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皆様より寄せらせた 栄光の体験記。役にたつお話・・・
 2004年版(5)

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41 20数年ぶりの富士登山

 静岡県在住の人は、意外と富士山には登っていません。「寒い、苦しい」などなどの経験談を聞かされる機会が多いのかも知れませんし、「近くにあるからいつでも登ることができる」ということにも起因しているのかも知れません。私の職場でも意外と登頂経験のある人は少ないです。
20歳代の若いうちに勢いだけで体験したという人がほとんどです。
かく言う私(53歳男性)も20歳台に富士宮口からの夜間登山で3回ほど登っただけです。そのときは、Gパンに布製のリュック、薄いヤッケが定番だった気がします。頂上で寒さに震えていたこと、御殿場口の大砂走りを飛ぶように降りてきたこと、同行した女性が高山病で途中下山したことなど、が鮮明に記憶に残っています。
 昨年から、親しくしていただいている某会社の社長が「一度は富士山に登りたい」と言われていました。
そこで、男性四人(36歳から65歳まで)、女性2人(20歳代)で富士山にチャレンジすることにしました。私以外ははじめての富士登山です。リーダーを任された私とて古い情報しかインプットされていません。そこで、インターネットや情報誌をあさるようにして新情報の入手を試みました。
このHP 「後悔しない富士登山」は、装備やらルートやら大変貴重な情報源になり、「須走り口からの模範登山」どおりの計画を立てました。
<1回目は失敗>
 実行日は、7月25日(日)〜26日(月)とした。理由は、週末を避けることと、駐車場の待ち時間が比較的少ないこと。
当日は曇り、山のほうは雲で隠れて見えない状況で、天気予報もあまり芳しくない。
静岡を8:00に車で出発。須走五合目の駐車場に10:30着。周囲はガスっていた。ここで職場の女性に遭遇、彼女たちは24〜25日にかけて登ってきた。天気は最高だったようだ。
12:00から登り出すが、早速雷のお出迎え。小雨模様だが樹林帯が雨を防いでくれて合羽の着用は不要。人も少なく、おまけに太陽光線の攻撃もなく、順調に登る。
16:00、宿泊先の「太陽館」着。目のきれいな若い男性と女性従業員が印象がよかった。うわさのハンバーグ定食、何よりも豚汁が最高においしく全員がお代わり。
風がなんとなく生暖かく、外気温は11度。下界は雲が広がっている。夜、丹沢の方角の闇のなかで雷の光が雲の中で何度もまたたく。
明けた26日、午前3:30。突然、大雨が屋根をたたき出した。強風を伴う大雨だ。4:00に出発する予定を延期して様子をみる。早朝に出発した客が八合目付近で引き返して、広間で震えている。この前日は北アルプスで登山客が落雷で死亡したとか、木曽駒ケ岳のロープウェイが落雷で止まったということを後で知る。
小屋で天候の回復を待つも結局8:30断念して、泣く泣く横殴りの雨と風の中を下山。須走りまで降りてくると雨はほとんどふっていなかった。
ただ、一人として体調を崩すものもなく、須走り口の上りやすさを実感できた。
全員、来年のリベンジを誓う。
<リベンジ・成功>
8月19日、台風が日本海を通過し、急速に天候が回復。夏も残りわずかになり、富士登山を来年にしようとしていたが、社長と一杯やっていたとき、何気なく富士山の話が出て、21日と22日が日程が空いている、それなら登れるじゃないか、という酔っ払いの話に。20日(金)は素晴らしい快晴。天気予報もまあまあと言うこと。富士宮口の山小屋に電話をいれると予約可能と言う。さっそく、実施を決断。
イブかしげる社長に決行をつげる。
  21日(土)、静岡発9:40の富士宮口五合目直行バス(富士急行、2500円、予約制)に乗る。満席。臨席の単独行の中年会社員は今年2回、天候不良で途中下山して、今日が3回目の挑戦と言う。
12時前、富士宮口新五合目到着。曇り気味だが雨はない。最後の土日とあってかたくさんの登山客がいる。昼食を食堂でとって、12:45、登山開始。順調に高度を稼いで、16:50九合目の「万年雪山山荘」に着。定番のカレーと、おでん(七百円)で夕食(定食よりもうどんとか暖かいものををその場で注文したほうがお得かも)。混雑もすごく、寝るスペースはほとんどない。外気温8度。下界の視界良好。
 22日(日)、2:30起床、3:00朝食(これはどこの山小屋でも同じ。カップラーメンを注文したほうがましかも)。外気温6度。3:35山小屋出発。出たところからすでに登山道は渋滞。九合からは予定時間の倍はかかると思ったほうがよい。雨具の防寒効果は大きい。ぜひ必要。私は下に
4:20頃から山頂からガスが降りてくる。ご来光は無理か。5:15山頂着。ガスで視界が利かない。剣が峰への馬の背も強風。剣が峰で6:00頃から急速にガスが晴れ、視界が戻る。
7:30須走り口から下山。だらだらとした下り坂は思ったより負担がかかり、65歳の社長にはつらそうだ。10:30砂走り五合目着。樹林帯の下山道は深くえぐれた沢筋であり、膝への負担が大きい。
11:30バスで御殿場駅へ。とにかくリベンジ成功しました。

■42 富士宮口からリベンジ

8月21日22日に富士宮口から富士山に登りました。7月末に一度、河口湖口から登ったのですが、9合目で暴風雨の為断念。今回はリベンジです。

・AM 5:30、富士宮口5合目到着土曜の為か道路脇に3キロ近く駐車車両が。みんなここから登山口まで歩いているようです。予断ですが、富士宮口5合目のトイレは事情最悪です。山の上よりヒドイ・・・

・AM 6:00、登山開始休み休みのんびり登り、8合5尺でお昼寝を1時間ほどしました。ポカポカ陽気で景色も最高でした。

・PM 2:00、宿泊予定の9合目万年雪荘到着夕飯を4時ごろ食べて寝ちゃいました。万年雪荘のスタッフの8割はとても親切でフレンドリーでした。お世話になりました。

・AM 2:00起床

・AM 3:00朝ごはんを食べて出発メチャメチャ寒い。カッパさまさま。

・AM 4:30 頂上着朝日が見えそう!と思ったときに雲がガーっとやってきて見れませんでした。極寒の中、お鉢巡りへ。郵便局は20日で閉じてしまっていました。(この住所録、どうしてくれるの!?)

