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富士登山のノウハウ
2004年8月更新

高山病ほか 山での不調について

高山病の症状血圧が高くなり、体がだるく、頭痛がしたり、吐き気を催すこともある(特に中高年より中高生等若い人は注意)

 対策根本治療は下山すること。応急措置としては酸素補給で8割が症状が改善する。又、山小屋についてすぐ横になるより、荷物を下ろしたら30分ほど近くを深呼吸しながら散歩するなど軽い運動をした方がよい。体が急に休むと心臓も休息体制になりその結果酸欠になるので、酸素を供給しながら徐々に休む体制を取ることが肝要。
 吐き気を感じたら、早い段階で多めに水分を補給しておくと後の回復に有効だそうです。
 ゆっくりと体を慣らしながら登ることも基本です。
 ストレスや疲労も高山病の原因になります。だから、このページを読んだ人はそうでない人よりずっと楽に富士登山が出来るはずです。

 なお、須走口7合目大陽館で行われている高山病治療「風船治療」についてもよろしければご覧下さい。

 高山病について興味深いページを読者より教えて頂きました。
 「マウナケア山頂すばる望遠鏡訪問者安全心得」
  ハワイのマウナケア山(4200m)の山頂の天文台を訪れる人への安全心得です。高山病を改善する
「有圧呼吸法」というのがあるのを知りました。こういうものです。

「気分が悪いときには早い呼吸は避け,有圧呼吸法を行ってください。 有圧呼吸法とは大きく息を吸い込み、2秒ほど呼吸を止めるとともに、胸に圧力をか けるように力を入れた後、ゆっくり口から吸い込んだ空気を出す。これを5ー6回繰 り返すと、血中の酸素濃度が上がり、楽になります。」

 予防策何より日頃のトレーニング。早足歩行、自転車、水泳等、心肺機能を向上させ、体内に酸素を取り入れてエネルギーに変える体の働きを強化します。いきなり高い山に登らず、低い山に何度も登りからだを慣らしておくのも良い。ストレスや疲労があると高山病になりやすいので前日には出来るだけ睡眠をよくとり、体調を整えておくこと。

 おまけ 頭痛について:山で見られる頭痛については、高山病だけでなく、荷物を背負うことから来る筋肉性(肩こり)の頭痛もあります。多くは背負うザックに問題があります。これは、10時間以上も歩くことになる富士登山の場合、馬鹿になりません。これについては下の「必要な装備」のザックの項を参考にしてください。1人で出来る肩こりに効く体操は、ラジオ体操に出てくる、手をぶらっと下げて体の前後に回転させるぶらぶら体操が一番有効だとNHKの「試してガッテン」でやっていました。休憩の度にこれをやっていればかなり良いようです。
 
おまけ 日射病、熱射病(体が熱く、めまいがする)なども日中登山の場合にはおきます。多量の汗をかいているのに水分補給が不足して脱水症状を起こし熱が出ることも多いようですので、こまめに水分を取りましょう。(最低1日500cc位はいるようです)

救護所が、河口湖口7合目と8合目(太子館内)、富士宮口7合目にもうけられています。お医者さんが常駐していますので、何かあったら相談しましょう。


体力づくり

 富士山に登るのに特別頑健な体力とかはいらないでしょう。体力よりも高山病対策が必要のようです。
 体力づくりはそれぞれに、私の経験では、
自転車に乗って一定スピードで長く走るというトレーニングがそれほど負担でもなく退屈もしない良い方法ではないかと思います。私は3日間だけやりました。やらないよりはまし。
 高山病対策として
心肺能力を高めておくこと、長い下山で膝を痛めないようにするにも自転車は効果的なトレーニングではないでしょうか。また、水泳は全身運動であること、心配能力を高めるのに役立つこと、自分のレベルを把握しやすいこともありおすすめのトレーニングです。
 毎朝、20分以上早足で歩くというのも一般的にお薦めです。

