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皆様より寄せらせた 栄光の体験記。役にたつお話・・・
 2008年版(1)

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■1 富士山に登ってきました doraneco 男 43歳

7月4日の深夜から富士登山を試みました。
3年前(2005年)に初富士登山に挑戦し、ここの体験記にも書かせて戴きました。
3年前は7時間弱で登頂しましたが、今回は以下の通りです(汗…)

【21:00】5合目駐車場到着。体を慣らすためここで休憩。
【22:30】5合目出発
【23:15】6合目冨士山安全指導センター前通過
【00:30】7合目(2700m)最初の山小屋花小屋
【00:50】7合目日の出館
【01:00】7合目(2740m)トモエ館
【01:15】7合目鎌岩館
【01:20】7合目富士一館
【01:40】7合目(2900m)鳥居荘
【01:50】7合目東洋館
【02:40】8合目(3100m)太子館 頂上まで2km 約180分と看板に書かれていた
【03:10】8合目蓬菜館
【04:00】8合目(3200m)白雲荘
日の出まであと30分程度あるが、ここは広い場所で景色も良いのでここでご来光を待つことにする。
寒暖計を見ると何と3℃ 寒い寒い。
4時35分に真っ赤な太陽が雲海の中を昇り始める。いつ見ても神秘的で美しい光景に感激する。

【04:50】8合目(3250m)元祖室
【05:45】本8合目(3400m)富士山ホテル
【06:15】本8合目トモエ館本館・胸突江戸屋
【06:50】8合5勺 御来光館
【08:00】一つ目の鳥居をくぐる
【09:10】二つ目の鳥居をくぐり、やっと山頂にたどりつく。

今回は何のトレーニングもせず気軽に、いや、ナメてかかったせいで
10時間半以上もかかってしまいました…。
しかも超バテバテでお鉢巡りをする元気もなく、仕方なく頂上で1時間ほど休み10時15分に下山を開始しました。

今年は雪が多かったのか、残雪の量が凄かったです。
そのせいかちょっと風が吹くと寒さがこたえます。

今年は下山ルートが若干変わっていて8.5合目の御来光館前を通過して下山します。
いつもは7合目のトイレまで我慢しなければならないが、今年はここで用を足せて助かりました。

その後は例年通り砂礫(されき)の“飽きる”道をひたすら歩き続けます。

足の小指の先が靴ズレを起こし、だましだまし歩いて下山したら6合目まで5時間も掛かってしまいました。
前回は3時間半で5合目の駐車場までたどりつけたのに今年は登りも下りも散々でした。

今年は6合目でまたルートが登山道と合流し、冨士山安全指導センター前を通過し来た道と同じ道を帰ります。
細かい虫が顔の周りを飛び交い、うっとおしいったらありゃしない。防虫スプレーがあったほうがいいですね。

5合目の駐車場にたどり着いたのは午後4時ちょうど。下山の所要時間5時間45分。
今年は反省しきりです。ただ、のんびり登山だったせいか、高山病とは無縁でしたw

来年はしっかりトレーニングしてお鉢巡りをするぞっ!!

■2 三度目の富士登山 福井県 47歳 男

7月11日から12日にかけ関西からバスツアーで富士登山をしました。
京都竹田駅に8時40分集合。添乗員さんの点呼の後、バスは一路富士山に向けて出発しました。
途中、幾度かのトイレ休憩をして午後4時過ぎにスバルライン5合目に到着。7時間掛かりました。
何時もの様に雲上閣で着替え、夕食を済ませ、付近をぶらぶらして体を慣らします。
写真を撮ったり、お土産等を見たりして居る内に集合の時間となりました。
登山ガイドさんの簡単な説明の後、17時20分。五合目出発です。はやる気を落ち着かせて一歩を踏み出しました。
暫くは緩い下り坂。鼻歌交じりで歩きます。
暫くすると泉ガ滝に到着。此処から登りが始まります。6合目までは意識してゆっくりと登ります。
上を見ると今日の宿泊所「白雲壮」が見えます。石畳の道を登っていくと6合目に到着しました。此処の安全センター
で注意書きを受け取り、トイレ休憩をして叉登り始めました。
暫くはジグザグ道をくねくね曲がりながら登ります。階段が綺麗に整備されていました。
7合目からは岩場になります。いよいよ登山の雰囲気がしてきました。
そろそろ、寒く感じてきたのでウインドブレーカーをはおります。風も出て来て予想以上に寒いです。
幾つもの山小屋を過ぎ、3000メートル地点を通過します。この頃になると少々頭痛がしてきました。
風も結構強くあおられない様注意しながら岩場を登り、午後10時過ぎに本日の宿、「白雲壮」に到着です。
シューズを脱ぎ、お弁当を貰って仮眠所に案内されます。今日は平日と言う事もあり比較的ガラガラで
2枚の布団に3人寝ました。こんな事は初めて。何と贅沢でしょう。二年前は頭と足を交互にして寝たのが嘘のようです。
12時50分。起床。仮眠と言っても私は全然寝ることが出来ませんでした。相変わらず少し頭痛がします。
フリースとカッパを着込み、1時過ぎに登山再開。それにしても寒いです。手もかじかみかなりやばいです。
平日とは言え、山頂近くは「御来光渋滞」。のろのろとしか進めません。途中で東の空が白っぽくなってきました。
のろのろ登ること3時間。午前4時10分、ようやく山頂到着です。もう、疲労と、高山病でへろへろ状態。
直ぐに山小屋へ避難しました。小屋の内部は比較的暖かく(それでも10度ですが)疲れが癒されます。
何も注文しないのも気が引けるので「味噌汁」を注文しました。500円ですが、これが疲れた体には大変なご馳走。
味噌汁のお陰で生き返りました。そうこうしている間に4時半御来光です。雲の下から真っ赤なご来光が昇って来ました。
それにしても綺麗な御来光です。皆さん喜んでおられました。トイレの後、点呼をし、5時20分、下山開始。
下山道の脇にはまだまだ残雪があります。特に一箇所は高さ3メートル位の壁になっていました。
ジグザグの下山道を下り、別れ道までは団体行動。皆さんと一緒です。
江戸やの分かれ道からは自由行動。自分のペースで降ります。此処からは私のおはこ。 用意ドーン!
下山マラソンのスタートです。6時20分、3400メター地点をスタートし、7時10分五合目に到着しました。
下山時間は約二時間。こんなもんでしょう。
後は汗をかいたシャツを着替え、大広間で山小屋で貰ったお弁当を食べて皆さんの帰りを待ちました。
10時、点呼をして名残おしいですが富士山を後にしました。その後、温泉に入り、昼食を食べ、お土産屋さんにより帰路に
つきました。午後7時30分京都八条口到着。解散しました。
今回の富士登山は心配した雨にも遭わずに良かったのですが、予想以上に寒くて参りました。完全な服装失敗でした。
次回が有るかは分かりませんが寒さ対策には気を使いたいと思いました。  以上、三度目の富士登山でした。

