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皆様より寄せらせた 栄光の体験記。役にたつお話。・・・
 
2003年版(1)

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■1 初登頂 河口湖口から  50代 主婦

 山中湖にいる友人のもとに通って4半世紀。でも私たちにとって富士山は見る山で、登る山ではありませんでした。それが今年、急に富士登山の話が持ち上がりました。

 数年前から年に1度、元山岳部の友人に連れられて、北アルプスの方へ出かけています。本格登山の第1日目に、3000m未満でしたが、頭痛という高山病らしきものの洗礼を受けました。コースタイムの1.5倍以上かけるゆっくりペースですが、登りではいつも疲れきっています。

 今回は「日本1の富士山」です。敬意を払って、ネットでいろいろ検索しました。

 そこでお勧めの山歩きを、1番手近な高尾山(600m)でしました。1回目は久しぶりの山歩きで、少しの登りで息が上がりました。2回目は「ペースを守ること」と、「息をしっかり吐く腹式呼吸」を目標にしました。ゆっくりペースで歩いている時に、富士山に登ろうというのに600mの山でこのペースはない、と気づきペースを上げました。コースを変え 3回目以降も、ペースと腹式呼吸を忘れず、徐々に距離を伸ばし 高度も上げました(900m未満)。毎週行って5回目には、コースタイム(初心者設定と思われる)の3分の2で歩けるようになりました。

 で いよいよ出発です。

 山中湖の友人から、明日あさっては天気がもつかもしれないという電話で、高度順化?も兼ね前泊に向かいました。

 7月3日 朝9時過ぎ 河口湖口5合目出発。お勧めに従って、ゆっくりゆっくり、ジグザグ歩きの、しっかり息吐く腹式呼吸。7合目手前で、同年代の婦人が「仲間に先に行ってもらった」と休んでいました。私たちのジグザグ歩きを見て「ああ そうやって歩けばいいんですね」とおっしゃっていました。「いつまでたっても近くならない」と書いてあったので、足元だけ見て歩きました。余り足元ばかり見ていたので張り出した岩に頭をぶつけました(危険)。歩いているときは気づかないのですが 止まると胸がドキドキしています。もっとしっかり息を吐きます。小休止の時には、上でなく下を見て「こんなに高度を上げたんだー」と思うことにしました。「いつまで行っても8合目」とも書いてあったので、これも覚悟はしていました。「ゆっくり」 「ジグザグ」 「ステップは低く」 「しっかり吐く」を繰り返して午後3時、本八合目トモエ館到着。全然疲れていません。恐るべし 低山歩きと腹式呼吸。このまま頂上へ行けそうなくらいですけれど 山小屋で休むことにしました。

 今日のお客さんはスペイン人1人、サンフランシスコから来たという若者5人グループ、私たち3人を含む日本人4人。ほぼ日本語で、小さな国際交流のひとときを楽しみました。夜になって風が強くなり、戸外のトイレに行くだけでも体が冷え切ってしましました。頭も少し痛くなったので、気休めに持参の酸素を吸いました。山小屋の常か、布団がしけていたこともあって、眠ろうとしたら余りの寒さに震えが来ました。重いからと、シュラフカバーを持ってこなかったことを少し後悔しました。でも山小屋の人が「今日は空いているから自由に布団を使ってください」とおっしゃってくれていたので、敷布代わりの毛布を上下にして、布団ももう1枚増やして、カイロを抱いて眠りました。

 4日 もうオトナなので「頂上でご来光」 にこだわらない私たちは、山小屋の前でご来光を楽しみました。食事を済ませて、荷物を預け、頂上に向けて6時に出発。まだ頭は痛いけれど大丈夫。昨日と同じようにゆっくりゆっくり歩き、90分で頂上到着。「やったね」と握手です。お鉢めぐりを、と歩き始めたのですが、余りの強風に体重の軽い私は飛ばされそうで動けません。そもそも私の予定では、ふらふらになって頂上到着のはずで、お鉢めぐりまでは入っていなかったのです。そこで、帰りのこともあるからとあっさりリタイアを宣言しました。

 トモエ館に戻って下山道を見ると面白いように人が転んでいます。空いている時だから登山道を下ることも考えたのですが、初めてなので下山道を行くことにしました。転んで尻もちをつきたくないので、登りと同じようにジグザグで歩きました。スキーの時のように谷足に重心をかければ滑っても転びません。「行けども行けども着かない」と書いてあったので覚悟はしていたのですが‥‥。道も景色も(曇っていたので余計に)単調で、気を抜くとコブシ大の火山岩に乗って滑るから緊張するし、ジグザグ道をジグザグに降りるのだから、距離にすると5倍以上は歩くし‥‥。5合目手前で1頭だけ離れてつながれている馬が、行きに見た時と同じ目をしているのに気づきました。あれが昨日のことだとは信じられません。無事に5合目に到着。本八合から3時間半だったけれど6時間くらい歩いた気分です。

 今までの山行きで1番疲れなかったです。ゆっくり歩きと、ジグザグ歩きだったので、筋肉痛もほんのぽっちりで済みました。もっと苦労して登頂すれば、もっと感動的だったかも、と贅沢なことを思ってしまったくらいです。でも、それなりの準備をしたからこそ登頂できたのですよね。本当にありがとうございました。

 富士山は1度 と思っていたのですが、今回は下界の景色がほとんど楽しめなかったので、良い景色と、お鉢めぐりと、まっすぐ下りれる須走り口もいいかなあと思っています。 

■2 初登山失敗!7合目で高山病になる。前日は必ず寝て下さい!! (須走口 Sさん)

7/8・9の二日間、平日に有休を取り、彼と二人で初めて富士山に挑戦しました。
このHPがすごく参考になりました。ありがとうございました。
自分の経験もまた、これから富士山に登る方の経験に繋がればと思い、自分の旅のまとめも兼ねて、報告させて頂きます。

ルートは須走口より、見晴館という山小屋一泊のお薦め模範プランです。
結果的にはこの本7合目(3250m)の山小屋で高山病の症状が出てしまい、2日目にそこから下山しました。
失敗の原因は、前日の寝不足と日頃の体力不足だと思います。

私が高山病になった過程を紹介します。

 朝5:00 東京を出発、
  8:00 須走口に到着。
      仕度をしながら体を慣らす(ちょっとトラブルもあって十分に3時間も。)
  11:30 登山開始。新5合目での体調はとてもいいほうでした。
  13:00 やっと本5合目到着、ここで雨に濡れながら持って来たお昼を食べました。
      あいにくの霧雨。雨の装備は万全だったので、天候はそれ程気になりませんでしたが、本5合目の林館(まだ営業前。トイレ「100円」有り)に着くまでが初心者の私には、予想以上に長く険しく感じました。
 
 この調子じゃ次の6合目はまた相当歩くなあと覚悟して出発。でも次の6合目瀬戸館
 7合目太陽館あたりまでは、時間的には、「そろそろ休みたいなあ」というタイミングで到着できた気がします。(このへんまではまだ体力が残ってましたし、雨も上がって来て、もうひと頑張りするぞって気持ちでした。)

 今回は事前の情報で、一度高山病になると大変そうだと知り、とにかく呼吸とペースに気を付けました。苦しくなったり、頭痛がしたら、深く息を吸ったり、携帯酸素を吸ったり、あと事前に食べる酸素も十分摂取していました。もちろんブリーズライトも貼ってました。

 太陽館から見晴館まで(標高差270m)は見えているにもかかわらずなかなか進めなくて本当につらかったです(50分くらいかかったかも)。でも、注意深く登ったおかげでかなりきつかったけど、無事元気なままで予約した山小屋に着けました。

