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皆様より寄せらせた 栄光の体験記。役にたつお話・・・
 2007年版(2)

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■11 父子3人初めての富士登山(須走口より)

8月10日(金)に日帰りで富士山に登ってきました。メンバーは私(48歳)、高1、中1の息子の3人です。

前日(9日)の9時半ごろ東京を車で出発。御殿場のコンビニで買い物をして、12:30過ぎに須走口の駐車場につきました。第2駐車場はすでに一杯で、第3駐車場に何とかスペースを見つけて駐車しました。星空がとてもきれいで、子ども達としばし星を眺め、その後すぐに仮眠。4時に起きる予定でしたが、つい、うとうとして4時半ごろに目覚めました。車の中で朝食をとっていると今度は日の出が。登る前から、ずいぶん得した気分になりました。

登頂までの行程は次の通りです。

5:25 登山開始
6:25 新6合目(2,450M)着 
6:35出発次男が頭が痛むと言うので、バファリンを飲ませました。効いたようでその後は頭の痛みも無く登頂できました。
7:10 瀬戸館着(2,700M) 
7:10出発
8:05 太陽館着 
8:15出発太陽館までは、登る途中、15〜20分くらい登りながら、5分ほどの休憩を取りました。晴れて日差しもそれなりに強かったですが、木陰を選びながら休みました。
8:50 見晴館着(3,250M) 
9:10出発見晴館前では、持ってきた魚肉ソーセジ、チーズかまぼこ、セサミクラッカーなどを食べてエネルギーを補給しました。ここからは10〜15分前後登ると、5分ほど休憩を取りました。
9:35 江戸屋(下)着 
9:40出発
10:00 江戸屋(上)着 
10:10出発   ここに8合目の鳥居あり。
10:25 御来光館(8.5合目 3,450M) 
10:30出発
11:00 9合目の鳥居着
11:30 登頂  着きました!山小屋でトン汁(800円)を頼み、コンビニで買ったおにぎりを食べました。長男が「頭がボーとして変だ」(いつもの事だが?)と言うので、バファリンを飲ませました。お鉢巡りをしたかったのですが、長男がもうダメサインを出して横になってしまったので、残念ながら諦めました。食後、3人とも3〜40分眠りました。ゆっくり休んだのが良かったようで、長男も何とか回復。火口の前で写真を撮った後、スパッツをつけて下山しました。

13:00 下山始め。
13:20 江戸屋(上)着 
13:30出発上りは、ここから1時間20分もかかったのに、20分で来てしまったと、驚きました。この後、ずーっと、同じような岩場の下山道を下って行きました。特に長男は、さっきの不調はどうしたのかと思うほど、ドンドン先に降りてしまい、私はついて行くのが大変でした。
15:00ごろ 最後の山小屋(名前は忘れました)に到着ここに着くまでに3人ともペットボトルの水(お茶)がなくなっていました。缶ジュースを買って飲みました。10分ぐらい休んで出発しました。
15:35 5合目着 やった〜!登山終了!

 下山中、砂ぼこりがひどく、のどが痛くなりました。また、杖は登山用具売り場のおじさんに、必要ないと言われて準備しませんでした。子ども達にはそれは十分当てはまっていましたが、私は下山中、だんだん足に痛みを感じるようになり、「準備しておけば〜!」と思いながら、子どもたちの後を追いかけていました。(はじめは両太ももの内側、次に両ふくろはぎ(やや外側)、そして両ひざ。)若い人とは、ひざのクッションや筋肉の柔らかさが違うのだということがよ〜く分かりました。

持ち物(リュックの中身)
 各自ペットボトル500ml2本、着替えの下着、タオル1本、レインウエアーフリース(防寒用だが、使用せず)、スパッツ、ランプ、リュックカバーお菓子(アメ、ソーセージ、クラッカーなど)、日焼け止めこのほかに私が、布ガムテープ、トイレットペーパー、薬(バファリン、整腸剤、オロナイン)、カットバン(大小)、酸素缶などを持っていきました。

 晴れていた事もあり、家に帰って空のペットボトルをリュックから取り出すと3人合わせて14本ありました。よく水分をとりました。ペットボトルは、5合目が300円、山頂は500円でした

 なお、下山後は東京まで車を運転して帰る自信が無かったので山中湖のペンションぱうぜに泊まりました。山中湖には、駐車場から45分ぐらいで着きました。初めて泊まったペンションでしたが、気さくなご夫婦がオーナーで、登山客にも慣れていました。(次の朝も早くから富士登山のお客が出て行きました。)砂ぼこりにまみれた格好で行ったので、ほっとしました。

 登山は本当に初心者の私たちでしたが(高尾山や筑波山ぐらいしか登っていない)、このサイトの情報がとても役に立ちました。持ち物等の準備はもちろん、皆さんの投稿で登山時の様子や対応に付いていろいろとイメージをもつことができました。ありがとうございました。たいした情報はありませんが、これから登る方に少しでもお役に立てれば嬉しいです。

■12  富士宮&御殿場口

 8月13、14日と私(64才)と孫(9才)の二人で行ってきました。
一日目のコースは 
 富士宮口新五合→富士宮八合目→御殿場口7号9尺(八合とも言う) 宿泊
   (12:20)ハハハハハハハハハハハハ  (15:35)ハハハハハハ    (16:00)
二日目
 御殿場口7.9→山頂→お鉢巡り→御殿場口下山→宝永山→宝永山火口→
(5:45)ハハハハハハハハ (7:30)ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ(9:45)ハハハハハハハハハハハ(12:15)ハハハ (12:40)
 富士宮口新五合目
(13:20)
 下段は実際の時間です。歩行速度は9才と64才ですので決して速くは有りませんがと、言って遅いほうでもなかった感じはします。大体20分前後歩いては10分か15分休むの繰り返しでした。
 ただ歩いている時は立ち止って小休止するといったことはせず、歩く時は歩く、休む時は休むようにしました。

 このコースの特徴は
 室からご来光が見える
 室が空いている(御殿場口は下山道として知られている)

 言い換えれば富士宮口からのご来光は山頂、しかも御殿場口側に移動しなければ
見えません。
しかも表口である富士宮口は常に登山客で溢れ、寝るのも清々寝れない事もある
らしいです(ご免なさい、私は富士宮口は泊まったことが無いので伝聞です)
更に御殿場口に移動して良いことは翌日御殿場を下山するなら余計な荷物を室に
預けて身軽になって山頂に行けることです。

 ただこのコースのデメリットは富士宮8合から御殿場に抜けるブル道に「立入禁止」と綱が張ってあることです。理由は富士宮から御殿場側に登山客が流れる事を恐れて通行禁止にしているようです。気の弱い人は少々びびるかもしれませんね。
 
 私がこの道を知ったのは47年前御殿場口でアルバイトをした時でした、当時はブルドーザーは無く馬で荷物を上げていたので、主にその馬が歩いていた道でした。就職して会社の人や近所の人を案内して何回となく上りましたが全てこの道を利用しました。当時は御殿場口は本当にガラガラで、泊まる人など殆ど居ない状態でした。

それがどうでしょう今回は泊まり客が結構いて食事も一度に出来ずびっくりしました。室の主人に聞くと、何年か前に雑誌でこのコースが紹介されてから増えてきたそうです。ただ女主人は「あんたみたいに道を知っている人はいいけど、富士宮の8合で道を聞くと嫌味を言われたと言う人が多い」と言う。
確かに隣に寝た親子連れの人は8合目で道を聞くと
「あの道は通行禁止です。どうしても行くなら自己責任で行って下さい。最近死亡事故もおきてます」と言われたと言う。
 
 この紹介を読んでこのコースを行く気になった人が嫌味を言わないために、この道の入口をもう少し丁寧に説明します。

 富士宮の8合目の室の前を通り過ぎ、左に曲がるとすぐ右手にトイレが有ります。
富士宮の登山道はそのまま真っ直ぐ登りの道を行きます。
御殿場へはトイレの右側を入り、宿泊棟の横を行くと例の立入禁止のロープに出ます。
その先は平らなブル道になってます。
その禁止表示を無視して平らなブル道を50m位行くとブル道が下り始めた所の左側に丸太で土留めした山道がはじまります。
昼間なら見落とすことはありませんが、夜はブル道が変化し始めたら左手を十分注意して下さい。
登山道は平らな道で今まで上りで大変だったのが嘘のような道です。
その道は200mも有るでしょうか?時間も5.6分程度で御殿場口に合流です。
室までは後一分張り、これでご来光も、睡眠もバッチシ!