 肝心なことは自分の能力レベルを知ることです。そのレベルにあわせたペース配分を守れば怖くありません。競争をしているのではありませんから、4時間で登ろうと、8時間で登ろうとマイペースでいいのです。

amiさんによる富士登山(下山)に役立つ簡単なエクササイズが、紹介されています。


歩き方

 歩き方にはやはりこつがあります。「ゆっくり歩けばいいんだ」と頭でわかっていても、どういう歩き方が「ゆっくり」なのか経験で知るしかありません。間違っているかもしれませんが私の経験からそのこつを書いてみます。


1)自分の心臓に負担をかけないように歩く。・・・5合目からスタートする場合は、まず30分はそこから動かず薄い空気になれるように軽い体操などして過ごす。それから歩き始めますが、
急発進、急加速はだめ。だから、スタートするときは常にゆっくりと歩き始める。休憩は長くとると次に歩き始めるとき負担が多くなるので、休みすぎないこと、できれば15分あるいて5分休み、そのときは荷物をしょったまま立って休む。休憩後歩き始めるときは最初の1分くらいはことさらにゆっくりと歩く。1時間歩いたら荷物を下ろして小休止・・・など工夫してください。心臓の状態が大事です。負荷がかかりすぎる前に休憩して決して無理をしないこと。無理をしてペースを乱すと後から元に戻すのが大変。これさえ守ればもう富士登山は8割成功したようなものだと思います。

 ちゃらちゃら歩くのではなく、一歩一歩体重をかけて、ゆっくりと、さも疲労困憊、杖に寄りすがってやっと足を動かすという風情が実は良いようです。このペースでなるべく休まず、少し辛いようなら歩幅をさらに狭く、傾斜地はS字でゆっくり登る、そんな工夫をしてください。


2)酸素を必要以上に消費しない。・・・体の中でもっとも酸素を消費するのは大きな筋肉つまり太股です。だからこれをなるべく使わないで
すり足で段差を低くコースをとる。階段状の場所ではこれができないから疲れるのです。そういうところでもなるべく斜めに歩いたり階段をさけたり工夫しながら登りましょう。直線的に登らず、S字型に登るのもよいです

3)このようにして何とかうまく8合目9合目まできても、それから最後の1時間が苦しいことでしょう。5歩進んで15秒休みみたいなペースになるかもしれません。でも、これまで無事に登ってこれたなら大丈夫。この後はじっくり忍耐、心臓に負担の無いようにちょっと進んでは深呼吸しながら焦らず我慢していけばやがて頂上です。上を見ないでしっかり地道に登りましょう。(ただし、夜間の場合は周りを見ないとコースを外れる危険があります)

4)呼吸法・・・沢山吸うためには沢山吐くのがこつです。口笛を吹くように口をとがらせて、ひゅーっと吐くとよいようです。「わ〜っしょい!」と言いながら思いきり吐き出し、足を一歩動かすと言うのも良いと聞きました。吐いて吐いて吸ってと3拍子でしょうか。

お子様連れの場合の注意:子供といっても小学生以上なら大人より富士登山には向いているようです。ただし、子供には距離感がつかめません。10時間も歩くペースというものが分かりません。そこで、親を置き去りにしてさっさと登り、上の方で早くぅ〜〜などと叫ぶというペースになり、これでは絶対山頂には行けません。登り始めしっかりゆっくりとしたペースをはみ出さないように注意して下さい。同じ事は体力に自信のあるスポーツマン(大量の酸素を必要とする体とも言える)を自称する若い人にも当てはまります。

山頂でのアドバイス

ノウハウと言うほどではありませんが、3776mの三角点のある剣が峰をねらうには、登山口頂上からまだ歩かなくてはなりません。「お鉢巡り」と言いますが、体調が悪い場合は、あまり楽しいものではないでしょう。河口湖口から登った場合は、時計と反対周りに行きます。表富士から登った場合は、左手すぐに見えますが、その道は急です。山頂は風も強く、決して無理をしないで下さい。

写真で確認してください。

また、南側(表富士)から登った場合、ご来光を見るためには頂上から東に移動します。
頂上写真で確認(JPEG 32K 夏にはこんな雪はありません)

