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皆様より寄せらせた 栄光の体験記
 2001年版(4)



■1 初心者 富士山 (8/26 富士宮口 FKさん)

  富士宮登山8月26日日曜日午前5時京都出発。高速道路をとばして、富士宮到着は正午でした。駐車場はまあまあ空いていて、登山口に近いところに駐車できました。でも、途中ずいぶん下の方まで路上駐車があって、土曜日にはずいぶん人が多く、駐車場も混んでいたんだろうなぁと想像できました。富士宮口から登り、8合目から御殿場口へうつり赤岩八合館に宿泊しました。登りはじめから、空気の薄さにやられっぱなしで、あと数メートルなのに足がすすまないという、苦しさを経験しました。息が吸えないのではなく、はけないと言う感じ。これは・・・と思い、ひーひーふーのラマーズ法を取り入れてみました。けっこう効いたように思いますが、本当にしんどくなってくると、出来なくてしんどかったです。ずっと、頂上が見えているのもつらい。そして、話に聞いていた新七合目と元祖七合目のトリック(?)。確かにこれははじめから聞いていなかったら堪えるだろうと思いつつ、ゆっくり登っていきました。砂地の足場があそこまでしんどいとは思いませんでした。足が疲れるというか、常にアキレス腱が突っ張るような負担がかかったように思います。他の山も経験していますが、登りにくさは天下一ではないでしょうか。

さて、やっとのことで8合目に到達し、もうすぐ山小屋につける!と喜んだのもつかの間、富士宮8合目から御殿場8合目までは思っていたより距離がありました。もう、着いたと思っていたのでちょっとショックでした。結局5時間かかりました。赤岩八合館に到着し、カレーをおかわりし、陰富士を楽しみにしていたのですが、天気が悪くこの日はのぞめませんでした。残念。携帯電話はJフォンもいけましたよ。友達に写真付きメール送っちゃいました。

8月27日山小屋に到着してからも、酸素不足は解消せず、結局ほとんど眠れず、コンディションとしては最悪(前の日も寝ずに運転してきたので)の状態で、頂上でのご来光はあきらめ、八合目でご来光を拝みました。この選択はよかったと今でも思います。さて、日が昇ってからの頂上アタックは思っていたよりいけました。当然、酸素が足りなくてヒーヒーなのですが、なんといってももうすぐ頂上と思えば文句言いながらでも登れる距離だったように思います。(3時間もかかってしまいましたが)合羽着用していましたが、けっこう寒かったです。夜間登山であったら、きっと凍えていただろうと胸をなで下ろしました。そして、鳥居が見えてきました。やった!頂上!でも、閑散としていて寂しい感じ。小屋はしまっているし、人は少ないし、観測所の撤去作業してるし・・・。剣が峰までが、またきつかった。なんだこの急斜面は?滑り台を逆から登っているような感じ。また、下は砂地だし、滑るし。もう頂上はいいやって、ちょっと思いましたが、やっぱりせっかくなので、這うようにして頂上を極めました。やらせのようなポーズをとりながら、何枚か記念写真をとり、火口を眺め、雲海を眺め、おぅここから駐車場が見えると感動しながら、下山にうつりました。残念ながら、そこまで天気はよくなくて、伊豆やその他いろんな景色は見られませんでした。

さて、下山ですが御殿場口の大砂走りが今回のもう一つのポイントでした。なので、御殿場口をひたすら降りてきたのですが、かなり楽でした。大砂走りの手前も、砂走りができましたし、砂地を下るときにはつま先に負担がかからなくてかなり楽でした。いつも、他の山では下山時つま先が詰まって、足が痛くてたまらなくなり、爪の色が変色してしまう私でしたが、今回は守られました。同じようなことを経験された方には、御殿場下りをおすすめしたいと思います。ただ、やっぱり距離が長いのと単調なので、飽きますね。途中でもう砂走りもいいかな、と思いました。6合目すぎたところの、あと1700mだ、それ、がんばれという看板をみて、ちょっとうんざりしてしまいました。

ようやく5合目に到着したのが、午後2時。下山には頂上から4時間半。小屋で飲み放題100円の水を飲み、タクシーをよんでもらって富士宮へ帰りました。タクシー代は6700円ぐらいだった?忘れました。何でも運転手さんによると4人で割り勘するとバス代ととんとんになるとか。で、御殿場口に車をおいて、タクシーで富士宮口へ行って登って、御殿場口に降りてきたほうが、駐車場はすいてるし、車でいっぱい山のぼらなくていいから楽だし、帰りもすっと帰れるのに・・馬鹿だねと言われました。確かにそうだと思いました。次はそうします。