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■3  山頂で涙の抱擁の記

夏休みの思い出に何かと考えていた末、富士登山を思いつき準備を始めました。準備にあたって、このHPには大変お世話になり、ありがとうございました。ご恩返しと私たちの体験が、少しでも他の登山者(特に親子連れ)の役に立てたらと思い、投稿させて頂きます。

登山日程
1回目(涙の撤退編) 平成19年7月30日午前5時17分登山開始。8合目すぎて、烈風・大雨・雹・トドメの直近雷撃×2で退散したのが午前11時20分。5合目到着午後2時過ぎ。
2回目(感涙のリベンジ編) 平成19年8月4日午前4時頃登山開始。午後3時頃山頂到着。午後3時30分下山開始。午後8時5合目到着。天候はガス地帯もあったが、降雨なくおおむね良好。
登山道  いずれも、富士宮口から
メンバー  
私:40歳 3年前から毎朝筋トレなどで30分の運動してます。富士登山は20年ぶり2回目。
長男:小5 過食となんの運動もしていないためか、早くもメタボなお腹。
次男:小3 サッカーと水泳で体を鍛えているアスリート。頼れる牽引役。

以下山行記より、必要と思ったポイントを列記します。

持ち物色々記
準備品特記事項 準備した装備品に付いて思うところを記載します。

1 靴 くるぶしまでの登山靴がベターと言うことは分かっていたのですが、安かったローカットモデルにしました。3人とも同じモデルで同じいろ。でも、下りで長男が転倒した時、ごく軽くひねってしまい、やはりハイカットのモデルにしておけばよかったと後悔しました。幸い歩行には支障なく、事なきを得ましたが、これから購入する方は是非くるぶしまでの物を選んでください。ひねったりして足をけがしたら、万事休す。登山どころではありません。同行の方にも大変な迷惑となりますからね。

2 金剛杖 ベテランクライマー然とした方はたいてい伸縮自在のストックを持っていましたが、子連れで行くなら金剛杖が断然いいです。長・中・短とサイズがあるようですが、下り道のことを考えると長めの物が便利です。山小屋でおしてもらえる焼き印が、子供達のやる気を維持してくれたと思っています。焼き印1回200円もするのは腹立ちますが。

3 手袋 軍手を着用している人がほとんどでしたが、ワークマンで革製の手袋Sサイズを購入し着用させました。富士宮口からの登山道は急なポイントが多く、特に下りは大人でも転倒する人が多くいました。転んだ際手を付くわけですが、手のひらを保護するには、軍手より絶対に革製の物がいいと思います。500円くらいからありますし、バイクツーリングなどでタンデムする時にもこれから使えると思っています。

4 かっぱ セパレートタイプのかっぱは必需品です。ゴアテックス製の高いけど高性能な物もありますが、うちはふつうのかっぱにしました。リュックが濡れるのを防ぐため、透明なポンチョタイプのビニールかっぱを重ねて着用しましたが、風に耐えられず、役には立ちませんでした。

5 スパッツ 富士宮口を上っておりてくる分にはなくてもいいと思いましたが、長男のねんざによりブル道を降りた区間がありました。ここでは絶対必要だと痛感しました。文字通りの痛感です。

