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2000年の皆様の体験記


記録2 20レポート

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■1 登ってきました (8/5 須走口より) 

 同行者は私を含めて9人。女性7人、男性2人、うち経験者は2人でした。年齢は20代半から30代半ばまで。定期的に運動している人はおらず、かなり不安だったので、数人で2回ほど下見に行きました。
 下見は、河口湖口と須走口。前者では6合目まで大して苦労せず登れたので、後者でも同様に試みましたが、炎天下だったこともあり、6合目手前でひき返した、という経緯があり、少々心配ではありました。

 山小屋には泊まりたくない、という意見が多かったので、夜行日帰りとしました。5日21:00に須走口から登るということにして、19:40頃には五合目に着いていました。その日仕事で遅れた組があったので、実際の出発は21:20頃になりました。外に1時間以上いたのでかなり冷えていたのですが、登り始めるとすぐに暑くなってきました。それでも息が白くなるくらいの気温でしたので、あまり長い休憩は取れませんでした。 夜間登山は初めてでしたが、ほとんどの人がヘッドランプを用意していたため、互いの光でかなり明るくなりました。そしてなによりよかったのは、直射日光にさらされないこと!下見ではかなり苦労した6合目まで、時間は2時間少々かかっていますが、苦しい、という感覚がないまま到着することができました。暗くて余計なものが見えないのも、いいのかもしれません。

 このサイトでの情報をもとに、”ゆっくり、無理しない”をモットーに登ったので、途中何度も後続の人に道を譲りましたが、結果的にそれは正解でした。6合目を過ぎてから、ときどき頭が痛くなったので、休憩時に携帯酸素を活用して、本格的な
高山病にならないよう、気を付けながら登りました。気休めなのかもしれませんが、酸素は持参した方がいいですね。
 本7合目過ぎから、バディ制を導入。9人一緒にずっと登るのは大変なので、事前に決めておいた組(2〜3人)に分かれて進みました。7-8合目間はかなり勾配がキツく、足元も悪くて登りにくかったのですが、30分ほどで8合目に到着しました。こまめにこういった区切りがあると、登りやすいですね。
 だんだん疲れてはきましたが妙におなかがすいたので、エネルギー補給しました。道端の休憩時にはゼリー飲料が重宝しました。山小屋のあるところではベンチがあるので、ゆっくり座って固形物も食べました。

 登り始めは曇っていた空も、気がつくと雲の上に出たようで天の川が頭上に広がっていました。流れ星やオリオン座(夏なのに!)も見えて、苦しくなったときにも、すーっと楽になるような気がしました。
 幸い天候には恵まれて、ご来光もきれいに見えました。雲の向こうから上ってくる太陽はやはり神々しく、思わず手を合わせたい気分になりました。
 当初の予定では頂上でご来光を見ることになっていましたが、かなりゆっくりペースだったため、私達の組は9合目手前で見ました。でも、その鳥居が9合目だったのか、9合5勺だったのか、よくわかりませんでしたので(鳥居しかないところでした)、もしかしたら9合目過ぎだったのかもしれません。
 そこから先は大渋滞でした。後ろからガイドの方が、「元気な人は右側をどんどん登ってくださいー!」と叫んでおられましたが、その右側も全然動かない状態で、日の丸が見えてから頂上に立つまで、とても長く感じられました。そして無事到着したのは、6:15でした。最後の混雑で仲間とはぐれてしまったので、神社の前でしばらく待ち、合流してから休みました。

 日の出後は急に気温が上がってきたので、私はフリースを着ないで済みました。でも、ウインドブレーカなど風よけは必須ですね。また、同行者に、冷えにやられて登頂を断念した人がいるので、防寒対策は重要だと思いました。一緒に頂上に立った友人も、私の持っていたカイロが役にたったと言っていたので、特に女性はカイロ必須ですね

 須走口の頂上には郵便局がないので、疲れてはいましたが、比較的元気だった5人は郵便局目指して移動しました。頂上付近はかなり強風だと聞いていましたが、6日は穏やかに晴れ、心地よい風でした。
 無事はがきを出し、ようやく下山を開始したのが9:25。予定より大分遅れていたので(先に下山している友人のこともあり)かなり頑張って下りました。下山も同じ須走ルートです。無言でひたすら歩きに歩きました。砂走りでは休憩しても、やはり無言(^^;。もう、重力に身を任せるしかない、という状態でした。道は確かに膝への負担は少ないようですが、歩き方が悪いのか、かかとや足首がかなり辛かったです。砂の中に時々ある、大きな石(岩?)が曲者で、それらをよけるために歩くリズムが崩れてしまいました。それにしても、長かったです…。
 ようやく砂払5合目に着いたのが、12:20。最後の力をふりしぼって残り30分の山道に突入しました。が、砂地から堅い土へ変わるので、最初の数歩は足首が衝撃に耐えられず、”カクン”といってしまいました。登りではもちろん、ここでも杖に助けられました。疲れと、”あと少し”というちょっとした気の緩みからか、何度か滑って転びながら下り、先に下山した友人の待つ5合目の売店前にもどってきたのが、12:50でした。
 登り約8時間半、下り約3時間半でした。
 時間も時間でしたので、そこで昼食を取ることにしました。下見に来た時、やはりそこでかき氷を食べたのですが、山の上にあるわりに、良心的なお値段だと思いました。そば・うどん類は具の量も多く(笑っちゃうくらい!)、それなりに満足できると思います。

 ケガ人もなく、全員無事戻れたことを喜びつつ、帰途につきました。メンバー全員が神奈川県民で、車で2時間ほどという距離の人もいましたが、帰りはとにかく眠くて参りました。車で行かれる方は、くれぐれもご注意下さい。

 以上、長くなりましたが報告を終わります。
 また機会があったら、チャレンジしてみたいと思っています。
 貴重な情報を発信して頂き、ありがとうございました。

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■2 リベンジ成功(8/6 富士宮口より) 

 富士登山に興味をもったのは、去年の春頃このHPを見てからで他のみなさんと同じようにそれから”登ってみたい”と日増しに強く思うようになりまして...去年、上の娘(小6)と2人でご来光を見ようと意気込んで夜10時に富士宮から出発しました。
六合目、新七合目までは結構順調に進んだのですが、風もだんだん強くなってきて元祖七合目に付く頃には寒くてしようがありませんでした。 それに休むとよけい身にしみて...娘は、長袖シャツ、トレーナー、スキーのウエアーと重装備私は、長袖シャツ、トレーナー、レインウエアーとまあまあでしたのに。元祖七合目の山小屋の脇で休憩していると、娘が眠い、寒いと言い出したのです。あれこれってもしかして高山病? 気持ち悪くはないというので考えてみると徹夜などしたこともないし、時間も深夜の1時こりゃ眠いわけだ。それに寒いと言ってもこれ以上着る物もないし困っていると、隣の男女6人ぐらいの仲間のうち男2人が「もうだめ!降りる。」と重大発言をなんと娘に聞こえるようにしゃべっているのです。 あちゃー私はおそるおそる娘に聞いてみると、うれしい事に「パパはご来光見たいよね」と言ったくれたのです。もうそれだけで、今回の富士登山は登頂しなくても十分満足でした。
 それから暗い中ヘッドライトを照らしながらの下山は、ちょっと怖かったですね。駐車場を出てから途中の山道で日の出が、見れたのです。 山頂からのご来光ではないけれど娘といっしょに感動しました。

 それから1年 待ちに待った2000年 リベンジに挑みました。
 今年は、去年のことを教訓に ご来光はあきらめて昼間登ろうときめ、ちゃくちゃくと準備にあけくれました。
 8/6 午後9:00に富士宮駐車場に車を停め午前3:30まで仮眠しました。出発したのは4:30 新七合目のあたりで山の右横から日の出、やっぱり感動はいまいちでした。元祖七合目の忘れもしないリタイヤした場所で長めの休憩 「去年はここまでだったね」と娘に言うと覚えてないとの事なんでー 私は一生忘れられないと思うのに...それはともかく、八合目を過ぎたあたりから、娘が気持ち悪いと言い出したのです。またかい!でも、がんばるとの事 えらい!! それからは50歩進んだらハーハーハーと息を整えのくりかえしで9合5尺を過ぎてからは、ジグザグ道の角角で小休止。 頂上の鳥居は見えているのになかなか着かない悔しさ。 ここまで来てやっとわかりました。山頂に着いたのは、11:00丁度でした。 やっぱり、本当に、泣きたいぐらいに苦しかったです。
 私1人でバンザイしちゃいました。 娘は、はずかしがっちゃってやらないの一息いれて、満足している娘に「ここが日本最高峰じゃないよ!」 ときつい一言。案の定 「ウソー」と半分泣き出しそうでも ここまで来たのだからと最後の登り、これがきついきつい 測候所の脇にある石碑にタッチして リベンジ成功。郵便局でカモメールのはがきを出して、山小屋で味噌汁(¥400)をコンビニおにぎりといっしょに食べて、金剛杖に焼き印(¥300)(はんこかな?)押してもらって、何やかんやで下山し始めたのは12:45でした。

 富士宮を下山するのは、段差が激しいので昔スキーでねんざした膝がもたないと思
い、娘と相談(初めから決めていた)して御殿場を下って砂走り、宝永山の火口経由で富士宮の六合目にでて、帰ろうとなりました。ハアハアいわず苦しくなくのんびり降りられたので文句はないのですが前を見ても後ろを見ても誰もいないのです。ちょっと不安になったのですが引き返すこともできず、ただ、もくもくと歩き続けました。が、だんだんと膝も痛くなってくるし、あきてくるしで やっぱり下りもそれなりに辛かったです。砂走りの手前で きもちわるいと言っていた娘がとうとうゲボしてしまったのです。下れば良くなると騙し騙し来たのに限界みたいでした。でもそれからは、人が変わったように元気になり砂走りなどスキップするようにガンガン先に行ってしまうのです。宝永山の火口は、誰もいないこともあり迫力がありました。
 駐車場に着いたのは16:05でした。初めて(2回目?)なので他の道と比べようないのですが、ちょっと距離がありましたが娘も砂走りは最高と御殿場道で正解だったようです。

 来年も来ようねと娘に言うと 「やだ!」 はっきりしていて気持ちがいいじゃないか。 いいよーだ 1人で...いやまてよ、私にはもう一人娘がいたのです。 来年は小6です。 パパといっしょに富士登山しようネ!