 下山の時の話も少ししましょう。
7合目を過ぎるといよいよ砂走りの始まりです。

---------------余談-----------------
  須走(すばしり)口と砂走り(すなばしり)と間違えて
  須走口に行きたいのに御殿場口に
  砂走りをして御殿場に下山したい人が須走口に
  と間違える人がいます。注意してください
----------------------------------------

 砂走りは細かな砂が靴の中に容赦なく入ってきて砂走りの醍醐味も半減して
しまいます。そこで私は子供連れの時には、必ず大人用の古い靴下を何枚か
持参させこれを靴の上かはかせるようにしていました。これで砂対策は完璧です。
大人はキャラバンシューズの上からガムテープでグルグル巻いておけば何とかOK

 石混じりの砂走りを走って右手に宝永山の尾根が見えてくる頃、その宝永山に向かった道に出会います(看板あり)。殆どの人はそのまま砂走りを直進しますが、宝永山の火口の中を見るのも一興です。御殿場にそのまま行く人も是非立ち寄ってみてください。全然大変じゃありませんよ。

 火口の中を見たら、もっと本格的な砂走りを体験したいなら左手を砂走りに向かいましょう。石のない火山灰だけの砂走りが体験できます。ただ最後には「もう終わってくれ」と思うかもしれませんけど。

 私と孫はそこを右手に折れて宝永山の火口の中に向かいました。
火口の中の道も小石がザクザクしているので小走りに走っていけば、すぐ一番底に着きます。ベンチなども設置されていてハイキングの人も居ました。そこから少し登ればもう富士宮側の尾根に着きます。

 ここで道は分かれていて、右手に少し登って6合目経由の新5合目。左手の下りは遊歩道経由で新5合目に向かうコースです。
 今回は孫がまだ元気だった事と、今までは岩ばかりの富士山だったので、岳樺や白樺の林の富士山も味合わせてやろうと思い遊歩道経由を選択しました。
しかし林の中は日陰ではあるけど、風が無く蒸し暑く、しかも道は登ったり下ったりで、中々新5合のバス停に着きません。この道は以前紅葉狩りで通った事があり、その時は短かったと記憶していたのですが・・・・
遂に孫が「おじいちゃんまだ」と弱音を吐いたときにやっと舗装した道に合流しました。

 そんな分けで若しこのコースを行きたいと思った方は遊歩道経由でなく6合目経由の方が良いかもしれません。

 以上で今回の報告を終わりますが、何か不明な点がありましたメールをして頂ければお返事します。

s-kiisan@yahco.co.jp
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■13  ツアーで登山

この度、男43歳(後厄)のけじめと体力低下を感じ、また、子供(中1男,中3
男)と一緒に運動ができる最後の年と思いツアー(2日間コース)ではありますが、富士登山してきました。
この8月14日登頂成功。4時50分頃ご来光を拝む事ができました。
登山中は星空もきれいで、流星もたくさん観ることができたのですが、一寸人が多すぎて、途中から下山道を上がることになり、非常にきつかったです。頂上まで天候にも恵まれ非常に良かったです。

準備に関しまして、富士スバルラインからの登山で貴殿のホームページを熟読させて
いただき、非常に参考になりました。
今、体中の筋肉痛と闘いながら、このメールを書いています。
この後、「富士日記」と称して自分の生きた証の一つとして書き残そうと考えており
ます。
初めての登山で富士山を登り切ることができ、しかも子供と一緒で、ご来光が拝めて
本当に幸せです。
ただ、妻が一緒できなかったことが一寸心残りですが、多分体力が付いてこないで
しょう。

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■14 登山体験記(須走口)

8/15(水)〜16(木) 1泊2日の日程で、富士山へ登ってきました(30代、単独登山です)。

登山口は当ホームページを参考に須走口としました。
まずはチェックリストを元に荷物を揃えました。
リンク先の天気予報を見るとそれまで晴れのみだったのが、晴れ後雨か雷となっており1日早く計画してれば・・・と思いました。
15日は9:30に御殿場駅に到着し、バス窓口で五合目までの往復切符を購入しました。
10:40に五合目に到着し、金剛杖を購入しました。その時ドーンという大きな音がし、店員さんにもう雷がなっているのですか?と聞くと、これは自衛隊の演習ですよ。とのこと安心しました。

11:00に登山開始。12:00ごろ長田山荘に到着して持ってきたおにぎりで昼食としました。

再び登山開始で13:30に瀬戸館に到着しました。途中、家族でハイキングといった人が何組もいて、小学生の足の軽さにうらやましく感じました。
私は耐力温存、高山病にならないよう意識的に呼吸を大きくしながら登りました。
遠くに下山道(砂走り)が見えます。そのときは軽快に降りていくように見えましたが、いざ自分が通ってみると砂走りが全工程で一番きつい部分でした。

14:30に大陽館に到着しました。休憩中に大きな白犬が散歩から帰ってきました。
登山にあたり、ホームページの登山ガイド「お勧めの須走口」を印刷して持っていきました。山小屋での休憩ごとに次の休憩までの道のりを確認でき、大変役に立ちました。

15:25に見晴館に到着。16:00に江戸屋に到着しました。このあたりは登山ガイドどおり歩きにくく大変でしたが、大げさに呼吸しながら少しずつ登っていきました。階段のように登る岩では一歩一歩踏みしめるように(ロボットのように)し、杖とともに登ると足への負担が小さくいいようです。
宿は江戸屋に予約していたのですが、予想より早く到着し、高山病にもかからず元気だったので、その上の胸突江戸屋に変更可能か聞いてみました。
電話で空きがあると言われ予定変更し、16:40に胸突江戸屋に到着、宿泊しました。

頂上でご来光を見ますか?と聞かれ、それでは2:00に宿を出るといいと言われました。
寝床に案内されると隣の人と肩幅+50cmくらいの余裕があり十分な広さと感じました。
17:30にカレーライスを食べ、すぐに寝ました。周囲では20人くらいすでに寝てました。
夜は皆さん書かれているように、後から到着した人やいびきなどで良くは寝れませんでした。もう2:00だろうと思って時計を見ると、まだ23:00だったりとても長く感じました。
窓の外は稲光とパラパラと雨が屋根をたたく音で、雨の中の登山を覚悟して目を閉じました。

どうにも寝れず1:30に宿を出発しました。外はものすごい人!!ツアーの団体さんなどが沢山集まっていました。雨はやんでいてすばらしい夜景と星でした。山頂を見ると山小屋の光がはっきり見えました。ツアーガイドの方が、混んでいるときは八合目からは渋滞だけど、今日は空いていますよと言ってました。
ヘッドライトを付けて登山開始。団体さんはゆっくり登るので追い越したくなります。最初追い越したりしたのですが結構疲れます。ここからは周囲の流れに合わせるのが正解だと思いました。外国人の割合が1/3くらいで驚きました。途中コース脇で休憩し空を見上げていると2個流れ星を見つけました。下を見るとヘッドライトの川で幻想的でした。

4:00ころ山頂に到着しました。
山頂は曇っていて星も下界も見えませんでした。到着すると急に寒くなります。毛糸の帽子をかぶりました。また、雨合羽がここで役に立ちました。しばらくすると山頂の山小屋の電気がつきだしみやげ物等を売り出しました。神社で杖に朱印を押してもらいました。
神社前に腰を下ろしご来光を待ちます。しばらくして頭の上の雲が無くなり星が見えてきました。
しばらくして目の前の霧がさっと晴れ、目の前に雲海が広がり、山全体がモおーモといゆ声につつまれました。
その後すばらしいご来光が見れ何枚も写真を撮りました。がんばって登ってよかった瞬間でした。
ここで沢山写真を撮りますから、予備の電池に取り替えておくといいです。

一息ついてお鉢周りをしました。ガイドのとおり左周りを選択しました。起伏はあるのですが、7合目以降と比べると歩きやすかったです。日本最高峰で写真を撮り下山開始です。

靴紐をきつめに締め直し、どんどん高度を下げました。大陽館までは歩きやすくかったです。が、そこから先の砂走りは膝から腿にかけて痛くなりつらい工程でした。五合目までは早くついてくれーという気分で、ひたすら忍耐です。家に帰ったら、その辺の写真が抜けてました。
砂走りの途中、靴底がはがれガムテープを巻いている人や、靴を手に持ち靴下で歩いている人(石が入って痛い?)など困っている人がいました。後悔しないためにも、くるぶしまである靴は是非必要だと思います。

五合目の山小屋でしいたけ茶をいただきました。大変おいしかったです。
結論として、心配していた天気にも恵まれ楽しい登山でした。次回は河口湖方面から登ってみたいと思います。以上、体験記でした。

