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皆様より寄せらせた 栄光の体験記。役にたつお話・・・
 2004年版(3)

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21 小5の息子と父の富士登山(富士宮口〜御殿場登山道)

 8月9・10日で大阪から行ってきました。新幹線と三島駅南口からのバスを乗り継ぎ、12時頃に富士宮口へ。
 おにぎりの昼食後、出発して、3時間半足らずで八合目へ。バイオトイレ建設現場の裏に、御殿場口への連絡道が隠れていてわかりにくかった。赤岩八合館までの登り坂を見て、息子は燃料切れ。もう登りたくない、頭が痛いという息子に、酸素を吸わせ、氷砂糖を食べさせ、なだめすかして、富士宮八合目から1時間かけて赤岩八合館へ16時半に到着。夕食のカレーライスを2杯ずつ食べて、一つのふとんで二人ゴロゴロ。
 翌朝は山小屋の前で御来光を見て、朝食後6時に出発。余分な荷物を山小屋に預け、リュック一つを父が持ち、休み休み1時間40分で頂上へ。下山する人のあいさつや励ましで、ずいぶん元気づけられました。体力が残っていそうなので、お鉢巡りにも挑戦。逆回りで行ったが、剣が峰へ向かう登り坂は精神的にきつかった。
 休憩を含めて2時間強で御殿場口登山道へ戻る。火口の雄大さや景色のすばらしさにはやはり感動しました。(父は二十年ぶり二回目。一度目は日帰り登山で、高山病のため、お鉢巡りは果たせず。)
 下りは、御殿場口登山道から宝永火山を経て、富士宮口まで、2時間半でダッシュ。砂走りで石を踏んで1回こけてしまい、軍手がなかった手のひらに火山灰が食い込んだ。子どもは体重が軽いこともあって、下り坂は速い。空気が濃くなるにつれて、二人とも軽い頭痛がなくなり、元気いっぱい砂走りも最後の登り・下りもクリア。ただし、宝永火山へ抜ける道は、道の右手の看板を注意していないと見逃しそう。帰りのバスが急いでくれたので、5時には新大阪へ。
 息子は、山頂まで登り、お鉢巡りまでできて大満足。しんどくても、あきらめずがんばればできるということを体験して、ちょっと自分に自信がついたみたいです。

■22 登頂しました やったどー! (雨の中のツアー登山)

私、31歳女性
連れ、41歳男性

8月7,8日にバスツアーで参加しました。イヤー、本当に疲れました(^^;

皆さんの体験記を読んで、いろいろ対策をして富士登山に臨みました。
(本当に役に立ちました。ありがとうございますっ!)
山に登った事のほとんどない私としては、体力準備として、高山病対策に備え、ジムでステップを毎週行い、鉄分を取る毎日。持ち物準備は、ザック、雨具、速乾性Tシャツ、ヘッドライト、酸素ボンベ、アイマスク、等を購入。

そしていよいよ登山の日を迎えました・・・
 
午後2時−登山を開始した時からすでに雨が降り始めてました。最高の人手らしく、細い登山道は登山客で大渋滞。立ち止まったり、ノロノロ進んだりしながら登りましたが、雨は土砂降りになり、雷も鳴る始末。
(富士登山120回の大ベテラン登山ガイドさんが『今までで一番ひどい雨』と言ってました)
100円均一で買ったセパレートタイプの雨具、ビニール袋(ザックにかぶせた)では全然役にたたないと判断し、7合目の山小屋でレインコートを購入(400円)。思わぬ出費はしましたが、大きなレインコートだったのでザックまでかぶせて歩きました。ザックカバーだけの人は袋の底に水がたまってました!
*大雨の時は、ザックまでかぶせて雨具を着たほうがいいと思います。背中からも水が入るので!

午後7時−なんとか8合目の山小屋太子館に到着。
山小屋も満員でした。
ずぶぬれの服、軍手、雨具、靴を乾かす場所もなく、少しでも乾かそうと広げられる範囲で広げま
した。
『登頂を目指す人は11時に起床です』と言われ、ばたばたと用意と夕食(カレー)を済ませ(顔を
洗う暇もありませんでした)、8時に仮眠。ぐつぐつで隣の人と腕がぶつかりながらの仮眠なので、一睡も出来ませんでした。

午前12時−ツアーの人達が全員そろい、出発。
幸い、この頃には雨がやんでました(よかったあ!)が、ここから登頂までが長かった!
それまで快調に登りましたが、深呼吸をずっと心がけてたにも関わらず、8合目半で酸素不足で急に
頭痛が。どんどんひどくなって、吐き気、全身がしびれ、めまいもしましたが、登山道は混んでるので我慢して登りつづけました。
それが悪かったのでしょう、身体がふらふらして急に目の前が真っ暗になってしまいました。慌てて、連れに手をひっぱってもらって、脇で深呼吸を繰り返し、水分、食べ物を食べてなんとか回復しました。
私は普段から運動もするし、鉄分も取ってるし、深呼吸もしてるから高山病にはかからない・・・と思ってたんですが、こんなに簡単になってしまうものかとオドロキでした。
回復を待って、また登り始めました。
夜が明け始めてきましたが、登山道が混んでいた為、9合目でご来光を見ることに。

午前4時40分−ご来光です。雲海がどんどんオレンジに染まり、太陽が昇っていく瞬間は本当に感動でした!!