初心者でしたが、なんとかなりました。帰りは富士風穴に行って来ました。途中、温泉を発見し、そこで汚れた体を洗い、疲れをいやして帰りました。テレビでは水戸黄門をやっていましたから、午後8時過ぎだったのでしょう。激しい睡魔におそわれながら、京都についたのが午前2時。強行軍だったなぁと思いつつ、楽しかったです。

■2 参考になりました (吉田口 8/29  Sero-7さん)

 富士山へ行ってみたいとここ数年思っていましたが、なかなか気持ちが動きませんでした。この体験記を読みこのチャンスを逃したっら今年だけでなくいつ行けるか判らないので思いを決め、8月29.30日と行って来ました。

 前日まで天気予報とにらめっこをしていて今日、明日を逃したら天気が悪くなるそれに、中2の息子の夏休みも終わってしますと思い、新宿から高速バスでに揺られいざ富士山5合目へ!!5合目を10時30分出発、体験記の中の出発とほぼ同じ時間で考えれば良いのでメモってゆき助かりまいた。しかしアクシデントなのか息子が6合目当たりからめまいがするといいだし、7合目の東洋館のベンチに腰掛けてしまったのが運の尽きで、小屋のおじさんの口車に乗ってしまいここで泊まることになりましたが、頭の中には体験記の行程時間とポイントが入っていたので予定とは大幅にくるってしまいましたが、時間配分を考え午前3時に小屋を出れば途中でご来光をみながら山頂を踏み、午後1時の高速バスで帰れると思い小屋からバスの予約をしました。途中で寒いのと眠いのっで息子は下山すると言い出しましたが体験記の中の、途中で断念しなくて良かったと言う文を思い出し息子をさとしてなんとか7時に山頂へ立つことができました。息子は寒くて眠いというので、私だけ測候所の三角点を踏みお鉢めぐりをし9時に下山を始めました。私は膝が悪いので登山道を下りたのですが時間がかかり過ぎ7合目の東洋館に着いたときには11時!!東洋館のおじさんにブルトウザー道を下るように教えてもらいなんとか12時20分に5合目に着くことが出来ました。息子は2度と行かないと言っていましたが、私は無理なく頂上に立て青空の山頂を見ることが出来感激しました。また、体験記の中で小屋の様子なども書き添えてあったことが参考になり、1000円出すなら夕食も自炊にとご飯のパックとククレカレーにパンを持っち、素泊まりで2人合わせて10500円で済ます事ができました。これもこの体験記のおかげです。
 無謀なと思われますが、体験記を頭に入れてあればと言うことで地図も持たず行って来られたのは本当にこの体験記のおかげでしたありがとうございました。お礼までの、長いメールで済みません。

追記 外国人が沢山訪れる富士山なのに、世界遺産にならなかった理由が少し判ったきがしました。

■3 ついに登りました (8/12 富士宮口 MTさん)

最近,マスコミで富士山の地核変動のニュースが報じられるようになり、何かが起こってからは(たぶん起こらないと思いながらも)30年らいの富士登山の夢がかなわぬものとなっては大変と思い, 相模原市(神奈川県)への出張の帰りに富士山に登ってきました。
 一度はと思いつつも登山のイロハも, 登山歴もゼロ。このような私が日本一の富士山にトライする計画自体が無謀のような気もしましたが, ひと夏に20万人もの老若男女が富士山山頂を目指す現実をみると, 自分も登頂出来そうだと思い決心しました。出張の往復で新幹線の窓から何十回も見たはずの富士山, いざ登ると決めても何処からどうやって登るか全くチンプンカンプン。だんだんX-dayの8月12日が間近にせまり,本屋で富士登山について調べるも一般的なことばかりが記述され, (1) 富士登山で実際に起った様々な環境の変化や予期せぬ事態に遭遇して, どのように対処し, どう切抜けたのか(2) どのような準備(装備も含めて)を事前にしておけば苦く,辛い思いをしないですんだのか 等の実践的なknow howの記述が少なく, 私は物足りなく思っていたところ, 富士登山のknow howや登山体験記等が充実した「後悔しない富士登山」のホームページをみつけ情報の収集に努めました。
 数多くのチェック項目のうち, 自分は何をクリアでき, 何がクリアできないかを項目別に調べた結果, 少なくとも, 雨対策と寒さ対策を予め対処しておけば登頂可能と判断しました。装備はあるものを使い, 何も新規に購入しませんでした。私の雨対策はカッパを用意し、リュックの中味を厚手の透明なゴミ袋に入れ, リュックにも家でゴミ袋を細工してカバーできるようにしておき, 雨で濡れることを防ぎました。寒さ対策として長袖のシャツ2枚と毛糸のセーター, 軍手を準備し、風には雨合羽で十分と判断。 また、底が厚くて堅い登山用の靴が家にあったので,これを履いて登りました。 しかし、一昔前の靴のせいか頑丈なだけあって重かったです。三島駅でコインロッカーに出張で使った書類, 衣類, 革靴など登山に不要のものを入れてから、駅前のコンビニで食糧等を調達したものの, チョコレート等の甘いものを買い忘れてしまいました。疲れた時に甘いものを欲しくなるも後の祭。