 17:00 見晴館に到着。荷物を下ろし、夕飯も美味しく食べ、影富士(富士山の影が雲海に映ってとても神秘的な光景でした。)も見て、寝不足の私達は、
 19:00 早々に布団に入りました。(寝る前に不安だったので、食べる酸素とバファリンを飲み、水分も十分取って携帯酸素も吸ってから寝ました。)

 22:30 頭痛で目が覚める。トイレに行き寝る。
 2:00 頭痛がひどくまた、起きるが、吐き気もするので起きていられず横になる。
 4:00 時計を見て水を飲み寝る。
 5:30 ふらつきながらトイレに出る。もう雲の上に太陽が出ていたがつらい、寝床に戻る。 
 6:30 彼と一緒に起床。寝ていても治りそうも無い。起きて身支度を整える。 
 頭痛は少しおさまったがめまいがひどい。「空腹で気分が悪いのかも知れない」と温かいうどんを作ってもらうが、全く食べられない。そのうち吐き気がひどくなり、吐くことはありませんでしたが、ビニール袋をもって うずくまってしまいました。深呼吸ししたり酸素を吸ったり、頑張ってみましたが回復のみこみがなく、 山小屋の御主人にも「上に行っても悪化するだけなのでやめたほうがいい」と言われ、下山の時間も考慮して、
7:30 山小屋から下山を開始しました。 

 天候は大変おだやかで、前日とはうって変わって頂上までくっきりと見える絶好の登山日和でした。見えていながら登れない悔しさと、降りたら楽になれるとほっとする気持ちが交じって複雑でした。下山すると決めて気持ちが軽くなったせいか、症状も少し落ち着いて、やっぱり登れそうな気もしたのですが、やはり日頃から体力不足は自覚していたので、情けない事ですが、諦めて下山道に向かいました。

高山病の症状はそれ以上悪くなることはなく、砂払い5合目に降りた頃には、頭痛も吐き気も収まっていました。本当にあれほどふらふら、気持ちが悪かったのが、うそのようです。

けれど、そこまでの砂走りを下るのは、高山病の症状と闘うのと同じくらい体力がいりました。所用時間は山小屋からこの砂払い5合目までわずか2時間半!砂走りは慣れてリズムがつかめれば、こんなに楽な下山方法はないと思います。ですが降り方が下手だとひざと股関節に衝撃と負担が一気にかかります。私は砂払い5合目の売店に着いた時、ひざと腰が笑ってしまって、その先のごつごつした林の中の道を下るのがとても辛かったです。

編者注:今年追補しましたが、この砂払い5合目からは、広場右の鳥居をくぐる一般コースではなく、広場左、下山コースをまっすぐそのままキャタピラーの跡をたどって下りていくのがお勧めです。)


 10:30 須走口の山小屋、菊屋さんに戻ってきて冷たい麦茶をごちそうになった頃には、すっかり気分は回復していましたが、体力が底をつきていて、しばらく横にならせて頂きました。とほほ。。。

菊屋さんで伺った話によると、高山病を甘く見るのはとっても危険。ひどくなると気絶する人や、山小屋などで寝てる間に高山病が悪化し、下山が間に合わないと死んでしまう場合もあったそうです。

高山病の一番の治療方法が下山する事というのは本当だと、身をもって体験しました。今回7合目で下山しようと言ってくれた彼には、本当に感謝しています。富士山は逃げないからと言って、迷う私をよそに、潔く下山を判断してくれました。

これだけ事前に高山病対策をしても、高山病になるときはなる!正直次はどうしたら、頂上に行けるのか、対策に悩んでいます。頂上にもいけずにこの調子じゃ我ながら情けなさすぎて、涙が出ます!!

でも今回の敗因は、たぶん、寝不足と体力不足!!!
山小屋の御主人も寝不足が一番よくないと言っていました。それから、体調さえ良ければ、富士山は誰でも登れる山だと。(現に私達のあとを60位のおばあさんがゆっくりだけど確実に登っていきました!)

やはり前日のコンディション作りと、多少の頭痛くらいならまだ行けるぞという、十分な気力と体力が必要ですね。

また私の場合は、登山中は呼吸に気を付けていたけど、寝てる間に呼吸が浅くなってしまいました。うーん、日帰りで頂上を目指せる別ルートで挑戦しようかしらとも思います。次は必ず頂上まで行ってみせます!

ゆとりさえあれば、須走口はなかなか素敵なルートです。
林の中ではウグイスや他の鳥達の澄んだ鳴き声が響き渡り本当に癒されました。

また、シーズン前の時期だったせいもあるかもしれませんが、とにかく空いていました。途中の登山で一緒になったのは数組だけで渋滞とは無縁でしたし、静かで良かった!!
山小屋も合計二組という贅沢さでとてもいいもてなしをして頂きました。

見晴館について少しご紹介

 途中の山小屋と比較してもこれほどきれいな山小屋は他にないと思います。
 駐車場のある新5合目の山小屋よりきれい(笑)

 トイレも町中の公衆便所よりよっぽどきれい!
 夜になってもトイレまでちゃんと明かりが付いているので懐中電灯もいりません。宿泊者は無料で使用できます。
 それからここから上に登る場合、余計な荷物なども無料で預かって貰えるそうです。

 食事も美味しかったです。
 夕食は、つくだ煮・ごはん・味噌汁という和食定食か、カレーライスを選べます。(各1000円)

 その他にも、お金さえ払えば、うどん(800円)おでん(600円?)などもあり、びっくりしました。私達はホットココアを300円で飲みました。豚汁や味噌汁もありましたよ。水・ウーロン茶・などは500mlで450円と麓の3倍。やはり普通に考えれ
 ばとても高いですが、山小屋までくれば必要な物はだいたい買えるかもしれません。
 体力、財布と相談の上、荷物は少なければ少ない程いいというのが今回の教訓です。

山小屋で買えない持ち物としては、

 靴……………できるだけ良い靴を履いた方が、自分が楽です。
 
 ザック………できるだけ負担の少ない造りのザックを担ぐ方が、自分が楽です。
 ザックカバー…雨なら必要。一度濡れると、簡単に乾きません。
 
 杖……………金剛杖より登山ステッキ(有れば2本)の方が軽くていいのでは。
       登下山とも、ものすごく役立ちました。(頼りすぎて指の皮がむけちゃ
       いましたが)
 
 帽子…………キャップがなかなか良かった。雨よけにも日よけにもぴったりでした
       雨よけにするなら防水スプレーなど事前にかけると、なお良い。
 
 かっぱ………上下セパレート式。私はバイク用のとてもいいレインコートを買いま
       した。(蒸れないけれど暖かく、当然動き易い)まだ梅雨どきだった
       ので、レインコートにお金をかけたのは大正解でした。
 
 防寒具………頂上まで行っていないのでなんとも言えませんが、7合目の山小屋で
       も結構寒かった。暖かい手袋は役立ちました。

麓から5合目の駐車場で降りると、結構寒いなと心配になるものです。雨でも降っていればなおさらですが、ここで下着など着込むとすぐに暑くなって汗をかき、失敗しします。7合目あたりまでは動いていれば寒くありません。
寒いようなら始めは、すぐ脱いで体温調節のできるものを上に着るのがいいのでは。せっかくの防寒着も汗でぬれてしまっては、本当に寒い時に冷たくて着れません。
(私は結局本5合目で汗びっしょりで全部脱ぎ、Tシャツの上にレインコートで7合目まで登り、山小屋で一晩中乾かしていました。)

天候によっても装備はだいぶ変わると思いますが、万が一を考えて、最低これだけはあると楽だなーと思います。もちろん、もっと軽装で登ってる人もいましたが。

水は重いですから女性なら、片道分1リットルくらいあればいいと思います。あとは山小屋で調達するほうがかしこいかも…高いですが。

食料も一回分(前日の昼食か、翌日の朝食になる)。あとは山小屋で食べるほうが、温かいしおいしい。…もちろん体力と財布に要相談。

 私は1度目失敗しましたが、これを読んで下さった方、是非頂上までたどり付いて下さい。少しでも準備の足しになれば嬉しく思います。私も必ずまた挑戦します!