しばしご来光を堪能して、山頂にむけて出発。

午前5時30分− 遂にやったあ! 山頂にたどり着きました!(すでにスゴイ人)
念願を達成しました。
酸素不足になった事など忘れて、山頂神社でお参りをし、お守りを買い求め、山小屋のみやげ物を張り切って見回ってましたー(笑)

お鉢めぐりはしませんでしたが、火口もみました〜

午前6時− ツアーの時間がせまってるんで、すぐに下山開始。
皆さんの体験を読んで、しんどいことは知ってましたが、本当にしんどかったです。
登るほうがずっと楽でした。
延々と続く足場の悪い砂利道を下っていくんで、どうしても腿など、同じ所に負担がかかってしまう
んです。連れに励ましてもらいながら、休み休みで5時間ぐらいで(普段は4時間ぐらいで下山できる)5合目までたどりつきました!
うっ、うっ、もう歩かなくていい・・という気持ちでした(笑)

 総評すると、ひどい雷雨で本当に辛く大変な登山でしたが(合計15時間の登山)、楽しかったです。山岳ガイドさんがいい人で、疲れてる私たちに、木や花の話をいろいろしてくれました。こんな空気の薄い、栄養のない土地でも花が咲くのかと感動しました!(ガイドの伊東さん、ありがとうございました〜

また登るかはわかりませんが、本当に一生の記念になりました。
これから登られる人は、是非、準備をきちんとして臨んでください!

P.S. 疲れて何も口にしたくなくても、都度水分と少しの食べ物は食べてください。
    絶対それは歩くエネルギーになります!

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■23 やっぱり1度は富士登山

8/9(夜発).10.11、京都から息子(高1)と2人でツアーに参加しました。初めての富士山です。

吉田口五合目に朝到着し、11時半登山開始。山岳ガイドの指導の通り大きく深呼吸を繰り返し、小またで一歩ずつ登って順調に八合目太子館に到着。

体験記の通りやや少量のカレーをいただき、(ご飯のお代わりがあり、食べ盛りの息子は何とか胃袋を満たすことが出来ました)横になることに。

やはり、横になって体を休めることに。携帯ラジオで野球中継を聞きながら、うとうとしていたらなんとなく頭が痛く、高山病の気配。

23時45分、2日続けての睡眠不足と頭痛で不安ながら、頂上に向けて出発。その時点では息子は元気そのものでした。

本八合を過ぎてから息子が頭痛と吐き気を訴え、私も意識もうろう。引き返すことも出来ないところでのこともあり、目をつぶりながら本当に一歩ずつ、足をすすめることで4時30分吉田口頂上へ。

山頂でご来光をみることが出来ました。2人の達成感、感激はあらわしようがありません。苦しかった9合目あたりの顔と違って、頂上での子供の笑顔はすばらしいものでした。

今回、ツアー参加を決めたのが出発1週間前で、とりあえず、雨具とザックを購入し、出発当日まで小物を買いに走る始末でした。そんな富士登山が登頂できたのも、「20分歩いて5分休憩」というペースをつくってくれたガイドさんであり、八合目までが曇っており直射日光を受けることなく体力を消耗することがなかったことであり、短期間でも準備が出来たこのサイトのおかげだと思っています。ありがたいことに夕立も小屋に着いてからだったので助かりました。

登りは脚力というよりは心肺能力と精神力だと、登り終えて感じています。体力を回復させるためには充分な水分とエネルギーの摂取が重要だと思います。

水を1人500ml2本(薄っぺらいペットのほうがカラをコンパクトにしまってもって帰れる)、ゼリーのエネルギー源(子供は3つ飲みましたが私は1つ半)、チョコレート、クッキー、カロリーメイト等少量をもっていきました。但し水は五合目と八合目で各1本ツアーからもらいましたので2L消費しました。

下の息子(小6)は出発前には興味なかったようでしたが、兄貴の話を聞いて来年行くという始末。1年かけて体力作りして、下の息子とも感動を共有したいと思っています。

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■24 おかげさまの富士山登頂成功!!

8月9日、10日でお勧めコースで登頂してきた初心者34歳主婦私と、高校同級生の友人との二人で登ってきました。

こちらの「後悔しない富士登山」がなによりも情報源になり、分からないことは質問、アドバイスを頂き本当に助かりましたし、感謝でいっぱいです。

12時に須走り口に到着し13時ころまでそこの空気になれ、いざ出発!
やはりすでに2000Mを超えていますので息切れを感じました。
友人を前にするとペースが速い為、遅い私が先頭になって登っていきました。
宿泊はお勧めの「太陽館」到着は17:30ごろだと思います。布団は二人で1枚でした。
少し高山病になっていたため、「後悔しない・・・」で学んだ方法で改善できました。
夕食はハンバーグ、ご飯ととん汁はおかわり自由で友人はご飯のおかわりをしていました。あったかいお茶はおいしかった〜!
狭いところでの睡眠はすぐに覚めてしまい、頭痛がしてくるので外に出ました。
でも、外ではタバコを吸われる方のタバコの臭いで吐き気がしましたが、仕方がない・・・
少し離れて1時間以上星空を眺めていました。下界の星の数よりもはるかに多く、流れ星も見ることが出来ました。暗いので顔は分からなかったのですが大学生さんと1時間以上もおしゃべり、星の事や富士山の事教えて頂きました。ありがとう。
お隣のお布団の主婦2人の方も出てこられて、「冬ソナ見てる?」「ポラリスどこかしら?」などとおっしゃって楽しかったです。もちろん冬ソナ見てますよ・・・話がずれました。

4:50分御来光を太陽館前で拝み、朝食、ご飯、味噌汁、のり、たくわん、高野豆腐、卵焼きを頂き(ご飯、味噌汁おかわり自由)6:00に頂上目指し出発。
親切だった太陽館の方々お世話になりました。

日差しが強かったので日焼け止めと手袋、サングラス、帽子は必需品。
4枚ほど着込んで出発したのですが、途中で一枚脱ぎ、霧が出ると寒く、太陽が出ると大汗をかき体温調節は難しかったです。速乾性のシャツを用意すれば良かったと少し後悔・・・

登れば登るほど急勾配になり、9合目からは結構きつかったです。
多少の頭痛と吐き気はありましたがなんとか12時ごろ登頂できました。なんとも言えない爽快感と達成感。友人と共に達成できたこと、共に感動が分かち合えたことが何よりもうれしかったことです。そして、同じ宿だった主婦のお二人も登頂されて、皆で喜び合ったことがうれしかったです。

第二の希望の郵便局に行くこと、そこから片道30分かけて郵便局へそこからはがきを出すことが目標でした。

また戻り須走り口の下山道へ13:30砂走りはほんとにきつかった・・・休むところがなく?霧でほとんど前が見えない状況。雷がなっていたので怖かったです。なんとか無事に砂走りが終わり30分緑を抜けて5合目に無事到着17:00でした。

おかげさまで天候にも恵まれ、無事に帰って来られたのもこちらのHPが大変参考になり準備できたからだと思っております。今はものすごい筋肉痛ですが、また登ってみたいと思いました。  皆さんと友人に感謝!!!

