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2000年の皆様の体験記


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■1 登ってきました (富士宮口 8/19)

 8/19ー20の1泊2日で富士登山に出かけ、ぶじ登頂して参りました。メンバーは 男性7人(そのうち3人がフランス人)、女性3人です。
 富士宮口の新五合目からスタートし、1日目に8合目の山小屋で1泊2日目に8合目でご来光を拝んでから 頂上まで登りました。私自信はひどい運動不足なので、やや不安でしたが その不安は見事に的中し、1日目の7合目から8合目にかけては、死ぬのではないかと思うくらい苦しい道行きになりました。10歩、歩いては五分休みという感じで、ほとんど前進しませんし、息はどんどん苦しくなるし、友人に荷物を持ってもらってようやく8合目に到着できた位でした。お天気は、良かったのですが 生憎雲が出てしまい、下界の景色は見えませんでしたが、お陰で夕方に雲に映る富士山の陰を見ることが出来、「ああ、今本当に富士山にいるんだなあ」と実感することができました。8合目の山小屋では、、美しい夜空の星を堪能しました。もう、これだけでも来たかいがあるというものというくらいでした。生まれて初めて天の川を見ることもできました。
 そして、いよいよ頂上への挑戦。1日目はなかなか自分のペースが作れなかったのですが、2日目はこのHPにある通り ひたすら、自分でももどかしいくらい、ゆっくり登ることに専念しました。お陰で8合目を6時20分にでて、頂上に9時30分に着きました。通常1時間30分で登れると言うことから、いかにゆっくり歩いたかわかります。
 頂上では2時間程休んでから下山しました。登る時とちがって、明らかな目的がないので、下山は辛く退屈な道のりでしたがそれだけに、新五合目に着いた時はの喜びはひとしおでした。もしかしたら、頂上に着いた時よりも嬉しかったかもしれません。それにしても、一緒に行ったフランス人の逞しいこと。ほとんど何の装備もしていないのに、1日目に私が7合目辺りで苦しんでいるときに、すでに9合目まで行ってしまっていたのです。あの体力には、ひたすら驚かされました。
 さて、今回は本当にこのHPにお世話になりました。持っていくものから、なにから全てこちらで学ばせていただきました。ありがとうございます。最後に、私とが持っていった食べ物で案外好評だったのが、ピンキーのレモン味と森永のキャラメルでした。特にキャラメルは意外な美味しさでした。是非一度試してみて下さい。

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■2 富士登山レポート (富士宮口 8/3)

 一年越しの念願が叶い2000年8月3(木)〜4日(金)、ついに富士山、日本最高峰への到達を果たしました。思い起こせば一年前の夏の夜、娘の夏休みの宿題にセミの脱皮をベランダで観察していると、西の夜空に富士山のシルエット。その稜線に頂上まで点々と続く明かりの列、「ありゃなんぞや?」と思いそれが夜間登山のライトの列と気がついた時から今日、この時を目標に心身の鍛練に努めてきたのです。
 登山計画の立案にあたり、この6月にインターネットを始めたばかりの私、【富士登山】で検索したHPをむさぼるように読みあさり、用意は完璧に整えることができ、イメージは破裂寸前の風船のようにふくらみました。本当にありがとうございました。前掲のごとく綿密な登頂計画を立案するも、メンバーに辞退者がでたり(根性無し!)決行当日に仕事が入っているのを忘れていた不心得者がいたり、挙げ句の果てに当日どうしてもはずせないお通夜が入ったりと計画を大幅に変更せざるを得なくなりました。ま、しかし、それぞれ社会的立場、責任のある参加メンバー故、大人の遊びの大前提は仕事第一!家庭第一!安全第一!と、柔軟に対応し当日を迎えました。参加者はN氏、T氏、M氏、そしていいだしっぺの私の4名。
 8月3日夜21:30、藤沢を一路富士山に向け出発、箱根をぬけ23:50富士宮新5合目登山口に到着(この時間で5合目Pは満車、星空観察の人も沢山いて望遠鏡が10台分は占拠していました。)何とかスペースを確保し車外にでて腰を伸ばしたら全員しばし唖然、満天の星に一人残らず30秒は口を開けてだらしなく空を見上げていました。空の真ん中にビシーッ!と天の川、流れ星はビュンビュン!「この星空を見たらもう満足、帰ろう!」なんていう者もでる始末。日の出前の登山開始を決め一同仮眠。T氏は歩道で寝袋にくるまり星を見ながら、他3名は車内で。T氏も夜半には車内に入ってきたり、M氏のいびきがうるさかったりで睡眠不足を口々に訴えながらも3:00 起床。
 3:40 装備を整え元気に出発。まずは話題の2億円トイレにて世俗の○○をおとして身軽になり足取りも軽く新6合目をめざす。
 4:15 新6合目着、外人さんグループと記念写真を撮り「ありゃロシア人だ。」 「いやニュージーランド系だ。」などと勝手に言い合いながら7合目を目指す。この辺からそろそろ息を切らすもまだまだ元気、空はすっかり明るくなってきた。4:50 6合目山小屋跡地にて宝永火口と富士の稜線を影にして感動の朝焼け、御来光を拝む。朝日の放つブルーが墨、赤紫、朱、橙のグラデーションを刻一刻と吹き払っていく … (やっぱ文才のない私にはあの光景を文字にするのは無理だわ。)自称“ゲージツ家”のN氏はフィルムをリバーサルに入れ替えせっせと創作活動、まだまだ元気。5:15 新7合御来光山荘着、ここで満を持して必殺の気休めグッズ“サンソクン”登場!あまりの軽さに「本当にはいってんのかよ〜?」、「色でもついてりゃ、も〜ちっと吸った気がすんのになあ」、「味付け酸素ってのあれば売れると思うけどなあ」 などと当人たちはすでに高山病の初期症状である“思考機能の低下“に陥っていることには少しも気づかず、バカなことを言いながらもスーハースーハーと疑り深げに気休めをしつつ次なる山小屋を目指す。
 6:10 元祖7合目!着、聞いたり、読んだりして充分承知してはいたが、この事態に直面するとやっぱりムカつきます。どちらかが6合5勺とか、7合5勺とか譲り合う気はないんでしょうかねえ?この辺りまでは皆、ペースを合わせて小休止も予定通り、「俺のリュックは重たいんだぜ。(誰のせいでもないんですけど)」 「おれはデブなんだから少しは気を遣えよ!」 「おい、何で人より少しでも上で休もうとするんだよ!」などと和気藹々と登ってきました。ここまではメンバー最年少、仮眠充分のいびきのM氏がダントツでパーティーをひっぱてくれました。山小屋で休んでいると「上に見える鳥居は山頂ですか?」と聞いている人がいました。「8合目の山小屋と診療所だよ。」とのつれない答え、現在地からは上の小屋から先は見えないのでそんな気になるのも解ります。「でもここでへばってる人は助けを求めてあの上の救護所まで行けないよなあ〜」なんて思いながら8合目目指して出発。この辺から各人のペースにばらつきがでてパーティが縦長に展開、ちなみに私は休憩の後、不思議なくらい足は軽くなるがペースがつかめない。逆に足の疲労とともに二浅一深の呼吸法と足どりはというとゾンビか亡霊のごとく、ズラ〜ズラ〜と歩幅を短く上を見ずに登るという(あっ、亡霊には足はなかったか)歩行法をあみ出し快調に高度を稼いでいきました。
 7:15 ついに富士山頂を見渡すことのできる8合目山小屋に到着、「お〜、あそこが頂上だ、あと少しだ!」って気持ちと「まだあんなにあるのかよ〜。」と言う気持ちが頭ん中ぐるぐるで“サンソクン”吸いまくりのひとときを過ごしました。ここでメンバーの一人、T氏 (彼は高校時代、かの奥寺選手と共にサッカーをしていたバリバリのスポーツマンでしたが…20数年前までは、それ故アキレス腱と膝に古傷をもち、従前より懸念はしていたのですが)登頂断念を申し出ました、が、メンバーの温かい励ましで「あとひとがんばりするか」と痛む足をひきずりながら9合目にむけ出発。
 8:05 9合目万年雪山荘着、ここで前出のT氏、登頂断念、「ここで待ってるわ〜」 私はあくまで全員登頂を目指していたので非常に残念に思いましたが、さすがに最年長のN氏は気持ちの切り替えも早く、「じゃ、荷物の番しててね」と重たいリュックを置いて“サンソクン”とカメラだけ持って最終アタック準備。もちろん私もリュックを置いてウェストポーチに飲み物を詰め込み「あ〜、こりゃ楽だわ」などと言いながら出発。しばらく行くと右手には残雪、「スキーがありゃ帰りはものの数分で直滑降なのになあ〜」とか「ハンググライダーがありゃいいんだよ」とか「誰がそんなそんなもん持って上がってくんだよ バカタレ!」などと言いながら記念撮影を済ませあとは黙々と歩く。9合5勺までは岩場が続き、皆無言、もう目の前に山頂は見えるのになかなか近づかない。上は見ない、前も見ない、足下だけを見て何ともイジケた暗〜い歩き方、端から見たらかっこわりーだろうなと思いながらも、でもこれが一番楽なんだからしょうがない。この辺では私がグイグイと(?)パーティーをひっぱる。8:55 さあ〜いよいよ9合5勺に到着。もうここまで来ると一休みももどかしく一刻も早く山頂へと気は急いて出発するもやっぱり気持ちとペースは裏腹でした。ここにきて最年長のN氏が俄然ペースアップ。N氏の高山病症状は8合目位がピークだったようで、驚異的な高地順応性を見せ“栄えある第一登頂者”を目指しグイグイと登っていきます。「クソー、上に行ったらいばるんだろうな〜」なんて思っていたら目の前に鳥居!そして見晴台が現れ最後はあっけなく山頂へ!(そりゃそおだよ、前も見ないで歩いてんだから。)
 9:30 登頂!山頂からは残念ながら上がってくる雲のため下界の景色はないものの、大快晴!青い空と白い雲のコントラストが自称“ゲージツ家”のN氏の創作意欲をえらくかき立てていたようです。メンバーの満足感と疲労感はピークに達し鳥居上の岩山にてしばし脱力状態。N氏は“栄光の第一登頂者”の栄誉を手にして上機嫌!後から上がってきたM氏は「どこでもいいからちょっと寝ようよ。30分だけいいでしょ。」などと人の往来する売店前で寝る体勢。私は一人冷静に地元藤沢ベースキャンプに連絡係として残してきたI氏にそして家族のもとへ登頂の報告 「〈ガー、ピー〉第一次アタック隊8月4日午前9時30分〈ザー〉日本最高地点に到達〈ザー、ザー〉致しました。山頂は快晴、無風、人がいっぱいです。… どうぞ〈ザー〉」(〈 〉内は効果音)などとすっかり気分は大盛り上がり!神社裏手にまわり火口の絶景に大感動しながら記念撮影を終えるとN氏、M氏はあっという間に爆睡モード、私も一度はその体勢に入るも、やはり測候所の白いドームがどうにも気にかかり 「お〜い、最高地点まで行こ〜よ〜」と声をかけるも「も〜、い〜よ」と、なげやりな返事。ここで「登頂一番乗りを果たせなかった口惜しさも手伝ってに“ただ一人の最高地点到達”もおいしいかも… ムフッ」なんてセコい考えが頭をもたげ 「じゃ、いってくるね〜、15分で着くから下から写真とってね〜。後悔しても知らないよ〜」 なんて言いながらさっさと出発。
 10:30 ついに日本最高地点、剣が峰、測候所に到達!これも事前に仕入れた情報により右手の展望台2段目にて大満足の記念撮影。カナダ人のエリックと国際交流も果たし、双眼鏡で下を見るとN氏、M氏はピクリとも動かない“マグロ状態”。さすがに富士山頂ではM氏のいびきに文句を言う人は誰もいない様であった。
 10:45 再び合流し、浅間神社で参拝を済ませ11:00 下山開始 当初計画には、御殿場口から砂走りして宝永火口を横断してなんて考えていたが、この段階では情報にあった「歩く距離がかなり増えます。」のフレーズが頭の中で巨大化して、その気はまったくなくなりました。下山は快調に進みすれちがう人には「あとすこし、がんばってね〜」 「あと5分で頂上だよ〜」とウソばっかついて励ましながら9合5勺、9合と下り、T氏に合流。まずはお互いの無事とアタックの成功を祝い、げんきをタップリ充電したT氏を先頭に、リュックの重さに再び悩まされることになったN氏、私、空になった“サンソクン”を持たされて文句たらたらのM氏と万年雪山荘に別れを告げました。この頃からです、私の脚に異変が起こり始めたのは…まず左の膝の両側の靱帯に痛みがはしり、庇って歩く右足ふくらはぎ上部にも痛みが…8合目を過ぎる頃には登下山道に張ってあるロープを頼りに右手のステッキに体重を掛けながらの下山。「すれちがうのに登山者優先なんてまちがいだよ〜、絶対に下山者優先にすべきだ〜」なんてぶつぶつ言いながら、もう「がんばってね〜」なんて言う元気は全く無し。逆に登山者に「大丈夫ですか?」なんて声を掛けられちゃう体たらく。後ろには見かねたM氏が心配そうにおもり役を務めてくれて「ロープとステッキが無かったらここらで泊まりだな」なんて半分本気で思っちゃいました。
 2:40 新7合目を出てしばらくするとパラパラ雨が降ってきてカッパを羽織る。「一応持ってきた物はこれで全部使ったわい」などと変な満足をしながら無言で下山。3:00 新6合目に着く頃には雨は本降り、膝の痛みは両足に広がり平坦な道も苦痛に耐えながら雨に追い立てられるように降りてゆく。2億円トイレに着く頃には雷鳴が遠くに聞こえ始めたと思ったら、そこから5合目までの数分に天候はさらに悪化、カミナリゴロゴロの土砂降り。駐車場への階段を下りてる最中にはピカッ!ドーンと2発の落雷、大慌てで売店に逃げ込む。3:30 なんとか無事下山完了。ちょうど12時間の富士登山でした。(帰宅後、夜のニュースでは山頂にあった、6日に行われる富士登山駅伝の撮影クルーの機材に落ちたとか、その上ひょうまでふったらしい。4時間前までそこにいたのに!でも、あれだけすれちがった登山者達はどこで、どうしていたんだろう?あ〜恐ろしや。)びしょぬれになって車に戻るも外は豪雨、雷から逃げるべく「とにかく人里に戻ろうや」と運転は当然のごとく頂上での仮眠充分の最年少メンバーのいびきのM氏、帰りの車内はスカイラインのつづれ折りでの車酔いでゲーゲーやってる私、着替えを忘れてパンツ一丁のN氏、爆睡を決め込むT氏、それぞれの素敵な思い出に満たされ一路、藤沢へ!
 6:30 無事藤沢着、即解散。何故かメンバーの口から打ち上げ、乾杯の声も挙がらず (そういえば私、さる“モルツクラブ”なるビール党の顧問を務めるほど、人並み以上のビール好きのはずなのに)頂上でも、下山してからもその気にならなかったのと、山に行ったはずなのにおみやげが箱根で買った“塩辛一個”と言うのが、なんか不思議な気のする記念すべき第一回富士登山でした。(みんな、お疲れでしたのね〜)帰宅後、6日に放映された“富士登山駅伝”は各人、もちろんしっかりチェック!「こんなに楽なルートじゃなかったよな〜」なんて言いながら、「次はこのコースにすっか。」とか口だけは元気なメンバーでした。
 最後にいま一度、今回の私の登山計画に愛と勇気を与えて下さった富士登山関連HP開設者の皆様、そしてインターネットに感謝しつつ、富士山に乾杯!!