6 リュックの防水カバー これも絶対必要です。かっぱを用意してこれを用意しないのは、そして実際に降られてリュックの中身を濡らしてしまった私たちは「愚か者」です。

7 携行食等 ウィダインゼリーやカロリーメイト・大豆で出来てる「ソイジョイ(だっけか)」などを休憩時に口にしてる人がいて、うらやましかった。次回は持っていこうと決めています。飲料はペットボトル500mlを各自3本持参したが、ぜんぜん足りなかった。ソイジョイ等の携行食やペットのお茶は各山小屋でも販売しているが何せ高いので、必要最小限の飲料だけしか購入しませんでした。
飴はかなり有効です。塩飴や梅味等のさっぱり系がよかったです。しかし、乳系はのどが渇く印象を受けました。ミルクキャラメルやチェ○シーは、下山してからをお勧めします。

8 お金(小銭) 富士登山はお金がかかると言うことを実感しました。トイレ1回200円。こどもがトイレを催して(しかも大)やっとたどり着いた山小屋トイレで、財布を出したが小銭がなくてだーいピンチ。売店に走り両替を頼み込んで何とか事なきを得ましたが、お店の人は「何か買ってけ」という感じでした。でも…。
売り物はなんでも富士山特価。嫌なら他へ行きなと言われたら困るから渋々お金を出しますが、出来ればなるべくかつぎ上げた物を口にして、無駄な出費を抑えたいところです。(単なるケチ?)

9 防寒具 これも必要品。高地での雨天は猛烈に寒い。子供達はスキーに行く時の装備をまとっていましたが、手だけは濡れた革手袋だったため、かじかみを通り越して凍傷寸前でした。出来れば防水性の保温グローブがほしいところ。下界は猛暑、過剰装備と笑う人もいるでしょう。でも、強風雨の中、わが子の辛くて泣きながら登る姿に、何ら意味を見いだすことが出来ず、下山を決意したのは、この装備不足ためでした。

10 アマチュア無線 あなたがハムだったら、トランシーバーの携行を是非お勧めします。緊急時の連絡手段として有用なツールであることは言うを待たず、山岳交信のQSOは、下界の固定局にもよろこばれQSLは単なる交信証明を超え、富士山登頂の記念として必ずや至宝の1カードとなることでしょう。最高のロケーションから是非CQコールしてみてください。自宅では交信することが困難な遠距離QSOを、心ゆくまで楽しんでください。
 
雑感記
思い出すことを、役立ちそうなことを(実際に登頂してから、時間がたってます。今日は9月9日)列記してみます。

1 車中泊 高度順応と宿泊費節約を兼ね、富士宮口の五合目駐車場にて車中泊しました。富士宮市内にて、晩飯と酒と朝食と飲料水とゴム風船を購入して5合目に夕方到着。車内にて飲食し、お土産やを物色して金剛杖を購入。星空と涼風を満喫しながら写真など撮り、午後8時には就寝。我が家はスバルレガシィーの一番安いモデルを愛車としていますが、リアシートを倒せば布団が敷けます。そこに親子3人が、文字通りの川の字で寝ることが出来ました。2回ともわりあい熟睡することが出来、早朝にもかかわらず、寝覚めバッチシ。みんなでお互いに声を掛け合い気合いを入れ、朝飯をもりもり食べて、出発気分を盛り上げることが出来ました。

2 行くなら平日。 1回目は日曜の夕方に着き、月曜の早朝に登り始めました。駐車場はガラ空きで、登山口と売店とトイレのすぐ近くに駐車できました。2回目は土曜の夕方に着き、第1駐車場は全滅、渋滞を経て何とか第2駐車場に駐車できましたが、駐車できない人々が明け方近くまで右往左往していたのは気の毒でした。下の駐車場でもあきらめて駐車できた決断力のある人はともかく、少しでも上に止めたい人は、いつまでたっても駐車できず、かといって今更登山口より何キロも下に駐車するのも大変だというのか、登山する前からすでにぐったりという感じの人もいました。夜が明けたら登山するんだから、さっさと駐車して体を休めるのがお互いのためではないでしょうか。

3 外人さんいらっしゃーい みんなも書いていましたが、外人さんの多いことにびっくりします。通じなくても声をかけることで、お互いに気持ちよく登れました。雨の中辛そうに登っている私たちに「エンジョーイ」と声をかけてくれたおじさん。親指を突き立て、空元気でも歯を見せて「ユートゥー」と応じたところにかっと笑って親指を立てて見せてくれました。急な斜面をこわごわ降りてきた女学生風の外人さんに、浮き石を示し「ビーケアフォー」と声をかけると、優しい笑顔で「サンクス」と答えながらその石を蹴っ飛ばしました。やわらかい笑顔と激しい蹴っ飛ばしのギャップに、彼女の同行グループも私たち親子も声を上げて笑いました。黙ってすれ違えば、生まれなかった交流がたった一言で心温まる思い出となります。
当然外人でなくたって。

4 ゴミのこと 漁師さんが甲板掃除をしたついでに、汚水もゴミも一緒くたに湾内へ差ざっと流し捨てるのを見て、海から糧を得てる人が海を汚す愚行を憂いずにはいられないのと同様に、苦労して最後には素晴らしい思い出や達成感を与えてくれる富士山のその登山中ゴミを捨てる行いは、外国人が多く登っていると言うことを差し引いても恥ずかしく情け無い思いです。