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■25  息子との登頂
皆様からの情報を頼りに、天気にも恵まれお鉢めぐりまで行って来れましたので御
礼方々ご報告いたします。

日時 8月11日 12日
ルート 河口湖口
メンバー 父(41)週末丹沢の低い山をうろうろする程度の体力
     息子(14)部活と勉強に追われる普通の中二
手段 新宿発のバスツアー(河口湖口までの往復と山小屋泊のパック、それ以外は
フリー)
スケジュール
8月11日
10:30 河口湖口到着
11:30 出発
12:10 六合目着(富士山安全指導センター)
13:30 七合目着(日出館前)
15:00 八合目着(太子館前)
16:30 本八合目(トモエ館着)
8月12日
4:00  起床
4:55  ご来光
5:30  出発
6:55  山頂(久須志神社前)着(九合目がとんでいるんですがどこだかわか
りませんでした)
7:15  お鉢めぐり出発
8:15  剣が峰(3775.6)着
8:55  久須志神社前着
9:00  下山道より下山開始
9:30  本八合目トモエ館着(預かっていただいたザックを受け取る)
10:30 再び下山道より下山開始
13:05 五合目(河口湖口着)

感想
15年ほど前に、須走口から上ったことがあるのですが、今回は家族連れということもありバスツアーで河口湖口からの登山となりました。天気に恵まれ、お鉢めぐりまで敢行でき非常にうれしく思っています。

1日目は、山頂まで雲にかくれたうすぐもりの中での登山でしたが、結果的には体力的につらくなくよかったです。皆様のアドバイスに従い、五合目到着後1時間ブラブラしてすごしました。お恥ずかしい話ですが、軽装で歩いているかたもおられて、ここが登山口?という雰囲気ではじまるので、「ここですよねぇ」と思わず人に聞いてしまうほどあっけない始まりでした。
上の登山タイムはほぼ25分歩いて5分休むといったピッチのもので、あるきそのもののも、街中では考えられないくらいゆっくりとした足を上げては下ろすといったペースを守ったもので、このくらいのタイムです。

のぼりでは、七〜八の岩場と、本八から上の2つが正念場でした。
重いザックを担いでいるので、岩場では這いつくばるようなかんじでのぼりましたし、本八からは空気の薄さと、登山者の方々が具合が悪くなられ倒れこんでおられるのを横目で見ながらののぼりでしたので精神的にも体力的にもつらかったです。

息吸ってるか?息吐いてるか?少し早いぞ、と息子に声をかけながら、結果自分も励ましながらの登山でした。歩き途中の休憩ではザックを降ろして座り込んでしまわない方がいいかもしれません。次の歩き始めがつらかったです。水と少しの食料を意識的に継続して口にいれました。(どなたかが書いておられたかもしれませんが、確かになぜだかあんこ系のものは非常に合いました。私はあんこもなかをもっていきました)

本八合目の山小屋では御世話になりました。ひとつの布団に2人でしたので比較的すいていました。もっていった耳栓とシップ薬が役にたちました。夜、山小屋の外、少し離れたところで寝そべってみた満天の星空は格別のもので、息子は初めて来た甲斐があったぁと言いました。翌朝ご来光を見てから山小屋出発。息子のザックと不要なものを山小屋に預かっていただけるので、おかげで彼はストック一本でのぼることができ非常に助かりました。(下山道から本八合目登山道は江戸屋さんで一旦合流します。)

山頂に到着、写真をとって準備していたTシャツにご朱印を押していただきました。息子の意思を確認したところ、いきたい、いけるというのでお鉢めぐりを敢行。15年前に上ったときは行っていないので私にとってもはじめての体験となりました。時計回りに回ったのですが、馬の背の急な坂がつらかったです。ただ感じとしては反時計回りにまわってもつらさはあまり変わらないかと思います。途中5
合目で準備していたハガキをポストに投函、奥宮でご朱印をおしていただきお守りも留守番の妻と次男に購入。剣が峰先の見晴らしからの、南、中央、北アルプスの眺めは最高でした。こんどはあっちから富士山を見てみたいものだと心ひそかに。

さて、下山開始。途中本八合で預かっていただいたザックをうけとり、パッキングしなおして、ラーメンを作ってもらって下山再開。はっきりいってバテました。水が各人500mlしかなかったのと、暑さで。Tシャツ姿で降りたのですが、家に帰ってびっくり、首筋が真っ黒(おおげさ)に焼けてました。本八合目で休んでなかったらヤバかったかもしれません。水と日差し対策はやはり侮れません。

タバコをすわれる方にアドバイスですが、5合目以降はどこにも売っていません。(すくなくとも見かけませんでした)ただあまりおいしくないですが。風向きに注意しないとけむりが迷惑なんで、ものすごく注意して隅のほうで吸ってました。山小屋の中は当然禁煙でした。あと5合目のレストハウスには子供むけのお菓子類はほとんどおいてません。

全体的な感想としては、8合目あたりで一泊するのが楽かなぁと思います。個人的には7合目すぎの岩場があまりにもつらすぎました。アドバイスいただいていたものはほとんどもっていきましたが、夜間の歩行はしなかったので懐中電灯は不要でした。夜トイレに行くときいるかなと思いましたが、登山者のために山小屋では外を照らしてくれてます。準備したものが多いくらいでしたが、それもこれも天候に恵まれたおかげと感謝しております。来年は留守番していた妻と次男と是非上りたいと思っています。

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■26 4日連続で4ルートから単独日帰り登頂しました!