(編者注:貴重な体験ありがとうございました。私の初めての富士登山の事が思い出されます。雨が降っていたと言うことは低気圧の影響で、きっと普通より気圧が低かったのではないかと思います。高山病はなりやすい人とそうでもない人がいるようでトレーニングしてもなる人はなります。やはり前日の体調、睡眠が大切ですね。私の知っている家族で、2回登って2回とも7合目で全員高山病になって下山、3回目で、やっと登頂成功した人もいます。私がそうだったように2度目はきっと大丈夫でしょう。寝不足はいけません。その前の食事なども消化吸収の良いものにして体調を整えましょう)

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■3 時源の富士登山 (7/18 Mさん)

7月18日富士山へ

準備した物・・・ザック(35L) ザックカバー ステッキ(2本) 雨具(ゴアテックス) 靴下(2足・ゴアテックス) 靴(ゴアテックス) ズボン 下着(速乾性のある物) フリース 帽子(つば付と毛糸の) 軍手タオル(3枚) 日焼け止め 耳栓 サングラス 食料(チョコ)

なぜ富士山へ?・・・どんな山なのか知りたかったから

行ってみてどうだった?・・・ゴミだらけと聞いていたけどゴミは1つもみてない。トイレは非常にきれいでトイレットペーパー完備で持って行ったペーパー結局使わず。8合目で宿泊した山小屋はシーツもふかふかでとても清潔。夕食のカレーも少ないがめちゃうま。

なんだかとってもいい思いばっかした感じがするでしょうが しかしっ!!!

きつかった 

8合目から頭痛い カレー食べて風邪薬のんですぐ横になる。夜11時30分頃起きると頭痛いのがなおっている。あぁよかった。が外は雨が降っている。防寒対策・雨対策をしていざ出発。頂上に近づくにつれ、すっごい突風。ちなみに私は2回ほど体が宙に浮いたと思われます。手の先が雨と風でじんじん痛い。軍手1枚しか持って来ていなかったこと後悔。しかしヘッドライトは役に立つ。両手あくし、帽子が飛ばされないよう押さえてくれるし。ステッキも役に立つ。よっこいしょと岩を登っていく足の負担をステッキがカバーしてくれるし心の杖にもなってくれるし。

そんなこんなで頂上到着。寒い。とにかく寒い。あられらしきものがふっている。気温6度はあるらしいが突風のため、体感温度0度位。温かい っつうか熱いココアを買って飲む(400円)。ご来光は今日は無理そうなので、店に入りうどん食べる(800円)。うめぇ。しみる。体にしみる。心にしみる。

さぁ下山。コーヒーの粉のような土の上を延々と下る。皆転びまくる。さっき食べたのにすぐにお腹が減る。持ってきたチョコやらスナック菓子やら調子にのって食べる。しかし、お腹みたされず、とにかく休憩のたびに食べる。体力つけなきゃってまた食べる。実はお腹が減っていたのではない、ということに後で気づくことになる。下山するにつれなんだか調子が悪くなっていく。頭が痛い。こめかみと後頭部がズキズキする。うぇぇぇぇ気持ち悪い。さっき食べたもの達が胃からあがってきそう。えっ?もしかしてこんな所で高山病?下山中に?なんで、私が?連れはビールを登山前も登山中もがぶ飲みしてるのになんちない。私はビールなんて一滴も飲んでないし、夜更かしもしていないし、食べる酸素も食べたし、とっても良い子ぶりを発揮していたのに、何故?神様なぜ私にこんな試練をあたえるのですか?与えるのなら連れに与えて下さい。なんて考える力もないほど、とにかく気持ち悪い。二日酔いに似ている。連れにげろ袋(お食事中の方、ごめんなさい。)をもらい、手にぶらさげて歩く。いつ吐いても大丈夫状態になるとなんだか安心して気分も徐々に徐々に回復してくる。

吐くこと無く無事下山。あぁ良かった。

今回分かった事・・・富士登山は出産に似ています。強烈な苦しみから生んだ後の安心感。もうこんな痛い思いしなくていいのね。でできたのよね。良かった。 しかし出産したからって終わりじゃない。子育てはここからが大変。夜泣きで夜もろくに寝れやしない。私は富士登山を出産した後、筋肉痛で悲鳴をあげる今日この頃。疲れをとろうと垢すりマッサージに行き筋肉痛の足をぼこぼこにたたかれ、もまれ痛さ倍増。スタミナつけようと、もつ鍋食べすぎ気持ち悪い。

皆様へ・・・私の文章を読んで、行く気をなくさないでください。こんな経験をした私ですが行って良かったと思ってます。なんつったって富士山がどんなとこかって少しは知ったのですから。まずは知ることが大切。

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■4 初富士山、須走り口より完全制覇     横浜 初心者

A.タイムチャート
19日(曇)13:00 須走り口駐車場より登山開始  17:00 太陽館到着
20日(快晴)3:30 太陽館出発 4:30 見晴館にてご来光 
 8:30 頂上 8:30 お鉢巡り(反時計周り) 10:30 下山  15:00 須走り口駐車場

B.感想
 
ひとことでトレメンダス!(ごつう、メチャメチャすばらしい!)。富士登山で「登らぬバカ、二度登るバカ」といわれますが、二度登るバカは良くわからない言葉です。しかし、今回よくわかりました。ようするに、今回のような状況を期待して二度登ることはバカだといっているように思えます。従って、まだこのようなことを経験されていない方は、何度でも登ってみてください。ほんとうにすばらしい経験です。

C.役に立てば
 
1.御殿場駅 関西からの友人と登ったので御殿場駅で待ち合わせましたが、改札口はひとつです。また、富士登山出口(乙女口の反対)には無料駐車場があります。
 2.
抜け道マップ 御殿場のゴルフ場、天恵温泉のHPには、このマップがあります。これは便利です。須走り口の入り口、そこにあるローソン(最後の調達、トイレ、なんと帽子まで)が分ります。ただ、19日には役にたちましたが、20日は日曜日ということもあり、抜け道も混んでいました。
 3.
旧測候所にて 3776Mの石碑のある所よりまだ奥にいくと、山梨県を見れる展望台が、あります。そこが、一般人がいける一番高いところと思えるので行ってください。
 4.
砂払い5合目の売店にて   記事にするには微妙な話かもしれませんが、ここまで車を入れることができます。実際に警察の車や店の人の車がありました。本当にヘバッタとか捻挫したなどの困ったことがあれば、店の人に話をすると天佑があるかもしれません。

