花火が下界に小さく見え、富士山の高さを感じました。

2日目は、お弁当を持って4時頃山小屋を出発したのですが、息子が昨日とは一転、「足に力が入らないよう」と言い、10m歩いてはしゃがみこんでしまう状態に。寝不足と寒さと冷たい風に、ついには「お母さん、僕は7合目が限界かも知れない・・・」と弱気になってしまいました。これぞ、まさしく心配していた高山病か?ここで、持ってきた酸素缶、酸素水、酸素タブレット登場!息子のリュックを持ってやり、休み休み、励ましながら何とか見晴館までたどり着きました。

ここから下山しようか迷いましたが、とりあえず大休止。見晴館の宿泊者の方の朝食が終わった頃、中に入らせてもらい、卵スープを頂くと息子はみるみる回復。

外へ出ると気温も上がって2日目も登山日和。幼稚園か小学校の低学年位の小さい子が登っているのが目に入りるやいなや、息子は「自分でリュックを持つ」と言い、元気を取り戻してまた歩き出してくれました。

後は、またゆっくりペースで山頂まで。日の丸が迎えてくれ、感動の涙・・・。下山の砂走りは子どもにとって楽チンらしく、動物のように飛び跳ねながら下りていました。私は筋肉痛が治るまで4日かかりましたが、息子は何ともないとのこと。子どもには筋肉痛がないのでしょうか。

見晴館のご主人もおっしゃってましたが、ゆっくり登れば小学生くらいの子どもの方が大人より強いようです。子連れの皆さん、子どもはたくましいです。天気が良く、準備と用心をすれば、楽しい富士登山ができることがわかりました。次回は、夫と長男も一緒に家族全員でチャレンジします。

■32 登ってきました (須走口、見晴館泊)

去る8月7日(土)、晴れ時々曇りの朝8時に、家内と我孫子の家を出て、お昼前後には五合目の須走口に着き、予約出来なかった太陽館に、紹介された本七合目の見晴館には、夕方着くだろうと、車を走らせました。
行くと、首都高速の箱崎での渋滞、東名に入ると、お盆休みに入ってる車の渋滞に遭い、五合目の須走口に二時半頃着きました。
須走口の、樹林帯を抜け、いよいよ石と岩と砂礫の登山道になり、高山病と、足のけいれんに、怯えながら、休憩しつつゆっくり登りました。
六合目過ぎより雲行きが怪しくなってきて、雨がぽつぽつ降ってきたり、やんだりして、レインスーツ着たり脱いだりしながら、暗くなりそのうち雷が鳴り出し本降りになりました。
やっと山小屋の明かりが見え、前を通ると数人の人が雨宿りしていて、小屋の人らしき人が、危ないから中に入って、招き入れ、聞くと「太陽館」で、15年ぶりの天候との事で、見晴館には、
9時半頃着き、7時間の行程でした。
翌朝4時30分ごろ起き、山小屋でご来光を拝み6時30分ごろ、出て山頂には9時40分ごろ無事登頂しました。計10時間ほどかかりました。
下山は1時20分、砂走りは、足に優しくいいなーと、思いましたが、その内に足全体に負担がかかり、ひざが、がくがくして力が入らなく、少し歩いては休憩しつつ、最後の樹林帯では、暗くならない内に、帰らなければと思い、はって歩き、古御岳神社5時30分過ぎ着いて、一安心しました。下山は4時間ほどです。
今回の登山で一番心配したのは、太ももの、けいれんで、良きご教授と、太もものサポートを持って行き又週2回のプール通いで、鍛えた甲斐があったのか、足のけいれんは、起きなかったが、
他の人はあまりひざが、がくがくしているようには見えず、いかせん年には勝てないと、痛感しました。
以上無事、富士山登頂経緯ご報告いたします。

日本一の高い山、日本一の美しい山、富士山!
長年の夢と希望の富士山に登頂でき、こんな嬉しい事は、ありません。本当に有難うございました。

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■33 須走口から 日帰り登山

初心者2名での富士登山日記です。

8月2日 17:00頃 御殿場の宿に到着 → お風呂に入り、20時前に就寝。 22:30 起床  車に登山用品などを積みこむ。 8月3日 23:45 宿出発 ふじあざみラインは真っ暗でカーブも多く、ちょっと怖かった。 でも懸念していた渋滞はなく、スイスイ進む。 ここで狸と鹿を目撃! 24:30 須走口5合目到着    第二・第三駐車場共に結構駐車している車がいた。 (中に人のいる車より、いない車の方が多いような・・・) 空いてるスペースはどちらも10〜15台分位か? とりあえず第二駐車場に駐車。 そのときの服装は、登山用下着(ブラとロングショーツ)・ストレッチパンツ・ 速乾性長袖Tシャツ・登山用靴下を着用。 登山口を一度確認した後、車内で仮眠しようとしたがすごく寒い!(タオルケット忘れたので) バスタオルをかけて丸まって眠ったけど、入り込んでくる冷気で膝や腰が・・・(^^ゞ 2:30 起床  登山準備をして、朝食のおにぎりを1個食べる。 2人でヴァームウォーターを1本飲んで出発! 星がメチャメチャきれいに見えた!すごくキレイで嬉しい。 登山前にトイレに行く。ここのトイレはきれいでペーパーも有り。