・AM 6:30 下山開始須走り口のブルドーザー道より下山

・AM 10:00 5合目到着

その後、御殿場温泉センターにて入浴後、高速バスで帰りました。

今回は天候にも恵まれ、とても楽しく登れました。休憩をこれでもか!というほど取ったのも良かったかな?富士宮口はサクサク登れて、次はどの岩に足をかければ楽か?といつも考えているので楽しいです。黙々と登る河口湖口よりお勧めです。(膝にきますが)

またまた予断ですが、泊まった山小屋でのお話。
おばあさん(60歳くらい)とお孫さん(7・8歳)の二人連れと同室になりました。お孫さんは夕飯の時点で高山病の為か「頭が痛い、気持ちが悪い」と言っておりおばあさんが献身的に看病しておられました。ところが夜中の11時ごろ、隣でガサゴソとビニールの音が。振り向いてみると、なんと今度はおばあさんが吐いているではないですか!一応山小屋のスタッフに話してみましたが、すぐに夜間登山の客が押し寄せそれどころではなくなったようでした。あの二人は一体どうなったのか?未だに気になります。

以上です。富士山最高!

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■43 父と娘の登山録 (須走口 大陽館泊)

千葉県在住の私(42才男性)と長女(10才)と二人で、8月23日から24日、大陽館に一泊して須走口より登頂をしました。この登山記がベストではないと思いますが、これから子連れ登山をされるかたの少しでもお役に立てればと思い投稿させていただきました。はじめに計画ですが、子供の体力や高山病、もしもの下山を考え、5合目〜7合目、7合目〜頂上そして下山というように全行程を3つに分け1つを6時間としました、はっきり言ってすごいスローペースです。

初日の天気予報が思わしくないので取りやめにするつもりでしたがとりあえず、駐車場まで行きそこで待機することとしました。(子供はどんな悪天候でも現地まではいかないと納得してくれませんね(笑))午前9時に五合目駐車場に着くと辺りは薄い霧に包まれていて、時より日差しが出るような状態でした駐車場の係りの方、近隣の小屋の方、下山された方に天候の具合などをお聞きしたところ、7合目までは風に注意すれば特に問題なく登山出来ると言うことでしたので、登山を決行することにしました。五合目の山小屋で金剛杖(子供サイズ?)を購入、簡易マップをいただき記念写真を撮って出発。

10時30分に登山開始(小雨?もや?)しばらく樹林帯の中を歩きながら、植物の名前などを調べたりして進んで行きます、娘は植物を見つけるのが楽しくなったのか、登山?植物探索?となりましたでもこれが子供にはよかったようです、自然とスローペースになり名前を調べるのに立ち止まり、また歩き始める、今度は木々が低いことや斜めに生えていることに気が付きそれを考えまた調べるそんなことをしている間に「長田山荘」の鯉のぼりが見えてきました。後にこの岩が続く道の事を聞いたのですが、覚えていないと言っていました、それほど夢中になって植物を探していたんでしょう。途中で雨も上がり日差しが出てきたのでヤッケの上着を脱ぎました。

12:30分「長田山荘」着 休憩30分長田山荘は閉まっていましたが自称お留守番の方が焼印だけしているということなので初焼印となり、これから焼印集めのが楽しみになりました、ここで昼食、持参したおにぎりを頬張り、たき火でタオルなどを乾かさせていただき出発。

13:00分 「長田山荘」出発また雨が降り出してきました、ほんと山の天気は変わりやすい、ヤッケを着て、ザックカバーを付け完全防備で歩き始めると、突然、豪雨と風に見舞われまるで洗車機の中に入った状態になりました、しばし低木の下で待機です。このまま下山するか迷いましたが5分ほどで小雨となりそのまままた登山を再開しました。しばらくすると数人の方が下山されてきたのでお話を伺うと、雨が強くリタイヤされるとのこと、少し不安になる。後々よく考えると、この方達の格好は運動靴にビニール合羽でしたので、これでは町中でもダメなのでは?やはり装備は最低限(靴、合羽など)そろえる必要がありますね。林館へ向かう道はいままでのごつごつした岩場が少なくなり子供も快調だと言っていました、

14:00分「瀬戸館」着 休憩30分またまた、閉館中、看板には17時より営業の看板が、ガックリ肩を落とす。娘も焼印や暖かい物が飲みたかったらしく、すこしがっかりした様子でした、ザックの中にストーブとコーンスープを持参しているので、作ろうかと思ったのですが、それよりお菓子を食べたいと言うことでしたので、雨を避けてお菓子を食べることにしました、トイレを使用しようとしてここでビックリ、ドアの前に立つとドアが開きました、自動ドア?と思ったら中から男性が。どうやら雨宿りしていたようです、こちらの方々も今日大陽館で宿泊される予定とのこと後でお会いしましょうということで別々に出発しました。

14:30分「瀬戸館」出発また、雨が強くなってきました、稜線を超える所では風もあり娘は、何度か岩にしがみついていました(飛ばされるほどではないのですが、自宅で風に吹かれた時の練習を覚えていたようです(笑))この先、何人かの人に先行されるも、娘と自称カメさんチームということでゆっくりのペースで7合目を目指します、抜かれる度に、娘に声をかけ励ましてくれたみなさんありがとうございます、そんな暖かい気持ちを感じていると、目の前にこれでもか!と言わんばかりの登りと、大陽館らしき建物を発見、子供は喜び、元気100倍というところでしょう、これまでスローペースを守っていたので、ここにきてもまだまだ元気印です。