5 感激を味わって 富士登山達成の達成感・充実感・満足度は、久しく経験したことのないくらい大きな物でした。1度目に撤退するまでも厳しい気象に翻弄され尽くしたあげくの撤退だっただけに、涙涙の撤退でした。長男の体力不足克服と登山の基本技術習得のためのびく石岳登山訓練も、長男にとっては父親から怒鳴られ、弟からはバカにされ、涙のトレーニングとなりました。しかし2回目の富士山で最後の鳥居をくぐったあと、子供二人と握手したまではよかったものの、それても足りず抱擁した頃には3人とも感極まり、涙涙の抱擁となってしまいました。回りにいた人々に拍手され、口々に「おめでとう」とか「よく頑張った」とか声をかけられ、感激は頂点に達し、ますます涙は止まるところを知らず・・・今思い出しながらウルウルしてしまう程の感激を味わうことが出来ました。

これから富士山を目指す、特に子供と富士山を目指す人、どうか私たちが味わった素晴らしい感激だけを私以上に味わっていただけたらとおもいます。
けっして、楽ではありません。でも装備準備を怠らず、気持ちをしっかりと持って臨めば、勝ち取ることの出来る栄光です。
どうか、素晴らしい体験をお子さんと共有できることを心よりお祈りいたします。

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■4 初登山で富士山に挑戦しました 38歳女

一度は富士山に登ってみたい(静岡県民としては)という夢を今年とうとう叶えることができました。初登山ということもあり、何をどうしていいのかわからず、たどり着いたのがこちらのHPでした。初心者の私には準備や装備等々すべてを参考にさせていただきました。
そして、ここのお勧めプランをそのまま実行しました。

7月18日(金)
11:00 御殿場駅出発(バス) 曇り 
12:00 須走口新五合目到着 小雨 涼しいが寒さはない
    菊屋さんにて昼食。きのこうどん(ご飯・おしんこ付)900円
12:40 五合目出発 雨 
    いきなり雨合羽登場。首から汗ふき用タオルをかけてから雨合羽を着るといいよと
    店員さんよりアドバイスを受けながら準備していざ!
14:30 新六合目到着 曇り
14:50 新六合目出発
15:40 本六合目到着 曇り
15:50 本六合目出発 曇り時々晴れ
17:30 七合目到着 曇り時々晴れ
    太陽館さんに宿泊。歯磨き・洗顔禁止に少々驚く。水は貴重なのだ。
18:00 夕食
    メインはハンバーグ。ご飯・豚汁食べ放題。
21:00 消灯 
    途中、トイレに起きて満月と星を見る。風もなく寒くない。
7月19日(土)
04:30 起床 晴れ
    御来光を拝む。
05:00 朝食
    夕食と同じく、ご飯・味噌汁食べ放題。
06:00 七合目出発 快晴 気温18℃
07:00 本七合目到着
07:20 本七合目出発
07:55 八合目到着
08:05 八合目出発
08:40 本八合目到着
    水500円
08:55 本八合目出発
09:20 八合五勺通過
11:08 頂上到着!!快晴 寒さなし
    御来光うどん900円 水400円
    木製ハガキ焼印サービス900円(山頂の郵便局までお届けしてくれる。)
12:55 頂上出発 下山
13:45 本八合目通過
14:35 七合目到着
14:50 七合目出発
16:05 五合目売店到着
    ここからあと2キロ(30?40分)
16:50 須走口新五合目到着 曇り
    菊屋さんにて こけももソフト350円は疲れた体を癒す味。
    お店を利用した人だけか?砂をエアーで飛ばしてくれるサービスがあり大変ありがたかった。
18:30 須走口新五合目出発 御殿場駅へ
    自家用車が続々と上って来ては駐車場に入れず路上駐車。
    その為、バスがなかなか上って来れず大幅に遅れる。本来は18:10。


酸素が薄いせいか、とにかく心臓がバクバクするので、少し歩いては休み少し歩いては休みの繰り返しで、かなり時間がかかってしまいました。本当に苦しかったのは九合目を過ぎたあたりから。十歩進んでは休むという感じでした。(高山病にはなりませんでしたが。)
頂上に着いた時は、自分の足で登ってきたことに感動!苦しかったことも忘れて元気回復。恐ろしかったのは下山でした。
砂に足を何度もとられては転びました。急な斜面であの砂・・・それが延々と続くので足がガクガクです。しかも、マスクを忘れたのは失敗。途中、靴が壊れた人を見かけたり、壊れたクロックス(ゴムサンダル)が捨ててあったり、靴の大切さを改めて感じました。それにしてもクロックスで登るのは無謀です。

初登山は決して楽なものではありませんでしたが後悔はありません。それも、こちらのHPのおかげで事前に計画や準備がしっかりできたからです。本当にありがとうございました。また、富士登山に挑戦してみたいと思います。

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■5 おそらく最初で最後の富士登山に成功しました。
第2次世界大戦を記憶している最も若い世代(S16年生れ)の一人です。
戦後の混乱期から高度成長期、バブル崩壊期、デフレスパイラル期を乗り越え、現役を引退して早7年になります。