 8/18,19と会社の仲間4人と今度は須走り口からトライします。 ご来光を見に行って来ます。

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■3 おかげさまで (河口湖口より 8/8) 

 私(実)51才&息子(誠)中2の親子です。8月8日〜9日に登って来ました。会社の知人より紹介されたこのHPのお陰で、3回目にして頂上に立てました。ありがとうございました!!!。12時に吉田口5合目到着。1時間昼食休憩をとり、8合目の東洋館(3000m)を目指す。過去2回とも3200m.の小屋に泊まり、3400m.のところで高山病になり、やむなく下山。ということで、今回は3000m.以下の小屋に泊まりました。しかし、小屋の中が暑く、子供が騒いで2人とも寝付かれず、22:30に出発しました。この夜間登山が幸いして、山頂に立つことが出来ました。夜でもご来光を頂上で見る人の列で大混雑、5歩進むと止まる状態が本8合目位から続き・・・・結果としてゆっくりしたペース配分が出来ました。小さい子供が一緒でない限り、暑くない夜に登った方が、楽に感じました。以上。

■4 2000年じじばば登山 (富士宮口より 8/7) 

 登ってきました富士山!今回いとこ(21歳)とじじ(58歳)ばば(55歳)の4人グループで富士宮口から登山開始(21:00)。天気は雷雨からうす曇りに変わりつつある。
 6合目(21:20)富士山杖に焼印(200円)を押してもらう。まだまだへっちゃら。
 元祖7合目(22:40)ちょっとばばが元気なくなる。ゆっくり休憩だ。ストーブで湯沸かしあったかいコーヒーを味わった。30分ほど休憩した後登り出す。ここからは岩場で足元が危なっかしい。いとこは元気に先頭を歩いているが、ばばの足取りがスローペースになってきた。酸素酸素!空気が薄いのがはっきりわかる。ばばは10歩あるいては酸素補給している。このままじゃこの先どこまで行けるやら。こんなに星があったのかと思うほど輝く夜空、もう何座やらわからないほど星が多い。足元には駿河湾岸の夜景も美しい。
 8合目(1:30)あれ?ここって5合目から見えてた頂上(と思っていた)じゃないの?ずっとばばの心配していたじじの顔が紫色に変わってきた。全員の手が変色してしびれている。こりゃいけねえや、飯だ飯食おう。チキンラーメンを湯の中に落として、なべをみんなでつつきあう。いいねえ、贅沢ななべよりよっぽど美味い。ここまででばばは酸素ボンベを2本吸いきった。
 9合目(4:00)もうどうやって登って来たのか記憶に無い・・・東の空が明るくなってきた。もう諦めていたご来光が見れる!!ブル道を東へ200mほど登り、山の稜線に立つ。空が燃えるように赤くなり、大きな太陽が顔を出す。感動。思わず手を合わせてしまう。
 9合5勺(5:30)もう頂上がすぐそこに見える。あと30分だ。だまされた、あと2時間だった。足が思うように上がらない。膝がけらけら笑ってる。すれ違うみんなから励まされる。ありがたい。人に声をかけてもらうとこんなに元気になるものかと・・・
 頂上(7:30)やったー登ったぞ!!何度途中で引き返そうと思ったか、やっぱり頂上は気持ちいい。じじばばも登った。感動。登りはじめから約11時間(笑)、後悔しない富士山となった。
 消費データ水(500ml) 5本、携帯酸素5本(ばば専用)、チキンラーメン1袋、キャラメル1袋、おにぎり8個、味噌汁2個、コーヒー4人分。
 後悔しないために・・・寒さは体力を消耗することがわかった。万が一に備えスキーウェアーをもって行ったが、大正解。8合目くらいで本当に寒くなる。ご来光は頂上でなくても十分に見れる。無理する必要は全くない。腹が減っては・・・食料は十分に確保する。山室は夜間は閉まっている。携帯ストーブとラーメンは正解だった。美味い。
 しばらく富士山を見たく無い(笑)が、感動をあたえてくれた富士山に心から感謝したい。

■5 登山記録 (富士宮口 8/11) 

 こんにちは。私は23歳の男子学生です。8月の10日から11日にかけて富士登山を経験してまいりました。単独登山です。動機は一つの達成感を感じてみたかったからです。
 先ず、私のタイムスケジュールですが、10日の12時に東名高速道路の御殿場に到着し、そこから無料のスカイラインを経由して13時に富士宮口の新五合目駐車場に到着しました。高速道路を降りてからのここまでの道のりは、標識が導いてくれるので下調べの必要はありません。ちなみに、左折一回に右折一回しただけです。距離は結構ありましたが。駐車場はお昼ということもありかなり空いていました。もちろん無料です。500台収納可能でした。私は13時から14時まで設置してある売店を覗いたりしてぶらぶら過ごしました。それから15時まで、ウォーミングアップとして、新六合目まで軽く歩きました。15時から21時までは車の中で深夜の登山に備えて休みました。周りの騒がしさにろくに眠れませんでしたが。売店のおじさん、おばさんの登山における心得や、商品勧誘のアナウンスメントが永遠に繰り返されているのです。ちなみに15時から1時間くらい雷雨がありました。この時期は午後に一時雷雨が起こる可能性が高いようです。必ず事前に天気予報等をHPで確認することをお薦めします。そして21時よりパン3個を食べ、22時より登山開始です。
 装備は上が耳当て付き帽子、メガネ、シャツ、トレーナー、スキーウェア、スキー用手袋です。下が、トレーニング用ズボン、スキーウェアでした。結構冷えていたので、かなり自分でも重装備だと思いました。7合目までは比較的登りやすいのですが、私の印象としては、それ以降の9合目までは岩だらけで、9合目からは傾斜がかなり急だった気がします。上る時には片手で懐中電灯を持ち、もう一方の手で誘導用のロープを時々つかまっていました。杖は未使用です。頂上に着いたのは12時50分でしたので2時間50分で上りきりました。こんなに早く着くとは思いませんでしたが、あまり休憩を取らなかったからかもしれません。なにせ休憩所も混雑が激しくて落ち着いて休めなかったものですから。しかし、早く着いたのが裏目に出て、ご来光を拝むまでの4時間をどう過ごすかが大問題となりました。気温は0度で、しかも吹き付ける風が異常に寒く、実質の体感温度はー3度くらいだったことでしょう。上下スキーウェアとはいえ、鼻水が止まらなくなり、風邪をひくことに恐れをなした私は、おにぎり2個とジュースをいただいた後、2時に山頂から下り始めてしまいました。登山最中の方々からは、私の行動が不思議な光景と移ったことでしょう。そして新五合目に4時に着き、東の空が赤みがかってゆくのを堪能していました。そして5時にそこを後にしました。
 次に持ち物や装備品についてですが、服装に関しては上記のとおりで、その他に山頂での寒さを考えてリュックのなかにトレーナーとシャツを入れておきました。汗がすごいので、もう1枚シャツを用意しておけばよかったです。食料は水500mlとジュース1缶をおにぎり2個です。水が少々足りなかったです。あとはタオルと懐中電灯くらいです。懐中電灯の電池切れに注意してください。単独行動の人は絶対不可欠のものです。杖は持っていきませんでしたが、売店のおじさんが必要だと執拗にアナウンスしていましたので、もっていくべきだったのかもしれません。
 最後に感想ですが、なにせペース配分をしっかりすることです。わたしは一人でタイムトライアルでもしているかのように次々と人を追い抜き、標準時間の半分くらいで上ってしまいました。ちなみに標準時間は新五合目〜新六合目が15分、〜六合目が20分、〜新七合目が40分、〜七合目が40分、〜八合目が45分、〜九合目が45分、〜九合五勺目が35分、〜頂上が30分だったと思います。頂上に3時30分から4時30分位につけるようにタイム管理できるように頑張ってください。ご来光はこの日は4時50分でした。もっとも新五合目からでも山際に綺麗な朝日を眺めることが出来たので、私としては満足でした。

■6 富士登山 (富士宮口 8/8) 

 鎌倉の荻野と申します。
 8/8,9と富士宮口より富士登山に行ってまいりました。こちらのページが非常に参考になったので、私達の分も多少は参考になるかと思いメールします。

 家族4人(私、家内、長女7才、長男5才)で行きました。
 富士宮口駐車場に9時頃つきましたが、平日でもあり一番上に停められました。子供が小さいので大人の倍はかかると予想していましたが、予想通りで八合目に午後3時ころ到着しました。宿泊は御殿場口側の赤岩八合館を予約しておりましたが、布団も一人2枚以上あり、夕食もお代わり自由でトイレを除いては非常に快適でした。トイレが他と比べて悪いわけではないのですが、長女には辛かったようです。

 次の日は、家内と長男はもうこれ以上登れないとのことで私と長女だけで登りましたが、高山病のためか長女が気持ち悪くなって頂上直前で降りることにしました。まあ、頂上は来年以降にまた挑戦します。
 ホームページで詳細を紹介しています。
http://member.nifty.ne.jp/ogihouse/tadashi/hiking/mtfuji/index.htm

 これから登る皆さんに多少でも参考になれば幸いです。

■7 富士登山初体験 (河口湖口 8/10) 

 彼氏と2人で行ってきました。
 2人とも登山は初心者でこのHPを参考に持ち物など準備する事ができました。
前日まで仕事でその後支度をして寝不足のまま朝5時30分出発、おまけに高速道路の滞で2人ともやや疲れ気味で富士山に12時頃到着。5合目の駐車場がすでにいっぱいでやっと停めるところを確保し登山の準備に取りかかった。彼氏は60Lのザックで私は35Lのデイバックを背負ったとたん、その重さに疲労感が倍増した・・・。来ちゃったからには登るしかないと覚悟を決め14時頃に5合目をいざ出発。天気も良く大自然を感じ楽しく喋りながら6合目まで行った。その時までこの後が大変な事になるとは思いもしなかった。6合目を出発し7合目を目指す。歩き方はこのHPで見た事を思い出してあまり歩幅を多く取らずに少なくすり足のように歩き、20分歩いたら15分休みという事を頭に置きながら自分達のペースを守り、途中水分を取ったりしながら7合目に到着。山小屋で少し休憩をとり、8合目に向けて出発・・・したと思ったら、目の前にはなんと岩場が続いていてまたまた疲れがどっと出てきた。杖を持っていなかったため、軍手をし手を使いながら登っていった。徐々に呼吸するのが苦しくなりこのままでは高山病になったりして・・・と思いながら彼氏に励まされつつ8合目を目指した。彼氏も重いザックのせいか、疲れているのを感じながら進んだ。途中お互い頭が痛くなったり少し気持ち悪くなったりしたが休憩の回数を増やしたり酸素ボンベを使ったりしてなんとか8合目最初の山小屋に到着。着いた〜と思ったらなんとその上にある赤い鳥居が本当の8合目だと山小屋のお兄ちゃんが言っていた。またまた岩場が続いていた。登山道に鎖のロープが張られていてそれを頼りに(本当はダメ)鳥居になんとか到着した。着いたら疲れているにもかかわらず写真を撮り、山小屋にアンパンが売っていてそれが妙においしそうに見えて2人で食べた。ここからが長丁場となりそうだと彼氏が言っていた。またまた岩場の登山道が延々と続く・・・。途中の山小屋で雨や雷鳴が聞こえたりしたが山の天気は変わりやすいもので、すぐやんで晴れて日差しが出てきた。一応18時頃には白雲荘に着くのを目標に途中休みながら進んだ。しかし進んでも進んでもどこまーでも8合目・・・。かなり疲労がお互いピークに達していた。なんとか白雲荘に予定通り18時頃到着。トイレの臭さと汚さにはマイッタがしばしの休憩。午前1時まで仮眠した。起きて出発の支度をして2時頃白雲荘を出ようとしたとたん、人の多さにびっくりした!人の流れに沿うように本8合目を目指した。空を見ると流れ星やオリオン座などが見えて素晴らしかった。下には河口湖や富士吉田の町の明かりが綺麗だった。徐々にご来光の渋滞が出始め、なかなか上へ進まなくなってきた。それでも途中休憩をとりながらやっと9合目の鳥居に到着。だんだん明るくなってきた。もしかしたらこの渋滞で山頂着く前にご来光となってしまうかもと彼が判断し9合目過ぎた付近で夜明けを待った。とても神秘的な光に包まれ、そして待つ事4時54分ご来光。みんながおぉ〜!とか拍手をしている人とかそれぞれで、私達2人はただただ感動しなんとも不思議な気分に浸っていた。太陽の光で河口湖や町並みが徐々に明るくなってきて、周りの山々は雲の絨毯でそれはもう不思議な気分だった。少しずつ眩しくなってきたところで最後の気力を出して山頂を目指した。山頂に着くまでがまた険しい岩場で大変だった。6時過ぎ?に富士山頂へ到達した!思わず涙ぐんでしまった。山頂で休憩し火口などを見たりお土産を買ったりした。彼は山頂の石を記念に持って帰っていた。そして下山することになった。ずーっと砂利のような岩がごろごろした急な下り坂で膝を痛めた。江戸屋で分岐しスバルラインを下りていった。彼はジグザグ走法が良かったらしくみんなに教えてやりたいと呟いていた。下りは3時間ちょっとで下山する事ができた。その後近くの日帰り温泉で入浴し仮眠をとってまたまた高速の大渋滞にはまりながら岐路に着いた。今回の登山で以外と良かったのがレモンの砂糖漬けやチョコレート。彼にも好評だった。それからエアーサロンパスやヘッドランプなどいろいろ役に立った。これもすべてこのHPのおかげです!本当にありがとうございました。今度は自分が結婚してその旦那と子供と家族で行きたいナァ〜と夢を抱きつつ
 長くなりましたがこの辺で失礼します。それでは、また・・・。