4:00 須走口より登山開始  最初は樹林帯なので虫除けスプレーふりまくり、まだ暗いので日焼け止めは無しで進む。 売店は開きかけていた(完全開店ではなかったけど) 真っ暗な中、樹林地帯をわずかな電灯の灯りで登る。 すごく険しい階段や岩場で、この時点で既にストックの有難さがわかる。。 前後にほとんど人はいないのでとても暗い。ヘッドライトをつけてる人は結構離れても 灯りが見え隠れしていたので、やっぱり強力なんだなと思った。 まだオンタデが咲いている高さで少しづつ空が明るくなってきた。  何度も振り返って白んできた空を見ながら登った。(ここで撮影)

明るくなってきたので、この地点から日焼け止めを塗り始める。 (※ここから1時間毎に日焼け止めを塗り直す) 4:30頃 ご来光 日の出のタイミングを逃さないようにのぼり、途中の少し開けた場所で 無事ご来光を見ることができた。 (再び撮影)

まだ高山病の心配はいらない高さだけど、念の為腹式呼吸を心がけながら登っていく。  水分を適宜補給。最初は「爽健美茶」 ここで透明のゴーグルからオーバーサングラスに付け替える。

5:00頃 6合目「林館」(2400m)到着  ちょびっと休憩。 確かここにはビーグル犬がいた。 この辺りから、同行者が足の付け根が痛いと言い出したので、様子を見ながら登る事に。 結構辛そうなので何度か意思を確認しましたが、本人曰く「体がしんどいのではないから登る」 下山するならいつでもちゃんと言うようにと決める。 この後それぞれのペースで登り(私が先)、ポイントポイントで休憩がてら待つ事にした。 6:00頃 本6合目「瀬戸館」(2700m)到着  閉まってて、誰もいなかったので、スルー 自分がすごくお腹が空いている事に驚くが、リュックからおにぎりを出すのは面倒なので ウエストポーチからゼリー飲料を出してエネルギー補給。最初はヴァームゼリー。 左の方で声がするので見ると、下山道を走って下りていく人たちがいた。 楽しそうにも、大変そうにも見える。 頂上でのご来光組か? 太陽が登り始めるものの、雲が多く風も結構あるので割りと快適。

7:00頃 7合目「大陽館」(2950m)到着 ここでも休憩 同行者を待つ。 ここがあの「大陽館」かぁ・・・と、少し感慨にふける。 そして、ここからが高山病とのホントの戦いだ!と、気を引き締める。 同行者は足の付け根が相変わらず痛そうだが、登るとの意思は変わらず、登山続行。 パラパラとしかいなかった他の登山客が、少しづつ増えてくる。
?頃  本7合目「見晴館」(3250m)到着  ここで休憩 同行者を待つ。  ここで山小屋のおじさん(?)と仲良くおしゃべりをする。 このおじさんは今日2回も頂上と7合目を往復していると言う。さ、さすが。。。 今日はとても寒くて、朝は頂上で氷柱が見られたらしい。午後からは天気が崩れて 雷雨になるよと言われ、焦る。 でも引き返すわけにもいかないし、、、 ま、行ける所までいってみよう。 この辺りからお揃いの緑の服を着た人たちが登っていく。。。どうやら自衛隊のもよう。
?頃 8合目「須走口江戸屋」(3350m)到着  結構しんどい。ここで休憩。 何だか人が増えてきた。
?頃 本8合目到着 ここには、3つの山小屋が軒を接している。 風がすごく強い! ここでは同行者を待って40分も座っていた為に、体が冷えてしまってものすごく寒い。 たまらず上下にゴアテックスを着込む。でも風が吹くのでまだ寒い。 ここでは外国のグループが多く休憩してた。皆疲れている様子ではあるが、顔は笑顔なので 楽しそう。 富士山は外国人の目には、どう映るんだろう・・? 皆暖かい飲み物を買って飲んでいたが、私にはそんな元気がない。 日焼け止めを塗りなおして、そろそろ出発しようかと思った矢先、少し吐き気が・・・  「あれ?なんだか気持ち悪い」と思い、またそのまま座ってとりあえず水を飲む。。 水を飲んで少し治まった気がしたので出発。 同行者はまだ休憩するというので私1人。 ここ迄の道程もしんどいものだったが、ますます登山道が険しくなってくる。  少し気を抜くと「もうやめる」とか言ってしまいそう。。 自分との戦いだ!! 登っててしんどくなってくると立ち止まりたくなるが、ゆっくり深呼吸(腹式呼吸)を すると嘘みたいに体が楽になる。 これは良い。 高山病?それでなんとか進んでいたが、やっぱり吐き気がする。。 もしかして高山病? 気分をスッキリさせようと、ここで干し梅を食べてみる。ところが干し梅に含まれている 糖分と化学調味料が余計に吐き気を増長してしまう。水やゼリー飲料を飲んで何とか凌ぐ。 深呼吸と水とゼリー飲料でごまかしごまかし登っていたが、すぐに気分が悪くなる。 何かスッキリするものが飲みたいと思い、コーラを思い出したが、もし効かなかった場合、 飲みきる自信がない(あんな小さい缶なのに) 試すチャンスだったのだけど。。 また登って登って、、、また気分が悪くなってきた。。。  登山道脇の岩に座って少し休憩を取りながら、今度は小袋に詰めて持ってきた自家製の 梅干を小さく千切って口の中へ。  んん!これはいい! 適度な塩分と酸っぱ味が気分をシャッキリさせてくれた。 念の為、持ってきて良かった〜!! ここからしばらくは、気分が悪くなってくる度に、 梅干で乗り越えて登山を続ける。 でもいくら梅干でも根本的には治すのは無理だった。。やっぱりこれは高山病なのか、 それともお腹が空き過ぎて気持ち悪いだけなのか・・・? それにしても先は長い。頂上は見えているのに着かないのがもどかしくて。。。  なので、もう上は見ないようにした。 目の前の1歩を確実に行こう。 掲示板ではストックは下山時に役立つと書いてあったけど、私には登る時にも必需品だった。 どれだけこれに助けられたことか! これから登る人は是非持って行って欲しい。 金剛杖を持ってる人もたくさんいたけど、やっぱり長くて重そうだった。 もういい加減限界かも・・と思い、登山道脇の岩の上で20分ほどへばっていると、 同行者が登ってきた。「こんな所にいると思わなかった」と言われ、自分のペースが 随分遅くなってきているんだと認識。 吐き気克服!  吐き気がすると言うと、これを飲んでみたら?と手渡されたのが
「グロンサン内服液」 い、いいのかな、こんなの飲んで・・・・(^_^;)   でも今は何にでもすがりたい気分だったので、グイっと一気飲み。  すると驚いたことに、これが効く効く! 気分がスッキリして元気が出た。 この後再び登り始めても、吐き気がすることは一度も無く、完全回復ナリ。 何が効くかわからないものだぁ。
元気は出たものの、登山のしんどさは変わらない。ハッキリ言って、こんなキツいモンだとは! 「嘘でしょ〜!!!」と思う岩場や「これが登山道?」と聞きたくなるような箇所が 次から次へとテンコ盛り。段差の1段1段がすごくつらい! 登山のポイント でもここでポイント。段差のある岩をあがる時に、上げた足の膝に手を置いてはいけない。 これはどこかで読んだ疲れない方法の1つだけれど、これは実に的を射ていた。 色んな人たちと抜きつ抜かれつ、登っていく。自衛隊も一体何人いるんだ、という位 登っていく。ツアーの人たちも登っていく。この辺り結構な渋滞。 何度も何度も挫折しそうな自分と戦いながら、思うように進まない自分の足がもどかしく ゼェゼェハァハァと登っていると、脇で休憩している人から「頑張ってください」下山して きたおじさんから「今から登るの?大変だね」その他にも「大丈夫ですか?」など、 たくさんの人が声を掛けてくれるのがすごく嬉しくて、とても励みになった。 ここで驚いたのが、小学校低学年位の娘を連れた若い夫婦がいたのだけど、この娘ちゃんが あまりの段差にバランスを崩して落ちそうになった。(私の少し前) その子の斜め後ろにいたお兄さんが抱きとめて助けていたけど、親は全然気づかないで 先に登っている。 全然自分の子供見てない! それともそんな余裕もないのかな。