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■3 2回目の挑戦 (河口湖口 8/21)

 初めまして。8月の21日に登頂してきました。実はこのレポートは山頂から送ってます・・・・・とやりたくて、メール端末を山頂に持っていったのですが、寒くて手が動かなくて送信を断念しました。長文打たないなら、iモードのメールだけで充分でしたね。
 さて、実はこの一年間、運動してダイエットをしてまして、その結果足にかなりの筋肉が着いたんですよ。それなら、昔中学生の頃チャレンジしたけど7合目で見事に高山病でリタイアした富士山に再チャレンジしよう!、と言うことで登ることにしたんです。計画の際には、このHPが大変参考になりました。最初はツアーを利用しようかと思ったのですが、帰りの新幹線に間に合わなくなりそうなので友人と二人だけで登ることにしました。でもこれは私にとって大正解でした。1年間運動して筋肉付いて、肺も鍛えられていたのですが、実は心臓が鍛えられていなかったようなのです(ショートの運動を繰り返す方法だったからかなあ。もしかしたら、高山病のせいだったのかも知れません)。
 少し登るとバクバクバクバク・・・・。でも休むとすぐに収まるから、つづら折り毎に30秒ほど休んで・・・・・・というペースで登ることしたんです。もしツアーに参加していたら、すぐに付いていけなくなってリタイアしていたことでしょう。個人だととにかくマイペースでコツコツと登れるのがいいですね。
 さて、プランは一般的な山小屋で一泊して・・・という奴です。私達は太子館に泊まりました。天気が良くて順調に進むかと思ったのですが、私が軽い高山病にかかり、食欲が無くなって夕食を食べれなくなってしまったんですよ。でもやはり食べないと力は全く出ませんね。夜中出発してからの数時間はとにかくきつくて、リタイヤも考えました。しかし、途中でうどんを食べたらあら不思議、すいすい進むようになったのです。うどんが食べられない場合は、他の方々も勧めているヴィダーインゼリーがするっと入っていいかも知れません。あと、山小屋で売っていたバナナもとってもおいしくて、みるみる体力が回復してくるのが判りました(ただバナナは皮の処理がやっかいなので持っていくのは止めた方がいいかも)。
 と言った理由でかなりノロノロだったので、ご来光は特に山頂で見なくてもいいやという気持ちでコツコツと登りました。その為、山頂の鳥居から100メートルほど下の地点で見ることになりましたが、一面の雲海から昇ってくる太陽を見ていたら胸がいっぱいになり、思わず涙が出てしまいました(^^;)。
 そして最後は辛い下りです。まさか、あ〜〜〜〜んなに長い代物だとは思いませんでした。それまで全く問題なかった足に、まめが次々に出来ていくのが判る・・・・。でも、他の方の話でよく聞く関節の異常は出てきませんでした。もしかしたら、クッションタイプの中敷きを使ったのが良かったのかも・・・・。高級なスニーカーで、かかとにエアの代わりに高分子のゲルとかを入れているのがありますよね?。あれを使った中敷きで、分厚いスポーツ用とかと言うのを使ってみたんです。
 さて・・・・来年こそは山頂でご来光を見たいものです。そして心臓もっと鍛えて来るぞ!。おまけ・・・河口湖口下山道のつづら折りを降りきって、長い6合目までの横道を歩いていたときのこと、なんか「どどどどどどどどどど」という音が近づいてくる・・・・・『う、馬が突進してくる!?』。御者も騎手も居ない馬が、前から全速力で突進してきたのです。慌てて道をよけましたが、凄い迫力でした(^^;)。

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■4 富士山バンザーイ!(河口湖口 8/19)

 はじめまして!8/19・20と河口湖口より、初登山に行ってきました。職場内で山好き!?が集まり、20名程で行きました。経験者も多数。ただ、天候のため頂上まで登りきった人が少なかったのが心配、みんな嵐をよぶ女だの、雨男だの・・・が、当日は見事に晴天。暑ければ暑いほど体調のいい私には絶好の登山日和でした。とにかくゆっくり、「こんなんで着くんかいな?」と思うほどゆっくり進みました。「足をだせば必ず前に進むから、あせらず、止まらず行こう!上をむいて景色を楽しんで!」頼りになる経験者たちが何度も声をかけてくれました。上をむけば気道確保にもなるし、景色はすばらしい!どんどん近くなる青い空と、同じ目線から下になっていく雲、心地よい風、まさに自然が味方してくれてるような気分でした。
 夜は山小屋に1泊。朝2時より再び頂上へ。そして無事にご来光を拝むことができました!ばんざ〜い!!最高!!!
 今回、はやい人は7合目から、8合目過ぎると高山病に苦しんでる人が多くなりました。とくに山小屋では横になると余計に苦しかったようです。「眠らなくては」とあせる気持ちがよけい苦しくさせていたみたいですが、まくらを背もたれにして目をとじておくだけでも違うと思います。後は外に出てみると、そこには満天の星空。自然を楽しむことが一番だと思います。げんに、山小屋にたどりつくころみんなヨレヨレでしたが、雲海にうつる富士山の影をみつけたとき「おぉ!〜カメラだ!カメラ」と興奮状態。さっきまで酸素すってたのに・・自然の力はすごい!私は今回高山病になりませんでした。
 参考になるかどうかわかりませんが、登山が決まった1ヶ月前から、毎日仕事場でこっそり3Fまで階段10往復とチャリこぎを40分して気持ちをならしておきました。後は6合目から常にアメやチョコを口にいれ、水分もしっかりとりました。6合目、7合目、8合目と上に行くほど呼吸を意識してかえていきました。今回役だったもの、寒がりなら毛糸の帽子、下山時のスパッツ、サングラス、バンダナ(万能バンダナ)、なんせ下山の砂埃はすごかったので。(ちなみに下山は登る時と違って目印がない。ここはどこ〜?と思うこと多々でした。)後は気力です!実は私今年三十路記念に・・とみんなには言っていたのですが、いろんなことに迷っていて運命をかえる力がほしい(ちょっと大げさ)と思ってました。だからどうしても頂上に行きたかったんです。この気力がよかったのか!?
 登るきっかけはいろいろだと思いますが、確実に自然が自分の気持ちを雄大にさせてくれることは確かです。あと、ご飯はしっかり食べて行きましょう!!!一つ気になったのは頂上のゴミ。う〜ンンン。外国では「ヒマラヤを富士山のようにするな」と言われてるとか。せったくたくさんの自然をくれる富士山なんだから、自分のゴミはちゃんともって帰りましょう。本当に。海好きの私でしたが、また富士山に登りたいと思ってます。きっといろんな富士山を楽しむことができるはず!来年もいくぞ!!
 そして登る前にみたHPはとても参考になりました。ありがとうございました。

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■5 子供との登頂に成功(富士宮口 7/29)

 こんにちは、私は39歳の男性です。このHPを初めて拝見し、あの時の感動が蘇えっています。私は2回目の登頂なのですが、1回目(1998.9.7)の時に、”次は子供と登りたい”と思うようになり、翌年(1999)、その準備をすすめていました。子供は当時小学3年生(8歳)、初めての山登りなので、八合目まで登ることを目標に予定を立てていましたが、ぜんそくを再発しやむなく断念しました。足慣らしも含めて、三重県の藤原岳に行き山登りの面白さを教えることに成功、今年こそは富士山と思い、体調のいい日を選んでの念願のチャレンジ開始でした。
 その日、台風の影響で雨の心配をしましたが、子供の体調のいい日ということもあり、強行しました。名古屋を28日のPM8:00出発、子供は助手席で熟睡しているなか、29日のAM0:00五合目に到着しました、体を山の気圧に慣らすのと、子供の寝顔を見たらもう少し寝かせてあげたいと思い、4時起床を決め私も寝ることにしました。
 AM4:00もう少し寝たいという子供を起こし、おにぎりとバナナ、カロリーメイトを食べ、水分も補給しAM5:00に登り始めました。あたりは明るくなっていき、心配していた雨も降らず晴天の兆しが見えたころ、子供の”ここって本当に富士山なの?”と言う問いに”ドキッ”、写真でしか見たことがなく、道中も熟睡していた子供にとっては、想像していた富士山とかけ離れていたのです。五合目にある、”富士山表口五合目、標高2400M”の看板を見せ強制的に納得させて、いざ出陣!。30分歩いて、10分程度の休憩をとるペースで順調に登っていた子供も、AM8:00八合目に到着したころは、、歩くことに少し飽きてきた様子でした。そこで、頂上で食べるはずのカップヌードルを食べ、気を取り直し、再度出陣、少しペースダウンしながらも、AM10:00九合目に到着。
 しかし、ここからが大変、”足が痛い、疲れた、眠い”を連発する子供を、騙し騙し、引いたり押したりして山頂を目指しました。すれ違う人達に励まされ、PM0:00やっとの思いで頂上に着きました。7時間の長丁場をクリヤした子供と2年前の夢がかなった私は、人目をはばからず大声で万歳の連発でした。郵便局で葉書を購入し、親戚と学校の先生あて手紙を出したあと、皆へのお土産ということで、溶岩を50個ほど袋に入れた子供は、それを私のザックに詰めていました。(編者注:やってしまったことは仕方ないけど本当はこれ違反だそうです。とっていいのは写真だけ(^^))火口を見て、浅間大社に無事帰宅を祈願し、PM1:00下山開始、早く帰ってお母さんに報告したい子供は、脇目もふれずかなり早いペースで降りていきましたが、やはり疲れも、ピークだったせいか、無口になりがちでした。
 PM4:00六合目に着き、二人でそばを食べ、PM4:30に無事車に着いたとき”来年もまた登りたいね”と言った子供の顔は、自信に満ち溢れていました。帰りに”湯らぎの里”で汗を流すつもりでいましたが、どうしても帰りたいとの子供の要望でそのまま帰宅することにしました。PM9:00帰宅と同時にお母さんに報告、子供にとっても私にとっても、思い出に残る一日が終わりました。
 その日以来、親戚や友達に”すごい”と言われ、自慢する我が子は、一回りも二回りも大きくなりました。そして来年は、山室に泊まりご来光を見たいと思っています。私もまだ泊まったことがないので、色々な情報があったら教えてください。