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■15 初めての富士登山 富士宮口より 43歳女性単独日帰り体験
清水に生まれ子供の頃から一年中毎日当たり前のように富士山が見れることを何の不思議も感じずに過ごしてきました。毎朝富士山を見るのが日課で富士山がきれいに見える日は朝からうれしい気持ちになります。
40歳になるのをきっかけに、子供たちの手も離れてきたのでこれからは自分の為に時間を使いたい・・・と考え、こんなに身近にありながら一度も登ったことがない富士山にいつかは登りたい、と本気で思うようになりました。

まずは体力作りにウォーキングを始め、アクアビクス、エアロビクスとお友達に恵まれ楽しみながら続けていくうちにいつの間にかしっかり身体はできてきました。山に詳しい仲間にも恵まれ専門的な装備も少しずつ揃え、身近な山を日帰りで登りながらどんどん山の魅力にハマっていきました。
山小屋デビューは2週間前の7月30日〜8月1日、仲間と二泊三日で八ヶ岳全工程9時間(硫黄岳〜横岳〜赤岳)についていけたことがかなりの自信になり富士登山はますます近づいてきました。(あとで考えるとこの3000m級の登山で身体が慣れていたのが一番よかったのでは・・・)
調子に乗ってモこの夏に一人で登る!!モと密かに心に誓って着々と準備を整え、仕事の休み、天候、体調を考えた結果14日に突然、モ明日決行しよう!モと決断しました。

15日朝3時起床、3時半自宅を出て、4時45分水ヶ塚駐車場着、すでに駐車場はかなりの混雑でした。シャトルバスの始発が6時なので時間がもったいないなぁと思っていたら、目の前でタクシーの運転手さんと交渉中の神の声が聞こえてきて、「私も一人なのでご一緒させていただけませんか?」と声をかけてしまいました。「これで4人になった」と聞きなんてタイミングがいいんだろう〜とワクワクしながら身支度を整え4人揃ったところでタクシーに乗り込みました。走り出して5時になるまでまだ数分あることに気づき(5時までは二割り増し料金なのです)不親切な運転手さんかと思いましたが、5時になったら二割り増しは解除され、結局1分でも早く出発するほうが結果的に正解でした。一人あたり1000円を支払い、5時20分新5合目着、高度順応の為はやる気持ちを抑えながらストレッチし、パンをかじり、雲海に映る影富士の一部をデジカメに収めいよいよ出発です。

新5合目   5時40分
新6合目   6時
新7合目   6時45分(10分の休憩)
元祖7合目  7時30分
8合目    8時15分 雪渓が残っていました
9合目    9時5分
9合5勺   9時35分
山頂    10時20分  

たった一人で無事に登頂できた事に感謝の気持ちを込めてお参りを済ませると感動がこみ上げてきて涙が出てしまいました。
山頂はお天気に恵まれ風が全くなく、下山のことを考えても体力的に余裕があり、初挑戦で初登頂しかも一人で!などと気持ちが高ぶっていたこともあり、調子に乗って予定していなかったお鉢巡りに出発しました。左周りに剣が峰を目指しました。雪の張り付いた荒々しい火口をのぞきながら3776m剣が峰、日本一高い富士山の山頂に♪
昼食をとり下界を見下ろしながら日本一の景観を心ゆくまで満喫して13時5分下山開始

9合5勺  13時23分
9合目   13時40分  バイオトイレ初体験200円 きれいで気持ちがよかった♪
8合目   14時
元祖7合目 14時20分
新7合目  14時40分
新6合目  15時10分  ここまでほとんど休憩なし、名残惜しくなり20分休憩
新5合目  15時30分

行きのように乗り合わせでうまくタクシーに乗れるといいなぁと思いましたが、タクシー待ちの人など一人もなく、結局シャトルバス片道分のチケットを購入、14時45分発 水ヶ塚駐車場15時15分着 トラブルもなく無事に単独日帰り富士登山を果たすことができました。
登り4時間40分、下り2時間30分でした。(予定では登り5時間、下り3時間と読んでいたのでなかなかのペースでした)

今回、何もかもが初めてのことでしたが、天候、気温、体調、混雑の具合、全てのことに恵まれての結果だと思っています。まず、私は空気の薄さからくる息苦しさをはじめ高山病の症状など全く感じませんでした。(日頃の週3回のエアロビによって心肺機能が高まっていたためでしょうか)天候がよく熱射病の心配もありましたが午前中の登りで日差しによる負担が少なく、午後の下山中にだんだんガスってきて、景観が望めなくなりましたがそれによって気温の変化もあまり感じず一日を通して快適でした。おかけ様で持っていった酸素ボンベ、防寒具、雨具の出番もありませんでした。
水は1リットルのプラティパス2本、ハイドレーションシステムを使い、足を止めずにこまめな水分補給を心がけ、全て飲みきりました。
一番頼りになったのは山と自分の足の接点である、モ登山靴モでした。仲間に薦められ6月に巣鴨のGOROという専門店にわざわざ出かけて、足型からとってもらい、インナーも足型に合わせて作ってもらいました。靴紐をしっかり締めて自分の身体の一部のように頼れて心強かったです。
そしてこのサイトの体験談は本当に役にたちました!私の無謀な体験談もひとつの参考になっていただければ幸いです。

この歳になって単独で日帰り富士登山をやり遂げ、自分の体力・精神力に対して自信を持てたこと、人生観が変わるほどの素晴らしい体験ができたこと、山へと導いてくれた仲間にこの場を借りて感謝の気持ちを伝えたいです。この経験は私がこれから生きていくうえで必ず実りになると思います。

まだ登ったことのない方は、一生に一度は富士登山、ぜひ経験してください。
 
最後に、富士山がごみひとつない美しい山になってほしいと心から願っております。全ては登山者のマナーにかかってます・・・
 

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■16 富士登山記(2007年8月12日〜14日)