1.動機
4日間の標高差合計6,959m。これは奇しくも南米最高峰のアコンカグアの標高と同じ数字です。何と魅力的な目標でしょう。
私は、ごく普通の48歳の会社員。四季折々の風物詩を探訪したり自然の中を散策したりすることが好きですが、決して鉄人でも本格的な登山家でもありません。ただ、他の人と少々異なるかもしれないことといえば、若い頃からいつも“ばかばかしくて誰もやらない”ことに目標意義を見出し、“自らの身体能力の限界に挑戦”することを楽しみにしてきました。例えば、イチゴ狩りで273個食べた,呼吸を2分20秒間止めた,徹夜マージャンのはしごで65時間眠らなかった,21泊22日のアメリカドライブ旅行で10,431km(東京からアテネまでの距離に相当します)運転した,などなど。
今回の富士登山の目標設定も単純でした。最初は単に33年ぶりにもう1回登下山するだけのつもりだったのですが、いろいろ調べているうちに主に4ルート(河口湖口,富士宮口,須走口,御殿場口)あることがわかり、さらにそれぞれが日帰り登山可能なことから、「じゃ、4日で全部歩いてみよう。」

2.計画・方針
最低限自分自身に課すべきこととして、以下のことを条件としました。
*朝から登って、夕方までに元の駐車場に帰ってくること。又、山小屋には宿泊せず、全て駐車場での車中泊(日産マーチ)とすること。
*どの登山口から登っても、毎回必ず最高峰の剣ヶ峰まで行くこと。
*富士山頂の“お鉢巡り”も一度は行なうこと。
*駐車場確保のために、初日は一番駐車場が空いている御殿場口からとし、毎日下山後、その夜のうちに翌日登山予定の登山口の駐車場まで移動しておくこと。
*山小屋では飲食物は調達しないこと。従って、必要な飲食物は予めコンビニなどで安価に調達しておき、登山時に持っていくこと。
*毎日下山したら、須走口にある“天恵”(日帰り温泉)で砂を落とし、きれいになること。
(その結果、アタック順序は、御殿場口,須走口,富士宮口,河口湖口の順としました)
*登頂の証しとして、富士山頂郵便局で毎回日付入りの消印を登山証明書に押してもらうこと。
*ペースについては、とりあえず標準時間を目標とするが、あくまで4日間全体として考え、無理はしないこと。特に下りについては、足腰への負担軽減のため、人に抜かれても気にしないこと。又、富士登山関係のホームページで紹介されている通り、小股で歩くこと。尚、杖は、これまで使ったことがなく使い方もわからないので、使わないこと。
(注.私の本来の歩き方は、登りも下りも大股で、大体どこでも標準時間の3分の2のペースで歩いています。従って、この“小股歩き”は、歩き方に対する意識そのものを変える必要があります。)
*4日間の成否を占う上で鍵となる2日目に、もしも登る体力・元気が無いと感じたら、さっさとあきらめて帰ってくること。

3.登山中の特記事項
4日連続の富士登山といっても、ひとつひとつを取り上げれば、皆さんが経験された富士登山と何ら変わりありません。喜びあり苦しみありドラマあり、です。ただ決定的に異なったであろうことは、3日目までは、登山中の苦しい最中にさらに追い討ちをかけるように、「また明日もこうやって登らなければならない」という文言が脳裏をよぎり続けたことです。即ち、目の前に見える山頂は単なる通過点に過ぎず、決して最終ゴールではなかったことです。でも、だからこそ、4日目に山頂で食べた梅干のおにぎりはおいしかった!

(1)8月2日(月) 御殿場口から
【登り】6時間19分(標準:7時間30分) 【下り】3時間01分(標準:3時間00分)
【食事】早朝食:いなり寿司1パック(6個入),朝食:おにぎり1個・ソーセージ1本・キュウリ1本,昼食:おにぎり2個・キュウリ1本,夕食:サンドイッチ2パック
【登山時に持参した飲物】ペットボトル入り飲物:500ml×2本

午前1時頃起床。午前2時頃、千葉県の自宅を車で出発。東京湾アクアライン〜東名高速を通り、4時45分頃、御殿場口新五合目駐車場着。ご来光を見る。
5時10分から登山開始。炎天下、七合目までの約4時間、休憩無しで一気に登る。自分でもびっくりするほど快調。七合目の日之出館で休憩した後、途端にペースダウン。高山病のようで、軽い立ちくらみ状態となり、呼吸も脚も大丈夫なのに前に行きたくなくなる。数歩進んでは休憩、の繰り返し。八合目辺りで手が黄色に。頻繁に休憩をとりつつ、12時10分にようやく山頂に到着。
昼食後、富士山頂郵便局で登山証明書を購入し、消印を押してもらう。剣ヶ峰まで行く。
13時23分、手作りスパッツ(後述)を足に巻いて下山開始。古傷の右ひざが痛むので、明日のことも考え、せっかくの大砂走りをペースを落として下りる。16時43分、駐車場に戻る。
須走口まで移動し、夕食後、“天恵”の温泉。須走口五合目の駐車場へ移動して、車中泊。

(2)8月3日(火) 須走口から
【登り】4時間45分(標準:5時間30分) 【下り】3時間06分(標準:3時間00分)
【食事】朝食:菓子パン1個,間食:菓子パン1個・キュウリ1本,
昼食:おにぎり1個・ソーセージ1本・キュウリ1本,夕食:コンビニの牛丼
【登山時に持参した飲物】ペットボトル入り飲物:500ml×2本