■6 8歳の息子と登頂しました

 「後悔しない富士登山」に投稿されたみなさんの貴重なご意見のおかげで、なんとか登頂できました。子供連れで今後登頂される方のために簡単なアドバイスを・・・。(といってもみなさんの意見を集約しただけです。)私も息子も初登山。子供の場合は準備が大切です。
 まずは。子供は毎年サイズが変わる、高価なものはもったいない。かといってやはりトレッキングシューズじゃないとつらい(これは絶対です)。まめに量販店を回ると必ず子供用か女性用があります。大きめのものでも厚い靴底敷きを入れれば大丈夫。足先にスポンジを切って入れてもいいかも。息子は1、5cm大きかったが大丈夫でした。値段は2500円)
 次に。なんと言っても山頂は寒い。子供の場合高山病も重なるので、パニックに陥ります。特に下半身には厚着させましょう。(うちの場合は上半身は合羽を入れると4枚着たが、下がジャージ1枚で寒かった。失敗、あまかった。)
 そして高山病対策。ゆっくり登って気圧に慣れさせましょう。疲れはたまると絶対に抜けない。疲れて無くても必ずまめに休みましょう(15分登って5分くらいかな)。そしてまめに深呼吸と酸素補給をさせた方がよいと思います。ちなみに息子の場合山頂直前でパニックに陥りました。
 深夜2時に本八合の山小屋を出発し、4時過ぎに山頂到着も、眠気と寒さと疲れで滅入り、頭痛と吐き気が伴い、山頂手前200メートルは泣きじゃくり状態。ご来光もほとんど見ずに山頂売店でした。酸素は二人で4本すべて使い果たしました。あとは子供をだまかす術を。投稿されたみなさまのご意見を参考にしました。出発前はゆっくり寝かせるために当日朝まで内緒にしました。おやつも溶けないようにマーブ○チョコをはじめレモンラムネ等好物を準備しました(これも息子には内緒)。しかし私の酢昆布ばかり食べてましたが・・・。あとゼリー飲料は凍らせたら最高です。飲み物は二人で2,5リットルでも足りなかった。でも重いので多少高くても途中補充の方がよいかも。荷物は子供のリュックに軽くて嵩張る酸素を4本入れ、あとはおやつのみ。頑張った息子に感激し、禁断のゲームボーイまで買い与えてしまいましたが、登頂した価値は十分にありました。日本人ですから。ただ、下の娘(6才)が来年登ると言っているのには参ります。ハハハ。
 セロさんは勿論ですが、鎌倉の荻野さんはじめ投稿された皆さんに本当に感謝しています。ありがとうございました。
 最期に今後登山されるみなさまへ ゴミは必ず持ち帰りましょう。外人さんもたくさん登っているのに日本一の山がゴミだらけなんて恥ずかしい限りです。

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■7 富士登山報告 Yukariさん(河口湖口 8/12)

 私(27歳)、旦那(30歳)で富士山に初挑戦してきました。マイカー規制中だったので、富士北麓公園に車をとめ、そこからシャトルバスで5合目へ。そのころから雨模様で、まったく天気のことを気にせず、ここまでやってきたことが悔まれました。でも来てしまったものは仕方がないということで、少し腹ごしらえをして準備に取り掛かりました。天気を気にしなかったことから雨対策も万全ではなく、ポンチョのみだったので、カッパズボン(1本1,500円)を2本購入。
 19時40分に出発しました。雨と霧で視界が狭く(夜ということもありますが)ヘッドランプはとても助かりました。旦那はマグライトをバンドにくくりつけ、それを頭に巻きました。こっちは全体を照らすのに十分な明るさはなかったです。ゆっくりしたペースで6合目に到着。途中、ツアーの団体客が多かったけど、人がいることが心強く感じました。夜の登山でしかも雨。いくら整備された登山道でも2人だけだと不安になります。お盆の休みに入ったわりには登山客が多くなかった気がしました。
 7合目からの岩場は、足元が定まらず、手と杖を使い必死でした。ずっとこんなのが続くのかと思ったけどそうでもなくよかったです。山小屋の外のベンチではほとんど座り休憩を取りました。大分着ているものまで濡れてきて登っているときはそれでも暑いのですが、休むと雨と風と気温の低さでどんどん体温が奪われていくのがわかりました。なんでこんな思いまでして登山なんかやっているのだろう、この時間はいつもテレビ見てのんびりしているのになって、何度も思ってしまいました。2人とも大分顔色が悪くなり、体の芯から震えてきていました。休んでいた他の登山客も同様に、疲れている様子でした。
 8合目の山小屋で休みたいと思った人が山小屋の人に聞いたらここは空いていないけど、上の小屋なら空いているという情報を聞いてくれて、あと20分頑張れば、休めますよと他の私たちのような登山客にも聞こえるように大きな声で言ってくれたので、私たちもそこまで頑張ろうということになりました。20分以上はかかりましたが、ようやく着き、もうその山小屋は一杯のようにみえたけれど、泊まることができました。夜中の1時ころです。1人、自分の肩幅分、しかも隣の人とは頭の位置が交互という寝場所でびっくりしましたが、もっと多いときは横になった姿勢分だときいて、まだいいほうなんだと思いました。私は結局眠ることはできなかったけど、体を暖められたことで十分でした。旦那のほうは眠れたようです。
 朝、6時ごろ外ではきれいな雲海を見ることができました。頂上まであきらめかけていましたが、その美しさにすっかり元気づけられ、再び登り始めました。でも、1時間と経たないうちに天気が崩れはじめ、また昨夜と同じような雨。ただ夜が明けているので周りが見えることだけはよかったです。8合目を超え9合目には入り、だんだん呼吸が苦しくなってきました。それまでは本当にゆっくりだったし、雨でそれどころではなかったからか、高山病は感じなかったけれど,さすがにきつくなってきました。30メートル程登って休む感じを繰り返しました。雨でよかったとかろうじていえるのは、上が見えなかったことです。よくいわれる、鳥居が見えてからが長いといったことは、感じませんでした。なにせ見えませんでしたから。
 10時くらいに頂上に到着。景色が見えないせいか、達成感はすぐにはわかなかったけど、到達した感じはなかなかいいものでした。雨で冷え切った体を、缶のお茶(400円)と、うどん(800円)で暖めました。旦那は、登っている間に、おにぎりを食べていましたが、私は昨夜の9時ごろ食べたパン以来の食べ物で、本当においしく感じました。ゆっくり休んで11時ごろより、下山。砂埃も雨でたたずに、割合楽に下山できました、旦那は、登りの方がいいといっていましたが。それでも、5合目までがとても長く感じられました。
 皆さんの体験談のなかで勧めていたもので、今になると持っていけばよかったなと思ったものは、ゼリー飲料と、セパレート式のレインウエアでした。今度は、天候をチェックして再チャレンジします!何年後かに。

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■8 富士山登頂記 26歳の女性 (富士宮口 8/19)

 25歳の男性I君と2人でのチャレンジでした。ただし、友達。(3年前に大学のみんな6人(男3、女3)で富士宮口からトライ。(12時五合目発、8合目山小屋泊。3時頃起きて頂上を目指しましたが、ものすごい風と寒さで(9合目まではなんとか到着。女性2人がダウンでそこまでとなってしまいました。( その時の無念を晴らそうと、一緒に登った仲間の一人I君と行ったわけです。コース、時間などはだいだいメールされている皆さんと同じなので、高山病について。前回は8合目の小屋でしたが、夜はうつらうつらといったところ。3時頃起きトイレに外へ出た際、めまい、ふらつきが。貧血っぽい感じだったので、チョコレート等で血糖値をあげ、その後は元気でした。
 さて、今回は3年前と比べ体力は落ちていると日々感じていた割には、なんのその。若かりし頃、登山部だった母の血が流れているわと実感。てくてく登る。8合目に着いた時は頭痛、荒い呼吸。そして9合でも変わらず。お腹がすき、カレーの他にカップラーメンをI君と半分ずつたいらげ、I君はビール、私は甘酒で乾杯。この満腹もいけなかったようです。8時消灯で、I君からは気持ちよさそうな寝息が、、、私は横になってすぐに吐き気が襲ってきました。なんとか眠ろうとしうつらしたとたん、吐き気。その繰り返し。もうだめかも、、だめだ!起き上がり静かにリュックからビニールを探していると!こみあげてきてとりあえずタオルで押さえました。でもでもでも。ズボン左足、布団の真ん中も汚してしまいました。ごめんなさい!!!その後はすっきりして、でも3時まで2時間眠れませんでした。また登りたいとは思うけれどそれだけがこわいです。みなさんはそんな辛い思いはしていないのでしょうか?私が弱いだけですか?とにかくそんなこんなで、御来光はほんとーーーに感動しました。

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■9 彼女と2人、日帰り富士登山 (須走口)

 【データ】
●登頂・下山ルート 須走口
●登頂メンバー 私(20代後半男)と彼女(20代後半女)の2名
●持ち物(私1人分)お弁当(おにぎり1つ,いなずし5つ),飲み物(桃の天然水500ml,ミネラルウオーター1リットル)お菓子(酢昆布,板チョコ,レモン味の飴),予備のタオル,セーター,ウインドブレーカー,ヘッドランプ,予備電池,現金1万円,筆記具,万能ナイフ,合羽,救急箱,トイレットペーパー,ウエットティッシュ,ガイドブック,磁石
●服装厚手のズボン,ランニングの上に薄手の長袖,日除け用のタオルを頭にのせてその上から野球帽,軍手,厚手の靴下にゴアテックスのトレッキングシューズ

【スケジュールについて】駐車場出発 午前8時半頂上到着 午後3時10分頂上発 午後3時45分駐車場着 午後7時みなさんご来光を見るのが目的という方が多いので,私たちのような朝出発の日帰り登山は少数派なのかもしれません(でも,登りはじめから頂上までほぼ同じようなペースで登っていた人たちが少なくとも10数人いました。そのうちの何人かは8合目で泊まるといってましたが)。それだけにガイドブックや体験記などにもそのようなスケジュールは載っておらず,一応,登頂5時間,下山3時間というデータを信じて,「頂上滞在1時間」「予備時間1時間」で計10時間見れば大丈夫ではないかという計画で望みました。
 結果的には予想より少しかかりましたが計画通りでした。しかし,これは「私自身が彼女の荷物を6合目あたりから全て持って行くくらい体力があった」「同行した彼女が同年代の女性と比較するとわりと体力がある方だった」「2人とも高山病の症状がほとんどでなかった」などの好条件が重なったからだと思います。このいずれかの条件が崩れると,ちょっと大変なことになっていたと思います。
 理由1 須走口は砂走りのため帰りが早いのだが,日が落ちてしまうとあまり飛ばすことができない。
 理由2 須走口は最後に2kmくらい林の中を歩くので,駐車場午後7時着というのはヘッドランプがいらないぎりぎりの時間。やはりヘッドランプを使うようになるとかなり余計に時間がかかると思われる。なので,私たちよりすこしでも条件が悪い人たちは出発を1〜2時間は早めた方が無難だと思います。出発口に並んでいるおみやげ屋の人にも「日帰り?ちょっと遅いね。ま,行けるとこまで行ってみたら」と言われまし。

お得情報
 ●8合目の山小屋で1つ300円で荷物を預かってくれました。8合目の山小屋は帰りもすぐ近くを通るので余計な荷物は預けておくと,体力のなくなっている最後の1時間半くらいがすごく楽になります。
 ●アザミラインを下りきり,138号線を少し富士吉田方向に走ると右側に「天恵の湯」という温泉ランドみたいな所があります。私たちは普通の温泉だけしか利用しませんでしたが,水着(300円で貸してくれます)があれば混浴のところにも入れます。両方とも基本料金の600円だけで利用できます。日帰りならここで少し休んだ方が疲れもとれるのでは。
 ●7時半くらいに駐車場をでて,上記の温泉に入りちょっとお酒でも飲みながら食事をすると10時近くになります。138号線を御殿場方向に走るといくつもラブホがあるので,カップルならこれを利用すると安上がり。

【雑感】
 ●私たちは2人とも使わなかったが,杖はスキー用・登山用の軽いストックが便利そうだった。金剛杖(入り口に売ってる木製の杖)に焼き印を押すのも少しひかれるものがあったが,スタンプ一回100円とか200円はちと高くないか?全部押すと1000円近くかかるはず。私自身はそれほど登りでの必要性は感じなかったが,膝の負担は軽くなるそうだし,下りの砂走りで少し岩が混じっている部分では少し必要性を感じた。
 ●帰りの砂走りで「一歩が3メートルくらいになる」などいう記述が本にあったが,これは私のように頂上に着いた時点でまだ少し余裕のある人の話で,私の彼女のように膝が笑っているような人はとても無理。
 ●この時期の昼の登山は気持ちがよい。結局この日程ならセーターは全く必要なかったし,頂上でもウインドブレーカーを羽織るだけで大丈夫だった。人もそれほど多くなく,頂上の100メートル手前ぐらいが少し混んでたぐらい。
 ●桃の天然水は良かった。遠足の時「甘いものはのどが渇くからダメ」って言われたけど,やはり少し甘いのもよい。でもミネラルウォーターもあってよかった。彼女が500mlのウーロン茶を持っていって,私の桃の天然水500ml,ミネラルウオーター1リットルをちょうど飲みきった。
 ●酢昆布は食べる気がしなかった。やはりチョコは疲れたときはよい。あと,レモン味の飴はなめながら登るのによい。
 ●最後の砂走りの時だけ,スパッツの必要性を感じた。2度くらい小粒の石が入り痛い思いをした。ま,なくても何とかなったけど。
 ●登山道入り口のおみやげ屋の客引きがすごかった。

 

■10 シニア夫婦の登頂記 (須走口 8/20)

 私(64才)、札幌在住、年金生活者。腰痛持ち、最近右膝もやや故障ぎみ。妻(58才)、高血圧症で薬常用者。2人とも登山経験なし。というずぶの素人でも“為せば成る”の体験談を、世のシニアやそのサポーターに供したく、ここに投稿させてもらいます。