富士登山記(中高年6名)ペルセウス座流星群と共に今年のお盆に、先祖そっちのけ(本来は13日の夕方に迎え火を焚くのだが、今年は1日早く12日に焚き亡き父と母の霊に来ていただいた)で、富士登山に行ってきた。メンバーは、私(54歳)と私の妻(49歳)、私の姉二人(56歳、58歳)、妻の友人(49歳)、妻の友人の友人男性(65歳)と合計6名 平均年齢55歳! 私と男性は2回目の富士登山だが、その他のメンバーは初心者ばかり。何名無事山頂まで行けるか危惧していたが、あにはからんや、私の姉2名が8合目太子館で高山病(頭痛と吐き気)のためリタイヤー。残り4名が高山病に悩まされながらも、登りきり、頂上征服者にしか味わえない、見事なご来光、絶景(雲海や下界)を堪能した。おりしも、3大流星群のひとつである“ペルセウス座流星群”の出現のピークと重なり、しかも新月の翌日であり雲ひとつない晴天と言う星を観測するには絶好のコンディションではあり、満天の星空であったが、期待に反し、流星は数個しか見ることが出来なかった。また、風は強かったものの、極端に寒くもなく、最高の気象条件の下、登山できた。ただ、残念なことと言えば、山頂では、妻たちのトイレ(待ち時間40分)に時間が割かれ、私は荷物の番をしていたため、頂上で殆ど自由な時間がなかったことだ。なお、今回のツアー総勢39名のうち登頂に成功したのは26名。残りの13名は無念の下山となった。以下に詳細を。12日 22時50分 バスツアー(中国トラベルで27900円/人)。総勢38名+添乗員1名+運転手2名で出発!なお、今回のバスツアーには中国人の3グループ計10名もおり、しかも神辺からという。ちょっとびっくり。13日6時15分 三保の松原の三保園ホテルで、風呂に入った後、バイキングの朝食をとった。出発までの時間、砂浜を散策。本来なら絶景な富士山を眺められるところであるが、残念ながら富士山は、雲に隠れていた。9時にホテルを出発し、新富士駅で加わった1名と共に、一路富士スバルライン河口湖登山口5合目(標高2305m)に。途中新富士駅から名勝の富岳風穴あたりまで大渋滞に巻き込まれ、5合目に着いたのが、50分遅れの13時20分。途中の山小屋で焼印をしてもらうため、急いで金剛杖を1200円で購入。14時 いよいよ登山開始。下は小学校3年生から、上は古希(満70歳)の御仁まで、急遽命名された“チームちゅうとら”の愛称のもと、登山ガイド(若いかっこよい男性)を先頭に、次にツアーのメンバー、最後尾を添乗員(タフな三十代)という布陣で、一丸となって出発。出発時は雲に覆われ、遠くは見えなかったが、だんだん高くなるにつれて、雲の上に出て、途中、影富士も見事に見ることが出来た。また、雲の間から、山中湖、河口湖、西湖や富士吉田、西東京の町並みを見ることができ大変感激した。ガイドの説明では雲がなければ東京タワーも見えるらしい。途中のいくつかの山小屋で焼印(200円)を押してもらった。トイレは各山小屋にあり有料(100〜200円)。登山道は、最初はハイキング程度の楽な道、途中から整備された砂利道、高くなるにつれて、ガレ場、岩場と本格的な登山に。親子連れのチームでは、見るからにメタボのお父さんや子供が高山病にやられ、途中からは這いつくばって登っていた。奥さんは子供のリュックを、添乗員さんは、お父さんのリュックを背負い、所々では子供を抱きかかえていた。本当にタフな添乗員であり感心した。もっともこの親子、再度体を鍛えなおし再チャレンジすると言っていたとか。19時10分 予定より1時間40分遅れて、標高3100m(8合目)にある山小屋の太子館に全員到着。寝床を確保した後、夕食(カレーライスとおかず)をとり、朝食(釜めし、サンドイッチ、ペットボトルに入った水1本)を渡され、仮眠。ここで、高山病や足がつる等でこの先登れない人13名を残して、22時45分起床、23時 山頂めざし、いざ出発!!山小屋を出たあたりから風が強くなり、ガイドによれば、風速10m〜15mはあるだろうとの事。飛ばされないように注意しながら歩いた。途中、高山病(頭痛、吐き気、めまい)に襲われながらもなんとか踏破。休憩のとき夜空を見上げ、流星を探した。私は5つほどしか見ることが出来なかったが、中には10個以上見つけた人もいた。天の川、北極星、北斗七星、カシオペア座、オリオン座等々満天の星であった。また、直下の、富士吉田、甲府、西東京の町灯かりが見え、それは絶景であり爽快でもあった。14日3時25分 山頂に到着! 砂嵐がすごく、目を開けておられないほどひどかった。集合時間の4時40分まで、自由行動であったが、殆ど荷物番にさかれ、自由な行動が取れなかったが、それでも、浅間大社奥宮の鳥居で記念写真、登頂記念の旗(500円)や、神社で焼印(300円)を押してもらったりした。4時20分頃から朝焼けが始まり、4時45分には、ご来光のポイントである大日岳に移動した。徐々に明るくなり、朝焼けに染まる眼下では、雲海と共に、遠くの山並みが美しく映えていた。お待ちかねのご来光の瞬間はあまりよく分からなかったが、恐らく5時丁度だと思う。殆どの人が万歳三唱していた。もちろん、“チームちゅうとら“もした。ところで、山頂では、外国人も多く、中国・韓国はもとより、アメリカやヨーロッパ、インド等国際色豊か、さながら万博のようであった。富士山は日本人だけでなく、世界中の人々にも親しまれているんだなと感じた。5時10分 下山開始。もっと山頂を堪能したいという思いを振り切りながら、下山道を一気に下っていった。下山道は登山道とは違い、ジグザグ道(47曲がり)で殆ど砂場。砂埃の中、昨日昇った登山道を横に眺めながら、明るくなっても登山している人が多くまさしくアリの行列とはよく言ったものだ。あんな道を登って行ったんだと感激しながら下山した。途中、ガイドさんが山や町並みを説明され、南アルプス(北岳・間ノ岳・農鳥岳)や、北アルプス(立山)、八ツ岳(横岳・赤岳・天狗岳)、秩父山地、丹沢山地、箱根の山、その隙間に芦ノ湖etcそれは見事であった。なお、下山道には山小屋はなくトイレは2,3箇所しかなかった。9時35分 無事河口湖登山口5合目に到着。途中少しだけ足が痛くなったが、すぐ回復。今回の富士登山に向けてプレ登山かねて6月24日大山に登ったが、そのときは3日間足が痛く大変であったが、今回はそんなことがなく、高山病を除けば、大山登山は富士登山以上に大変であると感じた。なお、8合目の太子館でリタイヤーしたチームも、午前4時過ぎには全員起こされ、5時のご来光(山小屋からも見ることが出来る)を見るよう強制され、万歳を三唱したとの事。程なくして、高山病には下山が薬だと言われ小屋を出発させられたと聞いた。追加料金は取られなかった。10時20分 5合目をバスで出発。帰郷の徒についた。途中河口湖畔の蓬莱家(ほうらいや)で、入浴、昼食を食べた。ここは16年前私が、初めて富士登山に行った時も利用した店であり、大変懐かしかった。13時 河口湖を出発。前日と同じく富岳風穴を先頭にした大渋滞に巻きこまれ、目が覚めてもまだここなのと言う具合であった。それでも昨日は雲で見ることが出来なった富士山を車窓から見ることが出来、さながら車中での富士山撮影会となり、和気あいあいの雰囲気となった。16時には富士ICに入り、東名でも途中数箇所で5km程度の渋滞に巻き込まれ、福山に着いたのは予定より2時間20分遅れの翌日の午前0時20分。その後メンバーを送り自宅に着いたのは1時を過ぎていた。

翌日(と言っても当日15日だが)、一緒に行った姉たちが、仏参りに着てくれ、リタイヤしたので、富士登山した気になれない、不完全燃焼だ、再度行きたいと元気を出していた。懲りない姉たちだ。最も、私も、前回のときは、もう2度と富士山には登らないと思っていたが、今回はそんな気が起こらず、今度はお鉢巡り(頂上の火口を一周)をしたいと思っている。妻もまた登ってもよいと言っている。不思議だ。今回の登山はお盆時期と重なっていたので予想してしたことだが、人が大変多く、登りも下山も、ひとひとひとで、追い越しもままならないくらいのまさしくアリの行列であった。ともかくも、登り5時間10分+4時間30分 計9時間40分 下り 4時間30分 登山距離往復15kmの長丁場であったが、自分の鍛錬をかねた大変良い思いでとなった。余談だが、今回の登頂成功で、金剛杖は2本となり、妻には、私が亡くなったときは冥土の土産にすることを忘れないでくれと伝えてある。

登山のコツ・ 高山病にならないために。ゆっくり歩く。休憩をまめに取る。深呼吸3回(口をすぼめて搾り出すように吐く)これをこと在るごとに行う。・ 下山時 足が笑わないようにするために曲がり角の都度、足を数度振り、柔軟にする。追記 登頂の14日は、ちなみに、富士山山頂では今日の最高気温が18.2℃まで上がり、観測史上1位の気温を更新したと報道された。確かに前回に比べ朝はそんなに寒くはなかったが、事前の天気予報では、頂上は最低温度2度前後 最高8度であったと思う。またもや予報がおお外れしたようだ。※メタボとは メタボリックシンドローム(内蔵脂肪症候群)の意味。

以上パソジンより

■17 8月14日(火)15日(水)で富士宮口より登ってきました

 46歳、男性です。世間的には「オジサン」かもしれませんが、本人はまだまだ遊びたい年頃と思っています。10年以上前には丹沢や南アルプスなど、頻繁に登山に行っていたのがパッタリ行かなくなり寂しい思いをしていた。そんな中、富士山には一度挑戦しないとなぁと考えていた。そこで今年こそはと、3月頃よりダイエットを始め、また自宅が丹沢に近いことから毎週のように登山に出かけ、体重・体力共に鍛えた。その結果、富士登山当日までに15kg減量し、かなり体の軽さを実感できるようになる。

●1日目今回は中学生のときの同級生(45歳・男性)との2人での登山です。彼も5kg程減量しての参加です。車で自宅(伊勢原市)をAM4:00に出発。渋滞もなく水ヶ塚駐車場に5:00過ぎに到着。ここから今日登っていく富士山が朝日に光って見え、思わず武者震い!?(マイカー規制中なのでここからシャトルバスに乗り換え。往復1,300円)シャトルバスのチケット売り場もすいていて6:00始発のバスに搭乗。このバスは座席の数以上は乗せないらしく全員着席。6:35 新5合目着。ここで1時間の高度順応タイム。(この1時間が後々効いたと思う)食堂でカレーうどんの朝食。7:40登山開始。天気は快晴で日差しは強いものの風が冷たく快適に登っていく。時間のせいか下ってくる人がはるかに多い感じ。また、外国人が多いのにも驚く。中国系、ラテン系と思われる人たちが全体の6割ぐらいか。このコースは「混雑する」と事前の情報で知っていたが、全く動かなくなるようなことはなかった。今回はとにかくゆっくり行こうというのがメインテーマで、こまめに水、ウイダーインゼリーを補給しながら全く快調に高度を稼ぐ。9合目あたりで持参したホットドッグで軽くランチ。その後も深い呼吸を心がけ、順調に13:30富士宮口山頂に到着。「もうついたの?」って感じ。写真で見慣れた風景が広がっていた。本日の宿「頂上富士館」も目の前。早速ビールで乾杯でもと思い富士館の売店に行くも「ありません」の一言。しょうがない、水で乾杯。一休みして、まだ余力があるので2人で剣ヶ峰に行こう!ということになり、またまたゆっくりと登る。15:00 日本最高峰3775.63mに到着。石碑のまわりも時間のせいか人はまばらで、写真撮り放題。視程もよく伊豆半島から相模湾と、展望台からはアルプスの山々がそっくり見えた。(あとで知ったことですが、この日15時発表の富士山頂の気温が18°C代となり、後に14°C代に訂正されニュースになりましたが、まさにこの時間我々がいた場所で、私の持っていた温度計の記録も14°Cになっていた。)宿のチェックインは16:00〜18:00なので夕食(カレー)共々早めにすませて外で影富士を撮影して19:00まで過ごす。(一つ計算違いだったことが。消灯が19:00で起床が4:00というのは知っていたが、その間は外出禁止だって!!早めに起きて日本一の星空を撮影しようと重い三脚・フィルムの一眼レフを持ってきたのに!!これには参った。他のお客さんもペルセウス流星群を楽しみにしていたのにと言っていた。)あきらめて1人あたり幅60cmのふとんへ。夜10時頃ものすごく息苦しくて目が覚める。これも事前の情報で知っていたので、加圧呼吸を心がける。以後何回かこれを繰り返す。そのうち収まり起床時間まで寝たり起きたりを繰り返す(今回高山病的な症状はこれのみ。相棒は頭痛を訴えていた。)