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■8 初めての富士登山(須走口より 7/20) 

 こんにちは。今年初めて富士登山を体験しました。
 60過ぎの両親を連れて、不安一杯の富士登山です。
 日頃から散歩程度にしか運動をしない母が一緒だったので、なるべく登りやすいようと須走口から登ることにしました。(樹林帯など気が紛れるかと思って。)7月20日 地元香川を車で21:30に出発し、私と主人の2人で交代しながら約8時間後、御殿場に到着しました。
 朝食を取ったり、5合目で仮眠したりして、登山を開始したのは12:00ごろです。それから樹林帯を抜け順調に歩いていましたが6合目を過ぎた頃から雲行きが怪しくなり、また風も出てきたため4人とも疲れが出てきました。本当は8合目の山小屋で泊まる予定だったのですが、無理をせず7合目の見晴館で泊めて貰うことにしました。
 7合目まで6時間です。想像していた山小屋とは違い清潔な感じでまた管理されている人の対応もよく疲れ果てた体にはとても嬉しかったです。頂上での御来光はきっぱり諦め、ここで御来光を見てから頂上を目指すことにしました。早々にに夕食を取り、19:00には就寝。(何せ夕べは徹夜で運転です)4人頭を並べて寝ました。
 日の出10分前にはご主人に起こされ無事御来光も見ることが出来、ゆっくり朝食を頂いてから頂上へ出発しました。そこからは快晴で気分も良く昨日よりも更にペースをゆっくりにしながら頂上まで登りました。やっぱり天気が良かったり、頂上がはっきりわかるようになると体も元気になっていました。これまで高山病にはかかっていなかったのですが、さすがに頂上で居ると人の多さからか息苦しく頭もボーっとしてきたのでお鉢巡りはせずに下山です。ほんの数時間前まで登ってきた登山道を横目にしながら、砂走りの下りは快調で両親とは別行動で私たちは駆け下りました。とにかく楽しくて走っては転び、また走っては転び(しかも笑顔で)であっと言う間に5合目まで降りてしまいました。その時は靴のカバーが大変役立ちました。私たちは100円ショップで園芸用の腕カバーを代用していたのですがそれで破れることもなく下山出来ました。
 今回の富士登山で良かったことは体力的に無理をせず、その時その時の状態で予定を変更できたことかなと思います。欲を言えば5合目からも自分たちのペースで更にゆっくり登れば7合目であんなにバテなかったかなと思いました。
 あれ以来テレビ等で富士山を見るたびに無性に登りたくなります。
 今は妊娠中なので(気付かなかったけど登山時も)子供が大きくなったら一緒に行きたいです。

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■9 富士登山記(河口湖口より 8/10) 

 昨年、中1の息子と伯耆大山に登りました。その時、途中で一緒になったご婦人が、1回富士山に登ってきたら人生観が変わるよと、おっしゃってくださいました。そこで息子は、今年は富士山に登ってみたいなと言うことで、チャレンジすることになりました。小生は20年前に1回登頂しているのですが、ちょうど良い機会だと思って、再度やってみようと言うことになりました。
 そこで、ホームページあさりをしているときに「後悔しない富士登山」に出会いました。登山に関するノウハウを一杯教えていただきました。準備から実行まで、懇切丁寧に記されておりますので、登山の手引きとして使用させていただきました。ありがとうございました。
 10日午前11時30分に自宅(兵庫県)を出発しました。近畿舞鶴自動車、中国縦貫道名神、東名と乗り継いで、ようやく7時50分に御殿場に着きました。ここから河口湖まで若干の渋滞に出くわしましたが、無事午後9時30分に五合目に到着しました。約1時間半の休憩休眠をとり、午後11時25分に登山開始です。
 来る途中、名古屋を通過しているとき雨が降っていましたので、天候がちょっと心配でしたが、天気は上々です。満天の星です。ご来光の美しさを思い描きながら出発です。12時に6合目。12時50分に7合目。午前2時43分に8合目。高山病(前回は頭痛)は余り感じませんでしたが、やっぱり空気が薄いのか極端に足のだるさを感じました。8.5合目辺りか、真っ赤な感動的なご来光を仰ぎました。途中で出会ったご婦人(河口湖周辺の方)の話によると、昨日までは雨と雷がひどかったらしい。全く素晴らしい天気に出会って幸せですね、と言ってくださいました。ありがたいことです。たった1回のチャンスがこんなに良い天気になって、とっても感動です。5合目で仰いだ満天の星が、今快晴の空に変わっていました。それから、とぼとぼと最小歩幅(きっと下界でこんな姿で歩いていると、あの人気の毒に・・・と、陰口をたたかれそう)で頂上を目指しました。ご来光を仰いでから、息子は頂上の旗のところで待ってるでと言って、先に行きました。そして、いよいよ頂上です。息子が頼んだ醤油ラーメンを食べながら、登頂の感慨に耽りました。登山途中で携帯電話の電源が少しになっていましたので、頂上から妻や娘に電話をしようと思って、電源を切って登りました。いよいよこの感動を頂上から・・・と思い電源を入れましたが、何となんと・・・圏外・・・ええっ。売店のお姉さんに聞いたら、セルラーは入りませんと言うことでした。そこで、これも記念になるだろうと思ってテレホンカード(50度 1,300円 決して高いとは思わないのが不思議)を買って、登頂の感動的な電話をしました。
 少しの間、頂上で日本一薄い空気を体験し、いよいよ下山です。7時10分に下山開始。10時30分に5合目到着。5合目を11時53分に出発。河口湖まで降りて、ローソンでカップラーメン(息子が、関東味のラーメンを買いたいと言いましたので)を買いました。そして、溶岩温泉(いい湯でした)に入り、気分爽快になって「いざ、丹波(小生の国)へ」出発です。
 帰りは、中央、名神、北陸自動車道、敦賀から舞鶴までは下道、舞鶴から近畿自動車道で我が家へ。家へ着いたのは12日の午前2時30分(途中、SAやPAで休息をとりながら帰りました)。楽しい旅でした。

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■10 富士登山(河口湖口より 8/11) 

 初めまして!運動不足で肥満気味の私が無事に山頂に立ち、綺麗な御来光まで拝むことが出来ました。
 実は一週間前にドライブの途中で富士宮口まで来ていました。その時記念に新6合目まで登ってみましたが、極度の運動不足のせいかそこで既にギブアップ、我ながら情けなくなりました。下山しながら、これまでの人生で一度も抱かなかった「山頂まで登ってみたい!」という想いがもたげてきました。
 その日から一週間、私の格闘が始まりました。近くのプールに3回行き、勿論毎日ジョギングしました。明らかに体質が酸性(疲れやすいなので、毎日三回お酢を飲んでアルカリ性の体に体質改善、クエン酸パワーで持久力アップを目指しました。今思うと、この「お酢のクエン酸パワー」は効果絶大でした!これから登ろうとする皆さんに是非お勧めです。別人じゃないかと思うほどに持久力がアップしますよ!新6合目で挫折していた私が曲がりなりにも山頂まで行けたのですから。
 このHPを参考に装備品の準備、結局持っていった物は全て使い過不足した物はありませんでした。本当に参考になりました。
 本当は10日登山の予定でしたが無理がたたっのか軽く発熱してしまい、一日遅らせる羽目になってしまいました。ルートは、本格的登山は久しぶりでもあったので、とりあえず無難に河口湖口に決定しました。

 さていよいよ出発です。13時ピッタリに河口湖口五合目を出発、なだらかな道が続きます。高山病対策でゆっくり進みます。しかしツアーを先導しているガイドさんの歩みは更に私より遅いのです!「幾らなんでもこれは遅すぎる」と思いました。(今思うとこれが間違いでした)結局8合目まで2時間半で着いてしまいました。明らかにオーバーペースですよね。 しかも高山病にもまだかかっていないようです。少し頭痛がしましたが・・・・
 ここで富士山を甘く見た私は煙草を一服、酸素も取らずじまい。実は8合目の山室に宿泊の予約を入れていたのですがまだ日が高かったので本8合目まで行く事を決意し15時50分頃出発しました。(これも間違いだったかも・・・)もちろん後ほどキャンセルの電話は入れました。
 「8合目から先が本当の富士登山」 この言葉は本当でしたね。本8合目までは急なつづら折りの登りが続き、すぐそこに「本8合目」の文字が見えているのに一向に近づかない!結局1時間半かかって本8合目に到着、ここの山室に宿泊しました。ここで初めて酸素を吸いましたが、軽い頭痛と動悸が続き殆ど眠れませんでした。初心者は7〜8合目の宿にとどめておくのが無難でしょうね。

 翌日1時に山室を出発、空を見ると見たこともないような綺麗な星空、御来光が見られるのを確信しました。具合も少し頭痛がしましたが大したこと無いようです。でもやはり空気の薄さには勝てず、特に9合目から先は10歩進んでは1分休憩といったペースでした。無理して脚を動かそうとすると、すーっと意識が遠のいていく様な感じがしました。頭痛もぶり返し完全に高山病ですね。結局本8合目から山頂まで2時間半もかかってしまいました!
 やはり序盤の飛ばしすぎが後になって効いてきたみたいです。山頂に立ちしばらくすると猛烈な吐き気に襲われました。酸素吸入で何とかごまかし御来光を待ちました。
5時過ぎ遂に見ました御来光!万歳三唱!!苦労したかいがありました。そこから下界の皆さんに無事登頂を知らせるメールを出しました(DOCOMOは余裕で使えました)
 後で自分が送った文章を読み返してみると 「後光」がとても綺麗だった、とありました!神様に会った訳じゃないし・・・・ やはり少し思考回路がおかしかったみたいです。体調は空気の薄さに慣れたのか、酸素吸入のせいか大分良くなってきましたが、悪化するが恐かったのでお鉢巡りは次の機会に取っておき5時半下山開始、ツアー客などで下山道は大混雑でした。下山道では持ってきたスキー用ストックが大活躍してくれました。軽いし、グリップがしっかりしているし、はっきり言って金剛棒より遙かにいいです。下りは(も?)かなりのハイペース。8時半には既に五合目の広場でアイス舐めていましたので3時間かからずに降りてきました。スキーストックで膝をかばいながら降りてきたのが良かったようです。翌日もそれ程筋肉痛を感じませんでした。