 [いきさつ]  今年3月東京に住む息子とそのフィアンセ(昨年富士登山に挑戦し途中 高山病で無念のリタイアを体験)から「8月に富士登山をするが一緒にいかが?」の誘いに、幼いころの“大きくなったら日本一の山富士山に登ってやる”という夢が蘇った。‘これはラストチャンス、5ヶ月あればなんとか成るだろう’と気が進まない妻を説きふせ、無理を承知で一大決心。妻がかかりつけの医者に相談すると「血圧の方は薬で落ち着いているが 登山未経験者がいきなり富士山というのは無理!」と言はれたが、これは‘やりようで何とかなる’と勝手に解釈する。
 [事前勉強]  本屋にて るるぶ富士山”(JTB)、“富士山ハンドブック”(富士自然動物園協会)、エリアマップ“富士、富士5湖”を求めて勉強。しかし最も役に立ったのはインターネットのHP“後悔しない富士登山”、“あっぱれ富士山”、地元市役所、町役場、警察署のHPなど。又登山用品店、スポーツ用品店でさまざまなグッツを手にとって勉強。登山未経験者であるので、トレーニングのため近隣に住む登山愛好家のサポートを得て、樽前山(1041m)、空沼岳(1251m)を体験。これが大いに役立ち多少の自信も付いた。
 [登山計画]  時期は、登山シーズン(7月、8月)のうち、混雑するピーク時を、さらに土曜日をかわし8/20(日)、8/21(月)とした。コースは4つの選択肢の中から、渋滞がなく、樹林が多く、日の出がどこからも見れる東側ルートの‘須走り口コース’とした。宿泊場所はすし詰め宿泊をさけ他コースとの合流地点少し前の7合5勺の‘見晴館’とした。ご来光は 頂上でなく、山小屋前で仰ぎ夜間の行動をさけた。これによりスケジュールが楽になり、荷物(防寒具、照明具)もより少なくできた。
 [携帯品]  リックは腰バンドと胸部に繋ぎがあるもの(体に密着して疲れが少ない)、伸縮杖(特にシニアは)、登山靴(スニーカーでは駄目、高価なので小生は息子のもの借用)、スパッツ(砂走りで必要)、非常食(黒糖、チョコ、ぶどう糖、うめぼし、レモン、など。これらのせいか体重がほとんど減らなかった。)、水ボトル(酸素10倍過飽和水)500ml 2本/人、酸素ボンベ(飛行機には持ちこめない)、セーターなど防寒着、雨具類、着替え、膝サポーター、その他 必要最低限のもの(荷はなるべく軽く)。
 [登山前日]  体調を整えるため前日に登山口近くの宿に泊まり、皆とよく打ち合わせ、夕食のビールも控えめ過食も慎みたっぷりと睡眠(9時間)。
 [登山当日 8/20(日)]  7:00起床。快晴、ほぼ無風、ゆっくりと朝食をとり 近くのコンビニで 昼食用のおにぎりとお茶を買い込み、須走り口登山道‘ふじあざみライン’を息子の愛車パジェロで登る。途中下り車数台と行き交う。 新5合目の駐車場(200台分)の手前 数100mから道路わきにびっしり駐車しており、前日(土)の登山者が駐車場からあふれ出たようすが判った。 12:00 駐車場に着き、気圧に身体を慣らすため90分をかけるその間に、ゆっくりと身支度をし、食事をとり、トイレに行く(使用料100円)。
 13:45 新5合目(1980m)を出発。あえてスローペースで、30分毎に5分の立ち休み、1時間毎に10分の荷を卸しての休み、との予定で進むも、登るに従い休み時間が長くなる。軽い頭痛を感ずるとすぐ深呼吸をくりかえすと元に戻る、を繰り返す。そのうちシニアよりヤングの方が酸素ボンベを使い出した。夕刻になると雲上に見事な影富士が現れ日が下がるに従い背がのびて、我々をなぐさめてくれた。
 19:15 足元がかろうじて見える暗闇の限界で7合5勺の見晴館に到着。宿泊料2食付7000円(土曜日は1000円増)前払い。ここは定員150名だが前日は定員オーバーであったとのこと。当日 我々は悠々。布団部屋にて着替えをし、待望の夕食は カレーライス。ビール350ml缶(600円)を特注しそのうまかった事!。カレーライスもうまかった。(富士山の食事にうまいもの無し、のネット情報であったがー)。ここで 携帯TELで下界と連絡せんとするも圏外表示。21:00就寝。1つフトンに2人ずつ。柔らかなフトンに、隣り客がいない状況で、おかげでゆっくり 休めた。
 [2日目 8/21(月)]  4:45 目が覚めた(4:30に起こしてくれる約束だったのにー)。あわてて皆を起こして5:10 ご来光を見るがあいにくのすじ雲で その隙間から一部のみ。それでもその光は特別に赤く見えた。その後朝食。これもおいしくおかわりもOK(どこもがそうはいかぬらしい)。そのうち外は霧雨模様。
 6:45 合羽を着こんで 出発。急な道を一歩一歩ゆっくりと登り、本8合目より 河口湖コースと合流し、にぎやかになったが、渋滞までにはならず。勾配はきついが目標地点が見える事が心強く、休み休みで10:00遂に登頂成功!久須志神社の石標の前で 記念写真を撮る。あいにくの霧で景色展望ができないのが 残念。山頂の休憩所‘東京屋’に入っ 濡れたものを着替える。青ざめた顔で休んでいた若者もいたが、我々は比較的元気でお鉢めぐりもできそうであったが、濃霧につき断念。腹ごしらえにそれぞれはやしカレー(1200円)、うどん(800円)、汁粉(600円)。携帯ドコモは通話状況 通常どうりで札幌、北見、東京、大阪と会話を楽しんだ。登頂記念にキーホルダー(900円)に日付を刻印してもらい、下山用に 500mlボトル(500円)を買いこんで11:30下山開始。
 下山道は専用道(所々、部分的に登山道とかさなる)で、前半はブル道で歩き易いが、7合目から砂走りとなり、健脚者には楽なのだが膝に負担がくるのでシニアには?がつく。小生は膝を庇うべくいろいろ工夫している内、後ろ向きに大股で下りると楽な事を発見。時折大きな転石があるので、身をはすに構えて後方を見つつ、杖は船頭が棹をさすように持ち、大石をかわしながら大股で後ずさりするように下る。これは足が楽でなお前向きで下りると同じ速さで下りれた(“砂走り背走下り”と名付けた)。妻はこれを真似れなく、砂走り後半より、膝が笑いだし、終点前の1kmが 最大の難関となり標準の3倍の時間をかけ、ようやく新5合目に着いたのは17:15であった。終点のみやげ物店の前で記念写真を撮り、車で下山。山麓の温泉宿にて、筋肉痛と充実感を味わいながら温泉で汗を流し、夕食時には、“ど素人が よくぞやった!”と皆で乾杯をし、格別の味のビールを味わった。

 [反省]  富士山に登る前日、遠方よりそびえたつその雄姿を見て‘あんな所へ行き着けれるものなのかなー’と思ったが、翌々日には‘歩を重ねれば届くもの’と実感できた。物事状況をよく把握し準備万端を期せば成せるものと思うが、天候に恵まれねばできなかった。富士登山は無理せずゆっくりがこつと感じた。そのためには余裕のある計画と、それに選択肢が多いのでその選定の見極めが大事ということかー。還暦を越してから始めたパソコンがこのネット情報集めと言う点で今までで最も役に立った。会社人生からリタイアメントしていまさら富士登山は無理’と半ば諦めていたものが、挑戦してみたら何とかなってその後に 爽快感を得て、思い返せばその準備段階も面白かったので、もしどこかで同じような状況に遭遇する人もあろうかとー、その時私の体験が役立つ事があるかもー、と思い、そしてそれを 願いつつーー。

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■11 初登山! (河口湖口 8/26)

 登山経験ゼロの私(女31歳)が初登山に挑みました!
 会社の人達、総勢9名(男性6名,女性3名)で行ってきました。ツアーでの参加です。富士山は初という人はいたのですが、登山経験がないのは私だけでした。「後悔しない富士登山」の色々な情報や体験記をひたすら読み、心の準備をしていても登る際までビビっていました。そんな私がメゲそうになりながらも無事登頂。ご来光の時には、ホロっときちゃいました。軽い頭痛はありましたが高山病もなく・・・とホッとしていたら、下山する時に気持ち悪くなってきてしまいました。荷物を持ってもらい、歩くペースを合わせてもらってるうちに段々良くなってきました。しかし、長いこと長いこと。最後の方では膝が笑っちゃってフラフラでした。
 HPは大変役に立ちました。 ありがとうございました。素人の私でも登れたので、これから登ってみようかなって思ってる人は是非チャレンジしてみて下さい!

■12 またまた登ってきました (河口湖口 8/19)

 昨年富士山に登った際、メールのやりとり及び相互リンクを貼らせて頂いた伊藤です。今年も懲りずに富士登山をして参りましたが、結論から先に申し上げると「大変疲れました」です。そちらのHPの「模範的富士登山」のページにも書かれている通り、御来光を山頂で見るには相当無理なスケジュールを組まなければいけないということを思い知らされました。でも、今年も天気に恵まれ、御来光及び見事な雲海を眺めることが出来ました。
 ホームページはこちら(ご来光や雲海の写真がきれい。日の出館泊)

■13 富士登山をして(煙草のこと)

 登山記と言うほどのものではありませんが、どうしても言わせていただきたいことがあり、送らせていただきました。
 8/10・11と、大阪から、20代の女2人で富士登山のバスツアーに参加しました。皆さんのように、細かな登山記録というものではないのですが、今回の登山で一つだけものすごく気になり、また、許せないことがありました。不思議と、どなたも触れていないようですが、それは「タバコの煙」です。ツアーで登るということは、休憩も団体でするのですが、そこで必ず何人もの人が(結構大勢)タバコを吸うのです。皆さんさすがに、灰皿を携帯しておられますが、まわりにタバコの煙が嫌いな人もいるということは全く考えておられないようです。実際、私達はタバコの煙が大嫌いで、煙を避けるために休憩のたびに風上の方へ避難していました。特に私は、大量に煙を吸うと、くしゃみ、鼻水、涙が出てしまうのですが、7合目が近づいたあたりから症状が出てきました。深呼吸したいのに、煙のせいで思うようにできません。仮眠のために利用した山小屋でも、出発待ちのわずかな時間の間に小屋は煙でいっぱいになり、気分が悪くなるほどでした。その後、結局私は8合目で高山病のため、登頂を断念しました。日頃の運動不足、当日の体調、長時間のバス移動の疲れなど、原因はいくつもあるのでしょうが、十分に呼吸ができなかったことも一つの原因ではないかと思います。タバコを吸われる方には、「うるさい、嫌なら富士山に登るな!」と思われるかもしれませんが、山小屋には、気分が悪い方もおられるはずです。吸うなとは言いませんが、もう少し周りに配慮していただけないものでしょうか?こちらのHPを参考に登られている方がかなり多いようですので、ちょっと言わせていただきました。私は、高山病は苦しかったし、登頂できなかったのも残念でしたが、美しいご来光も見られ、登山自体は楽しいものでした。これでも少しも懲りておりません。せっかく靴も買ったことですし、是非また挑戦したいと思っています。

(編者注:ご意見ごもっともです。この煙草被害についての意見は昨年もありました。公共の場、それも皆が苦しい思いをしている場所での喫煙は考えものですね。苦しいうえにまた煙草の煙ではあんまりです。ついでにもう1つ、私は、このページで知ったのですが、静けさとその中でそれぞれの思いを抱くご来光の時間に「君が代」を山小屋が流す(らしい)音公害の改善を要望します。山は(特に国立公園は)、静かにクリーンに自然を満喫し、その景観に畏敬の念を感ずる場所です。霊峰富士は人間の創作物をはるかに凌駕している存在です。静粛に!)