そうこうしているうちに鳥居が、、狛犬が、、、、もしかしてもうすぐ着く〜?(撮影) 9合目は見逃したのかな・・・?

13:00頃 頂上到着  や・やったぁぁぁぁl!  (予定より随分かかったけど) でも、嬉しいと言うよりは・・・「てこずらせやがって〜」という感じだったかも。。。 ここでもすごい風。 それを避けて座り込む。自衛隊の人たちもたくさんいたけど、 それ程疲れているように見えないのはさすがだ。。。 ここでもすごいことを目撃。 子供2人連れたお父さん、なんと小学生位の息子を 背負って登ってきた。 それよりもう少し大きい子は自分で登ってきたけど、 よくそれであの岩場を登ってきたなぁ・・・と、ただただ感心。

休憩して少し元気が出たし同行者はまだ全然着きそうにないので、先に郵便局に行って こようかと考えていると、知らないおじさんに声をかけられた。 私が1人で登ってきたことに驚いてる様子(なぜ?)「郵便局へ行きたい」と言うと、 郵便局に行くなら、売店の方からじゃなく逆から回って1周した方がいいと言いながら 「でもこの天気じゃ何も見えないだろうけどね」とか言う。。 確かに曇ってるし、下を見下ろすと見事な雲海で全然景色が見えない。。 「僕も行くから一緒に行こうか」とまで親切に言ってくれたけど、ちょうどその時 登ってきた同行者の姿が目に入ったので丁重にお断りする。

13:30頃 同行者も頂上に到着 同行者が頂上まで登ってきた事に驚いたけど、案の定ヨレヨレ。。。 2人とも無事に頂上まで登れたことを喜び合い、風をしのげる場所に座って休憩。 私はすごくお腹が空いていたのでおにぎりを食べた。その美味しいこと美味しいこと!  一口一口がすごく貴重な感じがした。 食欲がないと言っていた同行者も、私の美味しそうな食べっぷりを見てつられて食べたが やはり「美味し〜い!」と感激していた。 ふと気づくと14時過ぎてて、郵便局が閉まった事に気づく。すると売店のお兄さんが 「ハガキ書いて切手代と一緒に預けてくれれば出しておきますよ」と言ってくれたので お言葉に甘える。絵葉書12枚セットを買って店内で書いていると、自衛隊の人達が 入ってきて、みんなハガキやひのきメール一生懸命書いて売店の人に託していた。 恋人に出してるのかな・・?と想像したりして(o^^o) 充分休息した後、何枚か写真を撮り、下山準備としてトイレへ。。(200) 頂上のトイレもきれいだった。。ペーパーもあったし、匂いも無いし。 バイオトイレもあったけど、普通ので充分。