 次回は是非砂走りを と、すっかり富士登山にハマってしまったようです。

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■11 私の富士山 (富士宮口 2年前の夏) 

 はじめまして。9月初旬に社内の女性が富士山へ登頂を試みると聞きHPを拝見させて頂き、ついなつかしく思いメールさせて頂きました。
 2年前の夏、友人カップルと彼と私と4人で初めての富士山に挑戦しました。私以外は何かしら運動をしていた人たちばかりだったので私が一番足手まといになるな〜とおもってたら本当にそうでした。富士宮口から上って9合目に宿泊する予定でしたが7合目くらいから既に「本当に頂上までいけるのかな〜?」と不安の連続でした。友人カップルはスタスタとペースを落とさず先へ先へ行き、私と彼はゆっくりとペースを落としてのぼっていきましたがそれでも私にはすごく苦しい上り坂で、途中で休憩を何度もとり、水分補給をし、脈拍数を彼に何度も計ってもらい、落ち着いたら再スタートをしました。
 8合目あたりで雨が降り出し、苦しさもピークで普段おしゃべりの私はしゃべる事もできず、ただただ前をゆっくり歩いてくれる彼の後ろ姿だけを見つめてついていきました。先に行ったカップルの友人も宿泊予定の9合目の山小屋の外、真っ暗のなか手を振って待っていてくれました。ありがたかったです、とっても。山小屋で出されたカレーはおいしかったです。でも雨なのか涙なのか私の顔はぐしゃぐしゃで濡れてましたけど・・。ここまで来れた嬉しさと、なんで来んな苦しい思いをしてるんだろうという葛藤があったからだと思います。
 カップルの彼が、夜中トイレにいこうとして立ち上がったら急に倒れてしまったのにも驚きました。やはり、ここは高い場所、酸素がうすいんだな〜とシミジミ感じました。ウエイトトレーニングやランニングをしている人でもそんな風になるなんて高山のすごさを思い知りました。寝ているときに雨が降り始めトタン屋根をバシバシとたたく音で目が覚めました。回りの人も雨の音で目が覚め、頂上への登頂はむりなのでは?と口々に言ってたのをよく覚えてます。私は心の中で「せっかく泣きながらここまで来たのに山頂にいけないの??」とがっかりしたのでした。
 しかし、神様は私たちに微笑んでくれました。夜明け前(たぶん3時頃)にガヤガヤとしだし「雨があがったぞ〜」とのかけ声。早速支度して頂上めがけて再スタートです。でもここからは今までよりもキツイ勾配で、10歩歩いて曲がり角で休憩、その繰り返しです。30分で登れるなんてまっかなウソでした。私はここを約1時間半かけて登り切りました。
 山頂から見る景色も最高でしたが、隣でずーっと励まして支えてくれた彼の存在をわかったことの方が大きな収穫だったとおもいます。都内でデートして遊んでるだけではわからなかったと思います。余談ですが彼は体力が有り余っていたようで途中、岩場をあえて選んでぴょんぴょん跳ねて9合目から頂上までの道のりを登っていきました。きっと私がいなければもっと早く(半分くらいの時間で)登れたはずです。そんな彼に「ごめんね,ひとりだったらきっともっとスタスタ登れたのに、足手まといになっちゃったね・・・」といったら、彼はニコっとわらって「1人でこんな山道をのぼっても僕には意味がないよ、二人で一緒にいけるから登ろうって決めたんだよ」って言われました。ほんと一緒に登れてよかった、二人で登り切ってよかったと心から今は思います。そんな私を富士山頂上まで連れていってくれた彼と来年2月に結婚します。
 「みなさん、人生のパートナー選びに富士山を是非どうぞ!」と声を大にしていいたいです。そのくらい苦しい状態になったときに初めて相手の本質が見えるかもしれないからです。登頂を成功したときは人生に一度登ればいいや!と思っていたのですがいまは「また登りたい」と思いはじめてます。今度は3人で、私と彼と二人の子供を連れて再挑戦したいです。その時までにしっかり基礎体力を付けておきたいとおもってます。(思うだけは簡単、実行に移さなければダメですよね〜)
 そんなこんなの私の初めての富士山は無事に登頂成功で幕をとじましたがHP上のみなさんの体験談を拝見して、100人登れば100人の富士山がそれぞれの胸の中にのこるんだろうな〜と思ってる次第です。

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■12 続・びちょびちょ富士登山(河口湖口より 8/12) 

 さて”びちょびちょ富士登山”で悲惨な体験を報告しましたが、先日、懲りずに再挑戦してきましたのでメール致します。今回の面子は高校以来15年以上の付き合いになる旧友2名らと。友人Sは北海道の千歳、同じくKは札幌在住。両人ともお盆のど真中に飛行機を使っての参戦です。費用(おお。すっごい額!)対効果を考えると、是非とも無事に山頂に立ちたいもの。これは人情。日本が神の国ならば、八百万の神々に登山の成功と太陽の恵みを祈りたいところです。
 前回、雨風横殴りコンニャロ的びちょびちょ登山を経験した身としては、天候の行方に対してはトラウマになるほど過敏に反応してしまいます。しかし。私達の願いをヨソに台風9号が刻々と地球に近づいているというではありませんか。かくして8月12日の昼12:00。新宿に集合したのは、明日の天候の悪化をほぼ100パーセント確信し、「人生こんなモノ」と自己の不幸をシニカルな笑みで包み隠した三つの顔。「とりあえずビール!」誰となくやけくそ気味に言い出し、14:30発の特急の待ち時間を近くのお好み焼き屋で過ごします。外は35度の猛暑。生ビール、カルピスハイ、カクテルなどなどを大量に摂取してからの乗車。続く車中でも退廃的宴会の勢いはとまらず、富士急行河口湖駅に到着した時は完全なるヨッピー状態。駅前のビジネスホテルにチェックインした後は近くの居酒屋で本格的な酒宴へとすみやか、かつ迅速にエスカレートしていくありさまです。「明日は台風でもとりあえず5合目までは行って見よう」と酔った頭で基本路線を確認しますが、半年前から企画したこの夏最大のイベントがおじゃんになる可能性を察知して、各人は複雑な表情。「別にいいんだ、山頂にたてなくても。いいんだ5合目でも。ふん。私はどうでもいいのぉ。」などと、心理的合理化を始めるK。Sに至っては冷酒を水のように飲み続け、泥酔一歩前。外を見ると、いよいよ雨が降り出し始めてきました。う〜ん、泣き出したいのはこっちの方です。翌13日の朝3:30。眠い目を擦りつつロビーに下りると、予約しておいた富士急山梨ハイヤーの方が近づいてきます。表情から、何やら只ならぬ気配が。「先ほど5合目に送ったお客から、直ぐに引き返したいという電話を受けた。上は相当な大雨らしい。こんな状況で登山口まで運んで、お金を貰うわけにはいかない。もう少し様子を見てはどうか。」予想していた最悪の状況が訪れたわけですが、この商売っ気がない提案に素直に従うことにしました。(本当にありがとうございました。)部屋に戻って作戦会議。結局それから3時間ほど仮眠をし、朝7:20河口湖駅前発の登山バスに乗り込みました。5合目に到着したのは8:10頃。外は雨こそ降ってはいますが、風はさほど強くはなくシトシト程度。何とかなりそうな雰囲気です。しかし、上の様子と今後の天候の変化が全く読めず、判断に非常に迷うところでした。行くか、それとも退くか、ご注文はどっち?その時Kが無言のままレインウエアに着替え始めました。普段から物事を右斜め45度の角度から眺め、自分の感情を中々気取らせない友人ですが、この時は100%正面からこう言います。「とりあえず、行けるとこまで行きたい。」この一言で今回も事は決まりました。
 8:30登山開始。Kはゆっくりマイペース。Sは前夜の酒が効いているのか、やや辛そう。しかし6合目に着いたのは9:10。良いペースです。続く7合目の花小屋には10:00着。悪天候と中途半端な時間の為か、お盆休みのトップシーズンだというのに、登山客は私たちの他に数パーティーのみ。まるで富士山を貸切で登っているような錯覚すら覚えます。「よし、8合目まで行っちゃおう!」アセトアルデヒドが汗と共に消失し、エンジンがかかって来たSがそう宣言します。一方、今度は逆にKの方は雨の冷たさで相当苦しそう。私もHPのアドバイス通り、ゴアテックスのレインウエアに速乾性の登山シャツを着ていましたが、背中のあたりが汗で冷たくなってきていました。防水透湿と言えども100%という分けではないようです。風も若干強まってきています。
 「8合目で下山道に合流するから、なんとかそこまで頑張ろう。」と夏山隊長(自称。いまだ認知されておらず。)の私。体力と時間を考えるとそれが限界と判断しました。道は砂礫から岩場へと変わっており、慎重に足場を確保しながらの登攀です。安全指導センターで貰ったマップによると太子館から下山道への分岐道が点線でかかれてます。「太子館、太子館・・・」と、それからしばらくは呪文のように互いに口にしながら登っていきました。12:00に8合目太子館に到着。しかし下山道は見当たらず。小屋の方にお聞きしたところ更に一つ上の蓬莱館のところが分岐とのこと。(ガーン!こういう情報は極力正確さが要求されますね)。この事実を知ってからしばらく、みっともない罵詈雑言の嵐が飛び交いました。(隊長ピ〜ンチ。)それにしても肝心な分岐点に看板や案内がないのは何故でしょう。長年培って来た友情に危うくヒビが入るところでした。以後、交友関係の修復に若干の時間を費やしつつ、12:30に下山開始。2時間かけて無事河口湖5合目に戻ることができました。その夜は河口湖畔のホテル「湖月」さんに宿泊。温泉→生ビール→宴会と、またもやアルコール方面へとなだれ込んで行きました。(今回のサブテーマは、曰く”ぐびぐび富士登山”です)2回連続のびちょびちょ富士登山でしたが、2000年を記念する良い思い出になりました。これもHPのおかげです。来年の夏も是非挑戦したいと考えています。次回こそは晴れますように。

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■13 ミレニアム富士登山 (河口湖口 8/10)