●2日目AM4:00 や?、という感じで起床時間を迎える。さっさと支度を終わらせまだ暗い外へ。さすがに寒いが(4°Cくらい)長袖シャツプラス風を通さないフリースで充分。すでに東の空が白み始めている。驚いたのは宿の中より外の方が活気があることで、夜間登った人たちでにぎわっている。地面に寝ている人も。駒ヶ岳周辺は混んでいるのでもう少し東にまわってみることに。結局、成就岳の山頂付近に三脚を据え日の出を待つ。眼下に山中湖が輝いていた。4:55 2007年8月15日最初の日光が輝き始める。見る見るまわりが明るくなって伊豆半島上空の雲が茜色に染まっていく。正直、御来光そのものよりもまわりのドラマチックな光景の方が珍しいせいか新鮮だった。すっかり明るくなってお鉢巡りスタート。風が冷たい。河口湖口の頂上はごった返していた。ここでうどんの朝食800円。暖かいものが非常に美味しく感じる。相棒はおしるこ。また、絵はがきも購入。何でも、売っている本人が撮影したものらしくサインをしてくれた。(昨日、山頂郵便局でハガキを買おうと思ったが1,500円もするのでやめた)引き続きお鉢巡り。北側の尾根から八ヶ岳、甲斐駒ヶ岳などが一望できた。その先の大沢崩れの上では足がすくむ。2回目の剣ヶ峰に到着。撮影の行列が階段の下まで続いている。8:00富士宮口山頂へ。郵便局で切手を買って雲上からのラブレターを気取る。下りは御殿場口から宝永山経由で新5合目へのコース。一転こちらは人も少なく静かな下山となった。赤岩八合館で休憩。私、豚汁&コーヒー。相棒、うどん。涼しい風に吹かれて飲む熱いコーヒーがうまい。ここのラジオで下界は37°Cですといっているのを聞いて帰りたくなくなる。いい時間が流れてゆく。7合目からは砂走りになり、まわりの風景も地球離れしてきた。荒涼とした黒い砂の惑星といったところ。霧も出始めていよいよ幻想的に。宝永山を経由して圧倒的な迫力の宝永火口の中を下る。少し登り返して6合目を通過。0:00ちょうどに新五合目着。0:07分シャトルバス発車。2:00すぎ自宅着。シャワーのあとに飲んだビールがまずいはずがない。

●感想「富士山初アタックにして大成功!」これが正直な印象だ。まず、体調管理から下調べ(こちらのサイトも何度読ませていただいたことか)。ゆとりを持ったスケジュール。また混雑を覚悟であえて天候の落ち着いた時期を選んだことが良かったと思われる。水は2.5リットルを持っていったが、その後途中で3回500CCを買い足したので全4リットル。ウイダーインゼリー3個(きわめて有効)。本格的な登山の装備の人は少なく(我々は完全装備)特に若い人たちは危険なほど軽装な人が目立った(タンクトップにビーチサンダルの人を山頂で見かけた。)富士山ならではの登山者層の厚さだ。また、携帯電話はソフトバンクだが、コースのほぼ全域で通じた。山頂直下で妻にTV電話をかけたら喜んでいた(すごい世の中である)。次回は(すでに行く気だ!)8〜9合で泊まって早めに出て思う存分星空を撮影したいと思う。最後に、快く送り出してくれた我が妻に「ありがとう!」と言いたい。彼女にも是非この体験をさせてあげたいと思います。(現在丹沢周辺で特訓中!)

■18 夢が叶った!登頂成功!?

夢が叶った!登頂成功!?初登山、初富士山!


登山メンバー   私:46才 89キロ(完全メタボリック体型)初  息子:中学2年生 初 同僚:38才(やせ型)初 友人:34才(メタボリック入り口)2回目
登山路   河口湖口
登山日   8月11日-12日  11日夕方18時からの夜間登頂計画
天候    ずっと快晴(雨一度もなし)


8月11日
 9:00  前日から心が落ち着かない。小学校の時の遠足に行く時の気持ち・・新宿を12:40発のバスだってのにもう家を出てしまった。
 時間が有り余ったので、出発前に新宿ルミネのリフレッシュというマッサージサロンで、足マッサージを40分ほど受け、心配な足をほぐす。

12:40 新宿出発
 お盆の帰省渋滞を心配したが、全く詰まることも無く、約2時間で河口湖駅へ
 (河口湖駅は綺麗で新しい、中にカフェスペースも無料のインターネットコーナーもあった)

15:20 バスを乗り換えて、約50分で五合目へ到着。(16:10)

 おぉー!いるいるいる!これから山頂を?目指す人達だ!ちょっと驚いたのは外人さんの数。河口湖駅からのバスで友達になったインド人グループの他にも、中   国、韓国、アメリカ・・・国際空港並みの多国籍広場のようになっている。(1/3〜1/4くらいいたような気がする)

 これから1時間半ほど五合園のレストランで、高山病にならないために高度順応の時間をとる。料理はどれも、イマサンくらい。※外のワゴンの焼きイカは絶品!これは旨い!

18:00 五合目(2305m)より登山スタート ルンルン!

18:40 六合目(2390m)安全センター到着 ちょっと疲れたけどまだルンルン!
     
 少し登りはじめたところより、酸素不足を感じ始める。30歩、歩いて深呼吸・・・・
 が、次第に20歩、歩いて深呼吸・・・ついに10歩、歩いて深呼吸に・・・・・キッツー
   ※このあとは、他のメンバーとペースが全然違うため、先に歩いてもらい追いかけてく格好。都度、次の休憩場所を決めるのだが、大体みんなより30分から40分遅れて到着している。

19:50 七合目(2700m)到着 えー?まだ2合しか歩いてないの??この辺で酸素缶登場
 (しかし、酸素を吸うと何か変わるのだろうか?その効き目に今はまだ不信感がある)

20:20 七合目トモエ館  いったい本当の七合目ってどこよ?もうぼろぼろです・・

21:20 七・五合目  トイレへ寄る。本当にぼろぼろです・・・(ここから八合目まで順調に歩いて40分だって)という誰かの話し声を聞く。うぅー本当?? 
 歩き始めると、酸欠のためかあくびが頻繁に出る。でもそのあくびに誘発されて意識を失いそうになるほど眠い
  ※よく雪山で「寝るなーっ!」って言ってるのはこの現象だったのかと理解する。でも本当に眠い・・・

8月12日
24:15 八合五勺 ご来光館に到着 八合目あたりの記憶が無い!人が沢山で休むに休めなかった・・朦朧としながらここまでたどり着いたが・・・

 ここで頂上がやっと見えてきた・・・・「えーっ!と、とおい・・・」私には頂上の電気が天上の星と区別が付かないくらい遠くに見えていた。

 もうこの辺からは富士山ツアーの人・人・人の中に混じってしまいその団体さんたちと同じペース。
  (いや、途中で何十回も深呼吸休憩していたので私のペースはもっと遅い)


??:?? 9合目 もうメモも取っていない・・意識はかろうじて起きているだけ・・道が急な険しい岩石のぼり(手も使って登る)に代わり意識が少し回復してきた。
 超渋滞です。2歩歩いて、少し待つの繰り返し・・・私にはこのペースが結果的に楽でした。

今何時?時計を見ると3:30 もう9時間30分ほとんど立ってほとんど歩いている。こんなカンペイちゃんか欽ちゃんの世界に突入するなんて思っても見なかった・・・・
計画通りなら1時には到着して、温かいコーヒーを飲み、少し眠ってからご来光をなんて・・・・・甘かった。


4:00 ツアーのお兄さんが「みなさーん!もうすぐですよ!がんばって!もう山頂がすぐそこですよ!」の声に・・・あった最後の鳥居が・・・・くぐった!やった!!山頂だ〜!!(みんなに遅れること1時間)

5:00 あー!ご来光、美しい、良かった〜!これが見えて!