山の天気は変わりやすく、夏は雷の心配もありますから天気予報にも注意して、いつまでもぐずぐずしていないでさっさと下山しましょう。

こんな時、どうする

■ 雷に遭遇したら・・・
 富士山の雷は,雨と同様、上からだけでなく横からも下からも落ちます。遮るものもなく大変危険です。なるべく早く山小屋に避難して下さい。さもなくば、身を低くして、地面に手をつかないように。また、雷とヒョウはつきものです。雨具を早めに

■ 仲間とはぐれたら・・・
 登山道と下山道が分かれている場合、下山道の分岐を間違えると、大変です。体調の違いなどで別々に行動する場合、事前に下山道で落ち合う場所(分岐の手前)を決めておきましょう。「吉田口」なら8合目富士山ホテル、8合目下の須走江戸屋、「須走口」なら8合目下の須走江戸屋や7合目大陽館。「富士宮口」は登山道と下山道が同じですから、それほど心配はありません。携帯電話が使えると言っても、ほんの僅かのずれで使えない場所も沢山あります。

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必要な装備

これから述べる装備は、全てがどうしても必要というわけでもありません。それが何のために必要かを考えてご自身で代用品など工夫してください。人により不要のものもあります。チェックリストも別に用意しました。

・・・これは非常に重要です。ウォーキングシューズとかテニスシューズでは駄目です。ズック靴で登る人がいますが、雨が降ったり、下山途中で破れたりしたら悲惨です。万が一に備えるのが大人の知恵と言うもの。
 アウトドアグッズの店とかスポーツ用品店で、トレッキングシューズとか軽登山靴という名前で、軽くてしっかりした、底の堅い靴を購入しましょう。4〜5000円で手に入ります。(どうしてもそんなものを購入したくなければ底の厚いバスケットシューズのようなものでもよいかも、でも雨が降ったら終わり。)

 底が堅いこと:これは必須です。富士山は軟らかい土のところはありません。火山れきの上か、岩です。疲れが全然違います。
 
くるぶしまでくるめること:下山の時特に大事です。安全だけでなく、砂利が靴の中に入ったら歩きにくくて仕方ないでしょう。普通の低い靴ならスパッツ、あるいはその代用ビニール等があれば便利でしょう。
 勿論、買ったら3〜4日は歩いて、慣らしておきましょう。
 靴下は、綿ではなく、化繊の乾きの良いもの滑りの良いものがよいようです。その上から厚手の靴下をはきます。中で蒸れると靴擦れの原因になります。私たちはこれからも山登りをするのでイタリアのゴアテックス製(外からの水は防ぐが中の湿気は外に出すので、防水しながら蒸れない)のものを購入。¥24000位でした。本当はモスグリーンなのですが富士の土の色になってしまった。ついでに、ゴアテックス製であっても永遠ではありません。防水加工は時々行いましょう。

登山靴

懐中電灯(夜登りの必需品)・・・軽いものなら何でも良いですが、ヘッドランプや腰に付けるものなど色々あります。ヘッドランプは良さそうですが、ただ、頭がうっとおしいとか、頭に汗をかくとかで嫌う人もいます。10時間は持つようです。私は、転んで壊すことも考えてヘッドランプと別に小型の懐中電灯も用意して腰にぶら下げていました。(使いませんでしたが)

 ヘッドランプは登山用品店ではナショナル製など新型の色んなものが売られています。なるべく小さくて軽いもの、生活防水仕様、を選びましょう。(予想に反して結構岩場があるので、ヘッドランプはあると楽です)

最近、発光ダイオードのものができて優れもののようです。この欠点は、濃霧などでは光が直進性が強すぎて役に立たないと言うこと。

ぺツルのヘッドランプZIPKA超小型最軽量。電池を含む重量64グラム。LEDランプで球切れの心配無し。単4電池3本で12時間10メートル先、24時間5メートル先、最長150時間手元までを照らす(ただし値段が高い。5000円位)いくつかの型がありますが、私の愛用しているのはこれ。小さくて手軽なので,日常的にも色んなことに使います。伸縮自在の細いケーブルが頭を挟み込みます。軽いので帽子の上から装着すると全く違和感がありません。

 私は、2度目の登山の時は、単3電池2本用のミニマグライトというのを使いましたがかさばらず、腰のベルトに収納ケースがぶら下げられるので便利で、なかなか使えました。電池も長持ちして十分でした。夜登りしないのであれば山小屋には明かりが整備されているので懐中電灯は必ずしも必要ではありません(が、携帯するのが普通)。