 5.
高山病について 今回は4人で登りました。登山が趣味二人、日頃運動している一人、不摂生一人(このHPはよく読んでいる)でした。結果は次のようになりました。 ・登山が趣味一人 高山病は常に出るのでうまく付き合う。今回も出ました。・登山が趣味一人、日頃運動している一人3000Mで症状は出たが、ビオフェルミンを飲むことや、遅いペースで登ることで頂上では直っていた。・不摂生一人(このHPはよく読んでいる)出ない。呼吸法(腹筋を使って吐く、その上顔をゆがめるまでさらに吐く。吸う方は勝手に入る。)、この呼吸を10歩から30歩で立ち止まってすると結果ゆっくりしたペースになる。寝る前に、風邪薬と鼻にブリーズライトを使用する。このHPのお勧めの方法が役に立ったと思っています。

 以上、このHPは非常に役に立ちました。特に、うまく登山できなっかた人の話は、本当に役に立ちました。その意味で、このHPはすばらしいと思います。その人達が、再度挑戦されて、富士山のすばらしいところを知れればと思います。

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■5 二年かけて登頂しました。(7/20 富士宮口 三重県(男)52才)

 7月20日に20才の息子と一緒に富士宮口から登頂出来ました。
 19日7時、JRに乗り出発し名古屋からの新幹線で京都からの息子と合流しました。新富士駅10:15発のバスにて新五合目に12:15到着、昼食、体調慣らしで時間をおいて13:15登山開始し。天候は新富士駅から新五合目までのバスの間は少し雨が降っていました。五合目では雲に囲まれていましたが雨は降っていませんでした。
 13:40新六合目 14:55新七合目 16:00元祖七合目 16:45宿泊予約していた八合目山小屋に到着出来ました。
 去年は河口湖側から登りましたが、八合目の山小屋で登頂を断念しました。七合目から八合目までの間少し歩くとあげそうになりその場でじっとしていると何とか元に戻り、最後は三歩歩くと気分が悪くなりそこでしばらく休憩また三歩歩いて休憩を繰り返しこれでは八合目から上はどうなるのだろうと思い富士山ホテルでそのまま休憩しご来光を見て下りてきました。状態としては体の筋肉の方はまだいけたのですが、酸素の摂取が追いついていない状態でした。まあ普段でも会社の食堂に上がっていく階段で息切れする時も有りますので、酸素摂取機能は人並み以下かもしれません。それと前回のまずかった点としては六合目から七合目の間でトイレに行きたくなり少しペースが速かったのがまずかったようで、それから後体調がおかしくなり苦しい思いをしました。
 今回はその反省からとにかくゆっくりゆっくり歩きました。去年のようになるのはいやなので三歩歩いて一呼吸、高さのある段では一段上ったところで必ず立ち止まり呼吸するように心がけました。苦しくなってから止まるのではなく、意識的に止まりながら登りました。息子はもっと早く歩けましたが私の後ろを歩いてもらって、私のペースに合わせてもらいました。息子は「あんなにゆっくり登っている人はおらんかった」と言っています。
 18時までには八合目に着けるだろうと思っていましたので、体調もおかしくならず、思ったより早く八合目に到着出来た気持ちでした。今年は何とか登頂できそうだと思いました。ここまではずっと雲に包まれて景色が見えず、次の日のご来光も期待薄で、登頂してもお鉢巡りだけかなと思っていました。山小屋の人も期待薄の表現でした。この一週間天気予報ばかり見ていて7月19日20日は雨マークがいつも付いてよっぽど一週間予定を延ばそうかと思っていました。まあとにかく行ってみないと分からないという気持ちで来ていました。夕食を済ませて外は寒いし19時頃から皆さん布団に入っていました。夜中にトイレに行くのに外に出てみると、なんと空に少し星が見えているし山頂方面はよく見えてるでは有りませんか。
 20日2時頃、山小屋の人が御来光登山出発の連絡にきて「70パーセント位の確率で御来光が見えそうです」と言っていました。私は去年八合目で御来光を見ていましたし、息子は防寒の用意がもう一つだったので御来光登山はせずにゆっくり寝ていました。結局6時過ぎまで布団にいて朝食を八合目で済ませ6時45分出発しました。
 前日と同じ要領で足を止め止め登り無事に9時40分浅間大社前に到着しました。天気は空は快晴、下の方は雲が広がっていましたがたまに何処かの山頂が見える時もあり、麓の方もたまに見えました。カッパを着た雨の中の登山も覚悟していましたので本当に来てよかったと思いました。山頂のこれまで写真で見ていた景色が快晴の下にあり、喜んでお鉢巡りに出発しました。雄大な火口の景色を見ながら、気分がよかったです。登りになるとペースを落とすのは自転車に乗っているのと同じですね。自転車では平地、下りでは何とも思いませんが登りになると突然ペダルが重くなります。高地で歩いている時もあの感覚を思い出してそれに対応したペースに合わせると問題無いように思いました。去年は行けなかった河口湖側の山頂のにぎわいも見て昼食をとり、お鉢巡りも無事終わりました。気持ちとしては夕方ぐらいまで山頂にいたかったですが、13:00下山開始16:10新五合目に帰ってきました。今回は息子と一緒に「富士登山大成功」と言う気持ちでした。身長160cm足らず体重70kgのマイペース登頂記として投稿いたします。ホームページは何時も参考にさせてもらってました。どうもありがとうございます。

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■6 吉田口、鳥居荘仮眠コース(03年8月2日)

自己紹介・名前=カリヤ・居住地=愛知県・年齢=31歳・性別=男・富士山登山歴=昨夏初挑戦で須走口より山小屋休憩なしで登頂に成功(2002年体験記3体験記NO25の者です)・他登山歴=全くなし・日頃の運動=全くなし・登山前身長=177cm・登山後身長=177cm・登山前体重=74.6kg・登山後体重=72.4kg・登山前体脂肪=22・登山後体脂肪=20

富士山に登りたい理由・富士山頂神社にお参りしたいと思った。・昨夏の登山時に風でビニール袋を飛ばしてしまったため、お詫びに清掃登山をしたいと思った。

体力準備・なし

装備準備・ザック(30リットル、@3000円)・サックカバー(ビニールごみ袋にて代用)・登山靴(ハイカット、ルーマニア製、@18000円)・登山靴下(ウール、2枚重ね、@1200円)・懐中電灯(ヘッドランプ型、@1200円、今夏新規購入)・長袖(厚手)・長ズボン・ドライTシャツ2枚(速乾性のもの、スポーツオーソリティ、@1999円、今夏新規購入)・ドライ下着(速乾性のもの、ユニクロ、@380円、今夏新規購入)・帽子(メッシュ野球帽、寒くなったらタオルを頭に巻きましょう)・カッパ(上下セパレート、@9000円)・セーター(カシミア)・防寒着(フリース上着)・軍手(内側にゴムがついているもの)・登山ステッキ2本(伸縮型のもの、スポーツオーソリティ、@1999円、今夏新規購入)・補助食品(黒糖あめ、魚肉ソーセージ、クッキーなど)・水(ジュース、お茶、水など、500CCペットボトルx4本)・タオル・マスク(防塵用)・お金

当日準備・高山病にならないために登山開始までの24時間内に3リットル以上の水分を補給せよ、という経験者の助言を実行。

・行程8/215:00 吉田口着16:00 登山開始19:00 鳥井荘着、夕食20:00 睡眠22:40 起床23:00 登山再開8/34:30 山頂着(登山終了)、ご来光、お鉢めぐり6:00 山頂出発(下山開始)9:30 吉田口着(下山終了)

・大渋滞ご来光を山頂で、という登山者が多く8合目から上は大渋滞。5.5時間もかかりました。先の渋滞を考慮して鳥井荘での仮眠はたったの2.5時間。ご来光を山頂で、はお勧めできません。山頂到着を6〜7時とすればゆったり楽しく登山ができるでしょう。