朝、須走口五合目駐車場から、ご来光と虹のかかった赤富士を見る。
5時45分、登山開始。樹林帯ではウグイスの鳴き声や自衛隊の演習の音が聞こえる。昨日の高山病対策としてゆっくり深呼吸し続けながら登ったら、昨日と違いどんどん登れた。11時22分、山頂着。
昼食後、富士山頂郵便局で登山証明書に消印。剣ヶ峰まで行くついでにお鉢巡りをする。
昨日と同様手作りスパッツを足に巻いて、13時19分、下山開始。途中、七合目の大陽館で、富士登山で有名な大貫金吾さんとしばらく話す。やはり昨日と同様右ひざが痛むので、せっかくの砂走りをゆっくりゆっくり下りる。16時40分、駐車場に戻る。
下界へ戻り、夕食後、“天恵”の温泉。富士宮口新五合目の駐車場へ移動して、車中泊。

(3)8月4日(水) 富士宮口から
【登り】3時間58分(標準:5時間00分) 【下り】2時間40分(標準:2時間30分)
【食事】朝食:おにぎり1個,昼食:おにぎり1個,夕食:天ぷらそば(そば屋)
【登山時に持参した飲物】ペットボトル入り飲物:500ml×3本

朝、駐車場から影富士の左半分を見る。
5時30分、登山開始。今までで一番楽なルート。登山中の自衛隊の人達と話をしたりしながら、難なく10時13分に山頂着。
昼食後、富士山頂郵便局で登山証明書に消印。剣ヶ峰まで行く。
11時08分、下山開始。途中で長時間、70歳近い方と立ち話をする。数えで70歳以上の人が登頂すると山頂の浅間大社奥宮で記念品がもらえるとのことで、この方はもう2回登る必要があるとのこと。又、高山病のため途中で引き返してきた女性に、高山病対策をお教えする。右ひざへの負担が軽減するようにゆっくり慎重に下って、14時26分に新五合目駐車場に戻る。
一旦御殿場市内まで移動し、街へ出て、久し振りにコンビニメニュー以外の食事。須走口の“天恵”で温泉後、河口湖口五合目の駐車場へ移動して、車中泊。夜から雨。

(4)8月5日(木) 河口湖口から
【登り】4時間22分(標準:5時間30分) 【下り】1時間58分(標準:3時間00分)
【食事】朝食:菓子パン1個,間食:菓子パン1個,昼食:おにぎり1個,
夕食:味噌ラーメン・ギョーザ・ライス(ラーメン屋)
【登山時に持参した飲物】ペットボトル入り飲物:500ml×3本

四国から兵庫県を通って日本海へ抜けていった台風11号の影響で、昨夜からずっと雨。今朝も、時折止むがまた激しく降ることの繰り返し。「もう3回も登ったので、ずっと雨ならこのまま帰ろう」とか「夕方までに戻ってくるためには、10時出発がタイムリミットかな」などと思いながら、車内で待機。ラジオで天気予報を聞いていたら、関東地方は午前中は雷雨だが午後は回復とのこと。決行することとし、準備。
9時15分、雨の中を出発。レインコートは本格的なものを上下しっかり持ってきていたが、着るのが面倒なので、100円ショップで買ったレインコートをリュックが濡れないように軽くはおっただけ。ズボンはびしょ濡れになったが、今日は最終日。ドンマイ、ドンマイ! 途中で、山頂の郵便局が14時までしか開いていなかったことを思い出す。標準時間のペースでは休憩無しでも間に合わないため、ペースを上げ、休憩もほとんどとらずにひたすら登り続ける。天気予報通り、八合目辺りで雨が止む。13時46分、山頂着。
但し、富士山頂郵便局は河口湖口側の山頂からはグルッと反対側まで回らなければならず、早歩きで急ぐ。途中、道を間違えて須走口下山道を少し下りてしまい、あわてて駆け上がったりしながら、何とか14時05分頃、郵便局に到着。登山証明書に最後の消印を押してもらう。
昼食後、ゆっくり剣ヶ峰まで行く。若い人達のグループの方に、写真を撮っていただく。
15時36分、下山開始。もう明日のことは考えなくてもよいので、右ひざの痛みも無視して、私本来の歩き方である“大股で飛ぶように”斜面を下り、17時37分に五合目駐車場に戻る。標準時間3時間に対して、その3分の2である1時間58分で下山できたので、内心ニンマリ。
国道138号沿いのラーメン屋で夕食後、一旦須走口まで移動し、“天恵”の温泉へ。東名高速のサービスエリアで道路の渋滞が解消するのを待ったりしながら、深夜、無事帰宅。

4.終わってみて
*毎日下山後には疲れていても、大したものも食べずに車の中で数時間眠っただけで翌日には何事もなかったように体力が回復していることに、新鮮な感動がありました。
*初日は軽い高山病に悩まされましたが、2日目に高山病対策(深呼吸を繰り返しながら、小股で一歩ずつ着実に登り続ける)を見出せたことが成功の鍵だったと思います。そのおかげで、本来一番大変なはずの2日目以降がとても楽に登れました。
*今度富士登山する時は、大貫金吾さんともっとゆっくり話したいですね。

5.ご参考
【手作りスパッツ】
大砂走りや砂走りを下山する時に必要なスパッツが事前に購入できなかったので、100円ショップで手に入る物を使って、下山の毎に手作りしました。簡単かつとても効果があったので、ご紹介します。
必要な物:食品ラップ,ガムテープ
作り方:まず、登山靴上部とズボンのすそ部分を、すきまのできないように食品ラップでグルグル何重にも巻いてしまいます。その上からガムテープで固定すれば、出来上がり。下山したら、あとはカッターナイフで切るだけ。
備考:食品ラップは、厚手で幅の狭いタイプのものがよいでしょう。私は一番幅広のタイプ(40cm)のものを使ってみたのですが、一旦真ん中に切れ目が入ってしまうと、全幅まとめて引き出すことが困難でした。
ガムテープは、布製の方が重ねて貼れて便利です。紙製のクラフトテープだと、重ね貼りした部分がじきに剥がれてきます。

■27 須走口から登ってきました! (東京都*R.M)