14:30頃 下山開始  どこからが砂走りなのか、よくわからなかった。確かに砂がいっぱいだけど石や岩がたくさんあって、ちっとも快適に下山できない。 もう足がしんどくてしんどくてしんどくて、、登りとは違うしんどさが延々と続いて、 すごくつらかった〜 ちょっと時間が遅いせいか、あまり人はいなかった。 ツアーの人たちが2組いたので、やり過ごす。あの人数分の砂埃はかぶりたくない。
私はハードコンタクト着用の上、ゴーグルタイプのメガネをかけていた。 でも、下山道の向きがよく変わるのでそれに伴って風向きも変わり、上の人や下の人の あげる砂埃が時々目に入り、これがまた痛い。でもコンタクトは絶対外せないし、痛みが ひどくなったらどうしようとハラハラドキドキしっ放し。 これが普通のサングラスだったら・・と思うと、かなり怖い。 途中に何も無いし、延々と同じような道や景色が続くので、自分の現在地が把握しづらい。 目の前ははるか下まで開けた景色できれいなんだけど、一体いつまで下りればいいんだ?と 何度も思う位しんどい道程で、時々叫びそうになる。

17:30頃 7合目「大陽館」(2950m)到着 かなり予定の時間を過ぎている(・_・;) 宿泊客が少ないのか、休憩していた数少ないお客さんに「お泊りいけますよ」と言っていた。 それにしても、まだ7合目。。。 砂払い5合目まではまだまだだなぁ。。と意気消沈。 相変わらず延々と続く下山道、途中こっちでいいのか?と何回も悩みながら下りる。 目印の鳥居と売店を目指して、半分意識をなくしながら下りる下りる下りる・・・・・・ ん?はるか下に見えるあれは・・・・・・・? もしかしてあれか?あれか?と、急ぎたくても動かない足を引きずって行くと、

18:00頃 「砂払5合目」 到着 や・・・やっと着いた〜 (T▽T) しかし既に薄暗い。 売店はもちろん閉まっていて、ベンチに座っていたのも男の人2人だけ。 とりあえず座る。ここで少し体制を立て直しつつ休憩。サングラスを外して透明の ゴーグルに付け替える。 そうこうしていると、先にいた男の人2人が出発した。 18:30頃 私達がそろそろ行こうかと立った時におじさんが1人やってきた。どうやら同行者待ち。 正規の下山道以外に行くのに人目が会ってはまずいかな?と思いつつブル道へ行こうとすると 「下山道はこっちですよ」と、おじさんに声を掛けられた。 「ちょっと見たい物があるので・・・」と笑顔で答え、心の中で謝りつつそのまま行ブル道へ。 さて、この下山道。以前より掲示板で何度か話題になっていたので、楽しみにしていた所。 砂払い5合目より上の下山道に比べ、こちらの道のほうが若干楽ではあるが、掲示板で 書かれていたほどでもないような気がした。 しかし!私は正規の下山道(樹林帯)を下山した事が無いので、多分この道よりはるかに キツい道のりなのだろうと推測し、納得する事にした。

さて、掲示板であったように、しばらく行くと立ち入り禁止の札がついたロープが張ってある。 ここを突破するには、先ほどより更に人目についてはならないだろうと思っていると、 砂払い5合目で私達より前に出発した男の人2人が右側の正規の下山道から出てきた。 その2人はロープを少し怪訝そうに見ていたけど、その後正規の下山道を下りて行った。 それを確認した後、別の人が下山道から降りてきていないのを確認して、いよいよ禁断の(?) ロープをくぐる事に。(ドキドキ) 正規の下山道を降りてくる人から見えない場所までは少し急ぎ、後はゆっくりと。。。。 感想はと言うと、ロープをくぐってからの道はすごく楽。 下山道の中で一番楽。 いけないことをしているという緊張感もあり、少々落ち着かなったけど、人もいないし (当然だ)、とても楽に下山できた。 ただ時間的に薄暗かったので少し怖かったかな。 しばらく進むと掲示板にあった通り、第三駐車場が見えた。 その先を見るとブルが停めてあり、更によーーくその先を見ると、あれはもしかして? やっぱり第二駐車場に出られた。やった♪

19:00頃 駐車場 到着 時間が時間だったせいか、駐車場はガラガラ。 おかげで誰に見られずに車に戻れてホっと一安心。 車のトランクに事前にクーラバッグにいれておいた水はキンキンに冷たいままだったので、 それで喉を潤して一息。 辺りは薄暗い上に霧が立ち込めていて、ますます暗い。 少し笑う膝で、霧の中を超安全運転で宿まで帰った。 お疲れ様〜!

すっごくすっごくしんどかったけど、登りきった自分達を褒めてあげたいと、2人の意見が一致。 これからは、少し自分に自信が持てるかもしれない。

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■34 初めての親子富士登山(須走口より)

2004年8月1日(日)から2日(月)にかけて須走口より長男と親子して登頂して参りました。
息子は中一の12歳、私はちょうど1日が誕生日でもあり46歳となりました。私は今年で5回目の富士登山。長男は初挑戦です。
体力面では私は学生時代山登りをしていましたが、長いブランク期間があり、体力技術ともほとんど初心者状態となってしまいました。でもここ数年「富士山」と聞くと体がむずむずし思わず気合いが入ってしまいます。

全体の予定はゆったりとしたもので朝9時前に須走口より入り、7合目の見晴館で一泊し、小屋でご来光を迎えてからのんびりと頂上を目指すのが全体の山行計画です。

天候面では直前まで台風10号がふらふらとしていて、気がもめましたが、1日当日は台風一過で非常に天気が良く快適な登山ができました。
8時40分 5合目発
14時25分 見晴館着