三島駅 --- 新5合目17時30分のバスで富士宮口の新5合目に向かい, 新5合目に着いたとき(19時30分)には雨もあがりホットしましたのも束の間, 間もなく小雨が降出す。雨雲の上まで登ればきっと晴れていると信じ登る決心をしました(いまさら戻ることも出来ないが)。

新5合目 --- 8合目22時10分出発. 富士宮口からの登山道は火山れきと岩のデコボコ道が多く, 底が堅い登山靴と懐中電灯は必需品です。6合目から急に登山道の勾配がきつくなり, 早くも汗をかきだす。新5合目で寒さ対策に長袖の下着と長袖のシャツを着込こみ, 更に雨カッパを着たので汗で下着もシャツもグッショリ。濡れた下着が体温を奪い寒くなり,寒いから休憩時間も十分とれぬまま, また歩かざるをえないような羽目になりました。予め汗問題の対策を事前に考えていたら, このような寒い目に合わなかったはずで, 楽勝のはずの登山が予期せぬ汗問題で痛い目にあい大誤算でした。雨が降っていたので, 新5合目から寒さ対策にそなえて, 長袖の下着等を早々と着込んだ判断の誤りに後々まで苦しめられました。7合目を通過しても小雨が降り続き、疲れても休む所もないので, ひたすら, ゆっくり前進。8合目あたりで, 雨雲の上に出ると夜空には満点の星昭和基地でオーロラ観測の合間にみた星空は, 吸い込まれるような澄みきった夜空にきらめく星,星........そうです地平線から地平線まで全天, まさに満天の星, こんなに星があるのかとおもうくらいの星,星.........と大マゼラン, 小マゼラン星雲。 天空の大自然のダイナミックなすばらしさに感動したものです。 25年ぶりの無数の星に寒さを忘れてみとれ, 登って良かったと思いました。

8合目 --- 山頂8合目の山小屋の横で,汗で濡れた下着類を全て着替えました。私は8合目からの各山小屋での休憩時間を使って, ちょうどご来光時に山頂に着くように 時間調整をしてから登りましたが, 疲労で道脇には大勢の人が休んでいました。8合目で懐中電灯の灯も暗くなってきたので予備の電池と取換えました。上に行くほど, 電池切れのためか懐中電灯なしの人をみかけました。特に富士宮口からの登山は岩が多く勾配がきつい所では, 岩を踏み違えると転倒などによる事故になりかねません。9合5勺の山小屋の看板に, ここから胸突きで勾配が45度の表示をみる。急勾配にも関わらず目指す山頂が視界にはいり、休まず一気に山頂へ。 4時50分着。新5合目を出て6時間40分かかりました。 すぐ東に移動してご来光を迎えることができました。

山頂にて太陽の光で僅かに暖かくなるのを感じるものの, せっかく着替えた下着も再び汗で濡れてしまい, 体を動かしていないとすぐ寒くなる。山頂の7、8月の最低気温の月平均はそれぞれ2.0,3.3度, 風速のそれは8.1と8.2m/s(理科年表)で, 特に風が強く真冬なみの寒さを感ずるはずです。風による体感温度はNASAによると1m/sあたり, 1〜1.5度下がると報告されており, 今回の登山では風はなく幸でした。太陽が登るにつれ下界の雄大な景色が現れあちこちで写真をとり, 空気の薄さも全く感じず, しばしあちこちをうろうろしてました。 富士山レーダの撤去作業が9月から始まるので, 最後のレドームを背景に写真をとってもらい下山しました。