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■14 登ってきました (河口湖口 8/25)

 8/25.26の金土で初挑戦で無事に登頂してまいりました!(4名うち2人は去年登頂済)富士山は初めてというより、中学校の林間学校のハイキング以来で登山自体初めてだし、なにより日頃の運動不足で楽しみだけど不安でいっぱいでした。このHPを何度もみて、とても助かりました!ありがとうございます!!
 25.26日は5合目からは富士山は雲の中で、晴れではなかったのですが暑すぎずかえって良かったデス。天候には恵まれました。わたしは河口湖口からですが、上り始めが慣れていないせいかとても辛くてあとは8.5〜頂上がやはり一番辛かったデス。岩場の方が足が滑らなくて私は砂礫より楽でした。11時から登り始めて、5時に本8合目の富士山ホテル泊でしたので、けっこうゆっくり登りました。HPのことを良く思い出して早いうちから意識的に深呼吸したり酸素を吸いました。酸素吸入の成果かわからないけど、山小屋までは高山病にはなりませんでした。
 でも山小屋で寝れたのは最初の2時間だけで、あとは寝れば寝るほど頭が痛くなって、気持ち悪くなりました。オフピークと金曜日もあって山小屋の2Fはガラガラでしたが、飛び込み客を見込んでか3Fに順番に詰め込まれました。空気の薄いところにうなぎの寝床状態では酸欠になっても当然ですか(^^ゞ 畳1帖位にに2人。寝返りは打てません。(皆6時ごろから寝ている人がたくさん居たのに、8頃到着した年配のおば様方がとても大きな声ではしゃいでいました・・・・(-_-) )
 それでも2時〜は登頂ラッシュだったので、4時ごろ出発することにしましたが気持ち悪くて寝ていることができなくなったので、混んでいる中、外にでて空気を吸っていたら治りました。そして9合目よりかなり手前でしたがそこで御来光をみました。ホンとにきれいでした。皆さんと同じ、苦しくてもここまできて良かったと思える瞬間でした。
 あとは頂上までホンとに辛かったですが無事登頂 !そういえばテレビ中継のヘリがまわってました。ほんとに最高の思いでになりました!! 
 大変さをこのHPである程度予測できたので 精神的にも大変助かったと思います。ありがとうございます。! お鉢巡りをして(なんと時計回りにあのすごい急斜面を登りましたが、登頂のあとで気分はルンルン♪。苦になりませんでした。)あとは下山でこんなに苦労して登ってきたところをガンガン降りていくのももったいないような、複雑な気分でした。スパッツは私も1回限りと思い、100円ショップでのアームバンドで代用しましたが、すごい汚れるんですね !!できれば膝下までであったほうが、汚れはカバーできますね。下山は2時間40分でした。
 いやーほんとに 日本一だけありますね―。疲れた―!! 太ももとお尻はガタガタでした。登っているときは 一生に一度限りと思って頑張れたのもあるし、誰が二度とこんなとこ来るかってんだぁぁぁぁ!(>_<)くらいの勢いで苦しかったのですが、終わってみると 仲間と登る楽しさ、登頂の達成感・・・くせになりそう・・・・・(ーー;) 来年はどうしようかなー・・・・・誘われたら行ってしまいそう・・。
 何はともあれ 本当に参考になりました。ありがとうございました!感謝です!
     by 川崎市 29才♀

■15 ツアーで登りました富士山 (河口湖口 8/26

 H交通社の富士登山と名湯石和温泉 2泊3日のツアーに参加しました。メンバーは6人で50代の男4人と50代の女性2名で、日ごろは、九州、中国地方の山を月1回登っています。26日の朝7時福岡空港集合、9時20分名古屋空港着観光バスに乗り換え東名高速道路で、富士吉田経由のスバルラインで5合目に到着しました。ここで、夕食を食べ、金剛杖と酸素を購入し、休憩し16時50分に5合目目指して出発です.酸素管は飛行機には乗せられません。飛行機を利用して登山される方は注意して下さい。先頭は女性の登山ガイドさんでその後を30名のツアー登山者、最後に添乗員のお兄さんでした。途中のバスの中で、添乗員の方から、今まで大体20−30%とは、リタイアしてますと脅かされ下山するまでは、飲酒は止めにしました。
 6合目までは順調に登っていきましたが、7合目を過ぎてからは点灯し、登山者が多いため渋滞が始まり、結局8合目の太子館についたのは、21時50分で5時間懸かりました。ツアーでは、体力に個人差があり休憩場所に着いてから、最後のひとが着くまでじっと待っていなければなりません、待っているときに、十分汗などを拭いておくと良いと思いました。太子館では、一人一人寝袋が用意されていました。HPで耳栓を用意したほうが良いと合ったので、早速耳栓をして、2時間仮眠しました。耳栓は正解でした。(^^;;?0時10分に梅干しと釜飯のご飯を受け取り、頂上を目指しましたが、渋滞はますますひどく、トイレ待ちなどで、8合目元祖屋(3250メートル)が1時20分、9合目の鳥居下が4時頃、御来光は結局頂上まで後少しのところで見ました。登山前は天候が心配でしたが、快晴で雲海の中からの太陽を見て、感激しました。頂上に5時10分頃に到着しました。一時間ほど頂上に居て、3時間半で、5合目目に到着しました。
 ●ツアーの良いところ--費用が安い。ガイドがペースを作ってくれて、比較的楽に登れる。不用な荷物はバスにあずけることが、出来る。
 ●ツアーの悪いところ--体力個人差があり、待ち時間が多い。ある程度の体力が無いと、リタイアを余儀なくされる。今回は6名が、途中で、下山しました。