 初めまして。30歳女二人の富士登山体験記です。「ミレニアム」「30代突入」そして「前厄」・・・ということで、今年の初めに半分冗談、半分本気で話していた富士登山が実現しました。私は、ここ2〜3年「山」がマイブームとなっており、近くの山にはちょこちょこ行っていたものの、2,000メートル以上の山には登ったことがなかったので、まずは、情報集めにここのホームページがとても役立ちました、ありがとうございます!!
 朝の6時半に家を発って(岩手)、新幹線、電車、バスを乗り継いで、富士五合目に着いたのは、夕方4時半頃でした。 興奮してたんでしょうねぇ、前日良く眠れず、おまけに乗り物ずくめでここまで来たので体調イマイチ、なにより“高山病でリタイヤ”なんて絶対嫌だったので、空気に慣れて4時50分、ゆーっくりペースを心掛け出発しました。  初めに下り坂。。。なんか、変な感じでしたが、帰りには当たり前にのぼりになる訳で「なんで、最後に登んなくちゃなんナイのぉぉぉぉ―――!(><)」ってアッタマきたのは言うまでもありません。。。
 6合目に着いたのはp.m5:27。なんか余裕ー、と思ってたのもここまででした。。。(^^;)そこから意識してジグザグ歩行をして休憩、水分、塩分〈せんべいやサキイカ)、糖分〈パイナップル味のあめをなめつづけてたら、次の日、口が痛かった・・・)を取りながら、呼吸を深くしながら登って行きました。
 7合目到着がp.m6:35。この辺りから薄暗くなってきたけど、月が明るく、夕焼けもキレイで電池は真っ暗になるまでつけなかったです。暗くなってくると、下の夜景がきれいに見えてきて、また、上も山小屋の明かりがキレイで予約してた八合目の「白雲荘」を目指して歩きました。ホントは暗くなる前にそこに着きたかったのが、時間的に無理だとわかってあきらめたんだけど、かえって夕方から登った方が暑い中登るより良かったと思いました。なにせ東北人、暑さに弱いもので・・・(笑)でも、だんだん上に行くにつれて休憩で休むと汗がサーっとひいて寒いこと寒いこと。(寒さには強いはずなんですけど・・・)で、ついに「白雲荘」に着いたのがp.m8:50。疲れきってました。
 河口湖駅に着いた時、案内人みたいなオジさんがいろいろ教えてくれて、駅の向かいの店で、素泊まり5,000円のお金を払ってチケットをもらってたので、それを出しました。(万が一、予約してた山小屋までたどり着けなくても、だいたいの山小屋ならOKなそうです。山小屋に入ると、もう皆さん寝ているようで静かでした。家から持ってきたおにぎりがリュックに入ってたんだけど、山小屋を通るたびカレーのにおいがして、その匂いにつられ、1,300円だったか払ってカレーを食べました。あったかくて(あたりまえ・・・)おいしかったー。友達は朝の分もたのんだら、その場ですぐに赤飯のおべんと(やっぱり1,300円だったカナ!?)が出されました。2時ごろに出発すれば、山頂での御来光に間に合うでしょう・・・と聞いて、汗でビショビショのTシャツを取り替えて、いざ仮眠。。。ラッキーなことに一人一枚の布団で寝れました。 持ってきた耳栓も全く必要なく、静かな部屋だったのですが、やはり空気が薄いのかなんとなく息苦しく、目は閉じてたものの、なかなか眠れませんでした。スース―寝てた、隣の人がうらやましかった。
 a.m1:30に起きて、準備開始。既に外には人がいっぱいです。寒さ対策は万全にしていったので(特に、腰に貼るホッカイロはもってきて良かったー、と思いました)リュックも幾分軽くなり、外に出ると満天の星空で、御来光に期待を持ちながら、足取り軽く、でもゆっくりペースで、1歩1歩登って行きました。この辺りから、使うことはナイだろーと思っていた「携帯酸素」が活躍しだしましたね―。それまで、私より元気に歩いていた友達が苦しそうだったので、休みを多めにとりながら、このルートは、どこからでも御来光が見れるというので、山頂にこだわらず(でも、できれば山頂で・・・と思いながら)天の川や美しい夜景をボーっと眺めていました。空がだんだん明るくなり始めてきて、9合目らしき鳥居が見えてくると、渋滞で進まなくなりました。やはり、山頂は間に合わないかと、適当な場所を見つけて、そこで御来光を待つことにしました。その間20分ぐらいでしょうかー、とても寒いので、念のためにと持ってきたサバイバルシート(398円)にくるまったら、さすがサバイバルというだけあって、あったかいこと!!もう、格好なんて、関係ありませーん、ミノムシ状態で座り込んでました。そして、一足先に御来光がさした山頂から「ワァァァーーーー!!」という声が聞こえて、そのすぐ後で、オレンジ色のまんまる太陽が見えてきました。やっぱり「ワァァァーーー!!」という声がでて、思わず涙までが。とても感動的な御来光でした!!いったん、顔をだすと昇るの速いですね―。こんな日の出、幼稚園の時に見た、初日の出以来です。・・・としばし感動にひたった後、再び登り開始!そのころには渋滞も解消されてて、20分後山頂に到着しました。
 途中途中、食べたり飲んだり、食事もしっかりしてたと思うんだけど、ずーっと「お腹、空きすぎて吐きそー」気分だったんです。多分、軽い高山病だったのかなぁと、あとで思いました。ホントはとっとと、下山したい気分だったんだけど、せっかくだもんね、天気もイイので「お鉢巡り」をしました。これも、登り下りがけっこうあって、きつかったですねー。「時計と逆周り」で行きましたが、測候所からすごい下りがあったので、これが登りだったら・・・と思うとおそろしいデス。「影富士」見れました! 雲海と、パノラマの景色・・・火口も迫力!! いつも山に登るとゆで卵が食べたくなるので四個も買ったのに、ぜんぜん食べたくなかった。そのかわり、1本200円で売られてたバナナの方が食べたい気がしました。でも、ムカムカ感がまだ続いていたので止めました。  父の趣味からいつのまにか私の趣味となっていた「提灯」集め、値段を見ると1500円。〈フツーは800円)ま、山頂だから仕方ないか・・・と思って買ったら、河口湖口山頂付近の店では900円で売られててチョッピリショック。手紙を出したり、メールを送ったりして、8:30下山開始しました。
 下山には自信があったのですが・・・途中でその自信も崩れました(ToT)おんなじようなジグザグ道が延々と。石ころと砂で、スベるしコケるし、すれ違ったブルドーザーに助けを求めたいくらいでしたー(><)でも、杖があって良かったですー、あと、スパッツも。そして、晴れてたのは山頂だけで、下は曇ってて暑くなかったのも良かったです。  はやく、温泉に入りたい一心に、足任せで、やっと5合目に戻ったのがp.m12:15でした。  お土産を見てまわる元気もなく・・・とにかく眠い!畳にガーっと寝っ転がりたかったけど、そんな場所は見つけられず、バスに乗り、予約してた「ホテルニュー富士」へ行きました。もう、天国!!富士山が正面に見える露天風呂サイコ―でした!!ひさびさグッスリ眠りましたね―。でも、下山してる時はもう富士山はイイや、と思ってたのが、夜、部屋から山小屋の明かりが見えると、また登りたいナァー、とおもってる自分がいたりして。友達も山頂で「ゲイラ」を上げる!と張り切って持っていったんだけど(笑)人が多かったのと、そんな元気ないってので、その「ゲイラ」日の目を見ずに持って帰ってきたので、来年、「ゲイラ」を上げている女二人組がいたら、私達です〈笑)持っていって使わなかったのは、虫除け、虫刺されの薬と、おかげで天気には恵まれたので防水ヤッケ(上)ぐらいかな、あとは、ここのHPのおかげで、準備万端で不自由はありませんでした。食べ物では、ゼリー飲料が、ノドごしよく元気も出てくる感じがしてよかったですね。あと、以外に考えてなかったのが塩分。直前に教えられて、お菓子もそーいうものも選びました。アレだけ汗をかくんだから、絶対必要です。以上、ダラダラ長くなってしまいましたが、私の体験記です。今度は、「大砂走り」を体験してみたいです。

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■14 2度目で成功 (7/24  8/12須走口)

 こんにちは。突然お便りいたします。私は兵庫県に在住しています。普段は運動らしい運動をしていませんが、富士山に登りたいと思い、貴HPの「後悔しない富士登山」を参考にして準備をしました。この夏、2回、挑戦。1度目は3250メートルまで結構快適に登れたのですが、悪天候でUターン、2度目で頂上まで行けました。登頂できたのは貴HPのおかげです。ありがとうございました。以下に、私の「後悔しなかった富士登山」記を記しましたので、ご報告いたします。

 <2度目で成功 7/24.25  8/12 須走口>1度目は、7月の#10「びしょびしょ富士登山」の方と同じ7月24日、25日に須走口から登りました。小学5年生の男の子と私(母親)の二人組です。準備ばっちり、午前中から登りはじめて山小屋一泊、翌日登頂するというゆとりある日程。天気予報を見たら前線が近づくので天気が崩れるかも、と予想していたものの、仕事の休みを取って前日から御殿場入りしていたので、いけるところまでいこうと登山バスに乗りました。7月の#10の方がおっしゃっているように、24日の午前中には青空高くそびえ立つ富士山のすばらしい姿。本当にいい天気だったんです。でも、だんだんと雲行きがあやしくなり、宿泊する本7合目の山小屋に着いたころから、風雨が強くなりました。下界で台風が来てもこんなに凄くはなかったぞという雨の混じった強風が隙間なしにおそってきます。夜が明けてもおさまらず、私たちは、上に向かうことをやめました。同じ見晴館に泊まった人のほとんどは、断念して下山するようでした。登山道を見上げれば8合目以上の山小屋が見えるのに、超残念!でも、大自然をあなどってはいけません。小学5年生と母親では、我ながら登り続けるのは無謀と判断、下山道に入りました。山腹にたたきつけられた雨は、斜面を滝のように流れていきます。突風で、息子の帽子とザックカバーが、ザックに頑強にくくってあったにも関わらず、吹っ飛び、瞬時に視界の彼方に去ってしまいました。(買ったばかりのザックカバーなのに・・。富士山にごみをしてしまった)上着はウインドブレーカーの上にビニールの雨合羽でなんとか濡れずにすみましたが、下は防水ウインドブレーカー2枚重ねなのに中までびしょぬれ。おまけに砂走りを下山していると、それまでの風雨に加えて雷の音が・・・・。空がピカッと光り始めたのに、あたりには逃げ込める小屋も樹もない、ただただ溶岩とオンタデの生える荒涼とした場所。むっちゃむちゃこわかったです。5合目で下山バスに乗ると強風でバスが揺られていました。ちなみに、登山時はガイドブックの2倍ほどの時間がかかりましたが、下山時は雷に追われてガイドブックより早かったです。(人間、やればできるじゃん。)