下山一度登ったから, もう来ることはないなと思いつつ, 7時10分, 雄大な眺めの宝来山経由で富士宮口に下山開始, 約3時間で新5合目着。 下りも意外に足に負担がかかりしんどく, 杖を使ったらもっと楽に下山できたかもしれません。 ほぼ12時間, 重いリュックと重い靴を履いて歩きまわったせいか, くたくたに疲れて三島にたどり着きました。革靴に履替えると, まるで靴を履いていないような感覚で, よくもこんな重い登山靴(登山後, 何故, 家に登山靴があったのかを調べると26年前, 乗鞍での観測隊の冬山訓練時に購入と判明)で登ったものだと思いました。

あとがき:数時間前まで, もう2度と登ることはないと思った富士山なのに, 早くも帰りの電車では, 還暦を迎る来年には妻といっしょに富士登山を目指したいと思いました。 宇治から京都まで, 雨が降っても毎日, 往復2時間(34km)の自転車通勤を3年続けたおかげで足や心肺機能の強化につながり、年齢のわりにはスムーズに登山できたと思います。翌日, 普段使わない膝の上の筋肉が少し痛くなったくらいですみました。 最後に遅ればせながら, 寒さ対策=汗対策と考え報告させてもらいました。 富士登山を目指す皆様のご健闘を祈っています。

■4 Thank you (8/17  N.Won)

Dear Sir,

Thank you so much for your valuable information and sharing experience of climbing Mt Fuji. By chance, I have went to your web site to find those useful information, as for the preparation of our 2 days tour on 8/17, 8/18, for climbing Mt. Fuji this summer 2001, with my wife and my 14 years-old nephew.

Actually I had climbed Mt. Fuji 13 years ago. I have climbed to the top, without any preparation and only bring 2000 yens with me. At that time, I was so young and never think to climb the mountain was a big challenge to me. I cannot really recall how it was, but only remember it was a painful experience to me. From that time, I became to learn one thing, that whenever start to do anything, I have to get well preparation first.

Amazingly, I found you have document are very detailedly, even for your first time climbing the mountain. It help me to recall what exactly happened to me at 13 years ago. With your useful advise, I had better preparation this time, and once again, I have reached to top, and had a very good change that we could see the wonderful and beautiful sunrise. However, unfortunately, it started to rain for the whole day when we were getting down the mountain, that I was never expected, as the typhoon was moving closer to Tokyo. I had brought my raincoat, however still got all wet and muddily. It took 4 hours to get down and back to Gogoume and we are so exhausted. All the way, I am keep on thinking, this might the last time I tried to climb the mountain. I am very doubt when I were 60 years-old, I might not have such vigour to Mt. Fuji anymore.

Once again, thank you so much, ありがとうございました。And sorry that I can only speak and read Japanese, but not in written.

■5 吉田口登山道 (吉田口 Yagiさん)

 色々な登山記録を見せてもらいましたが、どの登山道も五合目からが多く、ぜひ麓から登ってもらいたい。そんな気持ちで、メール差し上げました。浅間神社から五合目佐藤小屋までのすばらしさ、初めて登られる人にその感動が伝わればと思います。河口湖口から2回、吉田口から3回、まだ5回目ですから、満足のいく報告はできませんが、それだけに初めて登る人にとっては参考になるのではないかと思います。1997年から登り始め、誕生日(8月10日)に山頂に立つようにしていますが、もろもろの事情によりなかなか難しく、今年も9月2日に山頂に立ちました。おかげでレーダードームの撤去作業が見れました。画像を多く取り入れ、登ってみたいという気持ちになってもらえるよう、目で楽しんでもらえるようにしました。「単独登頂」と「三角点をさわる」を旨としていますが、富士山の仲間を増やすために今年は1人、来年は今現在2人同行予定です。山で出会ったら声をかけてください。

http://homepage2.nifty.com/tyagi/index.htm1

■6 富士山初登頂 (8/25 須走口 せいかさん)

2001年8月25、26の土日にかけて行ってきました。
私(26才・女)と男性2人(29才・25才)で頂上制覇した感動と富士登山の教訓を多くの人にも伝えたくて、投稿します。


 土曜の夜11:10に出発。登山開始。人気のある吉田口を避け、ホームページでも「須走口からが道の変化があってオススメ」とのことだったので、須走口の5合目から出発。特になんの運動もしてなかったので、行くかもしれないとの予定が出た頃(1ヶ月前くらい)から意識してステッパーを毎日20〜30分ほど。(もちろん休む日も有り。)ただ富士登山が本決まりになったのが、8月20日前後だったので、ウインドブレーカーやヘッドライトは先月富士登山(吉田口発)をした父の物を借り、登山靴は母のお古。この靴が後で痛い思いをするハメに。。。