6:00 持っていったパーコレーターでお湯を沸かし、カフェオレを飲む!(ウーン!旨い!!)

6:30 少し休んだのでそろそろ剣が峰(正真正銘の3776m)へ出発、山頂の火口を廻ることをお鉢巡りという。でももう体が動かなくなってきた・・・・・

8:30 下山開始・・・・・これが本当の地獄の始まりだった!

 下りは、楽勝楽勝と思っていたが、結構な勾配の砂利道を下っていく。石ころが崩れて足がとられ何回も転びそうになる、同じ景色を延々と繰り返しどこまで下ればいいのか・・・・

ヤバイ、この足の感じ!きっと靴擦れだ!!痛くてスピードがどんどん落ちる。昨日からズーっと晴天で地表も砂塵が舞いまくる、山小屋は無く、水が手に入らない・・・・・悪条件がどんどん重なっていくのに、昨日から無睡眠の疲れもピークに達している!!

こんなに下りがきつかったとは・・・・・・そして思い込み、あのジグザグを抜けれんば、そこは五合目と勝手に思い込んでいたからエネルギーがもう無い・・・

13:30 六合目  もうだめ・・・・・と、そこに馬乗り場があった。
「すいません?ここから五合目まであとどれくらい歩きますか?」「うーん、馬で50分、普通の人なら1時間半、お兄さんは見るからに相当疲れているからたぶんあと3時間はかかると思うよ!!」

たぶん私は3時間では降りられない、もう意識が飛び飛びなのだ!ここを過ぎればもう馬もいない。
ここは、乗るしかない!「すいません!いくらですか?」「一万円です。」いつもなら、(高ーっ!と思うところだがもう限界を超えていたのでたぶん十万円でも乗っていた)

そこから馬に揺られて五合目まで馬から落ちないように力を入れているだけで、道中の記憶は、ほとんどない・・・・
14:30 五合目に到着

でも、こんな朦朧とした意識で昔からの夢を現実にできたといえるのだろうか?悔いが残る!・・・もう心は、来年の再チャレンジを決めているのだった!

今回の反省と気付いたこと
1.仲間のアドバイスで、「途中で一泊すると逆に疲れるから、一気に登頂目指しましょう」ということで一気夜間登頂を目指しましたが、身体には相当の負担があります。年齢や私のように日頃、圧倒的な運動不足の方は、やはり途中で一泊して体力を回復させ登頂された方が良いと思いました。
2.山の紫外線は強い、日が差している時に動くのであれば、日焼け止めは必需品
3.下山道は砂利道というより、砂塵と石ころの急勾配を下っていくような感じ、足をとられて何回も転びそうになる。(歩くのがほとほと嫌になる)靴の中にアソビが有り過ぎると足の裏の皮がよれて、靴擦れを起こします。ぴったりフィット、靴の紐の締め直しをすること。スパッツは絶対必要です。
4.下山道に売店は一ヶ所のみ、暑い時の水分補給、予備の水の購入を忘れない。
5.晴れているときは登り、下りとも砂塵がすごい、マスクが必要
6.ストックや金剛杖もあったほうが良い、下りでのひざの負担が少なくなります。

※参考までに・・・・・私はふくらはぎに爆弾を抱えているようなものでした。疲れると肉離れをするくらいの攣り方をします。心配なので今回の登山にワコールのCW-Xというサポートギアを使用しました。自分の筋肉にもう一枚筋肉をまとった感じがします。翌日の筋肉痛も不思議とありませんでした!ほんとすごい!
ひざ・腰に不安のある方へ絶対的お勧めアイテムです。

http://www.cw-x.jp/p_index/supportgear.html

■19 8/12〜8/13 須走口より

先週末遂に富士登山にチャレンジして来ました。              
その際,事前の荷物と気持ちの面での準備にあたりこちらのHPに大変お世話になりましたので      
感謝の気持ちを込めまして私の体験記録を投稿させて頂きたいと思います。          
                     
8月12日〜13日で主人(27歳)と私(27歳),そして主人の先輩(29歳)の3人で行ってきました。      
私たち夫婦は初めて,先輩は2度目(1度目成功成らず)のチャレンジでした。          
                     
まず結果からご報告させて頂きますと,先輩は1人で無事登頂しましたが主人と私は残念ながら      
果たせず八合目止まりとなりました…。                
                     
登山前日(8/11),愛知を出発し夕方16時ごろ三島市に到着しビジネスホテルに泊まりました。      
本来,登山当日の早朝出発予定でしたが,自家用車で向かう為お盆での渋滞や,運転の疲れなどを      
考慮しそれを諦め前日入りに決めました。(その判断は大正解でした。)          
8/11は21時には就寝しました。                
                     
8/12・8/13は下記します。                  
● 8/12 5:00  起床・朝食・身支度                
                     
  7:00  須走口五合目向けて三島市を出発            
                     
  8:30  須走口五合目着!                
       ふじあざみラインを車で上る途中から山道にズラァ〜っと車が停車してました。ちょっとでも    
       上の方に停車しようと車を走らせ,須走口五合目まで徒歩7,8分のところに何とか停車しました。    
       専用駐車場は満車状態だったので,それでもあそこに停車できたのはラッキーだったと思います。    
       ただ,そこまで運転をしてきた主人が,五合目に到着するあたりから頭がボーっとすると言い始め    
       「もしかしたら…もう高山病??」と思い意識的に深呼吸を出来るだけ多くすることを促し,そのまま    
       主人は停車させた車内で一足先に仮眠に入りました。      
                     
       [先輩と私もそれぞれ登山出発まで体を高度に慣らす為仮眠をとったり意識的に深呼吸などを    
       何度もするようにしてゆっくり過ごしました]      
                     
  11:30  昼食                   
       五合目の山小屋でキノコたっぷりのうどんを食べました。この時には主人の高山病?は治っていました。  
       出発前まで私はストックの必要性についてどうしようか迷っていましたが,下山されてくる方に尋ねま  
       したら「絶対持って行った方がいいですよ!」と言われましたので不安だった私だけ五合目の菊屋で    
       伸縮タイプのスプリングの入ったものを1本購入しました。(1本2000円しましたがこの判断も大正解でした。)  
       それでも主人と先輩はストックは要らないといい二人とも持たずに挑むことにしました。      
                     
  13:00  登山出発                
       (この日の目標は八合目の江戸屋!)            
                     
       ・ まず出発してすぐに古御岳神社で登山の安全を祈願しました。      
                     
       ・ その後15分〜30分おきくらいの感覚で心臓の鼓動が早くなり,呼吸があがれば立ったままで5分  
       程度の小休憩をとるというような感じでゆっくりゆっくり上り始めました。私は特に高山病を恐れていました  
       ので意識的に深呼吸を心掛けそれを行いながら上りました。        
                     
       ・ 体力的に一番自信のなかった私が先頭に,その後主人,先輩の順番で上りました。先頭を行く私の  
       ペースは2度目のチャレンジの先輩には楽勝だったらしいのですが,どうも主人には合わなかったようで  
       新六合目に着く辺りで主人が「頭が痛くなってきた」といい始めました。それまでに行っていたよりも更に  
       多く意識的に深呼吸をするように促し,水分補給を更にまめにとるようにし,私の持っていたストックを    
       しばらく主人に貸しゆっくり登山を続けました。後ろから上って来られる方が近づくと先に行って頂き,自分たちの  
       ペースを崩さない様にしました。私は主人にストックを貸した後「ある方が楽だな」と感じ,主人も同じことを思った  
       ようです。そこで本六合目のところで主人は杖を購入しました。ここには伸縮タイプのものは品揃えがありません  
       でしたので焼印(有料)を入れれるタイプの杖(1300円)を購入しました。私たちが両タイプを使ってみた感想としま  
       してはもちろん伸縮タイプの方が断然良かったです。        
                     