・山頂でのご来光雲ひとつなく大変すばらしいものでしたが、大渋滞を考えればお勧めできません。吉田口はどこからでもご来光を拝めるそうなので。

・夜間登山と懐中電灯昨夏、懐中電灯が壊れてしまい役に立たなかったのでヘッドランプ型を新規購入。これがすぐれもので大活躍。他の方々の足元を照らして差し上げました。昨夏は他の方々の光をお借りして登りましたが、今夏はその分をお返しできました。

・汗とドライTシャツすぐに汗が乾くドライTシャツは有効でした。鳥井荘まではこの服装でした。

・防寒着鳥井荘での睡眠前に長袖シャツを重ね着し、8合目くらいでカシミアセーター、8.5合目でとフリースを着ました。

・鳥井荘頭、足、頭、足というようにギュウギュウ詰めで仮眠。窮屈でしたが耳栓をして熟睡しました。

・2本の登山ステッキ日頃運動不足の登山者には必需品です。ひざなどに持病がある人には2本必要です。杖があれば足だけでなく体全体で登ることができます。私は登山時は1本、下山時は2本使いました。

・高山病の予防と水分補給山頂は30%ほど空気が薄いそうです。私は登山開始前24時間内に4リットルくらい水分を取りました。5合目までに(登山開始までに)かなり意識して水分を取ってください。登山中に1.5リットル(ペットボトル3本)、下山中に0.5リットル(ペットボトル1本)飲みました。鳥井荘の夕食カレーライス、少ないです。だから、もらった朝食用お弁当はすぐに食べました。食べなきゃ登れません。山頂に行けば暖かい食べ物を売店で販売していますから。

・山頂も大渋滞トイレが多くなったのは良いのですが、トイレの渋滞と下山のための渋滞が重なり、狭い通路は大渋滞。山口屋と東京屋が狭い通路に商品を並べているので、さらに大渋滞。トイレの位置、再考願います。

・下山登るのもつらいですが、下山はその10倍つらい。吉田下山道は、ダラダラと変化に乏しくとてもつらい。捻挫で動けなくなっている方々を数名見ました。防塵用のマスクと2本のステッキ、お勧めです。

・清掃登山道中でスーパーのビニール袋いっぱいのごみを拾えました。しかし、鳥居荘より上は大渋滞のため、ごみをあまり拾えませんでした。飴やクッキーの袋の切れ端をたくさん拾いました。ペットボトルは10個も拾いました。特に山頂の東京屋の前のごみはひどい。

・まとめ日頃運動なんてしていなくても、登山中にいろいろなトラブルがあったとしても、天気に恵まれて良い装備をしていれば、頂上にたどり着くことは可能です。ただし、高山病には注意しましょう。高山病になってしまったら、下山するしかありません。日頃運動なんてしていなくても、他の登山客の方々が励ましてくれます。登山中にいろいろなトラブルがあったとしても、他の登山客の方々が支援してくれます。天気に恵まれなかったら、人間は自然には勝てないので諦めましょう。また、挑戦すればよいのです。みなさん、ありがとう。
 

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■7 7/28〜29 富士宮口から登りました!

私:32歳 女性、友人:32歳 女性・・・共に奈良在住、初登山。

◎持っていったもの◎

ザック(21L)・ウエストポーチ・長袖Tシャツ・雨具(上下)・セーター・フリース・マフラー・帽子(夏・冬用)・耳当て・手袋・軍手・マスク・ぶあつい靴下・酸素・エアーサロンパス・懐中電灯(頭用)・電池・トイレットペーパー(1/3くらい、芯を抜いてぺたんこに)・耳栓・ウエットティッシュ・タオル(大・小)・ゼリー(2個)・おにぎり(昼・夜用)・パン(朝食用)・栗・チョコ・黒飴・フリスク・水(500ml×2)・携帯電話・ペン・望遠カメラ・日焼け止め・化粧水・UVリップ・現金・手作りのしおり(笑)

※当日スタート時に着ていたもの・・・

速乾性のTシャツ・カーゴパンツ・帽子・靴下(5本指靴下の上にスポーツソックスを重ねる)・トレッキングシューズ

○当日までにしていたこと

普段運動することがない私達ですが、年明け早々には富士登山を決めていたので、
各自通勤時をウォーキングしたりするようにしました。(私で週5日1日1時間半くらい)
1週間前からは貧血気味の私は鉄分を取ったり、あまり出歩かないように気をつけました。
「練習登山」と題して近くの山へ登るが(300〜600m級)はたして意味はあったのかどうか・・・

○前日7/27

昨年私の母が富士登山に成功したので、同じプランで行くことにしました。(母は河口湖から)
前日に近くに泊まり、当日朝から登り、翌日下山そのまま近くにもう1泊する、という
3泊4日のプランです。極力お金がかからないよう、ぷらっとこだまのチケットを取ったり、
ビジネスホテルの素泊まりにしたりと工夫しました。
前日昼過ぎに京都を出発。土用のうなぎということで、景気づけに新幹線でうなぎを食べる(笑)
富士宮ホテルにチェックインした後、近くのスーパーで食料を買い出し。
『登山24時間以内に水2Lを飲む』を実行し、10時頃就寝。

○当日7/28

朝6時頃起床。朝ご飯を食べてチェックアウト後、登山に関係ない荷物を駅のコインロッカーに入れ、
駅前のキオスクで金剛杖購入(鈴付き\660)。7時20分発のバスに乗り富士宮口五合目へ。
天気は曇り。上の方は霧で見えない。寒くて長袖をはおる。
現地で1時間ほど焼き印を押してもらったり、お土産を見たりして体を慣らす。
「24時間以内の水2L」以外に現地で500mlを飲んでおく。
9時30分登山開始。私が前、友達は後ろ。「15分歩いて荷物を背負ったまま休憩」を守る。
1時間歩くごとに山小屋へ着くという感じだったので、その時に荷物を下ろし長めの休憩。
「登山は8合目から」「登山は出産」「富士山は逃げない」の言葉を頭に1歩1歩ゆっくり登る。
頂上に着いたときや帰宅してから友達に自慢する私をイメージトレーニングして(笑)さらに登る。
歩幅を狭くすることや、息切れしそうな時は深呼吸するこを特に気をつける。
7合目辺りは風がきつく長袖の上に雨具の上だけはおる。
まだまだと思っていたら8合目辺りから天気がよくなったせいか、どんどん楽しく登れる。
山小屋に着くたび焼き印を押してもらえるのもすごく嬉しいし、下山される方の「こんにちはー」「がんばって」の
言葉に励まされる(私も下山するときは絶対しようと思った)。
疲れもなく、高山病も出ず、友達とそのまま九合五勺まで着くと夕方5時10分。
初登山の私達はどこまで登れるかわからなかったので、山小屋は予約しませんでした。
頂上の山小屋は夕方6時迄にチェックインしないと宿泊できないとのことなので、間に合わない場合を考えて、
その日はここで終了。素泊まり料金を払い、おにぎりとゼリーを夕食とする。
人数はさほど多くなく、女性同士の私達は他の方と壁1枚向こうの部屋に入れてもらえるほど。
雨具を脱ぎ、セーターに替えて、エアサロをし、耳栓をしてバファリンを飲んでひとまず眠る。
途中鼻が詰まったり、鼻水が出たりで何度か目が覚めるがその時はフリスクを食べて眠る。