16:30分「大陽館」着 宿泊到着すると、小屋の利用にあたっての説明を受け、ヤッケ、靴などをビニール袋へ入れて寝床へ、当日は宿泊される方も少なく、定員8名のところを4名で利用する事が出来ました、途中でお会いした方々に挨拶し、濡れている物をストーブでで乾かしながら、皆さんと団らんをしました、これがたまらない。娘は他の家族の子供達と仲良くさせていただきこちらも楽しい時間を過ごしているようです。さて、待ちに待った夕食の時間です、こちらのサイトにも記載されていますが、ハンバーグと豚汁の夕食はかなり、いけます。ご主人いわく、豚汁がメインでハンバーグが付け合わせとか、子供もこれなら大満足です、結局ごはん5杯、豚汁5杯、ごちそうさまでした。(満腹)夕食が終わり皆さんと明日の計画について話をしていましたが、どうも暴風雨となるかもしれないということで、我が家は、午前中小屋で待機させていただき、様子を見て下山するようにしました。8時頃就寝し、翌朝4時なんと昨晩の予報がウソのように山頂から五合目付近まですべて見渡せる快晴ではないですか、さっそく支度をして朝食をごちそうになり6時に出発。

6:00「大陽館」出発なんだか、体が重くなかなか足が前に進まない、娘も同じ様子です、睡眠も十分なはずですが、昨日の雨で体力が落ちているようです。またまたカメさんチームの始まりです、今日の予定は12:00登頂ですので、時間はたっぷりあります、ここで力をつかうよりまずは慣らしということで、うっすら汗をかく程度にしました。しかし風が少し強い。

7:00 「見晴館」着 10分休憩風が強かったので、焼印をもらい、早々に登り始める。ここからの道のり幾つか柔らかい砂状の道があり足下が滑りやすく登りにくい、娘は体重が軽いせいか何ともない様子、それより空気が薄いのを感じ始めているようでした(深呼吸すると気持ちいいと言っていました、高山病になるまえの目安になるかも)

8:00 「江戸屋」着 10分休憩江戸屋さんで焼印、チョコレートを購入してその場で全部食べる、ここで水とお茶(500ml)を購入、我が家は普段から水分を多くとる家計ですので、5合目からここまでに4リットルも消費しています。(汗);

9:30 「ご来光館」着 30分休憩娘のおなか空いた、と言う声にまけて「おでん」、「うどん」を注文、ここのうどんは生麺に山菜と揚げ玉をのせというもので満足の一品でした、アルバイトの方も親切で頂上までの詳しい登山道の状況を説明していただきました、もちろん焼印もゲットおなかも一杯になったところでまた登り始めます。ここで熟年のツアーの引率の方がいらしたのでペース配分を聞くと、12:00頃に登頂とのこと、丁度私たちと同じだったので少し間隔を開けてペースを盗ませていただくことに、この戦法いいと思いますよ、だって普段から登っていなければペース配分なんて分からないですからね。(1,2,3歩、ハァハァハァというようなペースでした)

11:00「九合目鳥居」着 10分休憩ここからいよいよ岩ゴロゴロの道になります、娘の身長140?では少し辛そうです、大きな段差では両手を使ってよじ登るようになります、ここでは大人が後ろに回り子供をサポートしてあげた方がよいようです、後ろに落ちてきますので、上から引き上げるのは危ないようです。娘はこの辺りが一番辛かったと言っていました。ここで昨晩一緒だったかたがたがお鉢巡りを終えて下山されてきました、えっと思われる方もいると思いますが、この日は下山道が整備の為、利用できないと言うことで私たちも始めてここで知りました、この道を下山するのは。。。と気が重くなったのですがこのことは娘には内緒にしておきました。

12:10「富士山頂」着やっと、到着です周りには富士の裾野の雄大な景色が広がりしばし見入ってしまいました、娘は下界を見て自然の中に町がある光景を不思議そうに眺めていました、普段目にするのは建物の中の緑であったのが、実は自然の中に町があるという事実に目を奪われているようでした、そして娘いわく「人間の作った物って小さいね」と。浅間神社で朱印をいただき、お守りなどを購入し、頂上の小屋でまともや食事です、カレーライス、よく食べる親子です(笑)この時期既に郵便局は閉鎖されているので娘は持ってきたハガキが出せなく残念そうですが山小屋の方に聞いたら、郵便局のスタンプそっくりの山頂スタンプが置いてあると言われさっそく押させてもらうことに(お土産を購入した人だけが利用できるそうです)、おなかも一杯になりお鉢巡りに出かけようと思ったのですが時間も時間、剣峰方向からガスが出てきたのと、強風(工事関係者のかたが作業を中止するほど)でしたので、これは次回のお楽しみに。火口だけ見て下山開始。下山をしようとしたところ、もう下山道の整備が終わったから、こちらから下山してもよいと言われ素直に下山道へラッキー。登山道をおりるのは子連れでは何時間かかるかわかりませんからそれよりこの手の情報はどうしたら事前入手出来るのでしょう。

13:30 下山開始すこぶる快調、整備したての下山道はとにかく歩きやすい、柔らかくなんとも愉快になりました。左手にいままで登ってきた道を何人かの人が登ってくる様子をみながら娘と今までの登山道での出来事を懐かしく語ってしまいました。

15:30大陽館 着 30分休憩やっぱり、カメさんチームです(笑)、日の入り18:00ですので少し景色を眺めすぎたかも、でも折角の景色、ムダにしたくないですよね。大陽館に到着し、無事登頂出来たことと昨晩のお礼をし、しばし休憩、これから始まる砂走りの為に体力温存です。

16:00大陽館 発娘は「また来年」と挨拶を交わし山小屋の方に手を振りながら別れを惜しんでいました(また来年?んっ)砂走りに到着しここからいよいよスピードアップです、が、ここで大失敗、娘の靴にスパッツを付けるのを忘れていました案の定、靴に砂が入り途中で取り付けることに、この急斜面ではなかなか大変です、皆さんもお忘れないように(私だけですね?)砂走り自体は、前日の雨もあり砂埃がさほどたたずゴールも必要ないほど快適でした、しかし長いとにかく長い、砂払五合目に着いたときにはさすがに下るのがイヤになってきました。

17:00砂払五合目 着へとへとになって、砂走りを終えてやっと、到着ですとにかく長いそれと気温が上がっていくので暑いです。ここでトイレ休憩をして下山、売店の方が2キロ30分と言っていましたが、本当かどうか、ここからはブル道を行くのが良いということですが山小屋のかたがブル道の真ん中で呼び込みをしているので、どうしてもそちらから行くのは気が引けてしかたなく(汗);鳥居をくぐって下山です、下山道はやはり岩や段差が多くしかも前日の雨で滑りやすく子供には危険な感じがしました、しばらく歩くと下山道の右に沿って木立の中を通る道が出来ていたので、比較的歩きやすいそちらを歩きました。ブル道より険しいかもしれませんが石段を下りるよりはるかにましです。