2004・8・8 
夜から会社の同僚5人と念願の富士山に行ってきた。男性4名(32・26・25・24歳)女性1名(私・26歳)
こちらのHPで評判&親がかつて登って「影富士を拝めた!」という須走口より挑戦(^-^)!!
本格的な登山経験者のいない不安だらけの一行はテンションだけ高く東京を出発。
当初の予定では仕事を早く切り上げ、23:00には河口湖付近の立ち寄り温泉で仮眠をし、程よき時間に出発、7合目付近で登山中にご来光を拝む予定だった。ところが予定は未定。遅番組は仕事が終わらず、都内を出て河口湖に着いたのが既に日付変わって8/9の午前1:00。早番組に至っては「仕事」→「巨人×阪神戦」→「富士山」と日本一を完全になめた計画であった。

2004・8・9
二度寝。寝坊。須走口5合目に着いたのは既に8:00近かった。しかも駐車場満車。折角愛車が頑張って登ってきた坂道を引き返し、駐車場から15分位下の道路に路上駐車。今にして思えばいいウォーミングアップになったと思われる。

リュックの中身は・・・というと、水は談合坂SAで売っていたエビアンのムーバーボトルで正解!750ml入るし片手で蓋が開くから立ち止まらなくても飲めるし、空になったらラベルを剥がして水筒にもなるし。お菓子は飴・チョコ・6Pチーズ。おにぎり3個にゼリー飲料3個。あとゴアテックスのレインウェアに、砂走対策の小さく丸めたガムテープ。携帯灰皿にタバコ。目を洗うアイボン(携帯用)顔拭き用のウェットティッシュ。携帯酸素。携帯電話。ヘッドライト。電池。湿布。

5合目でいきなり感動したのは「すでに雲の上」「心地よい風」「綺麗なトイレ」
富士山のトイレ事情は噂に名高いので、かなり警戒していたのだが、ここのトイレに一安心。(後々判ったのだが、水洗の綺麗なトイレは5合目のコンクリ打ちっぱなしトイレ(100)と本6合目瀬戸館横(200)のみだった。他は・・・いわゆるアレ。同行男性がひるんでいたので、女性は↑2箇所では無理矢理でも行っておいた方がいいかもしれない)

とにもかくにもいざ出発!!登山道入ってすぐの神社で登山の無事を祈願し出発。自衛隊の空砲を聞きながら徐々に高度を上げ、快適に頂上を目指す。明らかに登山一家が前を行っていたので、素人の私たちは「追いつかないように」登ってゆく。このゆっくり作戦が正解だった。保険の意味で持っていった携帯酸素は、そういえば使用していなかった。寝不足にも関わらず誰も高山病にならなかった。案外タバコも吸える(勿論、周囲に自分達しかいないことを確認した上で)高山病になるかと思いきや、「一定のリズムの深呼吸」が良かったのか、一服した後は皆調子が良かった。
腹時計がお昼を知らせ、昼食を取ったのが7合目。ラーメン900。高い!しかし妙に旨い!!(>_<) 満腹でさらに上を目指し出発。・・・その後知ったのだが、7合目より本7合目の方がジュースも食事も安い! さらに頂上の方がもっと安い!!丁度この辺り、空腹ポイントなのかな。見事な経営。でもこのラーメンで体も温まり、その後も順調に高度を上げていく。道は砂斜面だったり岩場だったり。ヨレヨレになりながらも、眼下の山中湖・駿河湾。そして「影富士」。照りつける太陽、時々流れてくる雲のひんやりした空気に一喜一憂しながらひたすら頂上を目指す。しかし時既に17:00。自分達、まだ9合目。大丈夫??
山小屋に泊まる予定はハナからなく、一同一抹の不安に駆られながら最後の岩場をよじ登る。3個登ったら休憩。その繰り返し。下を見ると、他の登山者もほとんど動いていない状態。牛歩作戦。

そこで衝撃の光景!

目の前にいる外国籍のお兄サン!あなた何故ゆえ、この富士でマウンテンバイクを担いでいるのですか?!
その相棒でまさか砂走りを体験しちゃうんですか(@_@;)??!
ある意味励まされた私達は「お先に〜。上で会おうね!」と心の中で彼にエールを送りつつ・・・山頂に到着!
この時確か18:00。既に9時間登りっぱなし。山頂神社での焼印を楽しみにしていたのに「今日はもう寝ちゃったよ」と隣の山小屋のお兄さんに言われ、最後の一個だけが無い杖に・・・。私は伸縮性の杖を持参していたので、もともと焼印は集めていなかったのだが、同行者4名落胆。夕焼けの雲海を背に、コーンスープを飲みながらいそいそと下山の用意。今回時間の関係で剣が峰には行けなかったが、火口近くから剣が峰方向を拝んで下山開始。

陽が落ちてからはあっという間に、辺りは漆黒の闇。月が隠れており、頼りはヘッドライトと星明かり。遠くに稲光を見ながら、下界は今日は暑かったのか・・・と余計な事に思いを馳せつつひたすら砂の上を滑ってゆく。
・・・登りよりツライ。膝痛いし笑ってるし。持病のヘルニアここにきて発病か?腰が重い。確か、このルートの経験者は「楽しい砂走り!!」と言ってなかったか?5合目の登山ルートのイラストも笑顔で描かれてなかったか?足元しか見ないので首も痛い。時々ストレッチに頭を空に向けると流れ星が飛び交っていた。

「ドラえもんに会えますように」「ドラえもんに会えますように」「ドラえもんに会えますように」

本当に3回言って願いが叶うなら、間違いなくドラえもんに「どこでもドア」を出してもらって、即刻下山。麓の温泉宿でビールを飲みたい。・・・社会人の大人5人が同じ事を祈っていた。
果てしなく続いた砂走りもようやく終了。ホッとしたのもつかの間、とどめはこの下の樹林帯だった。既に4時間の砂走りで膝も腰もボロボロ。なのにこの結構な斜度の岩場ですか・・・。木の根のトラップに幾度と無く引っかかりながらラストスパート30分。見えた!!朝、登山の無事を祈願した神社!!肩で息をしながら無事の御礼。神様、本当に有難う御座います(-A-)

正味14時間。こんな無謀な計画の5人組を富士は寛容に受け入れてくれた。
振り返れば「最高峰」は制していないし、郵便局にも行ってない。完璧に富士山を制したとは言えない。
でも今は満足。仲間との思い出話が楽しい。
会話の最後は・・・「来年こそ完全制覇だ!」

最後に。このHP、本当に具体的な情報満載で「お気に入り」です!こんな無謀な5人でも、お蔭様で怪我一つなく全員陽気に帰ってこれました!有難う御座いました!!