 2度目は8月12日。(「びしょびしょ富士登山」の方と奇しくも一日違いですね。びっくり。)前回の途中下山では悔いが残ります。嵐の中の下山でこたえ、「今年登るのは、もうこりごり」という息子はおいといて、今度は夫と再度挑みました。前回は山小屋泊でしたが、今回は日帰りです。このHPの前日の気象情報では、この日は晴れのち雨。でも、雷がならないようなので、じゃあ行こうということになり、夕方の新幹線で三島、そこからレンタカーで御殿場入り。今回も須走からの登山です。朝5時5合目スタート。予報通り朝のうちはいい天気、8合目あたりから雨になりました。雨が降ってきたときには疲れと前回の雷雨が思い浮かび、「下山しよう、今度下山道があったらそっちに入ろう。」とばかり思っていましたが、下山道の標識になかなか出会えず、そうこうするうちにまた時折雲が薄くなったので、そのまま上に歩いて、11時45分頂上。携帯で家の小学5年生の息子に電話。登頂記念に「富士山頂」のお守りを買いました。15分ほど頂上にいて、12時下山開始、5合目に15時前に帰着しました。登り6時間45分、下り3時間弱。道中は、前回は息子のペース、今回は私のペースで歩きました(つまり、遅い方のペースで歩いた)。今回はずっと私のペースで、心臓がバクバク鳴り始めたら小休止して、ゆっくりゆっくり歩いたので、市民ランナーの夫は、「休んでばかりだから、ぜんぜんしんどくないし、体が冷える」 と物足りなさそうに言っていましたが、おかげで、高山病もたいしたことなく歩き続けられました。リベンジ成功の原因は、なんと言ってもお天気によります。山頂も、ほぼ無風。途中から霧雨が濃くなって見晴らしは全然ききませんでしたが、風、雷がなかったのでさほどのダメージにはならなかったです。雨で、今回もびしょぬれになりましたが、下山の砂走りでは砂埃が立たずにかえっていいのでは。日程的には1回目は御殿場に前泊して山小屋にも泊まってとゆったりしていたのですが、天候にはとても勝てませんでした。体力なし、運動苦手の私が日帰りでも登れたのは好天のおかげです。また、私は、2度とも、5合目についた時点から食欲がありませんでした。固形物が喉を通らない。これも高山病かな?でも、食べなきゃぜったい体力が持たないので、山小屋毎におむすび1個を10分ぐらいかけてゆっくりよく噛んで、お茶で流し込みました。良かったのが、ウィダーインゼリーです。下界ではあまりおいしく感じなかったのですが、ここで飲んだらめっちゃおいしかった。カロリー補給におすすめです。

 他人事ですが、小さい子どもさんをつれたパパさんをたくさんみました。小さい子たちは標高が上がるにつれて(特に8合目以上)気分悪そうにしていました。子どもは一般的に大人のように自己管理ができません。体力を使うだけ使い切ってばててしまいます。パパさん達は、何が何でも登頂するぞ、ではなくて、子どもの事も考えてやって、しんどそうなら引き返す勇気または子どもを背負って登り下りできる体力を持って挑んでほしいと思います。ゆっくりでもなんでも、前に足を運べば、頂上に向かいます。しんどいけど、登ってよかった、2度の富士山でした。

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■15 初めての富士登山 (河口湖口 8/14)

 はじめまして。このページを何回も何回も読み、初登山の私のとって本当に参考になりました。ありがとうございました。
 私は26歳 女性です。8月14日名古屋からのバスツアーに1人で参加しました。始めての登山なのでツアーは良し悪しといいますが、私にとってはとってもよかったです。ツアーは家族連れ、男同士の親子、カップル、女同士の友達、年配夫婦、あと私みたいな1人参加の人が5人といったメンバーでした。年齢も上は70歳近い人から下は小学2年生までと幅広く、初めての人から8回目という人まで様々でした。でも初めての私にとって、経験者の人がほんと親切にいろいろ教えてくださり、心の支えとなりました。だから女性の方で1人だと・・・と思ってみえる方は、思い切って行かれたほうがいいですよ。
 コースは、バスでお弁当を食べ5合目までいきます。そこから8合目の山小屋まで登り夕食をとり、仮眠して頂上までのぼり下山します。5合目まで下山すると、帰りはお風呂&昼食をし名古屋へもどります。私たちはスバルラインから5合目にいきました。山梨県側の吉田口からのぼりました。バスから降りると涼しい!こと。その時は天気がよく、富士山もみえました。「着替えてきま〜す!」とレストハウスへいくと、更衣室は地下にありました。でもカーテンで仕切られてるだけの更衣室。まだまだこんなことで、驚いていてはいけないわ!なんて余裕の私。で、荷物を置き、トイレにいきました。折りたたんだトイレットペーパーをもって!そしたら「はい、50円ね」、えっっ!!お金がいるところはあると知っていたけど、とちょっと驚きで荷物置き場までもどり50円もっていきました。そしたらティッシュがもらえ、泡でながすトイレでした。(あとで思えばレストハウスのトイレはきれいだったと思えました)
 山岳ガイドさんと一緒に出発!このガイドさんは、年配の男の方でしたが、ほんとに山を知っていて安全に楽しく登れるよう配慮してくださいました。感謝しています。まず歩き始めて・・・雲の上の上にいる!と感動。(帰り、この道がつらいとも知らずに・・・)でも”馬のふん”の臭さが、鼻につき、予想していなかったので、少々辛かったです。私はけっこうこのにおいには悩まされました。6合目にいくと、安全のために注意事項のかかれた紙を配っていました。やはり安全に登るため、そして富士山を守るためにはみんなの意識は大切だなと感じました。だんだん急になりました。でも風も気持ちよく、適度に休憩をとってくださるので快適に登れました。やはり、汗をかくため水はいりますね。(500のペットボトルで3本用意したのですが重くて、そしてとりすぎもよくないよと教えていただいたので2本リュックに入れました。結局1本半しか飲まなかったのでリュックは軽いに越したことはありません。)水は、すぐ飲めるよう邪魔にならない程度にホルダーなどでぶらさげるといいです。かなりリュックから取り出すのは面倒になります。水やチョコレートはほんとに体にしみていくようにエネルギーになりました。チョコは溶けないようコーティングしてありとりだしやすい筒になったもの(といえばマー○ルチョコしかないですが・・・)がいいですよ!それも大きいのがおすすめです。
 途中岩場となり、「手袋をしてください」と言われます。ちょっと小寒くなるのでちょうどよく、怪我防止にもなるので、絶対いります。だんだん山小屋もみえてきて、富士山に登ってる!と実感できました。途中、山小屋の売店でいろいろ売ってます。上へ行けばいくほど、高くなるのは本当です。でも、あんぱんのおいしそうだったこと!1つ200円ほど(ちいさめ)でしたが持ってこればよかったなと思ってます。是非、あんぱん好きの人は持っていって後悔しませんよ!五合目から八合目までの山小屋まで4時間もかからずに絶好調で登れました。やはり、前日はしっかり睡眠をとっておいて正解だと思いました。山小屋に着くとここが噂の山小屋ねとちょっとわくわくした私。このHPでかなり情報があったのですごい所を想像していたのですが、とりあえず2人で1つの布団で2段ベットを大きくしたような所で私は上で毛布がひいてあり想ったよりフカフカだったのでこれならいいと安心しました。夕食は噂どおりカレーでした。お茶が紙コップに1杯でたのですが水は貴重だということでおかわりはできません。朝食用に赤飯弁当をもらいました。ご飯を食べ、仮眠する前にドキドキしながらトイレへ行きました。薄暗く噂通りすごかった〜。財布をポケットに入れておいたので落としたらどうしようとそればかり不安でした。必要な物以外は持っていかないことをお勧めします。いざ寝ようとすると布団は湿っているは人のいびきはうるさいはで寝付けません。HPで耳栓があるといいとかいてあったので買おうかどうか迷って(500円ばかりなのに)いた自分を後悔しました。絶対必要です!富士山から観る星はとてもきれいで天の川や夏の大三角形はすばらしいと聞いていたのですが曇っていて見えなくて残念でした。(同じツアーに来ていた8回目の人はこの星に魅せられて富士山に来ているそうです。そのくらいきれいだそうです)
 仮眠をとって、起きるとなんと雨〜。必ずカッパを着てくださいと山小屋の人に言われます。カッパを持たずに登ってきた外人さんがいて、カッパを持っていないなら登ってはいけないと山小屋の人に叱られていました。私は膝までのスパッツと自転車用のカッパを着たのですがやはりHPで書いてあったようなセパレイトのようなカッパがいいです。(買いに行ったとき1万円近かったし雨が降らなければ必要ないというか他ので代用できると思ったのと次回はないと思ったので買わなかったのです)あと、ザックカバーは絶対必要です!雨を甘く見ていてリュックの中身の大事な物だけはビニール袋に入れておいたのですが、かなり中は濡れました。奥のほうに入れておいた保険証がベタベタになっているのを帰ってから気づきました。ヘッドライトも必要です。頂上までかなりの岩場なので、夜は足元が本当に見えないのでライトはいります。仮眠をとって、ゼリー(おなかがすいた時などつるっと入るので持って行くといいです)と栄養ドリンクを飲んだだけで出発したので体力がもたなかったのか、高山病になりました。だんだん意識がもうろうとして、なんで私はこんな事をしているんだとさっきまでの気力をなくしました。またすごい人で前に進まないほどで、休むにもなかなか休めない状況でした。上から「頂上はあと少しです!そこで休むなら頂上で休んでください!」との声が聞こえ、鳥居をくぐった瞬間、もどしました・・・。(お食事中の人ごめんなさい、ちゃんとビニール袋にしました)でもそれで気分はよくなり、周りを見れる余裕も出てきました。でも雨で何も見えなーい。ご来光も見えない・・・。そしてすごい人。ほんとにここは頂上?と思いながらも、登ってきた喜びを1本400円(下では1本120円)のホットミルクティーを飲みながらかみしめていました。やはり上は寒かったです。
 降りることになり、出発しました。想像していたより角度があり、始めは登るより楽なんてたかをくくっていましたが、登るよりも足に負荷がかかり、足の裏と足首の辺りがとても痛くなりました。下山している途中、ガイドさんたちが落石注意に山側を歩いてくださいと何度も声をかけてみえるのに、守らない登山者がかなりいて、やはりマナーは守らなければ他の登山者も気分を悪くするものだなぁと苦しまぎれにも思っていました。降りても降りてもなかなか着かずに、もう少しもう少しと自分を励ましました。6合目辺りまでくると行ききた道は笑顔だった自分を思い出し、ひたすら歩いていました。とにかく山小屋を出発したときから雨だったのが残念でしたが到着してツアーの人たちにお疲れ様と声をかけてもらったときは本当に嬉しかったです。 それから近くの健康センターでお風呂に入り、ご飯を食べました。普段はそんなにビールを飲まない私ですがこの時ばかりはビールを買って飲みました。同じツアーの人たちと「お疲れ様乾杯!」といろいろ話しながら飲みました。1人で参加したけれど、こうやって知らない人たちとも同じ経験をしてお話できたのはとても楽しかったのでこれはツアーのいいところかなっと思いました。もう登るのはいい・・と思ったのですが、次と朝起きてみると、ご来光と星がみれなかった悔しさからもう1度登ろう!とはりきってます。もうすっかり富士山にはまってます。あんなに苦しかったのに、不思議ですね。最後にほんとにこのHPのおかげで何も知識のない私は、無事頂上まで行けた気がします。今度は少しでもこれから初めて登る人のために参考になれば・・・と思い投稿しました。来年までまた体力をつけ挑みたいとおもいます。ありがとうございました。おまけ!印象に残った事・・・若いひとより年配の人の方が多い。トイレはすごい!(でもよく考えれば山当たり前なんですが・・・)旅行会社の添乗員さんも登山したこと。(仕事といえどなんか辛そうでした・・・笑)