17:45 駐車場着バンザーイ(山頂でやるべきだったか?)娘と抱き合い、登頂成功を祝いました。係りの人が、コンロでお湯を沸かしても良いと言われたので、コーンスープで乾杯、だんだん暗くなる富士を眺めながら、今日までの行程を振り返り、二人で顔を見合わせ笑ってしまいました。

持ち物私(重量9キロ)少し重装備です。ザック、ザックカバー、雨合羽(ヤッケ)、Tシャツ1枚、フリース、シャツ、手袋、ヘッドランプ、替えズボン、下着1組、靴下(2足)、タオル2本、帽子、日焼け止めクリーム、おやつ、水(2本)、ステッキ、使い捨てカメラ、ファーストエイド、ビニール袋(大2、小2)、新聞紙、方位磁石、植物図鑑、携帯電話、携帯充電器、サバイバルキット、ツエルト、ストーブ、コッヘル、チキンラーメン、コーンスープ、PDA(コンピュータ)、ザイル(6メートル)

娘(重量3キロ)ザック、ザックカバー、雨合羽(ヤッケ)、Tシャツ1枚、フリース、シャツ、手袋(3組)、ヘッドランプ、替えズボン、下着1組、靴下(2足)、タオル2本、帽子、日焼け止めクリーム、おやつ、水(1本)、ホカロンミニ(4枚)

おやつ内訳ウイダーインゼリー(2個)、練り梅(4粒)、ドライフルーツ(パイン、マンゴー各3個)、小梅(6個)、マーブルチョコ(小袋1つ)カロリーメイト(小1箱)、ふりかけ(2種各1袋)、ビーフジャーキー(4片)

飲み物消費量(2人分) 大量消費型です(汗);水(6本)、ポカリリスウェット(2本)、お茶(3本)

飲食おでん、うどん、カレーライス、コーヒー、ココア、チョコレート(1箱)、キットカット(3ヶ)

追伸帰りに天恵の湯に寄りました、場所はあざみのラインを出て信号1つ目を左、1キロ程いった右手です、夕食は7:45分にオーダーストップですのでマイカーで来られた方はぜひ寄ってみて下さい。

須走口は初めてでしたが、樹林帯を抜け変化に富んでいて楽しい登山道だという印象です、また、子供をつれて行くには賛否両論有ると思いますが、私たちにはピクニック気分から登山へという穏やかな変化が付けられてとても良い物でした。それと私たちは家族レジャーの範囲ですので、苦痛を伴わないように時間配分したのが良かったように思います。

このサイトに寄せられている情報を元に、楽しい登山が出来ましたこと、本当にありがとうございました。来年は一家で登頂したいと思い、今から来シーズンが待ち遠しい気分です。

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■44 私の装備品あれこれ

 56歳のおじさんです。当ホームページのおかげで8月11、12日に息も切れず快調に登山できましたのでお礼申し上げます。私が高山病にかからなかったのは当HPで紹介の呼吸法「ふっふっふー」にあると考えます。息を吐くときに「ふっふっふー」と2回区切って吐くだけで自然に2倍程度の吸気が出来る優れものです。過呼吸状態なので剣が峰の登りでも若干きつい程度でした。この呼吸方法はいろいろ探しましたが、他のHPには出てきませんでした。したがってこの呼吸方法を僭越ながら「吐息過吸法」と名づけさせて頂きます。高所で性能の優れたB29(古いですね)のターボチャージャー(排気過給器)に引っ掛けました。5千mなら「ふっふっふっふー」で良いのではと思います。ひょっとしたらこの呼吸法はスポーツ全般に応用できるのではないかとも思います。

 皆様のご参考に私の装備等をご紹介します。まず10800円の新宿発、河口湖口からのバスツアー9800円で探せば出てくる?と思います。8月最後は6900円があるので暇な人は行かない手はありません。
 水;ペットボトル500ml
計5本、内訳;903x1、バランス飲料x1、日本茶x1(バスの中で消費)、凍らせた水x2。903(乳酸を溜めにくくする)は1本で充分、前日に試しに買ったがとても飲めたものでないので飲んだ分水を足しました、筋肉痛、疲労感を感じなかったので優れものと思います。水は途中で買わず倹約(八合目、頂上で500円/本、五合目で200円/本)、PAでは公団のタダ茶、もちろん500ml2本は浄水器の水。ちなみに500mlの水に平気で100円も使う日本社会は早晩崩壊すると思っています、皆でJRに水飲み場復活運動をやりませんか。酸素入りミネラルウオータを前日に探したが見つからなかったのが残念。
 ゼリー状のスポーツ食;カロリー
が高いタイプ、普段に飲むと腹が出る、と言うことは相当カロリーがあるはず、5本持っていき3本消費、マツキヨが安い。
 防寒着;フリース使わず、登山用Tシャツ、
登山用長袖シャツ、登山用カッパ、登山用パンツ、登山用靴下2枚、つば付帽子で充分だった。
 着替一式;パンツ、Tシャツ、ズボン、ウール長袖シャツ、靴下、皆は五
合目で預けたが私は持って登った。
 2本のステッキ;LEKIのphotosyst
em丸いタイプを1本奮発、および金剛杖と見た目がやや悪いが岩場もこれで大体乗り切った。一眼レフカメラ(28ミリ、オリンパスM−1まだ現役です)、偏光フィルタ。登山は素晴らしいというお勧めの基に、登山用カッパ;買うなら思い切ってゴアテックスにすること、ダイクマのモンベル製品が安い。
 トレッキングシューズ;ゴアテ
ックスが当たり前、GTホーキンス(安かったはず)で十分という話を聞いたことがある。。
 スパッツ;下山を始める前に付ける事、ゴアテックスの必要性無し(靴紐も
下山口で締めなおすこと。)。
 ヘッドランプ;ヤマダ電気のリードランプ3本、単4X3本仕様で充分、夜中出発なので必需品。ポリエステル100%のTシャツはユニ
クロで充分。
 軍手;イボ付、防水の暖かい手袋は使わず。
 黒飴;腹バッグに入れておいたので時
々皆に配れた。タオル;3枚(1枚で充分、温泉でタオルが1枚付いた)。前日からの十分な水分補給;24H以内に2Lとか3Lとか書いてあったのでかなり実行。
 短
時間睡眠導入剤;1錠飲んでまじめに布団に潜りこんでいたが暑くて眠れず、もう1錠飲んで布団をかぶらず爆睡。耳栓、百円ショップで購入、潰して押し込むタイプ、友人は私のいびきで寝られなかったので必需品。
 アイマスク;百円ショップで購入、
耳栓と共に快適でした。
 食べる酸素;具合が悪そうな友人に10粒ほどあげたら元気
になった、効果有り?後で頭痛だったとのこと、私も同数程度飲み、快調そのものだったので友の痛みがわからなかった。
 ウェットティッシュ1ケ;使用。
 リップクリー
ム;使用したが、しばらく唇痛あり必需品。
 昼食;談合坂PAで弁当購入、宿(8合
目3,200m白雲荘)で朝食弁当付。
 日焼け止め;天気はよかったがもうすっかり
黒いので関係なかった、日焼け厳禁の人は必要。
 マスク;さほどホコリは気にならな
かった、タオル等で代用出来る。
 ジップロック;全部ジップロックとしたが耳栓を必
要品と思えば関係なし。
 お金;電車賃、500円程度の弁当、金剛杖900円、頂上
でお汁粉600円と焼印300円、葉書セット300円、帰りのラーメン550円と倹約、但し事前準備には大分使ってしまった。
 携帯電話;頂上で証拠写真に使用のみ