○7/29

夜中3時頃起こしてもらい、トイレ・焼き印を済ませてゼリーをとる。
タイツ・ぶあつい靴下・フリース・雨具の上下・毛糸の帽子・耳当て・マフラーをする(持ってきたもの全て)
山小屋の方の「ガス(霧)が出てるからフリースの上に雨具を」を聞き、着替え直す。3時半出発。
外は真っ暗だが、しばらくすると登山者の懐中電灯の明かりがぽつぽつ見える。
あと少しで頂上かと思うと全くつらくもないが、ここで高山病が出てはとゆっくり慎重に登る。
友達は少し頭が痛いと、休み休み登っている。私も振り返りつつ登る。
朝4時20分。無事登頂。とうとう・・・と言うよりはえっ?もう?やっちゃったかー(笑)?って感じ。
とにかく寒い!ペットボトルの水で乾杯してから風を凌ぐようにしてご来光を待つ。待つ。待つ。・・・霧が晴れない。
えーーーーー?なし?マジで???濃霧の為ご来光はなしってことで仕方なく浅間大社で無事を感謝し、
朱印をしてもらい、、次の目的「山頂郵便局からの手紙」を果たすため、6時の開局を待つ。
パンを朝食とするがあまりおいしくない。(のは空気が薄いせいか?少し気分が悪かったからか?と後で思う)
このままいても霧は晴れそうにないし、下へ行けば空気も濃く、暖かいのでは?との友達の意見で下山。
(ここで影の目的「お互いカミングアウト」を実行。友達は結婚します報告だった。おめでとう!)
霧はどんどん霧雨になっていくので、途中休憩もせずどんどん下山する。雨具はびちゃびちゃ。
後ろで友達はこけまっくっている。下山・友こけ・下山・友こけ・・・で3時間半で五合目へ。
酸素を一度も使ってないことに気付く。10時半の五合目は雨。
びちゃびちゃでどろどろでへろへろの私達。12時のバスを待つ間、カレーうどんを食べたり(おいしくない)、
お土産を買ったりする。バスで再び富士宮駅へ戻る頃には雨も止んでいた。(爆睡)
コインロッカーで荷物を出した後、さらにバスを30分乗りホテル白糸へ。早めのチェックインにかかわらず、
丁寧に対応してもらえる。荷物を置いて、白糸の滝などを見る。マイナスイオン〜♪癒される。。。
今夜も素泊まり(下山後何時になるか、食欲もあるかわからなかったので)のため、コンビニで買い出し。
ホテルから富士山を見つつ、お風呂に入り、ご飯を食べ、エアサロふりふりふりまくり、就寝。

○7/30

朝から雨。富士山は霧で見えない。
チェックアウト前にもう一度滝を見に行く。筋肉痛が出ている。階段きつし・・そばソフトを食べて、ホテルを出る。
富士宮駅から最後の目的「富士宮名物・焼きそば」を食べるべく、目的の店「小粋」さんへ行く。徒歩15分。
時間がない〜と言いつつ、全て食べる。具が多いのに安い!デザートをおまけで頂く。
特急に間に合うかなーと焦っていたら、お店の奥様が車で駅まで送ってくれる。なんていい人なんだっ!
特急ー新幹線ーで京都駅→それぞれの自宅へ別れる。金剛杖を持っているといろんな人に声を掛けられる。
京都辺りではジロジロ見られるがそれも嬉し(笑)

☆まとめ

普段から登山経験もない私達が重い荷物を持ちながら何時間も、しかも日本一高い山に登れるのか、
周りは誰も期待してなかった(笑)けれど、成功した理由を考えてみると、
・コツコツしたウォーキング
・経験者やこのホームページからの情報
・下山してからのイメージトレーニング
・「お金がかかったんだから、そう易々と失敗はできひんでっ!」という根性。
・フリスク(笑)←このホームページの体験談から知ったのですが、ホント鼻が良く通る!
だったと思います。
登山中一度も「まだかな〜」とか「しんどくなってきた」などのネガティブな気持ちは出て来ず、
「楽しい」がいっぱいの富士登山でした。また機会があれば別の登山口から登りたいです。
筋肉痛は丸4日続きましたが、それも成功の証でしょう(笑)
登頂成功にはこのホームページは欠かせないものでした。お世話になりありがとうございました。

■8 富士登山(須走口から)2003.7.31−8.1

初!富士登山でした。初といっても、子供の頃、家族で途中までは登った記憶が微かにあるので、正確には初ではないかもしれませんが。登ったのは、私(27歳)、夫(28歳)、と夫の友人の3名でした。私は日ごろからの運動不足&体力不足&病弱と3拍子揃った軟弱体質なので、みなさんの体験談を聞くうちに、行ってもないのに高山病にかかったような気持ちになり、かなり腰がひけた状態で挑みました。

でも、いざ登ると決心をつけるとなんとかなるもので、3人で超スローペースながらも、着々と歩みを進めていくことが出来ました。幸い、天気もよく、景色もとてもきれいで、少し登っては下の景色を眺め、清清しい風を楽しむ余裕もありました。しかし、7合目をすぎた辺りからさすがにしんどくなってきて、一歩足を前に出すのもやっとの思いという感じでした。それでも道すがら、ツアーの引率しているヘルメットおじさん(あとで山小屋の方に聞いたのですが、その人は通称(自称?)「バカボンさん」で通っている方らしいです。ちなみに「ご来光館」のご主人。)に励まされ、下山する方に声をかけていただいたりしてみんなで頑張ることができました。

一日目は8合目の「本8合目 江戸屋」さんに泊まることにしました。週末を1日避けたので、予約なしでも泊まれました。初山小屋。すぐ寝ると高山病が出るかもしれないから、散歩などしてきてから休んだほうがよいですよという、小屋のお兄ちゃんの言うとおり、私たちはもってきていた携帯食品を外で食べ、少ししてから床につきました。夫と夫の友人はなんとか眠りにつけたようでしたが、私はやはり気持ちが悪くなってきてしまい、小屋の居間にしばらく座り込んでいました。水分をとり、たまに外にでて冷たい空気を吸いの繰り返しで3時間。旦那が起きてきて、もう一度寝てみたら?というのでベッドに戻り就寝。頂上ご来光ツアーの人たちが出て行ったAM1:30くらいからは、人も少なくなり、寝るスペースも広々とれて、リラックスしたのか気持ち悪くもならずに日の出までの数時間、眠ることができました。

そして待ちにまったご来光。ほんとうに素晴らしい眺めでした。人間の小ささを改めて感じ、富士山の偉大さと地球の神秘を感じ、疲れも忘れるほど感激しました。

それから、頂上までの3時間弱は本当につらい道のりでした。すぐそこにあるように見える頂上は、歩いても歩いても近づかず、重い体をなんとか動かし、休み休み登りました。しかし、頂上につくとやはり疲れも忘れ、登りきることが出来た嬉しさで笑顔になっていました。

さぁ、いよいよ下山。登っているとき横目で下山する人を恨めしそうに見ていた私。間違っていました。(笑)砂走りがあれほどのものとは・・・。降りても降りても着かないのです。ずっと天気は良かったのですが、下山中は霧が立ち込めていた時間が長く、下が見えない。先が見えないとやる気も出ません。次第に足首とももが限界に。しかし降りるしかない。みんな無言でひたすらおりました。慣れているのか、スキーのステッキをたくみにつかって、走って降りている人もいましたが、初心者には出来るはずもなく、ひたすらひたすら降りました。夫の友人は下山中ずっと気持ち悪かったそうです。体調の変化も人それぞれなんですね。私は下山はとにかく疲れましたが、気分が悪いというようなことはありませんでした。