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■16 一家そろって山頂に! (須走口 8/19

 YAMAO家のミレニアムイベント「一家そろって富士山の頂上に立つぞー!」

6月中旬、妻の「富士山に登ろうか?」の何気ない提案から計画は始まった。
【計画編】
 生来凝り性でリサーチの鬼である私は、翌日よりインターネットによる情報収集にとりかかる。またガイドブックを読み漁り我家の家族構成にあった計画をたてることに没頭した。
 登山隊の構成は、父(私42才)母(妻41才)長男(小6)長女(小4)の一家4人である。体力的に心配な、クラスでも一番小さい長女のペースに合わせた計画(とんでもない間違いであった)を立てることにする。とはいえ中年の域に入る父母の体力もそれ以上に不安の材料であった。私は日頃インラインホッケーの同好会に参加していて週2回の練習をかかさない。妻も週1〜2回のエアロビで汗を流している。息子は週2回のサッカー、娘は週3回のスイミングと家族そろって体だけは丈夫な方だ。
 日程は8月19・20日(土・日)を予定した。登山口はこの日程でもマイカーで五合目まで行け、比較的登りやすそうな須走口に決定する。スケジュールは夜間歩行をさけて5時頃出発、14時頃山頂到着、お鉢巡りの後山小屋に泊まり、翌朝の御来光を拝んで昼頃迄に下山、温泉で汗を流して15時頃に東京への帰路につくという余裕ある(この時はそう思った)行程を組んだ。
  須走口の情報……小山町観光協会(とても親切に対応してくれる)
          TEL0550−76−5000(水曜定休)
【準備編】
 登山経験のない我々はほとんどゼロから準備することになる。
 さまざまな情報の分析により下記の物を買い揃えた。
   靴……私と妻はGTホーキンスのトレッキングシューズ
      (近所の靴流通センターで私4800円、妻3800円)
      子供はWranglerというブランドのトレッキングシューズ
      (同じく近所の靴流通センターで1980円×2)
      いいかげんな物のようだったが我家では充分かつ快適であった。
ステッキ……どうしようか迷ったが3本買った。(神保町で3500円位から)
(伸縮)  ちょっと高かったけれど準備して良かった。
      私は現地調達で金剛杖を使用する。(5合目で1000円)
      重くはないが長いので子供や女性では持て余す。焼印(六合目は
      ゴム印、七合目はシール)が記念になるので一家に1本はお勧め。
 カッパ……上下セットのビニルガッパを3人分(アルペンで1280円)
      娘には少ししっかりしたアウトドア用カッパ( 〃 2480円)
      (身長125cmの娘にはビニルガッパはSでも大きすぎた)
      天気には恵まれたが頂上での御来光時に防寒着として使用した。
 ザック……私用は縦長、雨蓋付きの40リットル(30では入らなかった)
      妻用は前チャックのデイパック型の25リットル。
      (神田の専門店オリジナルで私用12800円、妻用5800円)
      アルペンで同様の物が5000円以下からあったが専門店の物は
      しっかりしているし良く出来ている。ザックカバーも準備した。
      子供用は、私がスポーツクラブへ行くのに使っているジャックウ
      ルフスキンのデイパックと林間学校の時使ったリュックを使用。
      腰ベルトのしっかりしている物が良いようだ。
  酸素……スプレー式のピュア酸素(アルペンで498円×4本)
      2本しか使わなかった。
懐中電灯……ベルトで頭に付ける物(上州屋で480円アルペンで1480円)
      夜間登山をしなくても小屋泊まりなら絶対必要。
スパッツ……ショートスパッツで充分(ヴィクトリアで2500円位)
      砂走りを下るならこれは絶対必要だ。下山道は八合目付近でも砂
      が深く、靴の中に入ってくる。砂走りでは靴を脱いで砂や小石を
      出している人が大勢いた。
当日のリュックの中身
   水……1人2リットル(500cc×4本)×4人=8リットル
      下山時に残っていたのは1本(500cc)と半分位だが、これは多す
      ぎた。これだけで8Kgになってしまう。半分は現地調達(300円)
      の方が良かったと思う。途中の小屋で1回飲んでみたがスポーツ
      ドリンクは甘すぎて気持ちが悪かった。
  食料……最初の昼食分のおにぎり・日もちのするパン・チーかま・魚肉ソ
      ーセージ・ゼリー飲料・お菓子等
      小屋での夕食はほとんどがカレーライス。高山病で気分が悪い時
      にはヘビーすぎる。少し甘いパンをひとかじりするだけで充分だ
      った。それと、我家で好評だったのが果汁グミとゼリー飲料だ
      特にゼリー飲料は1個飲むだけでだいぶ元気になった。
 防寒着……スキーのアンダー用のフリースと普通のジャンバー
 着替え……Tシャツ2枚・靴下2足・長袖シャツ・ズボン
      持っていったが帰りの温泉まで着替えなかった。ただし、雨に濡
      れた場合小屋では、着替えないとふとんに入れてもらえない場合
      があるようなので最低限は持っていた方が良いと思う。
  酸素……1人1本持っていったが現地調達(3000円位)が可能なので
      4人で2本で良かったと思う。効果は・・?娘は効いたと言う。
      他の3人は少し効いたかな??といった感じ。実際頭が痛くなっ
      てからでは遅いようだ。
 その他……カッパ、懐中電灯、スパッツ、ザックカバー、タオル(防寒にも
      なる)、ティッシュ(水に溶ける物)、ウエットティッシュ(山で
      は手を洗えない)、ゴミ袋、バンドエイドと傷薬、テーピング用テ
      ープ(靴づれ対策)、カメラ(私はロングズーム付き一眼レフ、妻
      がばかちょんカメラ、子供が使い捨てカメラを1個づつ)
 これだけの物を4人のザックに分散した結果、私のザックが約17kg、妻のが約8kg、長男5kg、長女4kgになった。さすがに少し重装備すぎた。携帯電話は車に置いていった。私も妻もcdmaOneなので五合目ですでに圏外だった。ドコモは頂上でも使えるようだ。代わりにトランシーバーを持っていったが使わなかった。
出発時の服装
 上から、私と息子はキャップ、妻と娘は大きめのつばの帽子・スキー用のサングラス・Tシャツにデニムの長袖シャツ・膝の曲げ伸ばしにストレスのない長ズボン・厚手のソックスにトレッキングシューズ・手に軍手をし、私は金剛杖、3人はステッキ。
【さあ、登るぞ編】
 金曜日夕方、天気をチェック。曇り時々晴れで雷雨のマークは付いていない。決行を決定!早めに仕事を切り上げて帰宅。軽い食事をとり20:30東京を出発、東名高速御殿場IC経由で一路須走へ。途中コンビニ(あざみライン入口近くにローソン有り)でおにぎりと積み忘れた軍手を買って23:20須走口五合目駐車場に到着。一番心配だった駐車場も一番上の第3駐車場にまだ少し空きがあり(0:30頃満車、ガードマン風の人が入口でUターンさせていた)無事スペースを確保した。周りを見ると懐中電灯を頭に登山道に入って行く人も多く、子供も若干興奮ぎみだ。はやる気持ちを抑えて寝ることにする。しかし寝るにはさすがに寒くヒーターに切り替えた。
 4:30 起床
止めていたエンジンをかけてヒーターで暖をとる。天気が良く、白み始めた空に見下ろす雲海がとても美しかったので御来光を見てから出発することにする。
 5:05 すばらしい御来光に感動。振り返ると頂上までくっきり見えた。
 5:45 出発
準備をしていよいよ登山道に入って行く。登山口の小屋の人たちが「行ってらっしゃい」「がんばって」と声をかけてくれる。歩き始めてすぐの祠で登山の安全を祈願して林の中の細い道を登っていく。10分も歩くと暑くなり長袖のシャツがじゃまになったので早々に脱いだ。木漏れ日の中を歩くのでとても気持ちがいい。1時間位歩くと林を抜けて視界が開けてくる。途中無人の小屋があり10人程が休んでいた。私は気がつかなかったが後日娘が新五合目と書いてあったと言っていた。だんだん砂礫の道となり、砂走りの下山道も見えてくる。頂上も遠く見ることが出来る。
 8:05 六合目到着
瀬戸館前のベンチで休憩。早くも、顔面蒼白で酸素を吸っている小学校高学年位の男の子がぐったりと座り込んでいる。
 8:25 六合目出発
徐々に草木も減り大きな石もころがる荒地の中の道となる。壊れた小屋を過ぎるとジグザグの急な登りとなり、強い日差しもてつだって汗が吹き出してくる。ふと周りを見ると外人の多いのに驚く。
 9:30 七合目到着
太陽館脇で休憩。ここでは犬が飼われていた。全員まだまだ元気。
10:10 七合目出発
砂が深くなり疲れる。本七合目直下はさらに急な登りとなり、ここまでで最もハードな道だ。3分程度の小休止をとりながら進む。空気が薄くなってきたのか心拍数が増え、すぐに息が上がる。水を飲む回数も増えた。
11:05 本七合目到着
美晴館前で休憩、おにぎりを食べる。
11:30 本七合目出発
少し坂はゆるくなり砂礫の道は頂上に向かって大きく右に登って行く。すぐ上に小屋が見える。日差しがきつい。
11:55 八合目到着
江戸屋前にて休憩。休むと気温が下がっているのを感じる。寒いというほどではないが汗が冷たい。妻と子供は長袖を着た。下から霧が上がってきて頂上を隠す。でも、またすぐ晴れて日差しが照りつける。
12:20 八合目出発
本八合目の小屋が近く見える。坂は急でかなりきつい。立ったままの小休止が増える。軽い頭痛を感じた。
12:45 本八合目到着
八合目と同じ江戸屋という名前の小屋の前で休む。息子が頭痛を訴える。酸素を吸ってみると少し楽になる気がした。隣に座った埼玉からツアーで来たという男性が、ここで断念して下山するという。高山病で何回ももどしてしまったらしい。河口湖口からの登山者が合流して人が増えた。
13:15 本八合目出発
胸突八丁!かなり急な砂礫の登りに砕けた赤い岩がゴロゴロした道は高度の影響もあってかかなりきつい。息子の顔がゆがむ。かなり辛そうだ。5分歩いて3分休むペースとなった。娘は絶好調でどんどん登って行く。
13:40 八合五勺到着
御来光館前にて休憩。息子が崩れるように座り込む。酸素の使用頻度が増える。喉を通るのはグミと水かゼリー飲料位になった。妻も疲労のいろを見せる。私も口数が減ってきた。娘だけは好調で良く喋る。
13:55 八合五勺出発
さらに道はきつくなり歩く時間と休む時間が逆転する。やっとの思いで2〜3歩き5〜6分休む。娘がとんとんと先に登り私が追いかける。妻と息子をを待つことが多くなった。最も辛い区間だった。
14:35 九合目(たぶん)到着
鳥居の下で休む。小屋がなく九合目の看板もなかった。ただ岩に九合目と書いてあったので我々はここを九合目と決めた。(少し上の祠かも?)頂上の石垣がすぐそこに見える。
14:50 気力をふりしぼって九合目出発
こまかく右へ左へジグザグの、岩がごつごつしたきつい急坂を登る。折り返しごとに5分以上休む。鳥居が見えてきた。娘が先に行ってしまった。
15:35 山頂到着
鳥居をくぐって最後の石段を登ると娘が本隊の到着を待っていた。なんとか全員無事山頂に立った。あらわしようのない達成感がこみ上げてくる。さすがに息子も笑顔を見せたが、すぐに山小屋前のベンチに横になる。当初の計画より1時間半遅れての到着となり息子の体調も考えてお鉢巡りはキャンセル、早速予約を入れてある山小屋に入り休むことにした。(これから始まる悲惨な経験をこの時はまったく予想しなかった)
【この世の地獄、山頂泊編】
16:00 扇屋という山小屋に入る。
海の家の桟敷席のような板間にゴザが敷いてあるあいだを、土間の通路が奥の厨房へと続いている。ゴザの上に腰をおろし靴を脱いだ。息子はすぐに横になり目を閉じる。妻と娘は東京のバアバに電話をかけに表へ。泊まり客を集めて小屋のスタッフがトイレの説明をする。小屋を出て10〜20m人ごみを歩いた所にまだ新しそうで小奇麗なトイレ小屋がある。道中にあったトイレとは比べ物にならない綺麗さで泊まり客とスタッフの専用のようだ。簡単な針金の鍵が子供には手のとどかない高い位置にかけられていて、利用者が自分で開けて使用する。「使用時間は明朝3時迄です」と言われた。
18:00 夕食のカレーライスと水が1杯出される。
息子はほとんど手をつけられない。娘も「辛い」と言って持ってきたパンを食べる。妻と私で子供の分も詰めこんで満腹になった。この時点では息子以外の3人は軽い頭痛と、寝不足と長時間歩行によるそれなりの疲労感といった感じだった。すぐに通路の上に板をわたし、広い一枚床となった上にびっしりと布団を敷いてゆく。すいているらしく噂に聞いていた、1枚の布団に頭を逆にして2人が入るという光景はなかった。一人1枚とは言え倒された後のドミノのように重なりあった布団には50〜60cm間隔に枕が置かれていき、けして快適なスペースを与えられるわけではない。
19:00 消灯と同時に寝息をたてはじめる。
20:10 息子の「トイレ」の声に起こされる。
トイレの鍵の高さの為ついて行かざるを得ない。枕もとに置いた懐中電灯を手に立ちあがると激しい頭痛。外に出てトイレへ。先客と交代に個室に入った息子から嘔吐の声が、、、、。外で待つ私にもこみ上げるものが、、、、。息子と入れ替わり、便器の中に先ほどのカレーをぶちまける。口を濯ごうと思ったが就寝中の小屋の中でごそごそリュックを開けるわけにもいかず自動販売機の前に立つ。財布には百円玉が2枚、札入れにも千円札が1枚もなく300円の文字に呆然・・!しかたなく息子と布団に戻る。まどろみの中外に出て行く人の気配が、、、。追いかけるようにまた1人、、、2人、、、。
20:30 「トイレ」今度は娘の声。
息子の時と同じく元気だったはずの娘まで、、、。私も2回目の、、、、、。この後起床まで息子と…、娘と…、私1人で…、30分おきのトイレ通いが続いた。
人間は就寝中呼吸数が減り身体を休める。それを日常の2/3の酸素しかない高所でするということはいかに危険なことか。ガイドブックの片隅にあった「初めての人は頂上での小屋泊まりはさけること」の文字が脳裏にうかぶ。インターネットの登山レポートの中に同様の一文を見つけられなかった私は、とても無謀な計画を立てた事にこの時気がついた。
【すばらしい御来光から下山編】
 3:30 起床
急に小屋の中に灯りがつけられ布団を上げ始める。がんがん痛む頭をかかえ追い立てられるように外に出た。入れ替わりに、徹夜で登って来た人たちが暖を求めて流れ込んでくる。小屋の前はラッシュアワーのホームを思わせる、到着時以上の人ごみだ。とりあえずベンチに子供と妻を座らせた。フリースの上にジャンバーを着ただけではかなり寒い。子供には上にカッパを着させた。一息ついて話を聞くと妻も同様の一夜を過ごしたようだ。
ともかくこの混雑の中では背の低い子供には雲海から昇る御来光を拝むことは難しい。なんとか小屋群のはずれの下山道入口まで移動して人の少ない場所を探し、腰をおろした。
御来光を待っている間次々と団体が登ってきて、我々の前でガイドが点呼をとり解散していく。ふと考えると彼らが登ってきたのは下山道ではないか。昨日登ってきた登山道に目を移すと、ヘッドライトの灯りがくねくねと下の方まで続いている。しかもその灯りはまったく進んでいない。噂どおりの大渋滞だ。あの人たちは徹夜で歩いてきて、頂上を目の前にした渋滞の中で御来光を迎えることになるのであろう。この時間に下山する人などいる訳がないのだからルール違反でもガイドについてきた団体のとった行動は正解だったようだ。相変わらずひどい二日酔いのような激しい頭痛と吐き気に耐えながら御来光を待つ。
ツアーで来た若い女性の話では、40人位でスタートしたが八合目迄で半数位が脱落したそうだ。自分のペースで歩けないツアーは辛いだろう。
 5:05 すばらいしい御来光!!
大声で誰かが音頭をとると周辺一体で「バンザイ」の大合唱となった。たかが日の出もシチュエーションによって、こんなに感動するものなのか…。
あっという間に日は昇り暖かくなってくる。30分もするとガイドが集合をかけ、団体が下山し始めた。我々は火口を見に移動する。御鉢巡りは妻と子供の反対でキャンセルとなった。せめて東京で書いてきたハガキを出そうと、郵便局へと歩き始めたが、最初の急坂の下で3人がストライキ!私1人で坂を登ることになった。郵便局までは結構急な上り下りが続き対向者を待つ狭い所も数カ所あった。郵便局に着くと順番待ちの列がありとりあえず並ぶ。20分程でやっと次だなと思ったら、前の人に「登山証明証は1枚しか残っていません」と局員の声、、、、「登頂証ならまだ有ります」の声でほっと胸をなでおろした。もちろん最後の登山証明証は前の人の物、私には登頂証以外選択の余地はない。3枚買って外に出るとさっき以上の長蛇の列。最後の人の分まで間に合ったのだろうか?今日(20日)14:00で山頂郵便局も店終いだということは出発前に調べてあった。ポストも撤去されるらしい。登頂証に息子と娘、そして妻&私の宛名を書き持ってきたハガキと共に投函した。
 7:00 下山出発
妻と子供の待つ小屋前のベンチに戻り、お土産を買って下山道の鳥居をくぐる。子供たちは相変わらず頭痛と吐き気を訴える。もちろん私も妻も同様だ。高山病を治すには高度を下げるしかないと聞いていたので我慢して下る。
つづら折りの登山道とは違って大きく折り返す下山道はかなり歩きやすくどんどん頂上が遠くなっていく。下りは息が上がることはないが結構脚に負担がかかるようだ。古傷の膝に軽い痛みをおぼえる。
 7:45 本八合目到着
空気が少し重くなったような気がする。吐き気はだいぶおさまってきた。
 8:15 本八合目出発
すぐ下に八合目の小屋が見える。
 8:25 10分で八合目に到着
パンを食べ、ゼリー飲料を飲む。頭痛もだいぶ楽になってきた。
 8:45 八合目出発
江戸屋脇で河口湖口下山道と別れて人の数がぐんと減る。砂が深くなり膝をかばいながら下る。歩くスピードがおちた。七合目手前で娘の靴に小石が入り小休止、ついでに全員スパッツを付ける。
 9:45 七合目到着
しばらく小屋がなくなるので水の残りをチェックする。
10:00 七合目出発
大きく右に折り返して砂走りの上に出る。まっすぐ下に向かうフカフカの砂礫の道に先行者の砂埃が立ちこめる。立ち止まり靴を脱ぐ人があちこちに見えた。快調に下り始めたが、5分もたたないうちに膝の痛みが激しさを増す。すっかり元気になった子供たちはピョンピョン跳ぶように下っていく。結構大きな石が浮くもののこの砂の道は本来下山者のスピードを上げる。痛みをこらえ立ち止まる私はすっかりみんなのブレーキとなり、予定外の時間を費やした。
12:25 砂払い五合目到着
痛む膝をひきずりやっとの思いで売店のベンチに腰をおろす。全身に浴びた砂埃を払いジュースを飲んで痛みを癒した。洗面用の水を100円で売っていた。
13:00 砂払い五合目出発
鳥居をくぐり林の中の細い道に入る。大きな岩や木の根をまたぎ50cm以上の段差を飛び降りるようにして下っていく道は、膝の痛みをピークにする。大きな段差は金剛杖で体を支え岩や枝につかまりながら下りる為、邪魔にならないように後続者に道を譲りながら進む。ほどなく昨日の祠の前に出た。
13:40 五合目登山口到着
最後の広い林道を100m程歩いて、長かった二日間のゴールとなる。昨日「いってらっしゃい」の声をかけてくれた小屋の前のベンチに座り、感慨にふける。第3駐車場までの舗装の登りが最後の試練となった。
征服出来なかった剣が峰に未練を残し、あざみラインを下る。路上駐車の列が1km以上続いていた。
国道まで下り左へ、「天恵」という日帰り温泉で汗を流し生返った。眠い目をこすり、渋滞の東名高速で帰路につく。
「富士山では、初心者は頂上の小屋に泊まってはいけない」という教訓を得て我家のミレニアムイベントは終わった。

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■17 登ってきました富士山 (河口湖口 8/26

 登ってきました。富士山河口湖口より8月26、27日、山歩きの女性グループ7名で行ってきました。今年は富士山に登ろうと年間計画に組み入れてきました。26日朝5時半 出発 高速をとばすこと4時間。5合目に着きました。しかし駐車場はいっぱいでかなり下にとめました。でも、なんと運のいい事かタクシーが通りかかり、登山口まで乗りつけることができました。10時登山口を出発です。ともかくゆっくりを目標に歩き始めました。7合目にかかるころメンバーの一人が体調をくずしました。ここまでは順調に来ていたのですが酸素補給と休息を繰り返し8合目の宿に着いたのは4時ごろ。無事みな着いてホッとしました。風も無く日差しもそんなに強くなく時折霧が冷気を運んできてくれました。こんな穏やかな日はめずらしい、と山小屋の主人が話してくれました。
 27日。5時、山小屋にて御来光。雲の間からぽっかりと現れた太陽に歓声があがりました。5時半、山小屋を発ち山頂をめざしました。早々にまた一人がはきけを訴えました。この日も休憩と酸素補給を繰り返し、山頂着は9時。全員登頂できました。ゆっくり登ったので他のメンバーは疲れも無くお鉢めぐりもしてきました11時40分山頂を発ち、砂地のなかを一気に下り15時半登山口につきました。
 全体としての感想ですが富士山は二度と行きたくないと言う山ではありませんでした。岩場もあって変化もあり、安定した土地には草花が自生していました。はるかな稜線と青空、雲海。たまたま天候に恵まれたからかもしれませんが、また来てもいいなと思いました。山小屋の対応も良く食事も手作りでなかなか良かったです。一方登山者ですが 登山をする!という本格的な装備をしている人は少なく、チョット安易なのではと思う人も多々いました。また 余裕をもった計画が必要だと思いました。そうはいっても高い山ですから歩きこみと高所経験が必要なのではとおもいました。うちのメンバーのバテたのもそのあたりかなと思います。また、由々しく思ったのは あちこちに置き去られているゴミ、山頂に漂うトイレ臭、そして富士演習場から聞こえる爆撃の炸裂音、日本を代表する山、平和の象徴でもある富士山が・・・と思うのは私だけでしょうか・・・

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■18 アドベンチャー富士初登山大成功(河口湖口 9/2

 今回私ども2人そろって“富士山初登山/ご来光”を目指して”に挑戦して参りました。初登山ながら無事天候にも恵まれ、また高山病にもなることなく2人そろって山頂にてご来光を見ることができ、月並みながら感動してしましました。ぜひその時の感動を皆様にお伝えしたく、またぜひ可能ならばぜひ皆様にも体験していただければと、その際の体験談をお送りいたします。「なんだよ、別に関係ないよ」との声も聞こえてきますが、ぜひぜひご参考に!