 ペン;メモに使用。
 鼻にブリーズライト;いびきには効果がなく、頂上でははがれ
ていた。
 ザックカバー;好天に恵まれた、降られたら絶対必要。
 使うのを忘れた装備
;作業用ゴーグル(防曇)DIYで300円程度、サングラスで間に合った。
 必要な
かった装備;酸素ボンベ(ICIで2本980円を思わず購入、かさばるので結局1本だけ、結果980円の無駄遣い)、芯抜きトイレットペーパー、ホカロン。
 必要な
かった薬品;頭痛薬、風邪薬、膏薬、チューブ入りシップ薬。
 食べなかった食品;魚
肉ソーセージ、オールレーズン、ごま塩フリカケ、フリスク、チョコ、キシリトールガム、餡ドーナッツ。とHPの読みすぎで良い運動になってしまったが渋滞登山で疲労は感じませんでした。転んでひじをすりむいたので半そでの人は消毒薬等があると良い、キズバンでは間に合わない面積だった。

 以上、好天に恵まれれば「ふっふっふー」と水、カッパだけで誰でも登れると思います。

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■45 3度目の富士登山
今回は初心者2人と私を含めた経験者2人の計4人のメンバーで行きましたが、4人とも会社勤めということもあり、どうしても週末の富士登山になってしまいました。そこで得た結論は(貴ページでも書かれている通り)、『「山頂での御来光」にこだわる必要は無い(特に込み合う週末)』でした!

先に書いた通り初心者が2名いることから、無理をしないペースをこころがけました。その結果、五合目発11時半、宿(本八合目 胸突江戸屋)到着 18時半という長旅になり、仮眠後の起床は1時、出発1時半。山頂到着は4時半という疲労の多い登山となってしまいました(ご存じの通り山頂までは深夜にも関わらず大渋滞)。しかも私は宿出発時から山頂到着までずっと頭痛に悩まされっぱなし(高山病だったかも知れません )だったのと標高3,400m付近にある宿前の気温が3度という寒さ(しかも強風だったので300m標高の高い山頂付近はもっと寒かったと思います)でかなり辛い思いをしました。

又、今回はデジカメも新調したので、より綺麗な雲海写真を撮ろうと張り切っていたのですが、雲が少なくて満足のいく写真が撮れませんでした(その代わり初めて山中湖や河口湖の姿を見る事が出来ました)。

深夜本八合目から山頂に向かう道のりでは頭痛がひどく、クラクラしていたのでもう登山は懲り懲りだと思っていましたが、下山後に改めて貴ページを見させて頂いて、情報も豊富で読んでいるだけで楽しくなり、4度目の富士登山への意欲が湧いて参りました!

次回は登山ルートを変えたり、色々と違うプランを練ってみてより、楽しい富士登山にしてみたいと思い始めた次第です。

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■46 高山病になりました

はじめまして、48歳女性です。月に1回くらい日帰りで行ける山を歩いています。
出発2ヶ月位前から、当ホームページをスミからスミまで何度も読み返しまして、大変参考になりました。お礼申し上げます。

吉田口 8合目山小屋泊まり 深夜出発御来光登山でした。 
いっしょに登った方々が、私よりちょっと元気な人たちでしたので、足をひっぱっては迷惑だろうと、
ふんばってついて歩きました。
誰かが書いていたように、ふっふっふーーーの呼吸法を繰り返しながら山小屋着いて休憩後夕食のカレーを見たとき 「あれ、食べたくない」  と思ったのですが、ちょっと無理して半分くらいお腹に入れました。  その時は疲れのせいだろう位にしか思っていませんでした。
布団に入って ホッカイロをお腹の上に置いて 疲れも有ってすぐに眠ってしまいました。消灯になる前なのに、上を見て眠っていたのに突然 何の準備もする前に、お腹の中のものがすべて出て行きました。山小屋のおにいさんがすべてを片付けてくれました。
「一度ある人は次もありますから、袋用意しておいてください」と、やさしく言っていただきました。
その後ふっふっふーーーをしていると よくなってきました。
ふっふっふーーーをしながら横になっていると、又眠ってしまい 「あっ 息が 息が・・・」ふっふっふーーふっふっふーーーをしながら横になっていると、又眠ってしまい 「あっ 息が 息が・・・」ふっふっふーーふっふっふーーーをしながら横になっていると、又眠ってしまい 「あっ 息が 息が・・・」ふっふっふーーー
夜中中繰り返しました。「明日はギヴアップして寝てよ」とか思いながら。ですが、一晩中繰り返したら、体がなれてきたらしく、深夜1時前 目を覚ましたときには体が軽くなっていて 「歩けるかも」  でちょうど適度に深夜の渋滞していましたので、何とか頂上まで行くことが出来ました。登り 歩くことに 必死なだけになった富士山でしたが、次回チャンスがありましたら、もう少し行程を楽しみながら歩ける体力を維持したいと思いました。
当ホームページのおかげで こんな私でも登れました ありがとうございました。

47 親子5人の富士山登山、起床直後の行動はゆっくりと!