午後2時過ぎ、五合目到着!3人とも放心状態でした。

何故あんなにつらい富士山にみんな登るのか。それはご来光を見るとか、日本一の山に日本人たるもの一度は登りたいとか色々あると思いますが、私はあのつらさを経験するのとしないのとでは、するほうがいいのではないかとただ思いました。自然の厳しさと、雄大さと美しさを前にして、人間のできることなんて何もないのだなぁと思えたことは良い経験だったと思います。

もうしばらくは、登りたくありませんが、死ぬまでにもう一度くらいは登ってみたいと思うような気がします。


最後に、みなさん持ち物を色々書かれていますが私もそれを見て色々と持って行きました。あると便利なものとかも人によって違うと思うので、これだけは最低限というもの。水1.5リットル2本、水筒に入れた麦茶1リットル、サプリ飲料1リットル、酸素3人で2本(これはなくてもよかった気がしますが、あると嬉しくはあります。)、ハンドタオル一人4,5枚、Tシャツ(半袖2、長袖1くらい)、板チョコ3枚、防寒着、くつした3,4足、帽子(つばつき&ニット系)、ウェットティッシュ(水がないので手も顔も洗えません。これは必須!)、おにぎり(山小屋で買うと高いので、持って行った)、携帯食料、風邪薬、頭痛薬、耳栓、バンソウコウと消毒液(使いませんでした)くらいでしょうか。

私のように行く前から色々と考えすぎて、不安いっぱになっている方(そんな人いないかもしれませんが。)へ、あまり色々考えるより、登ってみてください。私は登って良かったと心から思いますし、自慢もできますしね!(笑)

■9 登りました! (須走口 7/19 Iさん)

先日は詳細に富士登山について教えて頂き、有難うございました。あの後、7月19,20日で富士山に登ってまいりました。天気予報ではあまり良い様にいってなかったので頭の中で土砂降りの光景等シュミレーションしていましたが、19日の7合目途中で軽く降ったくらいでよかったです。出発してすぐ下山の方たち(吉田口コースで登りました)の様々な表情を見ては“無事登りきれるかも!”と思ったりおじさんが「もう二度登らない:」と言っているのを聞くと不安になったり。(でも今からって人に聞こえる様に言わないで!って思いました;)でも初日は7合目辺りの“トモエ”さんと言う山小屋迄と言うことで、精神的には平気だし、体も全然平気でした。(普段何もやらない割には・・・)登り始めて直ぐに雲海の景色の素晴らしさに目を奪われました。又、初めて知ったのですが馬が人を乗せて富士山にいるなんて思ってもいませんでした。すごいですね。6人(一人経験者、4人女で2人男)で登ったのですが、一人は7合目の山小屋までもとても辛そうでした。私は深呼吸とか複式呼吸を意識しながら歩幅を狭くして決して無理せずに登りました。呼吸を意識しすぎて複式呼吸が分からなくなったり(笑)、肺が痛くなったりしました。山小屋では殆ど一睡も出来ませんでした。元々よそでは熟睡できないタイプであるのに加え、早く出発する人の物音、寝ている人が居るのに分からず大きな声でお話する人等いて・・・これは明日は大丈夫か???と不安になりました。次の日は3時前くらいに出発して、8合目辺りで運良く(少し雲もアリ)ご来光を拝む事が出来ました。「あ〜来て良かった」と主人と仲間と感じました。それから頂上迄がかなりゼエゼエと呼吸も荒くなりきつかったです。寝ていないせいもあったかもしれません。途中の休憩でちらりとギブアップ?という言葉が頭に浮かびましたが、せっかくここまで来たのに!と奮いたたせ頑張って頂上迄行けました。本当に頑張ってよかったです。しかし、家で準備中に足の爪きらなきゃと思っててバタバタして結局忘れてしまい、下山時に足の親指の爪を痛め、未だ内出血で真っ黒です;;; はがれる事はなさそうなんですが。不覚でした;;;

多くの人が登り、ゴミも登山道に見受けられた時はがっかりしました。「なぜ捨てられるの???」と思いました。私は普段から山に限らず道端にゴミを捨てる事が出来ません。嫌です。あんなに皆が言っているのにまだ捨てる人が居るのが残念です。あ、紙もトイレットペーパーをちぎって畳んで持っていきましたよ!トイレに依ってもにおいや綺麗さはまちまちですね。

また機会があれば登れたらいいなと思います。

■10 初挑戦で頂上到達! (47歳男性)

富士登山を思い立ったのは6月。日頃の運動不足から挑戦は来年にしようと考えた。しかし、雑誌・インターネットからの情報を集めていると、なんとしてもこの夏に行きたくなった。
さっそく、バスツアーを予約、梅雨明けの8月第1週が過去天候がいいという情報をもとに8/1(金)8/2(土)とした。(8/2(土)8/3(日)は既に満員であった。)山登りの経験もまったくなく、標準体重から7キロオーバーで日頃運動はなにもせず、体力にはまったく自信はなかった。行けるとこまで行ってダメならまた来年がある、この状態でどこまで行けるかやってみよう。行ってみない事にはわからない。

ならばせめて準備だけはちゃんとして望もうと考え、雨具はゴアテックスという素材の2万円を思い切って購入。靴は店の人にいろいろ履かせてもらって、30分以上かけてようやく決定、これもケチッてはいかんと1.8万円のものを購入。バッグは定価の半額で1万円の25リットルを購入。しかし、このバッグは横式ジッパーで思ったほど荷物が入らず、準備したものを削る結果となった。しかし、このことが荷物を軽くすることとなったと考えれば正解だったと思う。(ただし、横式ジッパーは慣れないと使いにくいと思った。)その他にズボン7000円、Tシャツ4000円、ヘッドライト2700円、スパッツ2000円、ストック2000円、バッグカバー1500円、ゴーグル、これはDIYで150円、等々で準備だけで8万円程度かかった。準備したものの中で、体験してこれが大事と思ったものは、第1に雨具、結局雨にはならなかったが、霧雨時に着たが、キチンと用意したものを着けることで安心できる。第2はヘッドライト、真っ暗のなかをいくら前後に人がいるといっても、岩場などもありシッカリと照らしてくれるものはやはり大事、LEDライトが3本着いたのはとても明るかった、単4電池3本も重くなく、アルカリ電池も4時間点けたが十分にもった。第3にストック、私としては現地で木の棒(焼印するやつ)を用意する考えだったが、店の人から「食べる酸素」を買うぐらいならストックを持っていくほうがよいと勧められ、安くても十分ということで2000円のバーゲン商品を買った。岩場を登るときにストックがジャマな時が1、2度あったが、木の棒はきっともっとジャマだろうと思った。下山時にストックがあってずいぶん助かった。これなくしては、歩ききれなかったかもと思うぐらい持って行ってよかった。(店の人に感謝)

また、他の人には不要でしょうが、私にとっては今回とても役に立ったものがあります。それは100円ショップで買ったクツずれ防止ガード。くるぶしを被う靴を履くことがないので、くるぶしの上が擦れて痛くなることが、靴慣らしのときにわかり、その防止にこのガードが役にたちほとんど痛いということがなかった。

逆にいろいろの情報から持って行ったが必要なかったものは、@サングラス(2日目はカンカン照りだったがそれでもいらなかった)、Aサンダル(小屋の外に出るときも靴で十分、荷物になるだけ)、Bウエットティッシュ(寝るまえに手足を拭く、好みだがそんな余裕はなかった、またゴミは持ち帰りなのでゴミでバッグがいっぱいになる)。また、今回は雨にあわなかったから何ともいえないが、着替えも最低限で十分と思う。ソックス1枚、Tシャツ1枚でよいのでは。