行 程
 9/2 我が家初7:00〜五合目着12:50(大渋滞)登山開始3:40
     8合目着18:00頃(山小屋着) 夕食 19:00 仮眠  20:00
 9/3 起床 2:00 山小屋発  2:30
    山頂着4:40 ご来光5:10 下山開始6:00 五合目着10:40

 ★7:00 いざ富士山頂へめざし五合目へご来光を目指し期待と不安を抱きつつ五合目へ向けて出発。いきなりの中央道の渋滞に出足をくじかれ前途多難な様相
 ★13:40登山開始山頂での冬支度・食料・500mgのペットボトル等7kgほどあるリュックを背負い、登山開始。思った以上のリュックの重圧に「今から、本当に登るのか」と思いながら覚悟を決める。
 ★7合目は遥かに遠く6合目は以外と早く到達したが7合目が登れど、登れどたどりつかず、疲労がおそう。非常に喉が乾き、水分の取りすぎに気を使いながら限りある貴重な水を乾いた喉へ注ぐ。15:30頃到着。7合目山小屋で休憩をとる。結構若い人が登山へ挑戦しており、へとへとのなりながら登り続けている。いまの若いヤツもなかなか捨てたもんではないなあ〜と感じる(お前はいくつじゃ〜っ)
 ★8合目はさらに気が遠くなるほど遠く8合目目指して登り続けるが、話に聞いてはいたがこれが6合目〜7合目間より遥かに遠く足取りが非常に重くなる。空気が薄なってきているのか時折鼓動が激しく打ち、また軽い頭痛が後頭部を襲い始める。「軽い高山病か」と思ったが、それ以上症状はひどくならず、普段週末水泳をしているのが功をなしたかと感謝する。愛妻圭子は私以上に元気でマイペースで登り続けている。そのうち足場が赤土から、溶岩石に変わりまた傾斜がきつくなり始める。横風も激しくなり帽子が飛ばされそうになる。四つん這い状況で登って行かなくてはならない状況となり、もしこれで雨が降ってきたらと思うとぞっとする思いである。愛妻圭子も鼓動が少し激しくなってきたと訴え、ゆっくりゆっくりのぼるよう声を掛け合う。日が暮れはじめ、若干の焦りを感じる。「夕暮れ前に仮眠場所8合目山小屋白雲荘へ着くのだろうか?」気温が下がり、かなり寒くなり上着をはおる。空腹が襲う。ジェリー飲料“ビターインゼリー”を片手に登り続ける。高山病になってしまったのか、しゃがみ込んでいる人をかなり見かけるようになる。酸素ボンベを口に当て懸命に苦痛から逃れようとしている様子が見えるが、顔色が青い。幸運にも私達夫婦はその症状はない。ただ疲労がかなりたまってきて足が言うことを聞かなくなり始めた。「あともう少し、あともう少し!」自分を励ます。やっと八合目が見えてくる。八合目、1番目の山小屋に到着!そして、次の山小屋まで30分程かかる。そこが白雲荘かと思うと別の山小屋だった。すでに時間は17:10、息が乱れないように複式呼吸をし、水泳の息継ぎを思い浮かべ一歩一歩進む。そしてまた山小屋到着、しかし今度もまだ白雲荘ではない。がっくりきそうになったが、そこから上を見上げ次の山小屋の名前を目を凝らしてみるとつ・つ・ついに見えた「白雲荘」という看板!そこからは足取りも軽く登り始める。そしてついに17:55無事山小屋到着!山小屋の前のベンチにリュックをおろし登ってきた方を見渡すと非常に綺麗な夕日が広がり、その夕日に照らされ雲がまた絵に描いたような表情を見せてくれた。“やった”とちいさくガッツポーズをする。
 ★山小屋での状況は!白雲荘は、インターネットで調べたとおり、山小屋として抱いていたイメージよりは快適で、寝床も毛布でもなく布団で湿気っていず過ごしやすい状況。夕食はうわさ通りカレー!ここまで登って来た充実感とお腹が空いたのも重なりとてもおいしくいただく。とにかくビールで乾杯をしたく、350ml6000円もしたが、躊躇無く購入し、祝杯をあげる。う〜ん、うまい!その後少し団らんしていたが疲れからかビールもまわり睡魔が襲い20:20ごろ寝床に着く。用意していた耳栓とマスクをつけ夢の中へ!22:30目が覚め、その後は寝付けず23:40ごろまでごろごろ!ついに布団からでて山小屋正面から見下ろせる河口湖近辺の夜景を撮影するため表に出る。ゴーとうなるような風と真冬並の寒さに手がかじかみそうになるが、とても綺麗な夜景にがむしゃらにシャッターを押した。そして山小屋に戻り山小屋の兄さんとご来光時間や山頂までの距離など雑談を15分程する。山頂までの登山時間:1時間30分〜2時間、ご来光時間      :5:10頃上記条件を加味し、山頂間際の渋滞を考え3:00出発予定を2:30に変更、その後2:00までウトウトした。ちなみに圭子嬢は、横でスヤスヤ眠っている。日頃「どこでも寝れないのよね〜」と言っているのは本当だろうか?
 ★いざ山頂目指して……いよいよ2:00起床、服装を冬支度で装う。上は長袖シャツセータ、コールテンYシャツ、ジャンパー、下はタイツにズボンにウインドブレイカーのナイロンズボンで装備。 懐中電灯を肩からかけ真っ暗な山道を登り始めた。足下を照らす懐中電灯を頼りに登り続ける。かなりの人が山頂でのご来光を目指し登りはじめ、上を見上げても下を見下ろしても懐中電灯の明かりが長く続く一種なんともいえない光景であった。空気が薄いせいか、それとも吹き付ける風が冷たいせいか後頭部に軽い頭痛を覚える。高山病にならぬよう呼吸を大きくゆっくり行うようにする。相変わらず圭子嬢は元気だ。テクテク登ってゆく。空を見上げると手が届きそうな空満点の星空に一種の幻想的な感覚を覚え、背には河口湖・山中湖の夜景を背負い、ひたすら登り続ける。時折目の前に迫り来るオリオン座を眺めては「オリオン座の周りにはこんなにたくさんの星の数があったのか」とあらためて日常感じられない空間に感動した。やはり体調が思わしくないのか道脇で気分が悪そうに寝ころぶ人やしゃがみ込む人が後を経たなくなってきた。
 ★東の空が明るく…・疲れもピークに来そうな頃、東の空が明るくなり始めた。山頂に向かい足場が岩場と道が細くなってくるため渋滞状況となり、前へ進めず焦りを感じた。時刻は4:20!まだ時間はあると自分に言い聞かせながら登るのだが、しかしなかなか山頂の鳥居が見えてこない。ひょっとして山頂でのご来光は無理なのでは? と邪念が頭を横切る。そんな時山小屋の人かどこかの添乗員だろうか「山頂まで後250メートル、焦らずかんばって」との声に気持ちが楽になる。
 ★つ・つ・ついに山頂到着!標高3773mついに鳥居が見えた。愛妻と足取りが速くなる。そして念願の標高3773mに4:50到着。2人で万歳三唱もつかの間ご来光をじっくり見れ撮影できる場所確保に走る。かなりの人が陣取っており山頂入り口付近は混んでおり、奥へ奥へ進んでいくとカメラの三脚を設置できる場所を発見、そこに陣取った。山頂は非常に寒くじっとしていると凍えそうになるのを我慢しながら待つこと数十分、見事な太陽が暗い地平線の向こうから光を放ち始めた。まずは後光が差すように光の線が放射状に放たれ、続いて赤い光の固まりがゆっくりと顔を出し始めた。

そして見る見るうちに私達の前にその大きな姿を現し私達を照らし始めた。

 「ついに日本最高峰“富士山”へ来たのだ。」その充実感が心をあふれんばかりに覆った。初登山にしてご来光まで拝謁できたことに2人、こころより感謝するとともにお互いの健闘をたたえ合った。この日を夢見ながら準備してきた事が走馬燈のようによみがえった。「本当に来て良かった」
 ★心残りではありながら下山開始。その後山頂でのあまりの寒さに耐えきれず、記念撮影を終えると早速下山することとした。帰りは赤土の砂利道で、非常に足下が悪くずるずる滑りながら下っていった。しかし、下れど下れどなかなか下れず足の負担は増えるばかり!さすが日本最高峰!下りも半端じゃない。もう7合目かなと思っていると8合目にも至っていない。下りも半端じゃないとは聞いていたが、本当につらい。そのうち膝がガクガクし、踏ん張る筋力も無く7合目に着く頃には、踏ん張ろうとすると転んでしまう状況になった。5合目に着く頃には筋肉痛となり、筋肉はパンパン膝はガクガクやっとの事で無事五合目到着。五合目の最後の鳥居で2人、「ゴール!」と叫びながら両手をあげゴールインしたことは言うまでもない。と大変長々とお付き合い下さいまして誠にありがとうございました。ぜひ皆様も“富士登山 ご来光を目指して”に挑戦してみて下さ〜い。                       ではでは!

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■19 後悔しなかった富士登山(河口湖口 8/24

 去る8月24日(木)〜25日(金)の1泊2日で、職場の先輩と2人で念願の富士登山をして来ました。こちらのホームページのおかげで、装備はバッチリでした。最悪の天候を考えて準備しましたが、2日間とも雨に降られること無く御来光とお鉢巡りが出来て、最高の富士登山になりました。
 自宅(群馬県です)を5:00a.m.を少し回ってから出発し、中央高速須玉IC〜河口湖IC〜富士スバルラインを経て、五合目に着いたのが9:00a.m.少し前でした。五合目の駐車場は満車だったので(10分ぐらい待てば入れましたが・・・)歩いても10分弱と言うことなので、体を慣らす意味も兼ねて手前の駐車場に駐車しました。その場所であれば、まだ十分空きスペースがありました。自分達で立てた予定よりだいぶ早く現地に着いたので、少し長く(1時間半ぐらい)五合目でお昼の”おにぎり”を買ったり小御岳神社で安全祈願をしたりして、休みました。
 五合目出発は10:20a.m.でした。無理の無いペースで登ることを第一に考えて、六合目の安全指導センターに着いたのが、10:55a.m.でした。5分ほど休憩をしてから、また登り始めました。しばらく登ると、何となく頭が少しクラクラし、痛いようないつもの登山とは違うよう気がして、これが高山病か!?と思い、それからはちょくちょく休みを入れて水を飲んで、七合目の鎌岩館(2,790m)の前のベンチに着いたのが11:55a.m.でした。そこで、昼食のおにぎりとソーセージを食べると気分はすっかり良くなっていました。ただ単に腹がへっていただけかもしれません。(^_^;)そこでは職場の友人に携帯でメールを出したりして、30分ぐらい休み取って、また上を目指しました。そこからは休みを15分〜20分毎に入れて、その都度水分補給をするようにして登って行きました。
 そして、宿泊予定の”白雲荘”さんにはナント14:00に着いてしまいました。落雷や雨のことも考えて15:00を到着予定時刻にしていたのですが、さらに早く着いてしまいました。当日の宿泊者は40名ほどとのことで、1人1枚の布団に寝ることが出来ました。\(^o^)/!登っている間もそうだったのですが、六合目から七合目の間に雲があり、下界の様子を見ることが出来なかったのは今回唯一の心残りでした。(;_;)夕食は16:30からで定番のカレーライスでした。それを食べてしまうともうやることもないので、早々と眠ってしまいました。2:00a.m.に宿の人が起こしてくれることになっていたのですが、隣のOL3人組の人が0:30a.m.に支度を整え出て行った後は、うつらうつらして起こされる前に起きてしまいました。(でもしっかり5時間は寝ていると思います。)最初の予定では、頂上で御来光を見る予定ではなかったのですが、天候も良かったので予定を変更して頂上で見ることにし、”白雲荘”さんを2:40a.m.に出発して頂上を目指しました。富士登山は八合目からが本当だという言葉を思い出しながら自分のペースで登りました。人は昼間より多いようでした。また、休みはちょくちょく入れました。
 頂上に4:25a.m.到着、この日(25日)の日の出時刻は5:09a.m.で、日の出と共に”君が代”と”富士山の唄?♪⌒富士は日本一の山〜♪”がかかりました。日の出を見た後は朝食をしたのですが、頂上で食事をしてはいけないと書いてあったにもかかわらず、寒さと空腹に耐えかねてとん汁を頼んで食べてしまいました。が、言われているほどでもなかったです。天候も体調も良かったので5:30a.m.〜お鉢巡りをしました。お鉢巡りは時計と反対回りでしたが、これは正解だったと思います。山頂は影富士も見えるくらい良い天気だったり、偶然となりで一緒に宿泊していたOLグループと一緒になったりしたりして、予定は一時間半だったのですが、二時間半も頂上にいました。
 下山道に入ったのは8:00a.m.でした。元来私はひざがすぐに痛くなるのですが、そのひざが痛くなるのを避けるために、出来るだけジグザグに降りるようにしました。結果的にはこれが良かったのか、いつもなら痛むひざが大丈夫でした。須走口と河口湖口の分岐点の”江戸屋”さんの前に8:40a.m.、六合目の”穴小屋”さんの前に10:10a.m.、そして五合目に10:40a.m.に無事着きました。