 04年8月11日12日の2日間、須走口から大陽館泊で富士山へ登ってきました。軽い高山病に悩まされたものの、天候に恵まれ、自然・眺望・星空・ご来光・雲海・砂走り・人との出会い等を満喫することができました。

 登ったのは、夫(45歳)私44歳)長女(高2)次女(中1)長男(小3)の5名です。6月下旬に富士山登山の話が持ち上がって以来、貴サイトと出会えたおかげで、登山方法や装備等、初心者ながら具体的な情報を得て、富士山に臨むことができました。感謝の気持ちを込めて、報告させていただきます。

<行程> 
 <8/11>曇り時々晴れ       
  4:30 富山の自宅出発
 11:00 須走口5合目着(昼食をとって体を慣らす、ついにやって来たという感じ、曇っている。)
 12:40 5合目出発(山小屋のおばさんが行ってらっしゃいと手を振ってくださる。古御岳神社で登山の安全を祈願する。鳥の鳴き声と高山植物の樹林帯、そしてうっすら雲の中、暑くもなく快適で、体力を消耗しなかった。他の登山者と声を掛け合いながら登ったこともいい思い出。富士山仲間のように思えた。子どもも励まされていた。東京からの60代のご夫婦、富士山は9回目だが、今回は6合目までと下っていかれた。やはり、富士山は、頂上・ご来光以外にも、楽しみがあるんだな。)
 17:00 7合目大陽館着(泊)(星空が美しく、天の川・北斗七星など星が大きくたくさん見えた。ペルセウス座流星群接近で、流れ星を見ることもできた。親子共々感動! 山小屋の方が、深夜も外の売店で働いていらっしゃる。声をかけたら、「いやー、どこかで眠っていますから。」と笑顔の返事が返ってきた。大変だろうな。感謝。)
 <8/12>晴れ
  4:00 起床・朝食(長男高山病傾向)
  4:50 ご来光(赤い灯が登ったかと思うと突如まばゆく煌めいた 厳粛!)
  5:10 7合目大陽館出発(天気が良く、頂上や上の山小屋を見渡すことができる。8合目からがきつく、休みながら、一歩一歩、ただひたすらに登った。)
  9:30 須走口頂上着(ヤッター! 気温12℃、風速5.1 剣が峰は登頂せず(昼食)雲海の美しさに感動! 火口は巨大で迫力があった。私も、軽い頭痛と倦怠感があったが、昔ながらの味のラーメンで生き返った。)
 11:30 頂上出発(下山道をジグザクに下った。登りに比べて速いこと! 長男は、元気回復)
 13:00 7合目大陽館から砂走り(子どもは大喜び、夫は頂上のビールか疲れか、頭痛が辛い様子。)
 14:20 砂払い5合目(夫しばらく眠り、回復。)ブルドーザー道を行こうと思ったが、おじさんに下山道は鳥居からと案内されて、正規の下山道を下る。昨年に比べて下りやすくなったと聞いていたが、雨天時は下山道に水が流れて、かなり危険だろうなと感じた。
 15:10 5合目着(無事に登山を終えられたことを古御岳神社で感謝する。山小屋のお兄さんが、冷たい麦茶をごちそうしてくださった。気をよくして、ソフトクリームとラーメンを食べる。美味しかったこと!ここで、みんなで絵葉書を書いて投函する。山中湖ペンション泊)
 <8/13>
  6:30 山中湖畔から富士山全容を見ることができる。円錐型の美しい形、昨日、あの頂きに立っていたのかと思うと感極まる。本当に頑張った。充実感でいっぱい。

<富士山登山の動機>
若い頃から山が好きで、仲間と共に山小屋泊の軽登山をしていました。しかし、結婚後は機会がなく、家族日帰りで立山や乗鞍登山
(北アルプス、2500m地点から2〜3時間で頂上)を楽しんでいました。
  昨年10月、富士宮の友人宅を訪れた時に、頂上は見えなかったけれど、5合目から見た景色の美しさと、富士山裾野の広大さに圧倒され、いつか機会があれば登りたいと思っていました。
 今年の6月に「富士山に登ったのは富士山に登ろうと思った人だけだ」という言葉を子どもに話していたところ、夫も、「じゃ、日本一高い富士山に登ってみようか」と言ってくれたので、夏休みの家族旅行として決定しました。ヤッター!

<体力づくり>
 子どもたちは、日頃から運動しているので、心配しませんでしたが、中高年突入の私は、体力づくりということで、1ケ月前から、ウォーキング(隔日4k)と貴HP紹介「amiさんによる簡単なエクササイズ」を実行しました。わずかな期間で体力不足は否めなかったけれど、砂走り下山が楽しめたことや、筋肉痛が軽く済んだことから、エクササイズが効果的だったのだろうと思います。
 
<装備>
 貴HP装備リストに添って準備しました。スパッツ・立体マスク・杖(ストック2本ずつ)は、必需品だと思いました。とても参考になり、感謝しています。食料として「ゼリー」「錬り梅チューブ入り」「あんドーナッツ」もよかったです。
 
<高山病>
 最初は、新しい見晴館を宿泊先に考えましたが、体験記から、就寝後に高山病になる方が多かったので、少し標高の低い大陽館にしました。こちらは、夕食が栄養たっぷりでおいしく、とてもよかったです。しかし、次女と私は、夜半から軽い頭痛を感じるようになりました。(夫・長女は異状なし)
 また、8歳の長男は、熟睡中の4時に、朝食だからといって急に起こしたところ、頭痛と軽い吐き気を訴えました。大陽館のお兄さんによると、山小屋で働いている方でさえ、起床時は、布団の中で努めてゆっくりと体を動かし、ある程度ウォーミングアップしてから起きあがるそうです。標高45mの我が家と同じ感覚で急に起こされた長男は、災難でした。反省・・・。お兄さんが、「でも、これだけ食べられたから大丈夫でしょう。」と励ましてくださったので、山頂を目指すことになりました。彼は、頂上まで本調子ではなく、夫が荷物を持って登りました。酸素スプレーは一時的には良かったようです。家族みんなで、「フッ、フッ、スー」と、深呼吸しながら、登りました。ところが、下山時はかなり元気になって、砂走りを楽しんでいました。良かった!)
 できれば、お鉢巡りをして、剣が峰まで登頂したかったのですが、長男と私の体調の悪さと家族の疲れがあったため、諦めました。次回、チャレンジできればと思います。  