もし、次に登山したらもって行こうと思ったものは、@薄型カメラ(フィルム式のデジカメではないカメラだったので、写真を撮るのにいちいちバッグから出すのはとても面倒。休憩は時間短いので余裕がない。)Aハイドレーションシステム(バッグの中に水を入れておきチューブで飲むというもの、ガイドさんも使っていた、これならいちいち休憩でなくても水が飲める。)Bペットボトルを潰す道具(2日間で500mlを4本とジェリー飲料180gを6個使った、本当はもう500mlが1本欲しかった。結局、小屋で買ってもゴミは持ち帰りなのでバッグがいっぱいになる。ハサミで切ればいいかも。)

準備はこの程度とし、実際体験してみて思っていたイメージと違うところは、@岩場は結構怖い。夜、途中リタイヤした人はこの岩場を下りるのは大変だろうと思った。A夜の出発は大渋滞であった、金曜日でこれだと土曜日はスゴイことになっているのでしょう。

行程は、新宿を7:40に出発し(天気は曇)、5合目(2305m)に10:30に着いて(途中トイレ休憩1回)(天気は霧雨状態)、雲上閣で各自で昼食をとり、登山準備をして、11:45にスタート。意外に5合目での滞在時間が少ない。歩きはじめて、6合目(2390m)までの樹林帯で生あくびが出始め、6合目(霧雨は止み、曇りとなる、雨具を脱ぐ)を過ぎたころから軽い頭痛が始まった。「食べる酸素」、「酸素吸入」、「水」とやることだけはやるものの、頭痛は続いた。30名の参加者のなかでこの時点で頭痛を訴えるのは私だけであった。ガイドの勧めでガイドのすぐ次を歩くこととなった。この方がペースが乱れず結局疲れないということであった。

岩場を通って7合目(2700m)の花小屋までがスタートしてから2時間程度。ここで頭痛止めを2錠飲む。ここから小屋が続くので気分的には楽だが、疲れもたまってくるところでキツイ。さらに、花小屋から8合目(3020m)の宿泊小屋まで岩場を通って2時間かかり、15:50に宿泊小屋に到着。初日は4時間の行程であった。その間も頭痛は続いたが、先頭を歩かせてもらったのがよかったのか、ひどくなることはなかった。天気はずっと曇のままであった、添乗員さんは暑くなくてよかったとイイように考えましょうと話していた。

さて、小屋であるが、イメージと違ったのは、シュラフで寝るのでそれほど隣の人が気になることはなかった。耳栓とアイマスクを使ったので荷物を整理するガサガサの音も新しく来た客の声も苦にならなかった。16:15には夕食のカレーライスを食べた。量は普通のカレー店の2/3といったところ、まずくはないがうまくもない。食後、ガイドよりリタイヤのことについて説明があり。寝てる間に体調が悪くなる人もいるし、よくなる人もいるので、起きたときに決めればいいこと。出発して途中でリタイヤしてここまで帰ってもいいし(下山道は小屋の人が教えてくれる。)、本8合目まで行けば、下山の時迎えに寄れること等々の説明があり。夜の出発は、12:00。起床の合図は11:45。15分で用意しなければいけない。そのため、準備をしてから寝ることとなる。17:00には寝ることとなった。寝ながら深呼吸を何度もする。途中19:00ごろトイレに外に出たら下のほうには雲があるが、上空は晴れていた。山頂を見ると、初めてまじかに見た急な斜面とその大きさ、太さに圧倒された、これが富士山か!でかい、太い、重い、急だ!目が覚めたのは22:30、そこからはもう眠れなかった。11:20ごろにはみんなゴソゴソし始めた、頭痛はあいかわらずだったので、起きて頭痛止めを2錠飲み、せっかく風船(高山病対策用)を持ってきたので、4,5回膨らませる。準備はできたが小屋を出るのは順番があり(玄関が込み合うため)、待たされる。やがて外に出てビックリ!各ツアーの団体が出発のため整列して点呼をとっている。その数は100名以上はいた。岩場を見上げればライトの数珠繋ぎで大渋滞。整列してから登り始めるまで15分以上かかった。ここから4:55の日の出に向かってスタート。本8合目(3360m)まで2時間以上かかる。天候は晴れ!晴れ!で富士吉田市の明かりもよく見え、見上げると満天の星!星!天の川!流れ星!ありがたい、ちょっとの高山病など苦にしていてはもったいない。最後の山小屋御来光館(3450m)を過ぎ、4:00遠く東の空がすこしづつ、すこしづつ白けてきた。まだ頂上は遠い。このころからは元気な人は道の空いたところをどんどん人を追い越して行き、疲れた人は数珠繋ぎとなり、ますますスピードが落ちることとなる。私は頭痛よりも疲れ、体力のなさから後者の数珠繋ぎとなっていた。いよいよ東の空は明るくなり、まわりもしらじらとしてきた。やがて、ヘッドライトの役目がいらなくなってきたころ、ハッキリと頂上が見えてきた。御来光まであと20分。各ガイドの方は、遅い人たちに日の出までに頂上に着くのは、まだ間にあいますがんばってください。と声をかける。今の私の体力では自信がないが最後のファイトで登っていく。しかし、スピードをあげた数歩のあとの呼吸の乱れは、そのペースが続かないことを示していた。あと50メートル上から見えなくてもでっかい富士の上に座って、御来光をジックリ眺めることに決めた。日の出は何度も見てきたが、富士の斜面の火山岩に座って、雲海から出てくるオレンジの光は、まさに来光。やったぁ!記念写真をとってから、ラストの登りを余裕をもって達成。頂上にたった瞬間は、自分をほめたいと言った有森選手の気になった。頂上は大大人ごみでみやげを買う時間もなく、小屋でもらった朝食のレトルトの釜飯も食べる余裕もなく、とにかくツアーの集合場所(5:30)の店の前へ急ぐ。集合してみんなで火口を見た後でバンザイ三唱し下山となる。

下山はダラダラと下り坂が長くてたいへんという情報は知っていたが、とにかく登れば下りはなんとかなると考えていたが甘かった。ガイドさんが1日目の3倍2日目はつらいと話していたが、私の感じは、1日目の4時間を1とすれば、2日目の頂上までの4時間は1.5、下りの4時間は2というところ。やはり、登っているときは気が張っているが、登頂した安心感からホットして、気が抜けたところへくるから余計にそうなるのかもしれない。

それにしても、登り坂のほうが安心するぐらい、うれしいぐらいに、もうイヤになるくらい下り坂が続く。膝がいたくはならなかったが、サポートを用意したほうがいいかも。登山の翌日の足の筋肉痛は大半がこの下り坂のせいと思う。6合目を過ぎて、登っていく人とすれ違いながら、登る楽しみと下る苦痛の複雑な気持ちになった。ちなみに下りには小屋が少ないので、水は8合目までで調達すること。

9:30無事5合目到着。ガイドさんのあいさつと一本締めで終了。よかったよかった!

10:00に5合目を出発して富士にある温泉に寄って、昨日からの疲れをおとしサッパリした後、一路東京へ。東京駅に14:00着。みんなとあいさつしてサヨウナラ。たった2日間であったが共に苦労した仲間という感じがある。

次の日は階段を上がるのも、下りるのも足が痛くて痛くてけが人のよう。しかし、何日かしてこの痛みが消えるころ、富士の感動も薄れていくのかな。こんどはこのホームページの薦められる徹夜登山はやめて須走口から1泊2日でも計画するか!!

 1--10 11--18