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皆様より寄せらせた 栄光の体験記。役にたつお話・・・
 2008年版(3)

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■21 頂上まで行ってきました

事前にガイドブックやネットで十分下調べをしたつもりでしたが、今、このサイト等で皆様の体験記を読むと改めて納得させられることがいっぱいで、次回は是非、参考にさせていただきたいと思います。

 私と夫(47歳、53歳、)は、自分たちのペースで登るため週末をはずし、ツアーでは行きませんでした。河口湖周辺で前日泊をしたかったのですが、部屋が取れなかったのでバンに布団を一組積んで、河口湖インターに一番近いS.Aで寝ました。駐車中のトラックのエアコンの音が耳障りでしたが、布団の厚みで結構ちゃんと寝られました。また、私たちのような車を何台か見かけました。
 次の日の早朝は、マイカー規制のため、ふもとに駐車し、シャトルバス河口湖口の5合目まで行き、1時間ほど休んで朝食を取ってから8時ごろから登り始めました。
 実は降水確率40パーセントの日だったので、キャンセルしようかどうか迷ったのですが、とりあえず、一通り、装備もしてきたつもりでしたので決行しました。
 実際はその日、下界では東海道新幹線が止まるぐらい降ったらしく、もちろん私たちも、途中で何回か土砂降りに会いました。途中、無理せず、こまめに休憩も取り、最初の山小屋で、座って休憩したのが体力温存にもよかったようで、その後の小屋はほとんどが中では休憩させてもらえませんので土砂降りの中、雨宿りもなかなか大変でした。8合5勺のご来光館に宿を取っていたのですがキャンセルが相次いでいたようで、客たちは普段の倍のスペースがもらえました。
 しかし,雨対策もしたつもりでしたが、ザックの中までびしょぬれで、靴もざぶざぶでした。それらを、枕元に下げて寝なければいけないので、布団も濡れ、気持ち悪かったです。酸素が薄いので、寝ると呼吸がしずらく結局眠れませんでしたが、ご来光が拝めない天候にもかかわらず、夜中の1時ごろにはツアーと思われる人たちが小屋の前を次々と通過し、土砂降りの中、私たちの小屋の中に入りきれない人たちが表のベンチで休んでいるのも見ました。
 私たちはご来光をあきらめたので、朝5時ごろゆっくり朝食のお弁当を小屋で頂いてから、頂上へ向かいました。ゆっくりとしたペースだったので、体力的には問題なく登れましたが、酸素が薄いのは、大変でした。
 頂上も、雨こそ小ぶりだったのですが、全く何も見えないのでお鉢めぐりはせず、下山しました。
どういうわけか下山のときから高山病の症状が少しで出て、軽い頭痛と吐き気がし始めました。

 悪天候のときはキャンセルするのが一番ですが、それでも今回登れたのは、やはり、事前の準備がある程度、功を奏したのだと思われます。夫がいつか富士山に登りたいと言っていたので、私は2年ぐらい前から1年かけて自転車で10キロぐらいダイエットしました。で、今年、結婚25周年だったので記念に登山ということにしようと思い、数ヶ月前からジムに通って筋トレと水泳していたので心肺機能も上がっていたと思われます。
 また、靴と靴下はアウトドア専門店でちゃんとスタッフに相談して選んでもらい、本当に楽に歩けて感謝しています。
 途中で、靴がべろべろにはがれたり、壊れている人を何人も見ました。靴がきちんと選べたら登頂は半分成功したと言っていいと思います。
 私は地道なことが大きらいなタイプなので、本当に自分の足で一歩ずつ歩いて頂上に着けるのだろうか、また、夫に迷惑をかけずに自力で登ることができるのだろうかというのが課題でしたし、暑いのが苦手、高所恐怖症なので今回は私にとってはたまたまですがいいコンディションでしたし課題もクリアでき満足だったのですが、しかし、もちろん夫にとっては景色も全く見えず、全く納得できなかったと思うので、次回、是非また、挑戦してみたいと思います。