帽子・・・夜登るときは毛糸の帽子が欲しくなります。途中冷たい風の強いところもあって、そんなとき、毛糸の帽子をかぶっていれば精神的にストレスが減ります。日中、下山するときはつば付きの帽子は、日除けのために必要です。紫外線はかなり強いです。女性は日焼け止めクリームも(鼻の頭、耳、手の甲,首周りにもお忘れなく)。

服装・・・動きやすい事が第1。明け方登るなら、真夏でも、長袖シャツ、フリース又はセーター、ウインドブレーカーなど真冬なみの装備が必要。頂上の気温は4度くらい、風が吹けばもっと寒いです。スキーに行くと思えばいいでしょう。マフラー、新聞紙、オーバーズボンなど寒がりの人はこれでもかというくらい必要かも。

重要
 雨対策としては、ゴアテックス(雨を防ぐ防水性能と、汗を外に出す性能のある優れものだが、値段が高いのであまり山に登ったりしなければもったいない)製の雨具。安い一時しのぎのビニール雨具はないのと同じです。高いものでなくて良いので必ず登山用の雨具を用意しましょう。(ただし雨具の必要な条件では登らない方がよいと思います。明け方は冷えるのでホカロンを2、3個持っていくのもよい。)

 富士山の雨は上からきちんと降ってくれません。下から横から、四方八方からシャワーのように吹き付けるのです。カバーのしていないザックは、中がびしょぬれ、ザックの中に水がたまるでしょう。完全装備でなければあらゆる隙間から雨が体を濡らすのです。その上、気温が低く、風に吹かれ、酸素も少ない・・・くれぐれも富士山を甘く見ないように・・・。

 ですから、雨などの場合に備え、Tシャツ、タオル、予備の靴下など、着替えもビニール袋に入れて携行しましょう。天候に恵まれ、必要がないと判断したら、これらの防寒具や着替えその他重い荷物はたとえば8合目の山小屋に預けて頂上を目指し、帰りに受け取っていけばよいのです。
 せっかくですから、装備が不十分のために山頂をあきらめるということがないように、準備をして下さい。

 くどいようですが、山に登る人は、靴と雨具にはお金をかけるのです。命がかかっていると思ってください。命に関わらないとしても、何かあったら、この2つが貧弱だと非常に辛いのです。(生き残る為には、あとが必要)

ザック・・・ザックのストラップは、細いひものような簡単な町歩きようのものでは駄目です。10時間以上背負うのですから、ちゃんとした広めでクッションの入ったものを使いましょう。実際に背負ってみて体にフィットするものを選びましょう。
新しく買う方は、サイズ的には25〜30リットルくらいで十分だと思います。
パッキングは、一般的にはザックの上部に重いものを入れ、背中にザックがフィットするようにストラップの長さを調節し、腰から背中全体でザックを背負うようにします。雨の際使うビニールカバーを用意したり、衣類などをビニール袋に入れておくのは常識です。(^^)

つえ・・・下山の時は膝を痛めないためにも必需品。しかし、登りの岩場などではじゃまだったりします。私は、以前に骨折したときに(^_^;)購入した、オーストリー製の伸縮型のものを使いました(写真左側のものです)。これは便利です。登るときは短くしてリュックの中に刺し、岩場を過ぎれば伸ばして使いました。立ったまま休憩するときも杖として役立ちます。伸縮自在といってもいざという時急に短くなってしまったりするものがありますので、街歩き用ではなく山登り用の丈夫な作りのものを。
 よくみんなが使っている金剛杖(右側)も定番で、小屋で焼き印(¥200)を押してもらいながら頂上まで行けばよい記念になりますが、登るとき岩場ではじゃまだったりします。それに乾いた材ではないのでちょっと重いですね。どんな杖でも棒でもどっちかと言えば、ひもが付いているのが良いですね。5合目で売っています(¥1000位)。頂上で買うと、¥1300。
 ひざに不安のある方は、スキーストックの様なものを2本もって歩くとかなり楽です。