 持参品はー長袖のTシャツ、フリースのセーター、通気性の良いウインドブレーカー、ゴーグル(使わなかったけど)、日焼け止め、帽子、ヘッドライト、タオル2枚、ホカロン。食糧はおにぎりと梅干し、ハチミツレモン、チョコレート、アメ、氷砂糖をビニールの小分け袋で少量ずつ持っていった。スパッツは出発時からズボンの下に身につけて出発。一応酸素ボンベも持参。

 登りのペースはいいペースだったと思う。ゆっくりリズムを作りながら歩く。5分以上休むと歩き始めた時しんどいので、30〜40分歩いては5分休みを守り、眼下に広がる町の夜景と降ってくるような星空に助けられ登っていく。誰ひとり”疲れた”と言わず、ひたすら「上へ」と思いながら登る。右の股関節がなぜか痛かったが、それ以外は特に問題もなくただただ登る、ひたすら登る。7合目で食べたレモンのハチミツづけが妙においしかった。(べとべとしたけど。)8合目に着いたのが明け方の4時過ぎ。ご来光は5時過ぎだというので1時間近くあったが、8合目で拝もうという事になって小屋の前で待つ事になった。時間があるので3人とも仮眠をとろうと地面にそのまま横になった。ところがこの時間が一番寒かった!持ってきたものを全て身に付けてもまだ寒い!カイロも出したがなかなか温かくならなくて意味がない。睡魔には襲われるが寒くて寝る事をあきらめる。男性2人は30分ほど眠ったらしい。ご来光の時間になったが、雲がもくもくとしていて間からちらりと見えただけだった。それでも明け方の空は美しかった。体がすっかり冷えたので山小屋に入り朝食をとる事にする。休憩1時間・¥1000を払い、とん汁を注文して持参したおにぎりを食べる。とん汁は手作りかと期待したが、やはりレトルトのカップスープ。みそ汁が¥400でとん汁が¥500。この100円の差は何?と思いながら、食べる事で少し体が温まる。とん汁はお湯が少なくてまずかった。味が濃かったせいか、私はこの後ずっとやたらノドが渇いて仕方なかった。15分ほどで食事を済ませ、残り時間はそのまま布団に倒れ込む。何年も干してないような湿った布団だったが、ここでようやくウトウトとした。6:30頃山小屋を出て、頂上へ向かって出発。日が昇ったので、温かさを感じながら登る。頂上までの岩肌が姿を現し、その雄大さを感じる。「もうすぐ着くぞ!」と自分を励ましながら登った。

8月26日 AM8:00、富士山頂到着。ばんざい!!!杖に刻印をしてもらう。杖は5合目で出発時に購入した。お参りをしてしばし休憩。やっと写真を撮ることを思いだし、記念撮影。せっかく天候に恵まれ「ここまで来たしね。」という理由で、お鉢巡りをすることにした。出発していくらも行かないうちに、一緒にいた2人がモウレツな睡魔を訴え眠ってしまう。太陽が出て暖かくなったせいだろう。ちょっとちょっとと思いながらも待つしかない。郵便局まで先に行ってるねと伝え、先に進む。が、郵便局らしき場所はふろしき(?)をかぶっていた。人に聞くと8月20日頃で郵便局は終了してるはずと言われ、がっかり。。。待ち時間を無駄にしたくなかったので、トイレに並びながら後の2人を待つ。合流して、お鉢巡り再開!富士山の火口は絶景。男性2人は一番標高の高い測候所まで登る。私はそれを下からカメラにおさめた。頂上の売店に戻ったのは10:30を回った頃だったと思う。そこで残りの食糧に手をつける。ノドが渇くし、下りもあるのでペットボトル(500ml)を1本購入。¥500。風もあまりなく日差しも強すぎず、天気は山を下るに最適だったと思う。