■22 50歳の記念に 日帰り単独弾丸富士登山【河口湖口】 埼玉 funky22103

一昨年(2006年6月)49歳の誕生日を迎えた時に「来年 (2007年)は50歳か・・・」と思い富士登山を漠然 と考えはじめました。富士山に特に思い入れがあった訳ではありません。 多分普通に「日本人」としての普通の「富士山観」程度だと思います。年を重ねるにつれ、花鳥風月 ってやつでしょうか・・・? 思いが強くなっていたのかも知れません。ちなみに、我が家は ベランダに出て右手を見ると、マンションと隣りの家との間に天気がいいと 富士山が見えます。 (電柱や電線が少しかぶってますが)年が明けて2007年の正月に「やっぱり登って みよう」と思い サイトを探し情報を集め準備を始めました。

登山経験無し、何にも知らない私は「あっぱれ・・」とこちらの「後悔しない・・」にはお世話になりました。 特に こちらの「体験記」は 本当に参考にさせていただきました。

体力には少し自身があったのですが、年齢が年齢です、念のために 帰宅後 近所で「ウォーキング」(5〜6km)を週に3〜4回からはじめ、週末は少し長めに20km位を歩いてみたりしました。そのうち少し走りたい衝動にかられ、インターバルを取りながら軽く走ってみました、すると今度はゆっくりでも完走したくなり、今度はタイムを計ってみたり、距離を伸ばしてみたり、エスカレートして行き チョットした別な楽しみにもなって行きました。おかげで、持続力、心肺機能、等が付いたのではないかと思っています。

さて、「日帰り単独弾丸富士登山」(大袈裟)ですが人それぞれ、環境、条件、譲れない所、妥協する所があると思います。

◎【山小屋には泊まれない】 ほとんどの方が「眠れなかった」「狭い」等の 悪い評価が目立つのと日程的にも、予算的にも利用は考えませんでした。

◎【どうしても「ご来光」は拝みたい】山頂からは無理でも 途中からでも見たいと思いました。

◎【雨はイヤ!やっぱり天気のいい日に登りたい】「ご来光」目的もそうですが、どうせ登るなら・・・・・ ねぇ!ツアーや宿泊を予約すると、無理をしてでも取りあえず行かなきゃいけない・・・?  みたいなのがいやでした。(単にわがまま)

◎【渋滞(道路も登山道も)はイヤ!】 自分のペースで登りたい 日の出間近の頂上付近は大渋滞との事

◎【バスツアーは無理】自分のペースで登りたい。他の人たちに気を使って登るのは・・・・上記の条件を考えると「マイカーで単独で早朝の日帰り」全てマイペース(自己中・わがまま)って事になりました。

毎月 祭日以外は 第4の土日しか連休が取れない私は 7月と8月のその日に照準を合わせました。(お盆休みと海の日は 交通規制や混み合うのを懸念してやめました)

7月27日(金)いつものように朝 7時頃起床 8時からの仕事を終え夕方 6時頃帰宅 町内の盆踊りの準備があり 夜9時頃帰宅 それまでは気にもしていませんでしたが、「あれっ?天気がいいな・・・」と思いネットで富士山の天気をチェック 雨マークが無かったので 「行ってみようかな・・・?」  少し考えて「来月の第4の土日が晴れるとも限らないしな〜・・・」と 急に決断!準備を開始 嫁さんにおにぎりを3個お願いして 初めての「富士登山」の準備にかかりました。