時間も早い事から小屋には私達が一番乗り、見晴館はこじんまりとしていますが綺麗で好印象です。以前小屋泊まりをした祭には、食事が少なくお腹が空いた思いが頭に残っていたので、特別期待をしてはいませんでした。しかし見晴館でもお馴染みのカレーですが量も多く十分なものでした。感激したのはカレー以外にも漬け物と野菜の煮物をたっぷり出してくれました。朝ご飯も味噌汁とたっぷりの佃煮を出してくれてさらに好印象です。

夕飯時、ここで長男の具合が悪くなり始めました。頭痛と吐き気です。どうやら高山病のようです。色々と考えが頭をめぐり朝になっても治らなければ断念して下山をするしかないかな、、などと考えておりました。しかし比較的軽かったようで一晩ぐっすり寝てご来光を迎える頃にはケロリとしていました。(安堵)
6時 見晴館発
8時 頂上着 1時間ほど食事をとったりしながら休憩
9時 お鉢めぐりに出発
10時35分下山
13時25分 5合目着

全体として天候に恵まれた事が一番ですが、日月にかけての山行の為でしょう登山者も少なく快適な上、スケジュールにも余裕も持った事でのんびりする事ができました。長男にとっても良い思い出となったようです。ここ数年、土日の夜行日帰りの富士登山をしていた私にとっても今年の富士山は新鮮でした。また来年も子供を連れて登頂したいと思い、今から来シーズンが待ち遠しい気分です。

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■35 やりました!河口湖口から
私、44歳 主婦。主人、45歳 内装工。

昨年、結婚20年を記念して、富士登山を計画したが、仕事が忙しく実行出来ず今年こそは・・・と仕事を調整して

 8月5日。準備は、万全。しかし、天気が・・・

午前中、雨。午後、曇りの予報(さーてどうしよう・・・)とりあえず、5合目まで行って考えよう。と、いう事にした。きょうをはずすと、決行日は、仕事の都合上、9月になってしまうので。

 7:45 埼玉の自宅出発。高速の乗り口を安行にしたのが、失敗で、渋滞に巻き込まれてしまった。

 11:30ようやく中央高速 石川PAに到着。売店で、酸素入りの水を購入。この水。カナダの水に10倍の酸素を充填という優れ(?)モノ。これは、買うしかないでしょ(笑)その後、順調に流れて、富士急ハイランドを横目で見送った途端。

雨が・・・雨が・・・かなり降ってきた。(やな予感)スバルラインへ進みドンドン上って(う〜耳が、痛い)なにやら下山者の格好に目を見張ってしまった。(ぎょえっ)

スーパーのビニール袋を靴の上から履いてる。ドロドロ・・かなり、降ったらしい・・・駐車案内の人に止められた。ちょっと待てば空くらしい。ここに、路駐しても構わないということだが、もちろん待った。

 12:30 5合目到着。あまり待たずに、駐車場に入れられた。階段の真下の好ポジション(ラッキー)にとめられた。とりあえず、高度に慣れるため昼食を・・・イカ焼き&とうもろこし焼きの匂いにフラフラ・・・でも、ビール飲んだら登山出来なくなるぞ!下山してからのお楽しみで おそばでがまん、ガマン。(う〜ん・・ビール飲みたい・・・)車に戻って身支度開始。

 13:35 登山開始。団体さんは、みんなカッパを着込んでいる。ザックカバーまでしている。(どーしよう)もう、降らない・・・と期待して、半袖でのスタート。鈴付き金剛杖購入。登山初めての二人なので、ちゃっかりと団体の最後尾について行きました。杖の鈴が、結構うざい・・・むしりとって(笑)、ポケットの中へ

 13:50 吉田口登山道 到着。

「ここからは、下りはありません。後は、登るだけです」ガイドさんの話し。馬で、登って行ったヒトがいた。馬、七合目まで12,000円なり。まだまだ、元気一杯。ウキウキ気分だから、もったいない・・なんて思ってしまった。

それにしても暑い(汗)酸素入りの水をガバガバ飲みながら、ザクザクと進む。最初の山小屋の花小屋で、焼印を押してもらった。標高2700m。うそっ!5合目が、2400mだから。300mしか登ってないのォ!(脱力)おそるべし、富士山!!

上を見上げると。岩場が・・クラクラしてきた。先が、おもいやられる・・(ぞっ)

 15:30 日の出館 到着。下をみても、雲&雲&雲・・・何にも見えない・・・上を見上げると、果てしなくつづく急な岩場。(マイナス思考)

 16:15 鳥居荘 到着。2個目の焼印を押してもらう。みずようかんが、おいしい(笑)登れるとこまで行って泊まろうと、予約をしてなかったので、白雲荘に電話してみた。

「全然空いてるから、そのまんま来て」
七合目泊から八合目泊に気持ちを入替えて、いざ出発・・・(泣)でも、足が進まない・・・無口になる。(も〜やだ!)