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■16 富士山登れました! (須走口 8/4)

 こんにちは。8月4日5日と須走口より登りました。6月に行くことが決まってから、毎日のようにこのホームページを読み、登頂記念のお礼メールを出す日を夢見て、がんばりました。小学生2名(小四女、小五男)中学生男2名。42歳39歳パパと40歳34歳ママの8名です。
 心配をよそに、子供たちは早くて全然追いつけませんでした。登りは、山小屋ごとで待つよういっておいたので、はぐれませんでしたが。下りでは、歩けども歩けども、つかず・・・登りはいいけれど、下りはもう沢山!というのは、本当なんですね。準備もとても参考になりました。装備が重くても疲れるもとかなと重い特に8号目に泊まることもあり、おにぎりなどはもっていきませんでした。ただ、チョコレートとか甘いものは、口の中がべとつき気持ち悪く、ゼリー飲料がすぐ飲めてよかったです。疲れてくると、袋からだして食べたりするのも面度くさかったりするので。参考までに。
 8月4日 AM  8:30駐車場出発。アドバイス通りのんぴり歩く。休むときは立ったまま。以外に頑張れる。日差しが強く結構暑い。六号目までが長い。木々の中を山小屋まだかな。まだかな。と歩く。少し離れると人の気配がせず、もくもくと歩く。時々、自衛隊の演習のドーンという音を聞きながら・・・六号目をすぎると七号目はすぐつく。子供たちに七号目でご飯食べようとえさでつったので、驚異的な速さでどんどんいってしまう。AM11:15七号目到着お昼。うどん、トン汁定食を食べる。うどん800円定食1300円。予想に反して、まぁまぁ。もっとヒドイのかと思いました。同行の3人が来るのを待って、12:45八号目に向けて出発。ゆっくり登っているので、気が楽。景色を楽しんだり外人さんと話したり。
 PM 2:00江戸屋到着。はやかったけど、泊まりの人はもういいですとの事で、寝床に案内してもらう。1枚の布団に2人で寝れるかな?の心配をよそに目にしたものは、枕でびっしりの布団。えっ?という間もなく枕幅で寝てくださいとの事。(勿論かなり小さい枕。男の人は肩幅の方が大きい)しかし、横になれるだけでもヨシとしよう。と横になると、これまたジトーとした布団で、わかっていても、嫌になってしまう。そんな中子供たちは、プロレスとかして遊んでいる。ホーンと子供って適応力あるなぁと思いいつつウトウトすると、同行の3人PM3:00到着。運悪く夕立にあってしまって、ビショ濡れ。団体もぞくぞくきて、とにかくウルサイ。若いから楽しいし、元気なんだろーけど、とにかくウルサイ。そんな中、パパ二人と子供達は熟睡。 ママ二人は、眠れずでも時が過ぎるのをじっと待つ。夕飯は、カレーで、ご飯に芯もなく満足。だけど、頭が痛くなり、気持ちも少し悪くなり食べられず。そんな中ビール飲んでる人一杯いるんで、びっくり。その後、いびきや、物音でなかなか眠れず、9時に外に出ると、何も見えないほどの霧。こんなんで夜中登れるんだろーかと思いいつつ、12時にまた起きて外を見ると山中湖を始めすごい綺麗な夜景と満天の星。流れ星も見れて、やっと気を取り直す。
 8月5日 AM 2:00山小屋出発。本八号目で、渋滞にはまる。予想以上の渋滞でディズニーランドの行列の進むような感じ。こんなんでご来光間に合うのかと不安になりつつも、どんどん明るくなるし・・・前は詰まるしで。でも、そのおかげで、酸素もほとんど吸わずに苦しくもなく、休みもとらずに登れました。只、おなかが減って、ゼリー飲料を立ち止まっている時にとりながら。オススメです。気温が低いから喉も乾かないし、手軽に少しずつとれるので。そしてAM4:20 到着 。山口屋さんの前で御来光をみていると君が代が流れ、一緒に歌っている人がいっぱいいました。段々登ってくるさまは、幻想的で感動しました。
 お弁当を食べた後、お鉢周りをしました。たまたま私達は、左周りだったのですが、その方が足には楽なような気が゛しました。右回りだと測候所のところにエグい坂とかあるし、登りが多いようなきがします。風もなく、天気がよく、NTTの所で、芦ノ湖や大島や伊豆半島が見え、ボーっと感心しながらみていました。NTTの人が観光案内もしていました。郵便局でカモメールをだし、AM8:30下山開始です。
 途中八号目の山小屋に300円で預けたリュックを受け取り、砂走を下りました。下っても下ってもつかなくて、登るとき見えた五号目の山小屋が全然近づかなくて、泣きたくなりました。私は、普段から運動しているので、登るのは全然つらくなかったけど、下りは左足の外側が痛くなってしまい、ステッキがあってやっとこおりました。子供達はあっという間に下山してしまい。今考えても、下山が一番つらかったです。左足首と両膝はテーピーングしていったので完璧でした。同行者が来るのを山小屋で一時間程待ち、下山しましたが、疲れた体に駐車場までの2kmが長く、ステッキなしではつらいと思います。スキーのストックで輪が大きいのがいいかもしれません。砂礫にも埋まらないし。下りは長めがいいとおもいます。暗記する程、このホームページを読んで、持っていくものを考えて、初めてでほぼ完璧なくいのない富士登山をする事ができました。天気にも恵まれ、翌日山中湖に泊まり、しみじみ皆で登ったんだね。と見上げた時夢のようでした。山小屋は、七号目五尺?の見晴館が飲み物安いみたいです。登りの人しか寄れないので、空いているみたいだし。今度行くときは、絶対もう少し幅のとれる山小屋で寝たいな。でも、富士山に行って、いかに私達が余計な物に囲まれて暮らしているのかがよーくわかりました。同行者は、二度と行きたくないと言っていたけど、私は、泊まりの山小屋を除けば、また行きたいな。満天の星と、景色のよさと。朝のお弁当も、皆はマズイと言ってたけど、私は感謝の気持ちで美味しくいただきましたよ。本当にありがとうございました。いつか、ペンションの方にも是非遊びに行ってみたいです。それでは。

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■17 登頂成功!! (須走口 8/7)

 8月7日お昼登頂成功しました。妹たちが、去年登った河口湖口から登りました。家を出発するのが遅れて、登る途中で日の出を見られたらいいな。と思っていたのですが、結局登り始めたのは朝日を見てからでした。6時過ぎに登り始め、6号目まで、びっくりするぐらい早くて、こんなのでいいのかなと思ったくらいでした。でも、いろいろ話を聞いていたので、まだまだと思いながら登りました。思ったとおり、7号目8号目と行くうちに空気の薄さを実感しました。あいにく天気も曇りがちで、振り返ってもあまり下は見えませんでしたが、私は、始めてだったせいか、とても楽しくて、体の疲れもほとんど気にならずに、上をただ目指してどんどん登って、11時過ぎには、頂上につきました。
 頂上で、うどんを食べたのですが、確かに高かった。でも何よりもおいしく感じました。その後火口を見てまた感動しました。それまで何度も本当にここが富士山?と思いながら登っていましたが、これを見て納得。本当に日本一の山に登ったんだぁ〜。妹といっしょに感動しまくりでした。
 帰りは、一緒に登った友達が、だいぶ遅れてしまっていて、もしかしたら途中であきらめたかもと思ったのですが、がんばって登っているかもということで、登ってきた道を降りました。しかし、この判断は正解でした。友達二人も、少しずつ少しずつ自分のペースで登ってきていて、本8号目より頂上側で会えました。それぞれ下で会うことにして、別れましたが。その後が大変でした。登るときにはそんなに感じなかったのに同じところを下ってみると、傾斜のきついこと、よくこんなところを登ったね。といいながらの下山でした。それに加えて、8号目のあたりから雷はなるし、雨は降り出して強くなる一方だし、登るときの楽しくてハイな気持ちはどこへやら、雷と、傾斜のきつさに四苦八苦しながらの下山でした。
 正直言って、登るまで私は、山登りなんてきついだけなのにみんな何がそんなにいいんだろう。と思っていました。まあ富士山は日本一の山だし、一度くらいはいい経験だ。きつくても一度くらいはがまんできるし、ぐらいの気持ちでした。ところが、登ってみて思いました。山登りってこんなに楽しかったなんて。もう病み付きです。あの苦しくなってからの登り、一歩一歩山肌を踏みしめていく実感はなんともいえない気持ちよさでした。苦しいことが、楽しいなんて今までにない経験でした。おおげさだけど、山があるから登る本当にそうなんだと思いました。何度も何度も富士登山に挑戦する気持ちがわかった1日でした。
 来年は、両親を連れて登る予定です。さっそく妹と計画を立てています。きっと今年以上に、波瀾ぶくみの登頂となると思います。そのときは、また報告させていただきます。

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■18 初めて登った! (須走口 8/17)

 初めまして、秋田からお便りします。登ったのは私(33歳、特別な運動はしてません)と妻(25歳、30分程度のウオーキングを週3回)です。休みの関係で8月17日の早朝に登り、夕方まで下山という計画で事を進めていました。
 実は妻が登山は初めてということで、登山の雰囲気を味わうため、地元の鳥海山(出羽の富士と呼ばれる2300メートルの山)に8月11日(金)に登りました。この鳥海山は山頂まで約4時間の登りですが、岩場、ガレ場など両手両足を使って登る場所が幾度となくあり、けっこうハードな山です。どうぞお試しあれ。妻は鳥海登山が大変こたえたようでしたが、富士山関係のHPや情報誌から、富士登山は時間はかかるが鳥海山よりはかなり楽であるとなだめて連れ出しました。