<おわりに>
「富士登山に参加できること自体に意義を感じるべきだし、この大変な決断をしたというだけでも十分価値があると思います。どうぞ富士登山を楽しんでください。」という貴HPの言葉に誘われて富士登山を決行しました。
 登頂成功は50%だろうと覚悟していたにもかかわらず、天候に恵まれて富士山を楽しめたこと、とても嬉しく思います。本当にありがとうございました。
 機会がありましたら、ぜひ、富山県の立山(3015m)へもいらしてください

■ 48 須走口から初挑戦

去年あたりから「一度は富士山のテッペンに立ってみたいね」っていう気持ちが私達夫婦に沸いてきて 今年の8月21〜22日にチャレンジしました。 普段から登山はおろか歩く事さえあまりなくて体力的にもかなり不安があったのですか せめて知識だけは!とこの「後悔しない富士登山」を何回もよみました。登山された方の体験記もすみからすみまで読んでちょっと安心したりすごく心配になったりして・・・。でも、なめてはいけないという事だけは肝に銘じて。

 コースは緑が多いしすいているという理由で砂走口に決めました。21日の4時頃から登頂を始め予約をしてある本6合目の瀬戸館には6時過ぎに到着の予定でしたが 東名の御殿場を降りたら すごい渋滞で5合目までが2時間以上かかってしまい結局その分が押せ押せで 登頂開始は6時。5合目で気圧に慣らすため 1時間ほど着替えたりあたりを歩いたりしました。 この時間を利用して主人は夕飯用にコンビニで買ったお弁当を食べてました(私はまったく食欲がなく そのまま登山)  希望と不安を抱きながら 古御岳神社でお参りをして いざ樹林帯へ。 予定では景色を楽しみながら・・・のはずがあたりはそろそろ暗くなってきて 登り始めて30分ほどで用心のために持ってきた懐中電灯が必要な状態に。大きな木の根や岩を一歩一歩登っていくとめったに体験しない「真っ暗な山の中に二人だけ」状態になっていました。時間帯のせいなのか、たまたまなのかほとんど人に会わずに心細くなってきました。
 それでも2時間半の登山で宿泊予定の瀬戸館に無事到着。8時半でした。トイレを済ませ(キレイでした) 主人とは別々の寝床に案内されて9時半に横になった瞬間に1時間熟睡。その後はほとんど眠れず うとうとしていました。幸いにも私が案内された寝床は押入れを横から入る感じの個室(四角いマンホールみたいな)だったので 眠れないときにボーと座っているには最高でした。夜中にふと「そうだ!夕飯を食べてない!」と思い 体力回復のためにリュックからウイダーを取り出して栄養補給しました。 翌日は4時に山小屋の人が起こしてくれるようになっていましたが他の宿泊者の方もそれ以前に起きていたようです。私も3時に起きたら 体中がバキバキと痛くておまけにひどい頭痛! 高山病?とはまったく疑わずまたウイダーを飲んでバファリンを飲んだら 吐き気。さすがに一瞬「高山病」を疑ったけれど 外に出てしばらく様子をみてるうちに薬が効いたのが症状が治まりました。 
 「無理をしない」を合言葉に臨んだ今回の富士登山だったので 瀬戸館さんでゆっくりご来光を眺め(ちょっと曇ってて残念でしたが) 宿泊のみんなの最後から のそのそと登山開始。6時でした。 朝ごはんは私も主人も食欲がなく 結局食べずに出発しました。その後もゆっくりゆっくり、そして登山前に練習した呼吸方法で休憩をとり水分をとり 12時半に無事登頂! 頂上手前の鳥居が見えたときには 急に元気が出てきました♪ あいにく8合目あたりからガスが多く楽しみにしていた雲海がみれず 山頂でもひたすら霧の中。ちょっと残念でした。
 30分ほど休憩して下山開始。砂地で大またで歩けるのが楽しかったのですが 主人は腿の筋肉がつってしまいそうになり「登りと同じくらいツライ」と言っていました。なので二人でまたまたゆっくりゆっくり降りてきました。最後の樹林帯に入る前に少し雨が降り始め 足元は滑るしデコボコしているし夕暮れが近づいてきているしで 周りの木々をみている余裕はあまりありませんでした。ここではぼろぼろになった足の筋肉に負担をかけないようにと杖が役に立ちました。 そんなこんなでようやく5時に登るときにおまいりをした古御岳神社に戻ってこられました。無事登頂、下山できた事を感謝して手を合わせました。ちなみに下山中はほとんど霧の中。やっぱり雲海は見れませんでした。
 今回の富士登山では筋肉も根性もない私が登れた!ということで自分をほめてあげたい気持ちと自分の力ではない何かの力(よくわからないけど)が応援してくれたように思います。苦しかったけれど また登ってみたい山です。いろいろな感動を与えてくれた富士山に私達夫婦は感謝しています。

  追伸・・・持って行ってよかったもの。「マスク(タックがとってあるもの)・・苦しくて口をあけるので口内の乾きを防げます」 「ウイダー・・・結局、二人とも食欲がなく これで栄養補給をしました。カロリーメイト状のものよりスッと入ります」  

■ 49 富士山登頂成功しました!!(20代女性 吉田口よりツアー)