 気が付いた点を少し書きます。”水は3リットル持って行った”ので重かったのですが、(登りで1リットル飲んでしまいました)助かりました。それに”金剛杖”これは必需品です職場の先輩が大いに薦めていました。それと、”スパッツ”。今まで私はスパッツを付けたことが無く、今回はじめて付けてみたのですが良かったです。特に下山時の靴の中に入る砂ぼこり等にスパッツは有効です。もし、持ってない方は是非買うか、借りるかして持って行ってください。また、買うならショートでなくロングの方が良いと思います。私は何も考えずにショートにしてしまいましたが、ショートでも付けていないよりは数倍は良かったです。それと、今回準備して使用しなかったもので、ゴーグル(スキー用の古い物)とマスク(バンダナでも代用可能と思うが・・・)がありました。これらは風が強いときには有効だと思います。また、使い捨てカイロを持って行ったのですが、これは好みによってだと思います。もし、持って行くなら貼るタイプの方が便利だと思います。それとトイレットペーパーは必需品です。富士山のトイレにトイレットペーパーは本当にありません。富士山のトイレ事情は、もはや個人のレベルではどうしようもなくなっているのかも知れませんが、せめて私達一人一人の注意で出来ることぐらいはしたいものです。チップ制にしてもしかりです。また、トイレットペーパー以外はいけません。自然分解しにくいからです。

 以上だらだらと書いてしまいましたが、登っている間は一度も雲があって全体の姿を見ることが出来なかったのですが、帰ってきて写真を見ながら感動に浸っている今日この頃です。また以前にも増して富士山に親しみを覚えます。また、何かの機会があれば登ってみてもいいかなぁと思っています。帰りに鳴沢村の”富士眺望の湯 ゆらり”で温泉に浸かって来ましたが、ここも入湯料 大人1,200円と割高ですが、貸しバスタオルとタオルそれにロッカー代金が入っていて良かったです。
 P.S.今回の富士登山ではこちらのホームページには大変お世話になりました。来年は、穂高岳(長野県)に行く予定を立てているのでまた同じようなホームページはないですかね。(^_^;)

■20 私の富士登山記(須走口 9/7

 9月7日、午前8時30分。3度目の富士山頂上に立つ事が出来ました。今回は須走口から登りました。登り始めたのは9月6日18時。この時は山頂に雲が少し掛かっている状態で、視界良好。気温も15度くらいでした。須走口五合目から森林帯を30分ほど掛けてゆっくり登り稜線に出ました。その後ゆっくり登ること2時間、7合目の太陽館に到着。この頃から少しガスが出てきた。7合目を出て30分後、ついに雨が降り始めてきた。皆さんご存知とは思いますが、富士山は8月後半に山小屋の殆どが閉まってしまいます。こういう天候が悪化してくると尚の事山小屋が恋しくなります。さらに夏でさえ8合目付近では気温が10度を下回るのに、この時期は更に低くなります。(ちなみに私が登る2日前には富士山では初冠雪がありました。)さらに風も出てきた。もう最悪。8回富士登山を経験しているが、今回は本当に最悪でした。何とかして夜中の0時に8合目の山小屋「トモエ館」に到着しました。この山小屋は9月中旬まで営業しているとのことでした。風も雨も強くなってきたので、この小屋で休ませてもらう事にしました。その後も天候は一向に良くなりません。明け方6時に天候の悪いまま頂上に向かいました。8合目を出て1時間半後、頂上に無事着きました。夏の登山シーズンとは打って変わって頂上はひっそり静まり返っていました。この時頂上に居た人は私を含めて3人。ほんとうに静かでした。まぁー、それなりの装備(フル装備に近かった気もします)をしていたのが功を奏したかもしれませんが。とにかく、これを読んで富士山に登る方は、人並みですが、決してなめて掛からない事です。痛い目にあいますよ。とにかく十分な装備をしていく事です。そして自分のペースで登る事、これにつきます。自分のペースとは、息が切れず、汗をかかないスピードが目安です。汗をかき始めたなと思ったら深呼吸をして後ろを振り返って景色を楽しみましょう。

■21 8月26日、ついに富士登山決行の日が!

まず私(27歳)は、何年か前に富士登山へ行きたいと思いたったはイイけれどなかなか実行に移せず、今年に至りました。
6月頃から日程の検討やメンバーの声かけ等をして、8/26に決定しそれからは、このHPを参考に準備してきました。(ありがとうございます)
仲間は男4人、女5人の計9人です。NO.1〜NO.9と番号付けをしました。
年齢は27歳〜36歳まで。初登山、徹夜登山っということで、不安いっぱいでしたが何とか登頂することができました。
その内容をこれから登山される方にとって、少しでも役立つことを祈りつつ・・・。

登山口は河口湖っと決めていたので、中央道のPAに仲間と集合にしていたのですが、なんと仲間からの電話で、中央道が断続的に渋滞との情報が!(富士吉田の火祭り影響か?)
そこまで混んでたら、富士スバルラインや駐車場もいっぱいになるはずだと判断して急遽、登山口を須走口へ変更し、東名高速の御殿場ICより小富士へ向かいました。
小富士手前のコンビニで食料を買い込み(おにぎりやあんパン)須走口駐車場へは18:00到着。
仮眠を取ろうと思いつつも、みんな興奮気味で早くも荷物の準備をしてました。何だかんだと時間が経ち、2時間ほど駐車場にて空気に慣れさせていざ登山開始。

五合目を出発したのは20:15分。
最初は15分歩いて5分休憩を続け、何とか六合目に到着。
途中、休憩時に上を見上げ、空一面の星や流れ星、天の川を見ては騒いでました。
次に目指すのは七合目だぁ〜っと次の明かりを求めて、15分歩いては5分休憩を続ける。
そして七合目に到着し、みんなで食事休憩。持参したおにぎりを食べながら長めの休憩。
次は八合目を目指して頑張ろうと、次の明かりを目指して進む。
この辺りから、それぞれのペースが違い始めたので、各合目までを目標に進む。
八合目だと思って進んでいた私とNO.9が到着した場所は、なんと本七合目。
当初は河口湖口から登る予定だったので、須走口の情報はあまり気にしていなかったため2人とも思わず笑っちゃいましたー。
全員が本七合目に到着し、長めの休憩後、いざ八合目へ向け出発。
またまた目指していた明かりに到着するも、やはりただの八合目で私達は”偽八合目”と名づけました。
NO.7とNO.8が遅れ気味で、他の7人はいざ本八合目を目指して出発。
本八合目に着いたのは私とNO.9が27日の4:00。
その後、続々と他の5人も到着し、あまりの寒さに山小屋へ入り
山菜うどん(700円)や山菜ラーメン(700円)やお汁粉(400円)で温まる。
4:30にはココでご来光を見ようっということになり、みんなでベストポジションを確保して待つ。頂上までの道のりは、ヘッドライトが連なっていた。
残りの2人がなかなか現れず、9人揃ってご来光を見たいと思って心配していましたが、ご来光10分前になって、やっと2人が本八合目に到着。
5:00過ぎ、待望のご来光!
今までに見たことの無い光景に、思わず感動の鳥肌が・・・。
そして持参していたビールやあんパンで乾杯!
あの時のあんパン、メチャくちゃ美味しかったでーす。
この日はホントにお天気もよく、風もさほど気にならなくて恵まれました。雲海の中に飛び込んでみたいねぇ〜なんてジョーダンも。
30分ほどご来光を楽しんだあと、みんなグロッキーになっていたのでもう下山しようっと話していたが、NO.5とNO.6が登るって事になり
私やNO.2やNO.9も、やっぱり行こう!っと気合が入って5人だけ頂上目指して出発。
残った4人のうち、NO.3とNO.4の2人はそこから下山し、NO.7とNO.8は頂上目指して後から出発した。
頂上付近は大渋滞で、何歩か登っては止まるっていう状況。
何とか1時間半かけて、私は仲間の1番乗りで頂上へ7:00到着!
その後、NO.2とNO.9と続けて登頂し、8:00にはNO.5とNO.6も到着。そして8:30にはNO.8が到着。NO.7は、九合目付近で高山病になり、あえなくリタイア。下山道と合流する付近で待機してるとの事。
登頂成功した6人で記念撮影をし、火口を見て9:15下山開始。
八合目付近で待機しているハズのNO.7が見当たらない。とりあえず下山を続ける。
砂走りは、コツを掴んでしまえば楽に思えたが、所々に岩がありつまずくことが多々あった。そして、砂走りが終わり、もう直ぐ下山完了かと思いきや茶屋が現れ、お店のオジサンがにこやかに
「ココからは岩場で、あと2km、30分ですよぉ〜。」その言葉を聞いて愕然!でも下りるしかないと自分に言い聞かせ、何とか下山することが出来ました。
NO.8が12:00、私とNO.9が13:00、NO.3とNO.5とNO.6が14:30に駐車場へ到着。
八合目付近で見当たらなかったNO.7が居ない!その後、15:30にNO.7は1人ぽっちで駐車場へ戻って来ました。
気持ち悪いし腰が立たないしで、3時間ほど寝てたそうです。その後、1人で寂しい思いをしながら下山して来たとの事。

何より、今回の登山で1番良かった事は、お天気が最高に良かった事。
それと、レモンの砂糖漬け&キャラメル&梅キャンディーが重宝した事。レモンの砂糖漬けは、今まで食べたレモンの砂糖漬けの中で最高に美味しい物でした。
反省点は、私的にとにかく頂上前からお腹が空いてしまって、それまでに全て食料を食べてしまって後悔しました。
下山途中、体力的にはそれ程へばっていなかったけど、空腹でエネルギー切れ。
次回があったら、多めに食料を持って行くべきだと思いました。それと、最初から厚着で行かないこと。お天気が良かったせいもあって、とにかく最初から汗だくでした。上に登って行くに連れて、その汗がとーっても冷たく感じられます。

今回、登頂できなかったメンバーもいるし、私も下山途中はもう絶対にイイって思っていたのに
今はまた行ってもいいかなぁ〜って感じなので、来年企画して行こうかなっ?
また、今回登った仲間に心から感謝です。
みんなが居なかったら、登頂できただろうか?と思います。
それと、このHPのお陰で、なんの不自由もなく行って来れました。
ありがとうございましたー。

■22 私の富士登山記

 9月7日、午前8時30分。3度目の富士山頂上に立つ事が出来ました。今回は須走口から登りました。登り始めたのは9月6日18時。この時は山頂に雲が少し掛かっている状態で、視界良好。気温も15度くらいでした。須走口五合目から森林帯を30分ほど掛けてゆっくり登り稜線に出ました。その後ゆっくり登ること2時間、7合目の太陽館に到着。この頃から少しガスが出てきた。7合目を出て30分後、ついに雨が降り始めてきた。皆さんご存知とは思いますが、富士山は8月後半に山小屋の殆どが閉まってしまいます。こういう天候が悪化してくると尚の事山小屋が恋しくなります。さらに夏でさえ8合目付近では気温が10度を下回るのに、この時期は更に低くなります。(ちなみに私が登る2日前には富士山では初冠雪がありました。)さらに風も出てきた。もう最悪。8回富士登山を経験しているが、今回は本当に最悪でした。何とかして夜中の0時に8合目の山小屋「トモエ館」に到着しました。この山小屋は9 月中旬まで営業しているとのことでした。風も雨も強くなってきたので、この小屋で休ませてもらう事にしました。その後も天候は一向に良くなりません。明け方6時に天候の悪いまま頂上に向かいました。8合目を出て1時間半後、頂上に無事着きました。夏の登山シーズンとは打って変わって頂上はひっそり静まり返っていました。この時頂上に居た人は私を含めて3人。ほんとうに静かでした。まぁー、それなりの装備(フル装備に近かった気もします)をしていたのが功を奏したかもしれませんが。とにかく、これを読んで富士山に登る方は、人並みですが、決してなめて掛からない事です。痛い目にあいますよ。とにかく十分な装備をしていく事です。そして自分のペースで登る事、これにつきます。自分のペースとは、息が切れず、汗をかかないスピードが目安です。汗をかき始めたなと思ったら深呼吸をして後ろを振り返って景色を楽しみましょう。

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