 家を出発したのは8月16日午前0時。帰省ラッシュで道路が混んでいたため、午後3時ごろ山中湖(16,17両日の宿泊地)に到着。須走登山口に下見に行ったのですが霧で山頂が全く見えず、明日の天気が大変不安。須走のセブンイレブンには凍らせたドリンクがあることをチェック。明日の食料、飲料はここで買おう。ずーっと運転してたので午後8時には床につく。午後11時ごろ、雷と激しい雨。明日は大丈夫か、かなり不安。ちなみになぜ須走口から登るのかというと登り口まで自家用車で行けるからという理由。8月17日(木)午前3時起床。山中湖は小雨。玄関を開けてくれた宿の人が冷たく一言「雨っすよ」とつぶやく。前日のセブンイレブンで朝食及び登山中の食料を購入。私はおにぎり2個とコーヒー、妻はおにぎり1個とパン1個を駐車場で食べました。登山中の2人分の食料としておにぎり5個、パン1個、カロリーメイト2箱、ミルクチョコレート1箱、凍らせた500ccのドリンク4本、2リットルのお茶1本。今にしてみると多少(かなり)高いけど上でも買えるので少々持ちすぎたような気がします。酸素も各自1本持っていました。
 5時前に須走口到着。手前の駐車場は既にいっぱいで上の駐車場の空いているスペースに駐車。そこから赤い富士山とその山頂が見え感動しました。北東北に住んでいると富士山は全く普段見ることがないのです。旅行や出張で東京・関東に出かけてもなぜか富士山を見ることが今までなく、初めて見る富士山、本当に感動しました。写真などを撮っていると雲の下から太陽が昇ってくるのが見え、「あーこれがご来光か」とこれまた感動。これから始まる試練を前にひたすら感動していました。朝はいつも天気はいいらしいが、今日1日天気が良ければいいなぁ。5時17分5合目出発。6合目到着6時53分。1時間36分で到着。私たちの見ていたるるぶには2時間とあったので少し速いペース。尚、5合目を出発してすぐの樹林の中で暑くなり、私は上はTシャツといういでたちに。リュックの中には食料、酸素、雨具、トレーナー、長袖シャツがあり、かなり大きな荷物となっている。
 7合目到着7時43分。このへんより妻は「空気が薄い、空気が薄い」と言い出す。私は感じない。本7合目8時30分。8合目8時59分。二人でパンを1個食べる。休憩しているとTシャツ1枚では風が寒い。
 本8合目9時36分。8合5勺9時59分。ここで妻が酸素吸入。このへんより日の丸が見え出すのかな。山頂に行くまであれが山頂とは思っていなかった。
 9合目10時35分。ここで食事私はおにぎり2個。妻はカロリーメイト。妻はふたたび酸素吸入。少し頭痛がするとのこと。9合5勺はどこにあるかわからなかった。
 石段を登りきったら頂上。とうとう来たぞの11時28分。天気は快晴。上には雲一つ無いが下には雲がたくさんある。あーこれが富士山なんだなぁと登頂した自分に酔いしれる。天気はよいが下界が見えず少々残念。少し休んだあと、お鉢を廻ろう思ったが、妻は疲れたので休んでいるとのこと。るるぶにはお鉢巡りは1時間20分とあったので、妻に1時間で戻ってくると言い残し荷物を置き、財布より2000円を出し、ポケットにカメラと一緒に入れ、反時計回りに出発。結局妻の元に1時間弱で戻ることができましたが、けっこう急ぎました。途中、休んだり、写真を撮ったりしながらだと1時間で廻るのは大変かもしれません。特に測候所の前の坂(馬の背)は登りにしろ下りにしろハードです。どちらかといえば下りになる反時計回りが楽なような気がしますが・・・。転がっている米軍の方を見かけました。郵便局で友人にハガキを出そうと思ってお金を出そうとしたら、「あれれ、無いぞ」。どうもどこかでカメラを出したときに飛んだらしい。2000年に富士山頂に2000円を寄付してしまったようです。
 妻の元に戻り山頂で日付入りのキーホルダーなどを買い、下山しだしたのが午後1時15分。2分ほど下ってから、杖が必要か相談。必要ならもう一度山頂へ行って買おうかと。結局杖なしで下ることに。快調に下山するはずであったが、妻の頭痛がひどくなってきたようでペースが上がらない。「頭が痛い、吐き気がする」と。高山病か。本7合目当たりで頭痛がピークに達ししゃがんで泣き出す始末。私は何もできずにまず休ませ、酸素を吸わせる。その後ゆっくり下山する。砂走りの前あたりで調子が戻ってきたよう。砂走りは、快調に下ることができたがこれがまたくせ者、終わらない終わらない。スパッツがわりにつま先とかかとの部分を切った靴下を靴の上にはいて走っている人を見ました。なかなか考えてますね。前日に雨が降ったせいかあまり乾いていないので思ったより埃は飛ばない、顔が汚れない。膝ががくがくになりながら、3時55分に砂払5合目。顔を洗う必要はありませんでした。これより5合目まで30分とのことでしたが、本当に30分で5合目到着。5合目でかき氷とソフトクリームを食べていると雨が降ってきました。
 登り始めてから下山まで約11時間の私たちの富士登山の終わりを告げる雨でした。初めての富士登山、いろいろありましたが無事登頂できました。日中登山下山の体力に自信があれば装備はかなり減らすことができると思います。食料飲料よりお金を持っていった方が楽です。一番大事なのは「天気の良い日を選ぶ」ということだと思います。私たちはたまたま予定していた日が晴れたので予定通り登山できましたが、もし天気が悪い場合は2日までは待つつもりでした。晴れた日に安全な登山をしてぜひ富士山のすばらしさを味わってください。次回は山頂でご来光を拝みたいものですがいつになることやら・・・。HPからは役に立つ情報をたくさんいただきました。ありがとうございました。

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■19 行ってきました (河口湖口 8/18)

 近畿日本ツーリストのクラブツーリズムのツアーで行ってきました。18日河口湖口の五合目で昼食を取って12時頃出発しました。50名弱のツアーで2/3程度が年配女性だったので、出発時より歩く速度が29才の私にはかなりスローに感じました。15分歩いては5分休憩というペースでしたので、58才の母も余裕をもって歩を進めていました。6合目で最初の一人が脱落し、そこの山小屋で一夜を明かし、翌朝小屋のご主人の指示に従って下山されたようです。そのご7合目でも脱落がでましたが、前日より体力を蓄えていた私は高山病の兆候もなく、順調に歩を進め、母も皆さんの体験談よりのアドバイスに従て大きな深呼吸を繰り返しながら無事宿泊する太子館にたどり着きました。夕食はやっぱりカレーでしたが、私達には量も十分でしたし、味もなかなかのものでした。なにより従業員のお兄さん達が親切でとても好感がもてました。夕食の時にオーナーよりお話しがあって、少しでも調子の悪い時は無理をしないで、登頂を断念する勇気も必要だということでした。持病がある人はなおさら少しの体調の変化でも命取りになることもあるとの事でした。とてもためになる有難いアドバイスを頂きました。食事が済んでから二段ベットの寝袋で休みましたが、耳栓は必ず持っていったほうが良いと思います。持っていた私はかなり眠ることが出来ましたが、持っていなかった母は寝付けなかったと言っていました。
 深夜12時頃に太子館を出発し頂上をめざしました。太子館より頂上までの道のりはそれまでよりも二倍くらい大変でした。私はここまできても高山病の兆候は全くなくガンガン登れましたが母は休憩毎に酸素を吸って頑張りました。ここで、私からのアドバイスですが、年輩の方や体力に自信のない方は山側を歩いたほうがいいと思います。谷川を歩いていた母がコケてあやうく下に落ちそうになりました。私も背中が一瞬冷たくなりました。頂上直下は少し渋滞しましたが、母にはちょうどよい休憩になったようです。渋滞も悪いことばかりじゃぁありませんね。頂上には4時頃到着し、ガイドのお兄さんの音頭で万歳三唱をしました。ご来光も拝むことができ、あの日の出は一生忘れられないです。最終的には脱落者は5名程だったようで、大変成績が良かったようです。(天気にめぐまれたんですね。)
 しかし、頂上のトイレのひどさにはつくづく悲しくなりました。あれはもう国のレベルで対処すべきではないでしょうか?富士山に登る人が使うのですから、入山料を徴収するのもひとつの手段ではないでしょうか?(私の勝手な考えですが・・・)下山は私にとっては登りよりず〜っっと大変でした。かなりの巨漢の私は体重のすべてが両膝にかかり、自分の足という感覚がなくなりました。杖は絶対必ず必要です。出来れば両手に持っていたほうがベターかも・・・
 5合目にたどり着いたときは疲労感は当然ありましたが、やり遂げたという満足感の方が勝りました。気分爽快!!
 これから登る方へのアドバイス(おこがましいなぁ)ですが、前日は体力を温存して体調を整えておくこと。リポDなどの栄養ドリンクなどを活用するとかなり違います。ツアーで挑戦する方はガイドさんの直後を歩くこと(前と後ろとでは天地の違いです)。調子の悪いときは断念する勇気を持つこと(恥ずかしい事ではありません)。他の登山者の迷惑になるようなことは絶対にしない(今回は年輩女性のマナーの悪さには驚かされました)。装備はなるべく軽く。チェックリストなどを作って確認する。防寒着は必要です。靴はトレッキングシューズ以上を履きましょう(下山時に威力を発揮します)。数えきれないほどの注意点はありますが、体調さえ十分であればたいていのことには対処できます。先人の体験談が私の成功の秘訣となりました。先人の皆様ありがとうございました。私は来年また違うルートで挑戦したいと思います。その時までもう少し減量しなければ・・・軽いにこしたことはないな・・・

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■20 富士登山レポート (河口湖口 8/19)

 さて、私は42歳の編集者。2000年8月19日から20日にかけて、息子たちといっしょに初めての富士登山をしてきました。登山の感想や気づいたことなど、少々書き送ります。
 まずアクセスですが、若いかたの中には、お金をかけたくない、という人もいるのでは? 東京からのアクセスでお勧めなのは、新宿駅西口から出ている河口湖口行きのバスです。ノンストップで富士山五合目まで行き、料金は片道2600円。一番安いアクセス方法ではないでしょうか? バスは夜7時半に出発し、10時少し前に到着します。私の乗ったときは「日本の高い交通費に辟易した」外国人だらけでした。かれらは安い情報を驚くほど早く入手します。ちなみに帰りのバスは同じ場所から午後1時、2時、3時に出発します。こちらはノンストップではなく、調布や深大寺などでも下りられますので便利です。今回の富士登山は私にとっては初めての挑戦でしたが、登山そのものは大好きで、先月憧れの北岳にも登ってきたので、まあ、何とか登れるだろう、という気持ちで挑戦しました。さいわい天候に恵まれ、とにかく急坂の連続で疲れた、ということ以外は予想外のアクシデントはありませんでした。とはいえ、山じまいの時期に当たったせいもあるでしょうが、すごく寒かった!風も雨もなくてあの寒さですから、天候が悪かったらどんなに辛いでしょう。富士においでになる方は、スキーに行くつもりで装備を整えられるといいと思います。といってもご来光のあとはぐんぐん太陽が昇って、あっという間にかーっと照りつけてきます。日焼け止めクリームは必携です。
 他の山と富士山を比較して思うのは、富士登山はいくつかの点で非常に特殊だということです。まず山登りは普通、夜間はご法度、というか、無謀ですが、富士山は夜登る人が大勢います。ご来光を仰ぐため、というのと、やはり昼間のあの直射日光下での登りはきついのですね。富士山での夜間の登りは体力にさえ問題がなければ、危険ということはありません(暑いのがダメ、という人にはかえってオススメかも)。それから、富士山は外観の美しさとは反比例して、景色が単調で変化がなく、殺伐としている、ということ。あの景色は、登る人の気持ちに水をかけます。赤いガレキの道を見つめて歩いていると2倍疲れるのではないでしょうか。富士山だけに登って「あれが登山というものか」とイメージされると辛いものがあります。ガイドブックには「富士登山は一般向き」となっていますが、なかなかどうして、体力の要る山だと思います。とくにご来光を見る場合は、夜を徹して歩きつづけるわけですが、あんなに高い山に、未経験者が徹夜で登るなんて、本来はありえないことですよね。長い間、富士登山をいつかは、と心に決めていたのですが、いざ登ってみると、「案外山としては短調」という印象です。富士山に登って「山に登る達成感はいいな」と感じられた方は、次はぜひ、富士山以外の山にもチャレンジしてみていただきたいです。以上、参考になれば幸いです。

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