30代の頃には毎月の如く東京附近の山々を登り、夏休みには八ヶ岳、白馬岳、燕岳など3000mクラスの山にも登りましたが年とともに足が遠のき50代後半からは右膝半月板手術が思わしくなくて以降は両足とも変形性膝関節症に悩まされ、加えて頚椎症で首、肩、左手にかけての痺れと痛みで長らく整形通いを強いられ、昨年は更に緑内障まで発症と正に満身創痍の状態でしたが昨年後半頃から膝の具合が改善されてきた(3年ほど前から服用し始めたサプリメントが効いて来た?)ので無謀にも年初に「今年2008年中に富士山に登ります」と内外に宣言しました。(昔からの一度は富士山に登りたい。という思いを叶えるには自分の状況からして今年を逃したら来年はないだろう。との判断があったからです。)

以後、30年ぶりに月平均2回の山登りを再開して体力と耐久力のアップを図る一方具体的な計画作りに取り組む中で貴HPにめぐり合うことが出来ました。なにかしら私自身のために書かれているような思いで読み進む内に今まで五里霧中の富士登山がまるで前に行った事があるがごとく道筋が見えてきたのです。
幸いにも呑み仲間の2人が同じ思いで同調してくれることになり実行計画を作成しました。

登山ルートならびにスケジュールは湘南住まいの高齢初心者ということで須走口コースで夜間の登坂はしない。ことを前提に立てました。
日程は梅雨明け頃で予報を見て3?4日前に山小屋に予約を入れることにしましたがアルバイト先の都合もあるので仮に7月22、23日を予定しました。
登山装備や心得はすべて貴HPを規範としました。食事は2食付で予約しました。

そして7月19日心配していた台風もそれて梅雨明け宣言も出たので八合目の○○屋に予約を入れました。
当日のスケジュールではAM9:40御殿場駅発のバスに乗りAM10:25新五合目到着。昼食と高度順応に約1時間かけてから登山開始。山小屋にはPM5時から6時到着する予定でしたがはやる気持ちから幾分早めの出立となりました。
出立時は深い霧に覆われて幾分不安もありましたが頂上は雲の上、真夏に日差しが無いのは有難い。とプラス思考で歩き出しました。

実際の経過時間は以下の通りです。
新五合目発11:20 長田山荘12:40発13:00 瀬戸館13:30発13:50 大陽館15:00発15:30 見晴館16:15発16:30 八合目○○屋17:00
急がずにゆっくりゆっくりと登り、休憩も多めに取った割にはほぼ予定通りの時間に山小屋に着くことが出来ました。

心配していた高山病は「深い呼吸をすれば平地と同じかそれ以上の酸素を取れるので大丈夫」と信じて登りだしから腹式、腹式と意識したお陰で3人とも罹りませんでした。
そしてなによりも須走口コースは人が少なくてゆっくりと自然を楽しみながら登れたのが素晴らしいと思いました。

小屋の夕食はカレーですが何分量が少なくてHP記載通り補助食を持参してしのぎました。
就寝は約60cm巾位で寝袋が用意されていましたが8:30消灯後も暑苦しくてうるさくて結局3人とも一睡も出来ませんでした。
翌朝はご来光を見るために4:00に起床して小屋の外で待ちましたが実際は4:43分頃にようやく日が登り始めました。最初から日の出時刻を聞いていれば寒い思いをしないで済んだのにと少々後悔しました。
朝食は山菜風の炊き込み弁当でしたがお茶どころか水一杯も出ないので持参の水を飲んで食べました。
正直言ってこの山小屋の印象は星1つです。確かに限られた期間で1年分の稼ぎをしなくてはならないのでしょうがもう少し心遣いが欲しいと思いました。
就寝前にアミノバイタルを飲んだお陰か3人とも筋肉痛はありません。
翌朝の計画では5:00出立の予定でしたが日の出が遅かったせいで5:20分出発になりました。以下に実際の経過時間を記載します。

八合目小屋発5:20 本八合目5:40発5;45 御来光館6:00発6:10 頂上7:10
お鉢巡り発7:35 須走口下山路9:25発9:30 八合目10:00発10:05 新五合目12:03 

天候も良く体力も余裕を持って頂上に早く着いたので7:35からお鉢巡りをすることにしました。お鉢巡りでは須走口と反対側の景色が見えるので特に南アルプスの山並みが雲上にくっきりと浮いていて素晴らしい景観でした。
但し測候所への登りがきつくて時間と体力を大幅にロスしました。お鉢巡りをするならば時計回りと逆に回るほうが良いと思います。
又、八合目を過ぎてから始まる砂走りは高度差約1000mをほぼ直線に推定5?6Km下るので最初から勢いに任せて下ると途中で膝を痛めたり、太ももに負担がかかりすぎて痙攣を引き起こす危険があると思います。慣れるまではスピードを抑えたほうが良いと思いました。
我々も思いの他距離が長いので最後は両足がパンパンの状態で降りてきました。
しかし時間的には頂上から2時間半で降りたことになります。若い者に負けない速さじゃないかと驚いた次第です。