■ 28 執念の富士登山(埼玉・MORO)

いつかは登ってみたい。そんな思いをついに実現させました。
8月13日、登頂に成功。御来光、お鉢巡り、陰富士、焼印と全てを手に入れることができました。

しかし、ここに至るまでは苦しい経験がありました。

1.初めての挑戦のツアー参加、しかし強制下山
7月17・18日にツアー参加で登頂を試みましたが、宿泊した山小屋(東洋館)を深夜出発する際、山頂が強風で登頂は不可能との判断がなされ、無念の下山となりました。
この他、五合目到着が渋滞のため遅れ、この影響か登山の速度が早く、休憩も少なかったこともあってか、高山病を発症。また、焼印を押してきた金剛杖が山小屋出発の際見当たらず、とさんざんでした。この時は来年にしようかとも思いましたが、長年登頂を夢みてきたこともあって今年度中の再トライを決意しました。

2.台風で断念の再トライ
7月30・31日に再トライを決め、有給も取得して準備をしていましたが、おりしも台風接近で天候不順が確実であることから断念しました。
自分は富士登山とは縁がないのだろうか?そんな暗澹たる思いでした。
でも、もう一度だけ今年チャレンジしてみよう、これでダメならあきらめよう、そう思いリベンジを誓いました。

3.執念が実った、最高の富士登山
8月12・13日に「もう最後」の思いを抱きつつ、登頂にチャレンジしました。今回は天候に恵まれ五合目到着時は薄曇、暑くなく寒くもないベストコンディションでした。
小御岳茶屋と小御岳神社で焼印と刻印をもらい、12時に登山開始。
途中焼印をもらうため佐藤小屋、星観荘に行き、吉田登山道から6合目安全指導センターに行きつきました。吉田登山道は道が狭く、傾斜は急で、草木が多いので少し歩きずらい印象でした。しかし、マダラチョウが多数舞っているのが見れてホッとしました。
6合目から東洋館までは前回のツアーで歩いているため勝手が分かり、また、ツアーと違い自分のペースで歩けるため高度順応はほぼ完璧でした。
東洋館から先は初めて歩く所でしたが先を歩く登山者がいるため全く不安感はありませんでした。
16時30分にこの日の宿泊場所、八合目トモエ館に到着しました。焼印も順調に集まり結構見ごたえがある金剛杖になっていました。気のせいか登山者数が少ない様に思えました。それは寝る時に一応枕は互い違いに置かれていましたが、実際は一方向で寝ることが出来たからです。アテネオリンピックの影響だろうか?そんなことを思う余裕もあり、ぐっすり眠りました。高山病の症状もなく快適でした。
午前1時頃目が覚めたのですが、ここから先の渋滞を考えて1時30分に山頂に向けて登り始めました。ところが、予想した渋滞はほとんどなく、満天の星空、見事な流星を眺めることができる中、午前3時遂に山頂に到着しました。山頂は寒かったのですが風はほとんど無く、まもなく開店した東京屋で暖を取り御来光を待ちました。
そして、4時55分、待ちに待った御来光が!2度の断念による無念を吹き飛ばすかのように眩しい輝きが自分を包んでくれました。本当に来てよかった、その思いが全身に満ちていました。
この後、お鉢巡りに。時計と逆周りで行きました。雷岩のところで陰富士を見ることが出来ました。くっきりとした富士の陰影が見とめられました。
そして、日本最高地点へ。これ以上高いところは日本には無いんだ、と思うと自分がそこにいるということが不思議に思えました。馬の背を下りましたが、この時つくづく時計と逆周りで歩いてよかったと思いました。この馬の背を登るのはかなりきついと思います。
郵便局も寄りましたし、しっかり山頂での刻印と山口屋での焼印も手に入れ、7時30分頃下山を開始しました。焼印に関しては、御来光館で入手出来なかっただけで、吉田口の分も含め見事な金剛杖が出来あがりました。自分が富士登山でやりたい、見たい、手に入れたいものがすべて達成され最高でした。一生忘れることの出来ない思い出を作ることができてこんなに幸せなことはありません。執念が感動に変わった登山でした。

■29 初めての富士山、成功しました!

先日(8月11日・12日)主人と私、長男(中2)、長女(小5)の家族4人で、須走口より富士山に登りました。

子供も大きくなり、家族みんなで何かする事も、これからは少なくなると思い、思い出を作ろうと富士登山を計画しました。地元の山に登っても良かったのですが、子供と登山する機会は、もしかしたら、これが最初で最後かもしれないと思い、どうせなら「日本で一番高い山、富士山に登ろう!」と言い出したのは、私です。

登山のメッカ、信州に住んでいながら、登山の経験は主人も私も、学校でみんなで登る「集団登山」だけの超初心者(それもかなり昔)。子供はハイキング程度…
皆さんの体験記を読ませて頂き、いろいろ参考にして「須走り口→見晴館で一泊→ご来光を見てから山頂を目指す」と言う模範的(?)コースにしました。
夕食が豚汁の大陽館も捨てがたかったのですが、体験記で子連れ登山の成功の確率が高いと有名(?)な、見晴館にしました。

富士山って、日本一の山、やっぱり甘くはないですね。登り始めてすぐ、どうしてこんな無謀な事をやろう!って言い出してしまったのか反省しました。
脂肪>筋肉、運動不足の私の足は、主人や子供たちのペースについて行けず、まさに、牛歩。
でもこの牛歩のおかげで、高山病にならずにすんだのかもしれませんが…