アウトドアショップの主催する富士山ツアーに8/27・28とかけて登ってきました。今年に入ってから姉と二人で「富士山に登りたい!登ろう!」と躍起にはなっていたものの漠然とした目標のまま挑みました。富士山に登る前に、何度か登ったことのある山と乗鞍岳に挑戦したくらいです。あとはちょっとウォーキングをした程度でしょうか?
富士山に登頂できて、本当に感動しました。
台風を懸念していましたが、雨がふったくらいで、それが障害となることはなかったと思います。
自然がすばらしい!緑豊かという山ではありませんが、星がとても綺麗にみえたり(天の川が見えました!生まれて初めて見ました!)雲の海、山の稜線、夜の町の明かり、ご来光ははっきりとは見えなかったのですが、太陽の光が雲の合間から少しずつ拡がってゆき周りの景色を変えてゆく様は、日常生活では見られない光景でした。
そして登りきって、少しずつ余裕がでてくると、感謝の気持ちで一杯になりました。
このツアーの中で一番問題児で体力がなかったのは私だと自負しています。(周りも!?)
岩山になってすぐさま弱音が出てしまったときに受け止めていただけたスタッフの方、すぐガイドさんの後が楽だからと譲って頂けたご家族のかた!(たぶんガイドさんの傍で登りたかったのに場所をとってしまってごめんなさい)そして私にペースを合わせてくれて最終的にザックを背負って頂いたガイドさん!「あなたのペースが登りやすい」と声をかけていただいた同じツアーの方!(本当に嬉しかった!)靴紐を結んでいただいたり後から声をかけていただいたおじさん。(心の支えでした。)あと、余裕がなくなって無言の私に話しかけてくれて(にもかかわらず、返事もしなかった。本当にごめんなさい。)待っていてくれた姉に一番の感謝です。(甘えていたと思います。)
ずっと文化部だったわたしにとって富士山はいちばん体力的にも精神的にもいままでで一番きつい体験でした。
「登山は自分との闘い」とどこかで聞いたことがありますが、このつらい状況に身を置き克つためには自分以外の何者でもない。誰のせいにもできないし、自然のせいでもない。全てが偶然に障害になるわけではなく、「障害」だと思うものは全て必然と自分のが原因なのだと思いました。私の場合「体力」です。あと「精神的な余裕」(これも体力から来るのかな?)
でも、少し自分を見直しました。「やめたい、降りたい」は考えなかったこと。「絶対に登頂したい!」が勝っていました。
わたしは今回支えてもらうばかりでした。皆さんの協力がなかったら登頂できませんでした。
今度は私が逆になりたい!他の人を支えたい!
その気持ちで一杯です!もちろん日常生活でもね!(いろんなところで応用できますね)
二日間、学ぶことだらけでした。
これからは、ちょっとハードな山は控えて、景色の綺麗な山へ行きたいです。
富士山はまた挑戦したい・・・かな・・・(ちょっと気弱)
今度行くときはザックも一緒にあの頂上直下(?)を越えるんだ!
とっても楽しかった!
富士山、そして私にかかわる全ての方々、環境、万物に感謝です!ありがとうございました!

■50 初富士登山行って来ました

H16年 8/18(水)〜8/19(木)夜〜私は27歳(女)7月に金沢の白山に登って、富士山は登山二回目です。調子にのって富士山も登っちゃえ。と甘い考えでした。それも、なんとなく一人で登ってみたくなりまして。事前に富士登山について人に聞いたりサイトで見たりして、準備はしていたのですが。

当日は、仕事帰りにリックをもち靴を履き替えて19:50新宿から高速バスに乗り、富士山五合目まで行きました。親から、台風が近づいているので止めなさいっと電話があったのですが、行ってみて無理ならあきらめると強行しました。22時過ぎに着き、22時半頃登り始めました。幸いバスの隣になった人も初登山で一緒に登ってくれる事になりました。台風の影響ですでに五合目を出発する時から風が強かったのですが、ふもとの夜景や綺麗な星空をみあげていると、平気な気がしました。高山病にならないように酸素タブレットや水3リットルも持っていきました。重かったです。途中も休みながらゆっくりペースで行きました。途中7合目で山小屋のおばちゃんから今日は止めた方がいいとの助言を頂いたのですが、せっかくここまできたのにという思いから、強まる風に不安をいだきつつ登りました。引き返す人もいましたが、なぜか強気でした。あまりの風なのでサングラスをして、這いつくばって登りました。8合目半で、ご来光が見えました。本当は頂上でと思っていたのですが、疲れ果てて寒くて動けなったのもありました。太陽が出てくると体があったまってきたので、気合を入れ直して、登っていると急に激しい動悸がしました。(二回程)頭痛もしてきて、これが噂の高山病かと思った時は、頂上がもう少しでした。そういえば、寝不足で昨夜も緊張してあまり寝ていないような…。気のせい気のせいと自分に言い聞かせて登り続けました。

何とか、頂上に着いたのは6:30でした。もちろん、頂上は風がさらに強く立っていられませんでした。お鉢めぐりも噴火口に落ちてしまうので、あきらめました。山小屋で休憩中も、気分が悪く噂の味噌ラーメンが食べられませんでした。これも、高山病の影響のようです。台風が近づいているので、すぐに下山した方が良いと言われ、7:00に山頂を後にしました。帰りは早く着くかと思えば強まる風の為それも甘く、崖から落ちそうになりました。途中山小屋のお兄さんが、昨日頭を洗ったら耳に砂が入っていたという話を聞いて、大変ですねといった自分の耳にも砂が入っていて驚きました。フードかぶっていたのですが、それも意味が無いほどの風でした。(帰宅後、髪を洗うと恐ろしいくらい砂が出てきました。)結局、髪、目、鼻、口、耳が砂だらけでした。サングラスも役に立たない程で、何度もスキーのゴーグルが欲しいと思いました。そして、再び河口湖口の五合目を目の前にして長い坂が見えた時は、がっくりしました。行きは夜でうきうきして下りだったので気が付かなかったのですが、この坂がこんなに長かったとは。最後の力を振り絞って歩いていたので、これから登る人に疲れきった顔を見せて不安感を与えていたかもしれません。笑。

着いた時は12:30頃でした。

水は全部で2.5リットル飲みました。あんなに飲んだのに一晩でトイレに二回しか行かなかったので、汗で出て行ったようです。汚い話ですが、黒いTシャツに白い汗染みが!まさか、塩?

親にも心配をかけ強行登山でしたが、綺麗な星空と雲海から出てくる太陽を見た時は、感動的でした。ご来光の写真を添付します。今回の富士登山無事に登れたのは一緒に登って下さったNさんのお陰です。本当に心から感謝しております。有難うございます。(この場をお借りしてお礼を)

そして、来年はもっと天候と体調の良いときに登りたいと思います。その後、疲れがなかなか取れなくて大変でした。反省です。

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