       ・ 登山途中山道での小休憩は岩にもたれかかり出来るだけ立つのに近い態勢でとり,各山小屋では日陰で  
       ペンチに腰掛荷物を下ろして行動食をとりながら10〜15分程度の休憩としました。主人と先輩はソフトキャンディや  
       魚肉ソーセージなどをパクパク食べていましたが,私は噛まなければいけない食物は気が進まず,お茶やゼリー  
       飲料を口にしてました。(後から思えば体力的なところを考えれば出来るだけ食物をとった方がいいのかな…  
       と思いました。)                
                     
       ・ 事前の情報確認の際に「登山中の汗は良くない」と何度も見たり聞いたりしてましたので,登山出発開始から  
       私たち3人は八合目までは上半身は半そでで行こうと決めていました。それでも主人(普段からかなりの汗っかき)  
       は背中に汗をかきシャツが湿って冷たいと言いましたので背中とシャツの間にタオルを挟みシャツの冷たさを  
       出来るだけ感じないようにしました。(タオル1枚挟んだことがかなり効果的だった様です。)    
                     
       ・ 日が高い時とは違い,七合目を過ぎたあたりから日も沈み始め須走コース側は富士山で太陽が影になって  
       しまうため日光が当たらなくなり体感的に,かなり寒かったです。なのでザックの一番上に準備していたウィンド  
       ブレーカーを取り出し着用しましたがそれでも小休憩時はかなり寒かったです。      
                     
  18:30  八合目江戸屋到着                
       ・ 江戸屋のスタッフの方にシューズ入れとしてビニール袋を1枚(かなりガサガサ音が鳴ります)ずつ渡され  
       それにシューズを入れた後,寝床まで案内してもらいました。寝床は3人で寝るにはかなり窮屈なスペースでしたが,  
       何とか荷物をおろし食堂の方へ向かいました。夕食を・・・と思ったのも束の間,私の悲劇はここから始まりました。  
       普段汗をかきにくい体質の私なのですが,ズポンの中に入れていた下着の裾の部分が七合目付近で汗で湿っていて,
       日の沈みかけた冷たい風がそれを冷やした為,かなりの寒気を感じながら八合目まで来る羽目となってしまいました。
       そのことが悪かったようで,汗をそんなにかかないから大丈夫という油断から替えの下着を持ってきていませんでした。
       夕食のカレーを食べに食堂に行ったところで突然激しい寒気と吐き気に襲われてしまいました。山小屋のスタッフの方は
       高山病だと思い親切にも私にいろいろとアドバイスをして下さるのですが,どれを試してみても寒気と吐き気は治まる
       どころかひどくなる一方…。更には腹痛まで発生し最悪な状態。遂には目の前に出されたカレーライスと主人の食べていた
       カップヌードルの香りが混じり吐き気はピークに…。一口食べたところでトイレ(当山小屋のトイレは宿泊者100円/回,
       休憩のみの方200円/回)へ走りました。しかし登山中水分補給しかしていなかった私の胃の中はほぼ空っぽ状態でした
       ので吐きたくても吐けるものがなく,苦しいながらも食堂へ戻りなんとかカレーを5口程食しました。そして再びトイレへ…。
       私の体験がこれから登山をチャレンジされる皆様にちょっとでもお役に立てればと思い上記のように表現させて頂きました
       が,(誤解の無いように…)山小屋のカレーもカップヌードルも主人と先輩いわく普通においしかったようです。  
                     
       ・ 山小屋の宿泊につきましては特にお盆のこの時期は予約は必須だなと強く感じました。    
       (私たちは事前に予約してましたが,山小屋の入り口付近では予約なしで来られた方がスタッフに泊めてもらえないか
       交渉してましたが,断られる様子が見受けられました。真夜中2時ごろトイレに向かった時,中に入れず外のベンチで
       寒そうに寝てらっしゃる方が数名いらっしゃいました。)          
                     
  20:30  消灯                  
       ・ 山小屋の中の電気が突然消され真っ暗になりました。翌朝の頂上でのご来光を拝む為すでに寝てらっしゃる方も
       たくさんおられましたが,荷物の整理などをされたり移動されている方もいらっしゃいました。突然の消灯で皆さん戸惑って
       いましたがすかさずザックから懐中電灯を出してそれを頼りに各々身動きをとっていました。    
       主人と私の中ではどちらか片方が頂上行くのが無理なときは二人共断念しようと事前に決めていました。しかし,先輩は
       前回のこともあり私たちとしましてもどうしても今回は頂上へチャレンジして頂きたかったので,「もし先輩がよければどうぞ
       頂上目指してください」と会話をしそれぞれ床に着きました。        
       (私の隣で寝てらした女性は寝相が悪く・・・私はふくらはぎ付近をポコポコ数回蹴られました。そのくらい一人一人の
       スペースは狭いです。その女性は足元に袋に入ったシューズを置いていたのですが寝返りを打つたびにその足元付近に
       頭を置いて寝ていらっしゃった別の男性から「袋の音がガサガサうるさくて寝れん!」とお叱りを受けてました・・・。  
       袋は要注意です。)                
                     
  21:40 先輩頂上へ向けて出発              
       ・ 消灯になってから間もなく私は夕食時嘔吐してからはだいぶ楽にはなっていましたしこれなら頂上へも目指してみたい!と
       思ったのですが今度は主人が頭痛を訴えるようになりました。消灯後寝入るまでは主人は何ともなかったのですが,どうやら
       いびきをかく体質があるせいか睡眠中の呼吸が浅く(?)高山病にかかってしまったようです。仕方なく私たちは登頂を諦め明日
       山小屋前でご来光を拝んだ後そのまま下山することを決めました。      
       私たち二人の様子から,先輩は「今から頂上目指して行ってくる!」と言い荷物を準備して出発しました。もちろんこの時間
       外は真っ暗ですし頂上に到達出来たとしても店などは営業時間ではないので暗くて大変危険です。しかし夜中0時以降は
       頂上向けて出発する人で混雑が間違いなかったので,先輩はそれを避けるため出発しました。    
                     
● 8/13 0:00頃〜1:00頃                 
       ・ ご来光向けて出発される方の為山小屋内の電灯が点けられました。        
                     
  2:00  先輩無事登頂達成し江戸屋まで戻ってくる            
       ・ 八合目江戸屋から頂上まで往復4時間ほどで先輩は戻ってきました。山小屋内は満員状態でしたので本来であれば戻って
       きても寝床には着けないのですが,先輩のスペースは私たちも居たので別の方につめられることもなかったので事情を話して
       先輩は再びそこに寝れました。しかし素泊まり料金はもう一度払わなければいけませんでした。    
                     
  4:30 起床                  
       ・ 空はゆっくり明るくなってきてました。身支度を急いでし,シューズを履いて私たちは外に出ました。    
                     
  5:00 八合目江戸屋前にてご来光拝む              
       ・ 目の前に広がる雲海の向こうから真っ赤な太陽が昇るのをただただ私たちはじっと見てました。頂上断念の悔しい気持ちは
       ありましたが,ご来光のあまりの美しさにとても感動しました。そして次回必ず頂上まで行ってやる!とそこで主人と決心し,
       下山の準備に入りました。              
                     
  5:30 下山開始                  
       ・ 須走下山コースは砂走りがありますのでスパッツをトレッキングシューズに装着し,いざ下山!    
                     
       ・ しっかり足元に注意しながら下山をしたのですが私は3回こけました。他二人は大丈夫でした。    
       (主人の高山病は高度を下げるにつれて次第に治ったようです。)        
                     
       ・ 下山の途中トイレに行きたくなった私は砂払五合目でトイレに行こうと思ったのですが,朝の時間が早過ぎた為か,
       そこのトイレは施錠がしてあり使用不可でした。仕方なくもう30分,五合目に着くまで我慢する羽目になりました。下山時は
       トイレの機会が少ないですので七合目までで済ませておいた方が良いかと思います。      
                     
  8:00 須走口五合目到着                
       ・ 下山してからすぐに山小屋のスタッフの方が親切にも椎茸のダシの効いたお湯(?)を無料で出してくれました。朝で
       まだ風も冷たかったのでとても体に染み渡りました。          
                     
       ・ 五合目で家族や友人へのポストカードを投函し(出来れば頂上で出したかったのですが・・・),お土産などを買い,
       帰路につきました。                
                     
                     
初めての富士登山のチャレンジに向け約2ヶ月ほど前から準備を始め週末などを使い主人とウォーキングなどトレーニングをして来ましたが,
結果的に頂上到達を果たせなかったことは準備不足だったな・・・と感じてます。次回リベンジの際は今回のことを教訓として挑みたいと思います.
                     