こうして私の今年の公約は何とか達成することが出来ました。
今回初挑戦で見事登頂に成功したのは何よりも天候に恵まれたことですがそれ以上に精神的な自信を植え付けてくれた貴HPに巡り合えたことと行動を共にしてくれた山仲間の協力が有ってのことと深く感謝しております。
次回機会があれば今度は前夜麓の宿に泊まり早朝に出発して日帰り下山すれば山小屋を利用しないで済むかなと考えています。

私の体験がこれから富士山に登ろうとしている初心者や高齢者に少しでも参考になれば幸甚です。

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■6 富士登山 高山病はこわいぞ〜

今年で15年連続富士登山挑戦です、毎年高山病で「ぐったり」登山道で何人か見かけます、
 高山病の予見・・頭が少々痛い・・気持ちが悪くなってきた、少々高山病、山小屋のご飯食べたくない・・
完全に高山病、登山中止が一番、吐き気が模様し、吐いたら危険です、山小屋で休息、時間に依っては翌朝下山、山小屋の方々優しいですよ???、河口湖から5合目までは深く深呼吸をして肺まで酸素を入れるように、酸素ボンベは一過性です、山頂でご来光を・・バンザーイ・・・
   今年も行くぞ??

■7 5年目の富士登山 42歳、男

7月26日(土)?27日(日)
須走り登山口より
 4年前に初めて富士山に登り、以来毎年富士山に挑戦し今年が5年目の節目となりました。
車で、11時半に須走り5合目に到着し、何とか駐車場に駐車できました。体を休め、13時に5合目を出発。天候もよく順調に進む。6合目で、突然の突風に合いましたがそれ以外はとにかく順調に本6合目に到着。今回は瀬戸館さんに泊まらせていただきました。
当初はもう少し上の山小屋をと思っていたのですが、結果として本6宿泊は成功でした。
 毎年、7?8合目の山小屋では、仮眠の最中に頭痛がひどくその上眠れない為、苦痛でしたが本6合目では、その頭痛に襲われる事も無く体をゆっくり休める事ができました。食事もカレーですがセルフでお替り自由です。付け合せのきゅうりの浅漬けとマカロニサラダも食べ放題、さらに!麦茶のお替り自由!これはうれしいですね。7合目の大洋館も捨てがたいですが、本6合目の瀬戸館さんはとてもよかったです。
 23時に山小屋を出発。晴天で満天の星を見ながら登りました。また、月が出ており月明かりが非常に幻想的な景色を演出しており、月明かりによる雲海が見え、ご来光への期待は高まりました。土日とあってかなりの登山者がおり、8合目の吉田口と合流後は、渋滞で、8.5合目あたりでご来光を待ちました。これまでで最高のご来光を見ることができました。雲海と太陽の一大スペクタクルは何度見ても感動です。
 その後も渋滞の中、頂上を目指し登山を続。同行者が寝不足からペースが落ち、途中仮眠をとり、復活を待つ。長い渋滞にも耐え、翌27日7時に登頂!天気は快晴で頂上からの雲海も刻々と変わって行く姿はとても美しいです。同行者の体調もあり、お鉢めぐりはパスし食事をして8時より下山開始。順調に下山し、11時半には5合目に到着。
 終始天候に恵まれ、すばらしい登山となりました。ただ、今年の富士山もところどころでは苦しくしんどい事もあり富士をなめてはいかんと実感しました。
 帰りは、いつもの温泉でリフレッシュ+仮眠し無事に帰宅しました。

■8 素人の初登山 メタボ中年 男48歳

 昨年の夏,テレビ番組で芸能人やアナウンサーが富士登山をしている番組を見て,自分も登ってみたいという気持ちになり90kg近くあった体重を15kg減らして挑戦しました。
 登山は全くの素人,いろいろなブログ等を見て計画を立て,頭の先からつま先まで必要な物を近くのスポーツ店で買い込みました。
 物はそろい準備は早々とできましたが一番の問題は減量・・・これはレコーディングダイエット(食べたものを記録)とウオーキングに徹し,今年の7月には15kgの減量に成功,。準備のための登山は,日本三景の一つ宮島の弥山に昨年の10月と今年の6月の2回だけ登りました。2回目の登山では10kgのザックを担いで登り行いましたが,その時左膝を痛め,その後はシップ薬のお世話になり,ウオーキングもできない日々を過ごし出発まで不安200%!の日々を送っていました。
 富士山へは,最初で最後,せっかく登るのだから,最高峰にたどり着きたいという思いからいろいろな会社の企画を探しました。その結局たどり着いたのが名古屋の早朝発(希望すればお鉢巡り可能)のツアーでした。 

平成20年7月23日(水) 21:45
 仕事を終え,直ぐに,広島駅発の名古屋行きの夜行バスに乗り込み一路名古屋へ。AM6:30過ぎ名古屋へ到着。7:00にツアーの受付をすませ7:40には富士山へ再度バスに乗りました。昨夜からの睡眠不足で高山病と膝痛のダブルパンチで不安はMAX・・・
7月24(木)
15:00過ぎ 富士山5合目到着
        出発まで1時間。着替えをすませ,気休めに「食べる酸素」を5粒。(これから1時間ごとに3粒)