つえ

酸素ボンベ・・・140gと軽いので、持っていても良い。2秒間吸入で50回分(というが、最初のうちに酸素ができってしまうようだ。)高山病の応急処置に。町で¥800。山頂で¥1500。しかし、具合が悪くなってからではこれでは量が足りない。(一説によると登山の初期にこれを使用して、早めに空気の薄いのになれる=順応性を高める、という使い方の方がよいとも言う。)一応、気休め、おまじない。こんなものに頼らず「有圧呼吸法」など高山病対策のノウハウを覚えておいてください。

酸素ボンベ

エアーサロンパス・・・打撲や捻挫、膝の痛みなどに、冷やすのが一番。無駄だと思っても持っていれば便利。膝を痛める人が結構います。富士山の予想以上に長い長い下り道、用意に越したことはありません。
 私は、肋骨を折ったときに購入した
サポーターを1枚持っていましたが、膝を痛めた同行者のために役立ちました。何が役に立つか分かりません。何人かで登るなら手分けして持てば大した荷物ではありません。

耳栓・・・山小屋に泊まる人は、これがないと周りの音で休めないと多くの人が言っています。

食べもの・飲み物・・・長い時間歩くので気分転換もかねて食べ物も用意しておいた方がよいでしょう。誰もが嬉しいのはバナナ。酢昆布がおいしいとか、もろキュウがいけるとか人それぞれ、チョコレートが意外と良かった。でもどうせ持って行くならビターとかじゃなくてミルクチョコが良い。高山病になると気持ち悪くて食べる元気はありません。山小屋でチョコとかキャラメルとかも下界の2〜3倍の値段で売っています。決して高いとは思わないから不思議。少しでも重いものは担いでいきたくないから。飲み物も小屋で売っていますが、登り用にミニボトル位は1本、持っていきましょう。ちなみに私は「C1000」党です。それ以上は重くなるので高くても山小屋で買うほうが良いです。下山も長いので、下山時500cc1本は確保しておきましょう。また、c1000とかのゼリー飲料も好評です。私は冷凍したものを持っていきましたが、夜間登山の場合はこれが下山時にちょうどよい冷たさ。朝食用のおにぎりも2、3個あるとよいでしょう。

ちなみに山小屋の朝食:山小屋に泊まる人のために、山小屋で朝渡される弁当の一例を見せましょう。

ご飯の上にたくあんが1枚。それと箸とおしぼり。嬉しいことに?○○マンふりかけ。そして特製小さなレトルトパックに入った牛丼。この牛丼の中身は、肉の脂身、白滝、タマネギ、そして水溶き片栗粉のとろみ。昔の小学校の給食でも出なかった気がする。最近はゴミの問題もあり,このような発泡スチロールの容器を避けて、おにぎりを用意する山小屋も多いようです。気になるようなら事前に山小屋に聞いておきましょう。

その他・・・布のガムテープを30cmばかり丸めて持っていると靴の穴あきやその他応急処置に便利だという人もいます。それなら、テーピング用のテープを持っていく方がねんざ、肉離れなど応用範囲が広いですね。また、ティッシュペーパーは持ち帰るならいいですが、水に溶けないため、ロールのトイレットペーパーをたたんで持っていくのも忘れずに。どこで体調を崩すか分かりません。


「こんなにたくさんの装備がいるのか」といわないでください。これを1つの考え方の参考に自分で工夫してください。きっとどれかが役に立つでしょうし、役に立たなかったならそれはラッキーだったとお考えください。

 しつこいようですが、山に行ったら,自分の命は自分でしか守れないのです。誰かになんとかしてもらおう,何とかなるだろうではなく、怪我をしないように十分な装備を研究して下さい。山の装備には基本的に1つとして無駄なものはありません。命がかかっているからです。その辺を良く考えて,取捨選択して下さい。ヘイキヘイキ!とろくでもないアドバイスをする経験者もいますが、そんな無責任な人の言うことを聞いてはいけません。富士山をなめては後悔します。

当然のことですが、富士山は世界に誇る日本の名山です。ゴミは必ず持ち帰りましょう。第一、ゴミになるものは持ち込まないようにしましょう。


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