 16:50 八合目 太子館 到着。雲の上だけど、気分は・・・

 17:10 蓬莱館 到着。白雲荘のヒトが、上から叫んでいる。「もう少しですよォ〜がんばってくださ〜い」大声で声援してくれるけど・・・足どり重く・・・(つらい)なかなか、近づけない・・・(泣)      

 17:25 白雲荘 到着。やっと、やっと、やっと到着しました。4時間。高山病も大丈夫。とりあえず、焼印を押してもらう。3200m。朝食は、山菜御飯ということで、2食付でお願いした。

山小屋初体験。その様子は、高1のバイトくんに案内してもらった。靴は、靴箱に。杖は、杖立てに入れて。2段ベッド(?)の下に案内された。(真っ暗)

先客が、いたので、ご挨拶を・・・1スペースを2組の夫婦で寝る事になりました。びしょびしょになったTシャツを着替えて、夕食のカレーを食べに大広間に行へ。

おやっ!みんなビール飲んでるぞ!つられて(笑)ビールを注文。

うっ・・・なんだか泡ばっかり飲んでいるみたい・・・(あんまり、おいしくないぞ)いっしょに山菜御飯もくれました。カレーだけじゃ足りないので、食べちゃえ!と、思ったのですが、お腹いっぱいたべては、NGを思いだし、持ってきた行動食(おやつ)をパクパク(笑)なんにもするコトがないので、寝ることにした。

高山病対策でダイソーのO2テープを貼って、モーラステープをそこいら中に貼って

 19:30 就寝。しかし、うるさい!まわりの話し声。明日のジャンバーが、どーのこーの(怒)はみがきガムが、どーのこーの(怒)メガネケースが、どーのこーの(いいかげんにして〜)イライラしながらもウトウト・・・わぁー今度は、いびきだぁ!しかも、主人ときたもんだ。お鼻スッキリいびき防止のO2テープ貼ったのに、ダイソーでケチったから、いけなかったのかな?イライラしながらもウトウト・・・やけに、ざわついて来た。どうやら、みんな出発していくみたいだ。(がんばるなぁ〜)

0:10 トイレに外にでてみて、びっくり!ヒトが、ゴチャゴチャいる。団体さんの点呼、ガイドさんの説明、エイエイオーのかけ声(なんだ、なんだ)おまけに寒い・・・また、フトンの中でウトウト・・・

「オハヨーございま〜す。頂上でご来光を拝まれる方は、出発の準備をして下さ〜い」バイトくんの声。もう、みんないないよ・・と思いつつ、4時に目覚ましセットして、ウトウト・・・携帯のバイブでびっくりして起きました。(わぁ爆睡してしまった)

荷物を持って大広間へ。ギョエッ!みんな、真冬の格好していて、めちゃくちゃ寒そうにしている。丸まって、寝ている親子がいる。夜どうし登ってきたんだ・・・(スゴイ)うちら夫婦は、半袖Tシャツ姿で、フトンの中でぬくぬくしていたから、うっすら汗もかいている。白い目でみられてしまった・・・(やばっ)長袖Tシャツは、いらないという、主人の判断(大当たり)で、フリース、ジャージ、カッパ(テフロン加工)のいでたち(やけに軽装)で、白雲荘さんの方にお礼をいって、

 4:20 トボトボと登山開始。ひとつ上の元祖室で、朝焼けが濃くなり、ここでご来光を拝む事に。
 4;50 みごとなご来光です。(うー感動)しばし、感動した後、焼印を押してもらった。サルの顔の焼印だ。紀元前301年の申年に、雲霧が晴れ、一夜にして富士山が誕生したという。申年は、富士山のご利益が、あるらしい。(やった)

 5:40 胸突八丁 到着。「これからは、楽だよ」とおじさんに励まされた。(まじ?)おじさん、ウソでしょ〜(泣)上を見上げれば、鳥居が見える。でも・・・ジグザグ道を進んでも進んでも近くにならない・・・(泣)

下を見ると、山中湖も河口湖も見える(絶景)はるか下に、岩場&山小屋も見える。後、少し・・・と自分に言い聞かせるも、下山道の矢印にひっぱられそうになる。足元から、目をあげてみると、同じヒトに抜かれたり抜いたり・・・妙な連帯感が、わいてきて?励まされたり励ましたり・・・(部活のノリみたい)

 6:30 八合五勺 到着。県境の焼印を押してもらった。ここから、山梨県じゃなくて静岡県です。主人にリュックを持ってもらった。後少し・・・・息が、苦しい。(酸素・酸素)

 7:30 やっと、やっと、やっと登頂しました!

感動的な瞬間は、写真撮影の後、白雲荘から3時間(通算7時間)二人仲良く、揃って鳥居をくぐりました(やった〜)主人45歳 私44歳 結婚22年 みごと、登頂いたしました。(感激)

とりあえず、山頂の神社で、焼印じゃなくて、朱印を押してもらいました。参拝して、お札をいただいて、休憩所で山菜御飯のお弁当を頂きました。お土産ののれんの「一歩 一歩 また一歩」の文字にじーんとしてしまい(涙)さて、お鉢巡りは、どうしましょう・・・とりあえず、火口をのぞいてみましょうか。

すっごい!大きい(あたりまえか)深いそれより、向こう側に見える富士測候所の遠さに・・・(ぞっ)やめよう・・・(妥協)

ここまで、来れただけでも大満足(笑)しばし、絶景に酔いしれ?て、

 8:30 下山開始。

自分で登ってきたのだから、自分で下りなきゃ。楽ちん!スピードがでる(ニンマリ)と、主人がいない???なにやら、ズルズルと下りて来る。どーしたの?膝が、痛いらしい(大変)サポーターをして、杖を2本使っての下山となりました。

それにしても、長い長い下山道でした。登りは大変(私)だったけど・・・下りも大変!(主人)
おそるべし、富士山!!!