最後に,今回の須走口コースのみの経験ですので他のコースはわかりませんが,五合目から本六合目までの樹林帯は小さな虫が多かった
です。虫除けスプレーは持参必須だと感じました。              
                     
とても長くなってしまいましたが最後まで読んで下さってどうもありがとうございました。

■20 8月8日(水)から9日(木) 須走口から一泊二日登山

[登山者] 母親40代前半、男児小3母は特に運動はしていない。子どもも元気ながら軽度喘息で日常的に薬を服用している。自他共に認める超初心者組。八合目まで登れたら幸いと、ネットで調べこちらのサイトを参考にして準備を進めました。他に登山グッズ屋さんのパンフレットや店員さんから情報を入手して日取りや道具を考えていきました。当初8月4、5日大陽館一泊で登る予定でしたが台風で天候が悪化したため一旦キャンセル。週末を避けて天候を確認後、再度大陽館に予約を入れ初トライしました。

[行程] 

<8月8日(水)晴>7:29 小田急小田原線急行 新宿発御殿場着後コンビニでガムなどを購入登山バスの往復券購入(大人2,000円 小人1,000円)9:40 御殿場駅から登山バス出発10:30須走口新五合目着菊屋 金剛杖 中(1、000円)購入 (大中小あり 値段も3段階)    東富士山荘にて きのこそば 900円×211:30 新五合目出発14:30 六合目着15:48 本六合目着17:40 七合目着*ガイドブックに書いてある目安時間の2倍かかった。飲んだペットボトルの水とお茶一人500ml×2大陽館宿泊手続き 8、925円×219:00? 到着順で30分毎に呼ばれて夕飯 母子とも完食[メニュー]噂のハンバーグ定食 豚汁つき 熱いお茶一杯サービスつき多分後半組だったため豚汁に殆ど具が残っておらず残念。

<8月9日(木)晴>4:30  朝食  4時半組と5時組に分かれていた。普通の旅館並みの内容で驚いた。[メニュー] ご飯 ワカメのお味噌汁 高野豆腐煮付け 卵焼き味付け海苔 等 熱いお茶一杯サービスご来光を見るため少々焦って私はお残ししてしまった。我が子は完食。4:50頃 ご来光6:00 大陽館にリュックを一つ預けて出発7:00 本七合目 見晴館着8:30 本八合目 胸突江戸屋着*ガイドブックに書いてある目安時間を一時間オーバー。8:50 本八合目 胸突江戸屋出発9:00 八合五勺 御来光館着9:16 八合五勺 御来光館出発11:30 頂上着*ガイドブックに書いてある目安時間の2倍かかった。子どもはラーメン 私はポタージュ子どもキーホルダー購入とご朱印を押してもらう。トイレ休憩を含め写真撮影など。12:00 郵便局へ向かってお鉢を時計回りに廻る。お鉢巡りをするならば反対廻りと決めていたが、時間的にも(私が)体力的にも厳しいと断念。郵便局までは行くことに。12:38 郵便局着予め書いておいたハガキに記念のはんこを押して出す。記念切手などを買ってもらった富士山型のハガキを追加で書いて出す。神社で御朱印とお土産を購入。13:00 郵便局出発 元の道を時計と反対周りに戻る。13:38 須走下山口着 下山開始14:27 八合目着*ガイドブックの目安時間の10分遅れ。15:10 大陽館着*ここもガイドブックの目安時間の10分遅れ。リュックを受け取り、スパッツを装着。15:30 大陽館発16:20 砂払い五合目着 最後の焼印を押してもらう。16:25 砂払い五合目発16:50 新五合目着*なんと、大陽館から先はガイドブックの目安時間通り!菊屋で砂埃を吹き払ってもらう(購入者のみのサービス。私たちは前日杖を買ったので。)*下山時に飲んだペットボトル 私500ml×2本 子ども500ml×1.5本 17:00 登山バス発17:50 御殿場着18:16〜18:46 JR御殿場線・国府津行 御殿場から松田まで乗車18:56〜19:06 小田急小田原線急行・新宿行 新松田から秦野まで乗車19:11〜20:11 小田急特急さがみ92号乗車 秦野から新宿まで乗車

登りに2倍の時間がかかったのは、主に私のペースのためです。とにかく高山病が怖かったので「吐いて吐いて吸う」の呼吸法でゆっくり登りました。登りの急な道は、その道幅を使い更にジグザグに歩いたので、距離も倍近く歩いたと思います。水分もこまめに摂りました。飲むというより口の中を湿らせ、立ったまま呼吸を整える程度の量と時間をかけました。特に7合目から上は3歩歩いて飲む、ということもあったと思います。あまり水分を摂るとよくないという方もいらっしゃいますが、私にとってはこういう方法でよかったと思っています。

我が子は比較的スムーズに登りました。各待ち合わせ場所で最長30分くらいずつ辛抱強く待ってくれていました。焼印が楽しみだったようです。頂上でラーメンを食べた後くらいから、無性にあくびが出ると言っておりました。これも高山病でしょうか。それとも満腹感からくる眠気?下山とともに言わなくなりました。

[装備]

サイトやガイドブックに書いてあるもの全てを用意したといって過言ではありません。過剰気味の装備だったと思いますが、山登り自体初めての母子ペアなので保険として無駄ではなかったと思います。ペットボトルがかさばりましたが飲み終わったらつぶし、腰にぶら下げたゴミ袋に他のごみとともに持ち帰りました。かっこ悪いけどやめる気にはなりませんでした。ただ、飲み終わったペットボトルにお茶やお水を詰めてもらえるという話を聞いたものの実際にされているか聞くきっかけが見つかりませんでした。思い切って聞いてみればよかったと思います。

[役に立った持ち物]

くるぶしまである登山靴、セパレートタイプのレインコート、T字とストック型両用の 伸縮タイプの杖は必須でした。意外に役立ったのは浴用タオルと数本の名前の書き込める反射テープ付き蛍光色マジックテープです。

マジックテープは思いつきで持って行ったのですが、子どもが買った金剛杖など他の人の物と間違われそうな持ち物に巻き付けておくと薄暗い所でも目立ってよかったです。また、杖やペットボトルをリュックに固定するときにも使いました。大型スーパーなどに売っていて手に入りやすいと思います。

浴用タオルも特に目的なく荷物に入れていましたが、あって本当によかったです。というのも、夕方急に気温が下がり始め、風がやや強まってきた頃子どもが唐突に「寒い。」と訴えたからです。Tシャツ一枚に長袖シャツ。私と変わらない格好に何故暑がりの彼が寒いというのか不思議に思って背中に手をやると・・・ものすごい汗をかいていました。慌てて背中とTシャツの間にタオルを挟んでやりました。7合目に着いた時にそのタオルを抜いてみると、絞れるほど汗がたっぷり吸われていました。寒いといったのは背中にかいた汗が気温が落ちるとともに身体を冷やしていたためです。翌日は別タオルを挟んで出発。これも帰るときまでにべちょべちょになっていました。

[感想]

<山小屋> 平日ながらハイシーズンらしく混んでいました。隣もう一人分もじきにうまるとスタッフの人に言われ覚悟しましたが、結局空いたままで余裕のある一泊でした。

周りの雑音が特に気になることはありませんでしたが、高山病とまでいかなくても寝苦しく、一時間毎に目が覚めました。後で知り合った同じ山小屋泊の方は、眠れず頻繁に外に出ていて千葉まで見渡せる夜景や立山の花火大会、素晴らしい星空を堪能したそうです。

<人> 子連れのおかげか私がしんどそうにしていたせいかたくさんの方に親切にしていただきました。ご自分のデジカメに納めた我々の姿をCDにおとして送ってくださった方もいらして感激です。

登山者の中には噂どおり半袖、Gパン、デッキシューズなどの軽装の人を見かけました。そういう方は行きはとても元気そうなのですが、その多くが帰りの砂走で辛そうに休憩されていたように記憶しています。Gパンは特に避けた方がいいと思います。雨が降るとひとたまりもありません。見ているこちらがぞっとしました。

<須走口を選んで> 本当によかったと思います。初回で頂上まで登ることができ、子どもも自信がついてうれしそう。来年は違う登山口から登り、お鉢を踏破すると調子付いているのがたまにキズですが・・・。

道程で辛かったのは、樹林帯を抜けた後から7合目の間と8合目から岩だらけになるまで。下山時は砂走の手前です。砂とゴロ石で転びそうになり、何度もステッキに助けられました。足が前に出てこず「○戸黄門」の歌を口ずさみながら自分を励ましました(世代がバレる)。

それにしても、登山の「と」の字も知らない私たちが無事に帰ってこられたのもこのサイトのお蔭です。心構えから必要品、登山口の選定や登山方法まで本当に役立つことばかりでした。本当にありがとうございました。私は今はまだ再び登ることなど考えておりませんが、そういう気になった場合はきっとまたお世話になることと思います。その際はよろしくお願いします。