日付が変わって  1回目2007年7月28日(土)AM 0:16 自宅出発 (近所のコンビニで食料と飲み物を揃えて)AM 2:22 河口湖口5合目到着 (関越道と圏央道で 自宅から約(150Km)星が沢山で とってもきれいでした。《余談》5合目駐車場のかなり手前で止められて、係員が「上の駐車場は満車なのでここに止めて下さい。」 と言われたのですが、「登山に来たんじゃなく、5合目まで行ったらチョット見て帰るから」とウソを言って5合目まで行くと 5合目の係員はあっさり受け入れてくれました。着替えと仮眠(1ボックス車だったので楽でしたが あまり眠れませんでした)とトイレと準備をしてAM 3:45 登山開始 真っ暗で怖いので 3〜4人のグループの後を少し離れて出発AM 4:56 御来光 6合目あたりから少し明るくなり、 ご来光は 7合目のままだまだ手前でしたが キレイでした。AM 5:42 最初の7合目 たぶんこの辺りで記念に「金剛杖」を買って、焼印を押してもらいました。「金剛杖」は邪魔なようで、結構助けられた・・・・・かな・・・・?AM 11:40 頂上到着 約8時間 かなりキツかった!残しておいた おにぎり2個とおかしを食べ荷物を出来るだけ軽くしておこうと考えました。PM 0:25 お鉢めぐりスタートせっかくなのでチョット20〜30分のつもりが・・こんなに大変とは思いませんでした。時計廻りで 剣ヶ峰の手前以外はなだらかに見えたので 甘く見ていました。PM 1:34 剣ヶ峰 3776m 記念撮影 PM 2:04 お鉢めぐり 終了 1時間40分もかかってしまいました。頂上で初めてのトイレを使用して  下山スタートPM 5:00 5合目到着 (下山約3時間) 下山後のソフトクリームとコーラとホットコーヒーがおいしかったな〜 トイレで顔を洗って着替えてPM 6:00 駐車場を出発 かなり眠気との戦いでキツかったです。PM 8:30 無事 自宅到着 お風呂に入って バタンキュー でした。

出発から約20時間 自宅の準備から計算しても 帰宅まで約24時間 眠らない事 約40時間の富士登山でした。結構ハードでした。 自宅から車で2時間くらいで行ける 恵まれた環境ってのもありますね

※上記のタイムテーブルは デジカメの情報を見ながら後で作りました。ちなみに、タイムテーブルを作ろうと思い メモ的な物も用意して行ったのですが 登山中はそれどころじゃありませんでした。これは後から気が付いたので3回目(今年)は軽いデジカメを持って行き、 ○○合目「○○館」の看板を撮って行く様に心がけました。休憩をしたときは 到着時と出発時に撮っておけば便利です。

感 想 「正直 あまり感動はなかったです」とにかくキツかった、寝不足もあったのか?7合目位からか10歩くらい歩くともう休みたくなる少し休むとすぐ復活はするのですが、 またすぐ休みたくなる こんな事の繰り返しでした。 身体の疲労感はあまり無く、めまいのようにクラクラしている様な・・・ 酸素不足なのでしょうか?ウォーキングやジョギングでやっていた 呼吸法をしっかりしてリズムを保つ様に登りました。又、6合目を過ぎたあたりから明るくなってきたので、もうすでに雲海は見えていたのもあってか頂上での感動は思ったほどありませんでした。天気が良すぎて?雲が少なく(雲海も薄く) 下界が良く見え過ぎたのかな?

食べ物は好き嫌いがあるので一概には言えませんが、「おにぎり」と「バナナ」は最高でした。私は他に「ミニあんドーナツ」「レモンのグミ」「すっぱいマン」みたいな(甘い種無しの梅干し)「リッツ」クラッカー小箱をバラして2袋 位かな?「ポテチ」みたいな袋物を持って行くと 気圧の関係で袋がパンパンに膨らみます(5合目ですでに膨らみ始めます)「リッツ」の袋でも十分確認出来ました。是非皆さんもご確認あれ!飲み物は 500mlのペット「水」「お茶」「アクエリ」の3本 ちょうど良かったかな?

「下山がまたキツかった」ダラダラと続くあのジグザグの下山道には 50歳のオヤジが泣きたくなりました。約3時間あの軽石?を敷き詰めた砂利道の様な下りで足を取られながら(2度ほど軽く手を付く程度ですが転びました)「どこまで続くんだ」と本当に「もう2度と来ない」とその時思いました。(呼吸困難とめまいは登りの時と違って無く 楽でしたが 下半身はヘナヘナでした) やっとジグザグが終わり 何となく見覚えのある景色になって「あと少し」ってところで傾斜は緩いが 最後のダラダラした登りが待っていました。ここに来ての登り坂は本当にキツイです。ゴールは頂上じゃなく 下山後の5合目と実感しました。何とか楽に降りられないものか? スキーやローラースケートの様な物で滑り降りたい気持ちでした。(これが2回目以降に役立ちました)