 12:30 五合目 無事到着。

きのうより、人が多い。さすが、金曜日。疲れた・・・イカ焼きどころじゃない・・・靴を脱いで着替えてお土産買ってさっさと、退散。うわっ!スゴイ車だ!駐車場待ちに渋滞している。5合目まで相当ありそうな所に路駐して、登山の準備をしている。(絶句)どうやら、いい時に登山したらしい。

天気にも恵まれ、空いていて・・・良かった 良かった

 P.S 次の日の筋肉痛は、悲惨でした。階段が、降りられない・・・(笑)
  人生観は、変わらないけど・・・登った人にしか、わからない。満足・・・・満足・・・

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■36 制覇しました (富士宮口)

静岡市在住40歳 男性です。一昨年、富士宮口から初登山しましたが、9合目で挫折下山の悔しい思いを胸に、今年こそはと再度一念発起し8月21日の21時36分、場所同じく富士宮から登りました。その前にこのHPを閲覧し、なるほど・・・と自分の意識にしまいこんで登山しました。制覇しましたよ。やはり、高山病はツキモノでシンドイ思いをしました。まだ頭が冴えません。登山中、もうこりごりだ・・・なんて思いましたが、下山したら次回の予定を考えてます。とても参考になりました。多分、沢山の方がこのページを見ているかと思います。有難う御座いました。最後に、富士宮口登山道は、8合目から上、ゴミが多く散見され悲しくなりました。8合目から浅間大社神域だというに・・・次回から、これも私のテーマになりました。それではまた。

■37 富士山登頂録

登る前にホームページを参考にさせてもらって助かったので何かのお役に立てればと思って感想を送らせていただきました。

僕らが持っていたもので非常に良かったのがipod(music player)です。まぁ別に音楽がきければipodじゃなくてもいいんでしょうが(笑)

メンバーは全員23歳と若さゆえの勢いで6合目に入るまでにはギャーギャー騒ぎながら歩いていたのでよかったのですが、6合目を過ぎると誰もしゃべる余裕がなくなり個人の戦いになりました(笑)僕らもご来光を拝むために9時から登ったわけですが音楽を持ってきていた人と持ってきていない人ではかなり差があったみたいです。

僕は富士山に行く前に、山で聞きたい音楽をセレクトして持っていったので山小屋の光と星空の中、音楽のリズムに合わせて一定のスピードで登っていたら、ずっとハイテンションのまま本八合まで4時間でつくことが出来ました。なんか登れば登るほどエネルギーが出る感じで気持ちよかったです。

逆に音楽がない人は、ずっと暗闇の中、薄い酸素のため話すこともできず淡々と登らないといけないのがつらいといってましたね。

富士山は仲間でわいわいしゃべりながら登山っていう高さではないので、やはり音楽はお勧めです。精神的にも落ち着けるし、呼吸のリズムも取りやすかった気がします。

あと、酸素ボンベは持っていったほうが、アルプス登山隊みたいな気分に浸れていいですね。実際に役にたったかどうかは不明ですが・・・

ちなみに、登頂してまもなく頂上がものすごい風と霧に見舞われご来光は全く見えず。8合目まで下山するとようやく、太陽が顔を出しました。吹き降ろしの気流や、目の前に広がる雲海を見るだけでも登る価値はあると感じました。

皆さん思うことだと思いますが、下山してきてみる昼の富士山は汚いですね。もう少し山小屋も色を統一するとかしないといつにたっても世界遺産にはならないなぁとしみじみ。

下山途中、膝が痛くなりましたがそれ以外は難なく登れて若干拍子抜けの感もありますが、仕事のストレス発散には最適でしょう。寝る前に温水と冷水を交互に使ってストレッチをしたら筋肉痛もほとんどなく快適な登山でした。

■ 38 神様に感謝の富士登山

8月19日、20日と登ってきました。ほとんど初心者の44歳2人、42歳1人の男3人です。

新宿から往復バス、山小屋1泊、温泉付きというツアーに参加しての河口湖口からの登山を選びました。自分で車を運転しての往復はしんどいだろうという理由からですが、ツアーを選んで正解だったというのが正直な感想です。

19日11時頃に5合目に着き、昼食しながら身体をならし、11時30分頃歩き始めました。当時は快晴で、天気予報では夜は雨ということも忘れ、快適にスタートしました。

でも、7合目あたりから霧のような雨が降り始め、風も出てきて、上に登るほどに風雨は強まっていきました。

3時頃に本八合目トモエ館に一番乗りで到着し、次々と到着してくる登山者を見ていると段々と風雨も強まってきているので、段々と悲惨な状態で到着してきておりました。3時頃に到着していて良かったなと友人と話をしていて、山小屋の支配人という方に話しを聞くと、「こんなにひどいことは滅多にない。これは台風の影響だ」ということでした。

その頃、台風15号が日本海の北の方を東行していたころで、ここまで影響があるのかと、やはり高い山の気象は甘く見てはいけないと思い知らされました。

それから、風雨はどんどん強くなり、山小屋はゆれるし、窓は割れるかと思わんばかりに震えるし、翌朝のご来光、登頂は絶望的とあきらめざるを得ないかと思いながらも、弱まらないかと、ほとんど眠れずに風の音を聞いていました。

午前5時頃がご来光ということだったので、3時に起床し、回復を待って登ろうということにしていたのですが、3時には若干風は弱まったものの、依然として激しい突風が頻繁にあり、雨も降っていたので、山頂でのご来光は絶望的となりました。

ところが、4時頃になって急に雨が止み、河口湖付近の夜景と満天の星空が広がったのです。

依然として、激しい突風は続いており、初心者ツアーの案内人の方が「風が強いので登ろうと思ってはだめだよ」と誰にともなく叫び、注意を促していましたが、それでも、行けるところまで行ってご来光を見ようと、出発しました。