16:00   ガイドさんからの諸注意を受け5合目をスタート。
       初心者の私は当然ツアーの前の方を歩きました。とにかく歩くときは小幅で歩き,呼吸も意図的に深呼吸に近いように意識して呼吸をしていました。

16:40   6合目到着
       ここで地図をもらい休憩。いよいよ登りになるのかと考えると心臓がドキドキ! 両膝には100円ショップで買ったサポーター,両手にはダブルストック。今回,このダブルストックが私にはとても役に立ちました。これがなかったら登頂は無理だったと思います。 ツアーは休憩も多くスピードもゆっくり目なので,初心者の私にはちょうどよく順調に高度を上げていきます。夜になると下の街の明かり,雲の中では雷の明かりが見えます。そして見上げると日頃では見ることができないほどの星が見え疲れも抜けていきます。

20:00過ぎ 8合目 白雲荘到着
       高山病?で少し頭痛はするが大丈夫,膝痛もOK!(ホッ!)カレーの夕食と朝食の弁当をもらい21:00には早々と就寝。出発まで3時間ぐらい眠れただろうか。(結局この2日間の睡眠時間は6時間程度)

1:10    白雲荘出発
       平日であり,人は少なめだということでしたが予定より20分早めに出発しました。一番つらかったのは2:00?4:00。渋滞で立ち止まっていたら睡魔で数秒寝ること数回。頭痛が少し痛さが増してきました。このペースでいくと山頂でのご来光は無理かなとも頭をよぎります。しかし4:00をすぎ東の空が明るくなりだし,渋滞中は意識的に東に体を向けて待つことにする。すると,自然に体が起床モードに切り替わり睡魔と頭痛が消えていきました。9合目までは渋滞が続きますが山頂に近づくと渋滞が動き出しスパートをかけて登り切る。(息苦しいけど頭痛はなし)鳥居が見え「あっ!着いた」自分でも驚きでした。

4:30   山頂到着
      日の出前に何とかたどり着き,ご来光を見ることができ,その写真を家族や友人にメールをしました。その後,お鉢巡りを希望し,山頂郵便局で登頂証明を購入,剣が峰で記念撮影。ここでもベテランガイドさんの誘導で待つことなく写真を撮ることができました。脇にある観測所から陰富士の撮影を終えて降るときは剣が峰の撮影に50人ぐらいが並んでいました。(自分たちが撮った時は5,6人) その後は山頂で子どもへの土産を購入し,これですべての希望が叶いました。後は下山だけ。

7:10   下山開始
      膝を痛めるのは下山時が多いと,いろいろな体験記に書き込まれているので意識的にスピードダウンとストックを足下に突くことを意識して下山開始。隣では早足で下山するような人もいますがとにかく膝だけは更に痛めないように慎重に下山していきます。

10:20  5合目到着
      結局,膝の痛みが増すことなく到着。(ホッ!)下山記録の名簿に時間を記入して下山完了です。後はおみやげの購入と昼食,疲れからか,昼食の天ぷらそばを半分残してしまいました。

12:00  5合目出発
      バスから山頂を眺め,富士山に別れを告げました。
20:10  名古屋着

23:00  広島到着

準備物
ストック・・・2本  軍手(ゴム付き)   飲料水・・・5本(持参3本 購入2本)   ヘッドライト   ウエットテッシュ(トイレに流せる)  トイレットペーパー  テーピングテープ  靴擦れテープ   キズテープ   サポーター(両膝)   スパッツ   ザックカバー   酸素缶   食べる酸素   補助食(ウインナーソーセージ2本)    サングラス  バンダナ(マスク代わり)   その他(着替え,カメラ等)
  
後記
 ふとしたきっかけで富士山を目指し,目標を達成できました。準備で一番役に立ったのは,いろいろな体験記からの情報収集,ほんとにたくさんの所を見ました。心配だった高山病は個人差があると思います。メタボな自分にとってそれが一番心配でした。酸素缶は一応持って行きました。しかし使用したのは3回程度,必要というほどでなく安心のためでした。逆にやっている人があまりいなかったのが鼻テープ。100円ショップの物を購入しましたが一番役に立ったのじゃないかと思います。呼吸はいつも意識して深呼吸をしている感じでした。次に心配だったのが膝痛。出発前から痛めていたので,まさに爆弾を持っての出発でした。でもこれもダブルストックのおかげでクリアできました。膝に体重をかけることを少しでも少なくしようとストックを突いて腕の力に頼りながら登りました。 天候にも恵まれ初日の登る時は,薄手の長袖のスポーツウェアに薄手のウインドブレーカーで登りましたが汗でびっしゃり。2日目はウインドブレーカーをトレーナーに替え,その上に雨具の上着を着て登りました。下山の時は薄手の長袖のスポーツウェアでしたが,途中から袖をまくり上げて下山しました。
振り返ればすばらしい経験になったと思います。今でもいろいろなシーンが思い出として浮かんできます,これから登る計画の人もよき思い出になりますように願っています。

■9 今年も登ってきました

過去に2度、ここの体験記に書かせていただきました。
何かの役に立てばと思いい、今年も書かせていただきます。

今年は休みの日程が合わず、本来なら8月に登る予定でした。
急遽、連休が取れたので前倒ししました。

登った日は7月27?28日、いつもどおりの夜行日帰りのプランです。
ルートはスバルラインの5合目から登る吉田口登山道です。
(過去にあざみラインやスカイラインも下見しましたが、気が向かないのでやめました)