この体験記でこんな言葉を見つけました。

「登山は、五合目から八合目までが全体の二割  八合目から山頂までが全体の三割山頂からの下山が全体の五割と考えてください」     実感です。

さて、あんなに辛い思いをしたのに・・・? 満足していないのか・・・?  ウズウズして来るんですね おかしいですね、1ヶ月後の8月の第4土曜の前日 8月24日 (金)やはり天気をチェックして、準備を始める、嫁さんにおにぎり3個を頼むと・・・「また行くの?」とチョット嫌な空気、おにぎりはコンビニで買う事にして

2回目2007年 8月24日(金)PM11:15 自宅出発翌    8月25日(土)AM 1:30 河口湖口5合目到着 前回の様にうまくは行かず 約2km戻って駐車し着替え準備等をして5合目まで歩きましたAM 3:00 登山開始 AM 5:10 御来光  7合目あたり?AM 9:00 頂上到着 約6時間(前回より2時間の短縮)かなり速い!お鉢めぐりはやめて ゆっくり休んでAM10:20 頂上でトイレを済ませて。下山スタートPM 0:00 5合目 到着 (下山約1.5時間 前回の半分) PM 1:00 駐車場を出発 やっぱりかなり眠かったが 明るい分だけ前回より楽でした。PM 3:00 無事 自宅到着 出発から約16時間で帰宅。かなりの時間短縮に成功

さて前回との大きな違いは ストック(古いスキー用)をもって行ったこと。収納タイプじゃないので(収納タイプはお高くて買えませんでした)チョット邪魔かな? とも思いましたが、とっても役に立ちました。

まず 登りですが、 (その前に) 私は雪国育ちで 小さい頃から近所の山(当然リフトなんかありません)で新雪を踏み固めながら登って行き 滑り降りる そんな事の繰り返しが 唯一冬の外での遊びでした。新雪を踏み固めながら登るには足だけでは登れません、ストックを良いポジションに置き上半身をうまく使って反動で足を運ぶ そんな動作がイメージにピッタリでした。 酸素不足でフラフラしている体を支えてもくれましたし、リズムを刻むのにとっても良いアイテムでした。

また下りは、スキーで滑り降りる要領で小走りで(ポールをくぐる様に)降りる 足を取られたり 滑っても、大体ストックで体を支えられました。 一度も転ぶことなく 前回の半分で下山出来ました。 スキー経験のある方は絶対お勧めです。 ダラダラ降りるより気持ちが良かったです。

年が明けて2008年 当然登る気マンマン 昨年同様7・8月の第4土曜日ねらいです。今年は1週間前から天気をチェックして

まず、7月26日(土)決定2008年7月24日(木)のうちに 荷物をまとめておき、ペットボトル3本を冷凍室に入れて 出来るだけ早く出発出来る様に準備しておきました。それでも何だかんだと出発したのは3回目2008年7月25日(金)PM 9:35  自宅出発 高速のジャンクション?で タイムロス

翌   7月26日(土)AM 0:05 河口湖口5合目 やはり約1.5km手前で止められて(今年はここから先には行けません)と強い姿勢で言われたので、素直に駐車、着替え準備等をして5合目まで歩きましたAM 2:19 登山開始 AM 9:13 頂上到着 (約7時間) お鉢巡り無しAM10:40 頂上でトイレを済ませて。下山スタートPM 0:15 5合目 到着 

今回は前回以上に調子良く、8合目位までほとんどノンストップで行けたのですが、8合目を超えたあたりから めまい・軽い頭痛・目がしょぼしょぼとしてきて、ヤバイかな?高山病? と気になってゆっくり登って行ったのですが、良くなりません しばらくそのままゆっくり登って行くと、「もしかして、眠気? ただ眠いだけ?」と思い、邪魔にならない なだらかな勾配の所を探し、少し眠ってみました。 どのくらい眠っていたのかはわかりませんが、とっても楽になりました。 やっぱり睡眠不足には気を付けましょう。

さて4回目を8月第4土曜にしぼっていたのですが、財政と天候に恵まれず、中止となりました。また来年も富士登山にチャレンジしたいと思っています。      

長々と失礼致しました。

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