思えば、これは無謀なことだったのだろうと、後で友人と話をしたりもするんですが、少しでも高いところでご来光を、という気持ちで出発しました。

確かに風は強く、時折、ふきすさぶ突風に身を伏せるようにしてしのぎながら登っていき、9合目の鳥居の辺りでご来光を迎え、その荘厳な様子には圧倒されました。見ることができたのは、奇跡に近い状況だったので、喜びもひとしおでした。神様に感謝の瞬間でした。


その後、30分くらいで山頂に到着でき、そのときは、霧もなく、素晴らしい景色を眺めることもできました。

ただ、風はかなりの強さで、お鉢を覗きに行こうとしても前に進めず、ちょっとだけ高いところにある小さな鳥居のところまで行こうとすると、吹き飛ばされるような状態で、当然、お鉢めぐりはできずでした。

あまりの風の強さに長居もできず、30分ほどで下山することにしたのですが、下山道を行こうとすると風に飛ばされそうになり、山頂の山小屋の方に聞くと、この風なら登山道の方が安全ということでしたので、登山道を下ることとしました。

10分ほど下山したころに、山頂に雲がかかり出し、実にいいタイミングで登ったんだと自分らの運の良さを讃え合いながら下山しましたが、本来なら無謀なことだったのでしょう。

8合目のトモエ館に着いたら、初心者グループは案内人の判断で、そのまま下山することに、そのほかは登る人、降りる人それぞれでした。

その日(20日)は、ほんとに綺麗な青空で、台風に見舞われた自分らに比べ、すれ違う登山者に対していい日に登れてうらやましいと思ってましたが、当HPの「ぎもん質問・掲示板」で見る限り21日も22日の必ずしもそうではなかったようで、自分らの運の良さをつくづく感じています。

下山して、温泉に入ったあとのビールのおいしかったこと。これが、マイカーでなくツアーに参加して良かったと思った最大の理由です。運転するんじゃ飲めませんから・・。

言い忘れてましたが、うちのグループの1人は高山病か風邪か、体調を崩し、山小屋から下山することとなりました。彼が言うには「ちょっと甘く見すぎていた。」ということです。100円ショップのカッパに着替えもあまり持ってこず、濡れた服で寝たのがこたえたようでした。

代わりに、1人でツアーに参加していた女性が山小屋から山頂、下山まで同行し、男2人の登山に花を添えてくれました。彼女は、2回目の登山で、1年に1回は登りたい、次は絶対にお鉢巡りをする、と言っていました。頑張ってくださいね。

後、山小屋の扱いはひどいという話も聞いていましたが、食事や扱いについてはそういうものかということで良いのですが、その山小屋の偉い人が、登山者の食事が済んだ後、数名で酒を飲み始め、大きな声で話しをするのです。疲れて寝ようとしている登山者にとっては安眠妨害です。これだけはちょっと考えて欲しいなという感想を持ちました。
初めての富士山登山、当HPのおかげで成功させることができました。チェックリストの装備品では使わなかったものもありましたが、備えあれば憂いなし、持っているということで安心もできましたし、やはり全て必要品です。特にカッパは良いものを。それと、私が持っていかずに欲しいと痛感したものは肌着でした。あのように寒いときには、Tシャツでは体温を逃がしてしまい、肌に密着する肌着が欲しかったです。

いまは他の山にも登ってみたいという気持ちの方が強いのですが、あの本当の日本のテッペンにはいつか行ってみたいと思います。

■39 還暦夫婦の富士山!

 永年の夢であった富士登山を実現!団体のツアーに参加する。一週間前からの準備、装備、携帯品、食料品と万全と思いきや、最悪の状況を想定していなかった。セパレータの合羽にフードがついていなかつた。ザップカバーがなし、リュックが小さくて着替えが制限された。結果は、一日目の山小屋でリュックの中まで湿っていたので、着替えまで湿気を含んでいた。夜中の寒さと空腹で眠れなかった。雨対策の失敗。二日目も台風15号の影響を受けて登る。8合目の大子館に着くが風雨は激しさを増し、登頂か、断念か採決を行う。21名中、10名が登頂に向かう、残り11名は待機となり、寝袋に入り、30数メートルの暴風の音を聞きながら、悶々と時間を送る。結果、無事登頂ができたが、瞬間風速40メートルの風にあおられ、とんぼ返りで8合目まで下山。冒険もよし!断念もよし!結果がよければすべてよし!そんな感想でした。高山病に3名がなり、仲間の苦しんでいるのを見るのも辛かった。幸い、下山の時にご来光が拝めたのは、よかったのですが、また、挑戦する気にはなりません。富士山は、眺めての霊峰でしょうか。

■40 リベンジのご来光

 今年2度目の富士登山を8月21〜22日にかけて行ってきました。前回は7月の3連休で行ったのですが、ご来光が見れず悔しかったのでリベンジしてきました。夜11時、富士吉田口より登山開始、満天の星空で流れ星や衛星も見れました。これだけでもとっても満足でした!途中8合目過ぎから途中途中で渋滞が始まり、止まっていると寒いので本八合目の富士山ホテルで休憩しました。そしてこのまま登っても渋滞でご来光の時間までに頂上に着かないと判断し、ここでご来光を待つことにしました。ちなみにここでコーヒー(400円)、カップヌードル(500円)を注文しました。ここの方たちはとっても応対が早く感じもすごく良かったです。5時すぎ、念願のご来光を拝むことができました!!!とっても感動しました。掲示板の書き込みをみると、頂上では厚い霧のためご来光は見れなかったようなのでラッキーだったと思います。確かに本八合目より上空を見たら厚い霧が覆っていました。ご来光を見た後登山再開、7時13分に頂上に着きました。頂上で気になったのがトイレです。

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