通過時間は、以下の通りです。
スバルライン5合目出発 22:30
6合目安全指導センター 22:50
花小屋         23:29
日の出館        23:38
7合目トモエ館     23:44
鎌岩館         23:55
富士一館        24:07
鳥居荘         24:19
東洋館         24:32
太子館         01:00
蓬莱館         01:16
白雲荘         01:47
元祖室         02:00
富士山ホテル      02:26
8合目トモエ館     02:45
8合目江戸屋      02:45
御来光館        03:10
山頂          05:44

いつもなら7月の初旬で、早めに登っているので渋滞知らずでした。
今回は7月の下旬で、なおかつ5合目出発の時間が遅れました。
山頂手前にある、狛犬のある鳥居の手前でピタッと動かなくなりました。
いわゆる登山者渋滞です。
1時間ほど、時間をロスしました。
これは想定外の出来事でした(笑)
仕方ないので、渋滞の中でデジカメをスタンバイして御来光を撮りました。
今年は雲も少なく、いい写真が撮れました。

下りはダラダラとした道です。
単調な風景が続きます。
要した時間は約3時間ほどです。
気を付けないと、浮石に足をとられますね・・・

今年で5回目の富士登山でしたが、登山者渋滞だけは想定外でした。
天気にも恵まれて、いいコンデションで登れたと思います。

※気付いたことをいくつか・・・
・頂上で甘酒を飲もうとしたら値上がりしてました。
去年は400円、今年は600円でした。
・スバルラインの5合目駐車場はかなり混雑してました。
 自分が着いたのは19:30ごろです。
 やっと停められた感じです。
 今年は車が多いですね・・・
 
今年も無事に登って来ました。
皆様も是非トライしてください。

■10 ツアーに参加して

登山日:2008/07/25・26
登山ルート:河口湖口往復
手段:東京発バスツアー

 今年、40歳になることで自力での思い出を作りたいと、昨年秋くらいから富士山に登りたいと思っていたところ、会社の後輩が同志であったため、春先から装備の購入や日帰り登山での体力養成などの準備を進めてきました。さらに、このホームページや山岳雑誌などでの情報収集も進め、7月25日、いよいよ最高峰めざして出発です。
 東京からのバスは、スムーズに河口湖登山口に到着し、昼食を摂って、ガイドさんの先導のもと、11時半に登山を開始しました。天候はうす曇りです。

 今までの日帰り登山のペースでは考えられないくらいのスローペースに少々とまどいつつ、常に深呼吸を意識しながら、一歩一歩進み、約30分に一度の休憩では、必ず水分とエネルギー補給を行い、少しずつ高度をあげていきました。砂礫で足を滑らせたりしながら、7合目には14時すぎに到着。心配していた高山病の症状もまったくなく、体調は絶好調でした。溶岩の固まった岩場を登り、雲の間を通過していくときは、富士山に登っているんだという実感が湧いてきます。
 15時30分ごろに、標高3000メートルを超え、本8合目の山小屋に着いたのは、18時すぎでした。
ここでは、「影富士」を見ることができたのも、思い出のひとつです。カレーライスの夕食を済ませば、もう就寝、となるわけですが、ふとん1枚に2人という狭さは覚悟していたものの、部屋のすぐ脇では発電機が一晩中うなりをあげており、結局ほとんど眠れませんでした。眠らないままに午前2時には、寒さ対策のフリースやレインウェアを着込んで、山頂に向けて出発です。すでに登山道は渋滞しており、ゆっくりゆっくりとしか進めませんが、少しずつ明るくなってくると同時に頂上も視界に入ってきました。
 4時45分ごろのご来光は、頂上の手前で見ましたが、本当に美しく感動しました。
 そして、5時05分ごろ、ついに登頂しました!
 眠っていないことで体調が心配でしたが、去年からの大目標が達成できた喜びで、眠さなどまったく感じません。
 強風の中、噴火口を眺め、6時過ぎから下山開始しました。
 太陽が徐々に昇るにつれ、気温が上がり、9合目あたりでレインウェアを脱ぎ、8合目ではフリースも脱ぎました。下りも30分おきに休憩をとりながら、10時20分ごろ無事に下山しました。持参した汗拭きシートで砂だらけの顔をぬぐい、レストハウスにてビールで乾杯、その後、入浴し、もう一度ビールを飲んでからの帰りのバスは、さすがに熟睡でした。

今回の私のケースは、
 1) 高山病の症状がまったく出なかったこと
 2)天気がよかったこと(登りの際はうす曇りで、それほど暑くなかった)
 3) 初日に本8合目まで登り、夜間に岩場を登る必要がなかったこと
というラッキーが重なったので、無事に登頂できたと思っています。
 ただ、早い時期から富士山を目指してきたことで、富士山に対する憧れは誰よりも強かったと思います。
 本当に40歳のすばらしい記念になりました。
 今回行けなかった剣ヶ峰は、ぜひ次回に目指したいと思います。