おかげ様で、お天気に恵まれ、無事登山ができました。きれいな星空&流れ星、雲海、ご来光、山頂での感激の一時… どれをとっても素晴らしい思い出ができました。
疲れた足を引きずりながら下山した時は、「もう絶対、登らない!」って誓ったのに、こうして思い出に浸っていると、筋肉痛で足を引きずっているのに「次はどこから登ろう?」なんて…
私も二度登るバカになりそうです。

何回もこのHPで予習したおかげで、初めての富士山、無事成功する事ができました。本当にありがとうございました。

■30 富士宮口から姉妹で無事登頂

昨年は8合目まで登ったものの一緒に行った人が高山病になり残念ながら下山。今年はリベンジと意気込み、富士宮口から登る計画を立てました。

登る3週間前から、靴づれ対策に通勤路約2.7?をトレッキングシューズを履いてウォーキング。のろのろ歩きのペースも決め、意識して腹式呼吸をし私のできる限りの対策をとりました。妹は1日に2リットルのお茶を飲み高山病対策を取っていたようです。また、昨年は気圧の低さに乾電池が耐えられなかったのか、七合目あたりで電球に光が点らなくなったため、今年はヘッドランプを購入(リチウム電池)しました。

8月7日(土)から8日(日)にかけて、富士宮口から夜行登山を予定。折りしも下界は雨雲が立ち込め、HPで富士山の気象を確認したところなんと「雷雨」。この時点で私は登山の中止を考えましたが、遠くから来ている妹はあきらめがつかないらしく、三島駅からバスに乗り新五合目へ。

新五合目に近づくにつれ、雷雨が激しくなり、このまま帰ることを決断。バスを降りたら雷雨にも関わらず頂上が見えていたため、とりあえず五合目の売店で雨の止むのを待つことにしました。ところが、私たちのすぐ近くと思われるところで落雷があり、非常に恐ろしい思いをし、命あっての富士登山だからもう帰りたくてしょうがありませんでした(不謹慎ながら、下界の雷と違って、ピンク色できれいでした)。

待つこと約2時間、奇跡的に雨が止み、22:00に新五合目を出発しました。新五合目 = 22:00出発新六合目 = 22:26(10分休憩。星と月がぼんやりと見え始めました)新七合目 = 23:38元祖七合目 = 00:41八合目   = 01:26九合目 = 02:18(このあたりから御来光渋滞が・・・)九合五勺 = 03:00?頂上 = 04:00到着八合目を過ぎたあたりから、私の体調がある理由で悪くなり(高山病ではないです)息が上がり、かなりのペースダウンになりましたが、6時間で二人とも無事に登頂できました。途中、長時間の休憩をすると体が冷えるので、5分など短い休憩を入れて登りました。またおなかがすいているような気がするのですが、あまり食べたくなくて、チョコレートや飴をなめておなかを満たしました。固形物はのどが通らなく、また味の濃いものはのどにひっかかりを感じるようでお茶をちょっとずつ飲みました。

御来光は4:45頃とのことで、寒い中待つハメに。汗がひかず、持ってきたはずのカイロも見つからず、ブルブル震えました(汗が乾きやすいTシャツを着ていたのですが、もっと真剣に吟味すればよかった。妹はユニクロの速乾性?のタンクトップを下に着ていてそれはよさそうでした)。そのせいで更に体調不良となり、御来光が見える場所に移動もできず、空が明るくなってきた!!ことを確認しただけで満足しました。お日様の暖かさが身にしみた瞬間かもしれません。山口屋さんで温かいお味噌汁を飲んで郵便局と浅間大社奥宮へ。郵便局では登頂証明書を購入予定だったのですが、悲しいことに売り切れとのことで、自分宛にひのきメールを出しました。浅間大社では金剛杖と朱印帳にご朱印を頂戴し、自分の足で目的を達成したぞ!!という嬉しさがこみ上げてきました。あの時体調の悪さがなければ、もっと頭が正常に働いていたと思うのですが、どうして12年に一度の申年の朱印も頂かなかったのかと。下山した今となっては取り返しのつかない失敗です・・・。

お鉢めぐりはもっての他、あきらめて06:40から下山開始。昨年は全部の焼印を集められなかったので、富士宮口から下山。途中までは調子がよかったのですが、何せあれだけ急勾配の山を登ったのだから、下山も同じだけの急勾配。膝に非常に負担がかかり、痛くて一歩も歩けない状態です。二人で泣きながら6時間もかけて下山。富士宮口にこだわる理由さえなければ、別の登山口から下山されることをオススメします。そういえば下山途中で影富士も見れました(^o^)

なにはともあれ、無事に戻ってこれてよかったです。下山時には膝の痛さからもう二度と登らないと思っていたのですが、やっぱり来年も登る!!と決めてます。

余談ですが、日中は膝が痛かろうがしんどかろうが日焼け止めを塗ることを怠らない方がいいということを痛感しました。帰ってきて、顔が真っ赤になり、痛くて冷やして寝たものの、翌朝起きると人相が変わったといわれるぐらい腫れ上がりました。しばらくその日焼けのせい?で体調もすぐれず一週間経った今やっとめまいも治まりました。2日目ぐらいから顔の皮が剥け始め、美容液等で必死にケアしたおかげ?で漸く普通の顔色に戻ってきましたが、小鼻に濃いシミ3つと顔に薄いシミがポツポツ。今後はこのシミのケアに神経を注ぐことになりました・・・。妹は八合目あたりから暑い!!と言って半そでになって下山しましたが、腕が真っ赤になっていました。日焼け止めを塗るか、長袖を着るかの対策をとられた方が後々いいと思います。

「後悔しない富士登山」のHPのおかげで無事登頂できたので、お礼かたがた私の登山体験記をお知らせしようと思いました。私の体験がどれほど皆様のお役に立つかはわかりませんが、今後登られる方の参考になり、無事登頂されると嬉しいと思っています。ありがとうございました

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