AM11:30 富士山頂出発。下山開始。須走口へ再び向かう。砂走りなので楽に感じる。滑る事を承知で下り出すとあっという間に8合目辺りが見えはじめる。調子に乗って「2時間ほどで下れそう?」「よーし、行けるトコまで飛ばすぞ!」というばか丸出しの心意気でドンドン下る。7合目までは1時間弱で着いた。7合目で休憩中、誰かが携帯で「後40分ほどで下れるんじゃない?」と話してるのを間に受け、「よーし、早く下山して温泉だー!」と再び出発。ところがこの後が長かった。。。下っても下ってもまだ先がある。考えてみたら6時間かけて登った所を2時間で下れる訳がない×××登っても登ってもまだ上があったのに、下っても下っても先がみえないはずだとようやく気づき、こまめに休憩をいれてもらう。作戦変更。しかし、その時には後の祭り。前半飛ばしたツケで足のあらゆる場所に痛みが走る。登りから痛んだ右の股関節はもちろん、膝が痛い。くるぶしから下は切り取ってしまいたくなるほど痛い!!男性のひとりも頭痛を訴える。聞けばお鉢巡りで眠った後から徐々に痛むらしい。”高山病!?”と怯えながらもとりあえず下るしかない。普通に歩くと余計しんどいので、かかとから足をおろして砂の上をなるべく滑るようにして進む。足が異常に痛んだが、「少しずつでいいから、とにかく進もう」と励まされ、自分にも動かないと終わらないと言い聞かせ、ほとんど本能で下山した。最後の林間は白樺で緑も綺麗だったが、「きれいだね」と言われるまで私は景色を見る余裕もないくらい、痛みでいっぱいいっぱいでした。

AM3:00頃、下山。 もうホント嬉しいっ。5合目の小屋でなめこ汁やお茶をふるまっていた。

 靴下を脱ぐと足に3カ所、水ぶくれができていた。やはり自分の靴を用意するべきだったと後悔××下りの石ころでやられたらしく、靴もゴムの部分が裂けてしまっていた。幸い天気には恵まれ、お鉢巡りまで出来たので、初めての富士登山にしては上出来だったと思う。もし!次登るとしたら最大の後悔は靴。23cmの私が23.5cmを履いて行っても靴擦れにやられたので、靴下を重ねるなら24.5cmでも良かったかなーと帰って来て思った。後、防寒着ももう1着は欲しかったなー。(手が寒かった!)欲を言えば、山小屋でのみそ汁はもうカンベン×××水を1Lも持って行くんであれば、500mlを水、後は水筒に温かいお茶がいいと思います。ステッパーのおかげで筋肉痛にはなりませんでした。登り終えての感想は「やっぱり富士は高かった!」私は高山病にもならず、(なりかけ?の1人は酸素ボンベを一度も吸わなかった。何回か吸いながら登った私ともう1人は平気でした。おまじないが効いたかな?)無事登ることができました。このホームページと出会えて良かった!感謝します。これからも長ーく続けて下さい。私の初富士登山体験も誰かの役にたってくれたら幸いです。

■7 今年は2回登山

 登山は、7年前から始めました。いつも旅行などに連れて行ってなかったので、長男が小五、妹が小二の夏休みに那須岳に行き、北温泉に泊まってきました。それ以来、奥多摩や秩父、筑波山、高尾山などに登るようになりました。ガイドブックや山の本などを読み、会社の先輩と谷川岳に行ったりと、回数を数えてきました。その中で、富士山登山はちょっと変わっています。このところ、ほぼ毎年登っています。今年は、二回登り、都合六回となりました。内容は、以下の通りです。
1)会社の新人を同行
2)測定をしながら、登る〜仕事が、空気清浄に関することであり、空気中の塵埃と菌の濃度を測定する。その他に、温度、湿度、風速なども測定する。測定は、若い人にまかせ、私はもっぱら、掛け声だけ。
3)実施は、8月中旬以降(お盆過ぎ)
4)行程:埼玉県草加市を20:00発。五合目、又は新五合目に24:00着。3:30ごろ
まで、車の中で仮眠。4:00登山開始。8:30ごろ山頂着。富士宮口の場合は剣が峰
へ。10:00ごろ下山。五合目に12:30着。
 ランプが必要なのは、六合目まで。後は、ご来光を仰ぎ景色を楽しみながらの登山です。夜中の登山と違い、寒さに震えることはありません。明るいので、逆に先が見え、目標にはなりますが、あまりに遠く辛く感じることもあります。
 今年は、8月23日、24日と9月1日、2日の二回登りました。二回目は、近所の友人と登ったので、測定は無しでした。若い人と一緒なので、オーバーペースにならないように、気をつける必要があります。食事は、コンビにで二食分持参し、その他に、ガスバーナーを持っていきコーヒー、カップめん、スープなどを楽しみます。

 富士山を含め、他の山登りを紹介するホームページを10月8日に開設しました。まだ、内容は貧弱ですが、興味のある人は、覗いてください。
http://www.homepage.nifty.com/kawamata-1026/

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